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【奇形腫】  縦隔腫瘍  【胸腺腫・癌】

447 :446:2019/10/30(水) 23:03:32.87 ID:C+IDsph3.net
アダムキービッツ動脈????


そう、後縦隔腫瘍の場合、この聞きなれない動脈が非常に重要とのこと。
アダムキービッツ動脈は、大まかにいうと「太さ1ミリ程度で脊髄に栄養を運ぶ雄一の血管、それがどこにあるかは、人によって違い、
万が一損傷すると脊髄に栄養が運ばれなくなるので、下半身麻痺となる可能性がある」重要な動脈。後縦隔の腫瘍と同じ場所にある可能性も十分にありうる。

なので、このアダムキービッツ動脈を同定して腫瘍との位置関係を見てから、最終的に手術できるか判断しましょうとのことになった。
また、嫁から「夏休みに子供と旦那と両方家にいるのは耐えられないので、手術は9月にしてくれ」との強い要望もあった。
で、8月下旬、アダムキービッツ動脈を同定するために改めて造影CT。この造影CTは通常の撮影ではなく、超特殊撮影となるため、
この病院でも経験が少ないらしく多くのレントゲン技師や医師も集まってきて「今後の経験のため、皆で見学をさせてください」と依頼があったほど。

やり方としては、1ミリしかない血管を広げるためニトロを舌下に投与され(体が熱くなる)、造影剤を通常より高速で投与し、
高性能なCTで一瞬のチャンスを逃さずに撮影するとのこと。
準備に手間どりながらも、無事撮影が終わり、手術を担当する主治医からもガラス越しにGoodJob!サインが出ました。

画像を見させてもらったところ非常にリアルできれいな画像になっており、手作業で3Dにするのに相当な時間がかかったこと、
この画像は学会発表したいくらいきれいに撮影できたことなど説明があった。

また、僕のアダムキービッツ動脈は腫瘍のすぐ上から伸びており、それなりにリスクもあるが、
手術は可能で、術式としては内視鏡が第一選択、アプローチして無理と判断したら切開に変えるとの説明をも受けた。

この時点で、主治医を本当に信頼しており、9月に手術することで同意書にサインした。
その後、麻酔科と歯科を受診させられて、日曜日に入院して翌日が手術当日。

手術自体は入室から退室まで3-4時間ぐらい、主治医の腕のおかげか内視鏡だけで切除でき4か所の1センチほどの傷で済んだ。
腫瘍は、サクランボみたいだったとの嫁の談あり。

術後は、そのままICUで一晩明かし、翌日には大部屋に移動させられ、朝にはドレーンとおしっこ用の管を抜いてもらった。
また、リハビリ技師に付き添ってもらって廊下を3周ほど歩かされる。食事も朝食から通常の食事が提供されたが余裕で完食。
硬膜外麻酔のおかげもあり、術後から痛みを感じることもほとんどなく、至極経過順調。

3日目には、硬膜外麻酔と点滴の管、心電図モニターの線などすべて外れて自由の身に。担当医からは、明日か明後日には退院できるとの説明あり。
この時点で、ほぼ通常の生活ができそうなぐらい回復しており、内視鏡での手術のすばらしさを実感。
結局、木曜日1日を病院で暇に過ごして金曜日退院。週明けからでも仕事復帰できそうで主治医に聞いてみたが、
症例も少なくエビデンスもないため、肺がんの手術の経過を基準に考えると2週間ほどは自宅療養してほしい旨の説明あり。
最終的に退院して2週間後に外来を受診し、翌週から社会復帰。

とりとめもなく、だらだらと書いたが、何かの参考になれば。

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