あぼーん

シンさん

今度、生まれ変わっても、必ず、又、今の妻と一緒になりたい…。

ただ、いままで、よそ見ばかりして、やんちゃばかりをやってきた僕には、そんな、資格がないのも、事実だ。
妻には、随分、酷いことを言ったり、したり、家庭の事を顧みなかったり、今、思えば、本当に好い加減な旦那だった。
こんなことをブログに書くのは、本当に恥かしいのだが、僕は、独身の頃、妻が好きで好きで、夜も眠れ無いくらい好きだった。
その妻と結婚できたというのに…。

それなら、それで、より一層、妻のことを大事にすべきなのに。
馬鹿な僕は、結婚して安心したのか、魔が差したのか、別の女性と長い間、浮気をしてしまって、妻を泣かせ続けた…。

本当の愛とは何かを勘違いし、父親の浮気の事実を知った我が娘たちをも悲しい想いをさせたに違いない。
（その事実をわざわざ僕の、家族に知らせたのも、その女性だったのだが…。）

無論、病気になる随分、前に別れたのだが、それでも、全く遅すぎた。
当然、僕が、こんな状態になっても、その女性は友人としてさえ、一度たりとも顔もみせない。

今、僕は、本当の献身を、してくれている妻に申し訳なくて仕方無い。
今となっては、浮気相手の顔を思い出すだけでも、気分が優れないが、その頃の自分は、盲目的だったのだろう、結果、気付くのが遅すぎた。

こんな状態になっても、いつも笑顔でいてくれて、僕の、勇気の全部を絞り出してくれる、妻の有り難みが、より一層わかってきた。
もし、今、過去の自分と会うことができたなら、当時の、自分自身を見つけ殴り倒したい。
「目を覚ませ」と言ってやりたい。

もっともっと、妻を幸せにしたかった。
世界中、色んな所へ連れて行ってやりたかった。
歳を重ねても、本当に仲のいい、お互いを思いやれる夫婦でいたかった。

こんな病気になって、それくらいの事さえ出来ない自分が、情けない
我が人生に悔いがあるとすれば、妻と、これからの思いやりのある人生を全う出来ないこと…
それが、何より辛い。
ただ、救いは、天使のような妻は、この事を許してくれていて、生まれ変わったら、もう一度だけチャンスをくれると言ってくれたこと。
ならば…
早く生まれ変わりたい、そして今度こそ、現生の借りを数万倍にして心から妻を幸せにしたい…。
ただ、結局、今更…なのに違いないのだが…