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武田薬品工業株式会社 総合スレッド18

643 :名無しさん@お腹いっぱい。:2017/07/30(日) 01:31:08.57.net
(>>642続き)
◎GE工場のカリスマを顧問に

製薬企業の合併、提携話は、人員削減とセットで進められるケースが多いが、今回の武州によるスペラの買収はあくまで、新たな事業(スペラのCMC)の追加であり、人員削減には直結しないという。
従業員数は現在、武州製薬が約800人、スペラが約200人。雇用を維持したままでの成長をめざす。ただ、生産性の向上は、国内CMO全体の課題であり、武州も例外ではない。横濱社長兼CEOが話す。
「ケチ臭く賃金カットして生き残ろうなんてあり得ない。組合にもそう言っている。しかし、海外と比べて日本の生産コストが高いのは事実。世界有数の高効率、高品質、高配分を実現する工場になる必要がある。オペレーションモデルを変える」

新体制での事業開始を機に、「カイゼン」で名高いGEヘルスケア日野工場の元工場長、村田博隆氏を顧問に招き、生産オペレーション改革に着手する。GEヘルスケアはX線CT装置やMRIなどを柱とする世界最大の医療機器メーカー。
米ミルウォーキー、北京など世界各地に生産拠点を有するが、日本の日野工場は効率、品質、技術面でほかを凌駕し、同社の「模範工場」となっている。現生産体制を築き上げたのが、村田氏。今後、武州の生産改革に参画する。

投資ファンドによる企業買収は、将来的なイグジット(売却益獲得)が目的で、投資期間は通常、5年程度だ。武州製薬の前の大株主、東京海上キャピタルは4年9カ月で全株を売却した。
代わってベアリングが大株主になったのは14年12月だから、残された時間はそれほど多くないはずだ。

武州製薬は6月の株主総会で米国に本社を置く医薬品サプライチェーンの国際的企業マーケンの代表取締役会長ウェス・ウィーラー氏を社外取締役に迎えた。大株主ベアリングの意向だった。
ウィーラー氏は国際的なCDMO、米パセオンの元代表取締役社長で、豊富な経験、人脈を持つとされる。製薬業界でのキャリアのスタートは89年。グラクソウェルカムとスミスクラインビーチャムの合併時には、生産供給部門の統合責任者を務めた。
武州は同氏の社外取締役就任について4月25日付のリリースで「国際的成長路線強化へのコミットメント以外の何物でもない」としている。
ウィーラー氏が実際にどれだけの存在感を発揮するかわからないが、ファンドが送り込んだ「お目付け役」という立場である。

企業価値向上に向けた経営陣へのプレッシャーは今後さらに強まっていくだろう。後戻りできない武州製薬の改革は国内CMO業界全体を刺激するカンフル剤になるかもしれない。

((株)薬新 井高恭彦、医薬経済2017年7月15日号)
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