復讐の毒鼓 Part2

メディアみっくす☆名無しさん

毒鼓3 26話　勇が仁に電話をかけるシーン

仁「もしもし？」
勇「お前、ヤクザなのか？」
仁「、、、会社だよ。他の人と同じように仕事して給料もらう会社だよ。職員の福利厚生もいいんだ。仕事してて怪我したから病院代も出してくれる」
勇「何して怪我したんだ？」
仁「、、、」
勇「大樹が話してくれた。お前、サラ金の仕事してて現場で暴れてるって？」
仁「あの野郎！なんでそんな事を！？俺が就職させてやったのに！」　
（叫んで傷口が痛んだのかうずくまる仁）
勇「、、、仁、覚えてるか？」
仁「何をだ？」
勇「4年前に言ってたろ。お前がもしおかしくなりそうなら俺に止めてくれって」
仁「、、、お前が思ってるほど悪いもんじゃねえよ。ここだって人が住んでる世界って意味じゃ同じだ。それに正直、、、俺っちがこれぐらい稼げる仕事が他にあるか？」
勇「仁、同じ金でもどうやって稼いだかによって違う」
仁「綺麗事言うなこの野郎！金はみんな同じだ。そんな言葉はどれも貧乏人を蹴落とそうって事だ。一生少ない稼ぎで満足しながら生きてけってな」
勇「仁！」
仁「俺っちみたいなやり方で稼いでも金持ちになれば結局は金持ち達と肩を並べる事と同じだ。お前は月に20万程度稼ぎながら一生満足するのか？」
勇「お前、一生そうやって稼ぎながら生きていけると思ってるのか？簡単に稼いだ金は簡単にお前の人生を壊す。人よりも先に金に目を奪われると金のせいでお前自身が利用されて喰い潰されるとは思わないのか？」
仁「お前がウチを知らないからそう言えんだよ。皆いい人達だし俺っちを支持してくれてる。俺っちの働きぶりを見て昇進もさせてくれた。」
勇「、、、」
仁「お前が映画とかニュースだけ見て実際のところを見てないからそう言えんだよ。ここも人が生きてるとこなんだ。能力次第でボーナスくれて昇進もして給料も上がって。おい！会社で初めて会った人達が俺っちを信じて支持してくれてるのになんで高校のダチがそんな事言うんだ？」
勇「お前はその内俺に有難いと思うだろうな。今お前を引き止めるダチがいる事を感謝する日が来る」
仁「ハッ！もういいや、そうだな、お前は昔から中途半端な正義感があったもんな。お前が俺っちに物を言うのか？それとも、、、俺っちが成功してるのを妬んでるみたいだな？」
勇「、、、当分の間連絡しないようにしよう」
仁「ハッ！誰が惜しむかよ？俺っち抜きで愛と2人でつるんでろ。俺っちは必要ねぇから。」
勇「仁、そう言うな。今、、、気分がおかしいんだ」
仁「チッ、もういいって。お前ダチってのはダチが成功したら祝福してやるって考えるべきだろ。水差してんのか？」
勇「仁」　
（電話が切られる）
勇「（心の中で）、、何でこんなに息苦しいんだ？息が、、、詰まるみたいだ」