2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

【KK】建材商社・建材問屋【JK】3

371 :(仮称)名無し邸新築工事:2017/12/29(金) 11:20:55.26 ID:???.net
韓非子で出てくる話。
春秋戦国時代の魏・文侯は、呉起(孫呉の兵法で有名な呉子の人)を登用するなどエピソードが多い名君だから、この話は意外だった。
トップや経営陣は、周囲の評判に惑わされず、自分の目で確かめて人物を判断・起用しなければならないといういましめ。

…魏の西門豹(せいもんひょう:今でいうやり手の管理職と呼ぶにふさわしい人物)が、ある地方の長官に任じられた。
清廉潔白を身上とする彼は、文侯の側近にわいろを贈ったり機嫌をとることは一切しなかったため、文侯の左右の臣下から煙たがられ憎まれていた。
一年ほど過ぎて西門豹が参上すると、文侯は彼に長官の任を罷免すると言った。そこで西門豹はこう願い出た。
『私は今まで地方を統治するすべを知らずにおりましたが、“今やっと”それが分かったところです。今度こそうまく治めることができましょう。
どうか、もう一年だけご猶予ください。それでもよく治められなかったら、この首を刎ねられても構いません。』
文侯はかつて自分自身が抜擢した彼であるから、この願いを聞き入れた。

…それからさらに一年、西門豹は住民たちに重税を課し、文侯の側近たちにせっせとわいろを贈るようにした。
一年後に参上すると、文侯はにこにこして彼をねぎらい、『良い政治をしたらしいな』と褒めた。
それを聞いた西門豹は怒って、文侯をこうののしった。
『私は以前、わが君のためにあの城市を治めたのに、私をやめさせようとなさった。
そこで今度は、あなたのためではなく、欲張った左右の奸臣のために治めてきたのです。
それなのに、わが君は“よくやった”と褒めてくださる。私はもうばからしくて長官などやっていられません!』
そう言って、その場で官の印綬を放り出して引き下がった。
文侯はあわてて西門豹を追いかけ、その袖をつかんで言った。
『すまぬ。私が無知だった。今ようやくすべてが分かった。どうか今後も私のために尽力してほしい。』

文侯のような名君ですらこうなのだから、ほかの凡庸な経営陣ではだめなわけだよな。

145 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
名前: E-mail (省略可) :

read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★