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なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart15

1 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/02/12(日) 22:50:42.93 ID:???.net
ここは、なぜエヴァを楽しむ成熟した大人が増えたのか?
または、なぜ幼稚な大人はエヴァを楽しめないのか?について意見の交流を行うスレです。
深夜アニメばかり見て精神退行した自分はエヴァを楽しめなくなったと嘆いて傷を舐め合うもよし、
エヴァが楽しめてる自分はまともな大人なんだな、という希望にすがるもよし
「いや深夜アニメ見てる奴にも人気あんじゃん」と叩かない範囲内でツッコミ入れるもよし

なぜエヴァは成熟した大人にも楽しまれるのかpart14
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/eva/1471082148/

の次スレとなります

550 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/16(水) 20:34:32.02 ID:???.net
雷蔵「完璧じゃ、怨夜巫女。これでワシらが世界の支配者になるのも間近じゃ」
あげだマン「そんなことはさせないぞ!」
雷蔵「なに!」
怨夜巫女「ああ!」
あげだマン「気合の戦士、あげだマン参上!」
怨夜巫女「亀ん舞踏貝。あげだマンに得意の柔道4級の腕を見せておやり!」
あげだマン「柔道4級だ?それなら気合カードなしでもやっつけられるぜ」
亀ん舞踏貝「アチョチョチョチョチョチョー」
怨夜巫女「来るな来るなー」
雷蔵・怨夜巫女・佐藤・田中・鈴木「あららら…」
あげだマン「たった10秒で勝負が着くとは史上最低の合成獣だぜ」
モデム「猿芝居はそこまでだ」
あげだマン「なに!」

551 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/16(水) 20:50:07.40 ID:???.net
あげだマン「あ、お前モデムじゃないか」
モデム「貴様の力がどれほどのものか調べようとしたが、こんなクズと戦わせたのが間違いだった」
怨夜巫女「な、何よ、偉そうに」
雷蔵「モデム!それが主人に対する言葉遣いか!」
モデム「黙れ!アホども!」
怨夜巫女「きゃー」
モデム「お前もだ!」
あげだマン「たあ!」
モデム「逃げても無駄だ!あげだマン!」
ワープ郎「あげだマン、逃げても追い詰められるだけだ。(マル)やつの後ろに回るんだ!(ビックリマーク)」
あげだマン「分かった!よくもやったな!てりゃあ!」
モデム「…っ」
あげだマン「今度はこっちの番だぜ。うわあああああ!!!!」
イーハブ「ふふふふふ、たわいもない」
あげだマン「…」
雷蔵「あげだマンがあんなにあっさりやられるとは」
モデム「九鬼雷蔵。いや、ノットリダマス11世よ。今日からこの屋敷は我ら兄妹が頂く」
怨夜巫女「なんですって!モデム、イーハブどういうことですの!これは!」
PC郎「気安う呼び捨てにするんやない。このお二方こそ、ダーさんに代わって世界を支配するお方やで」
雷蔵「なんだと!お前たち恩を仇で返すつもりか!」
怨夜巫女「許さんっ!」

552 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/16(水) 21:14:55.82 ID:???.net
モデム「この屋敷の防御システムは、我らの意のままだ。おとなしく預言書を渡してもらおう。ノットリダマス11世」
雷蔵「おのれ…」
モデム「これさえ手に入れば、お前たちに用はない。あの世に送ってやる」
イーハブ「お兄さま、冥土の土産にあげだマンの正体を教えてやりましょうよ。ふっ」
雷蔵・怨夜巫女・佐藤・田中・鈴木「あー!」
イーハブ「あげだマンはね、あげだまとワープ郎が変換したものだったのさ」
怨夜巫女「おーっほっほっほ!そんなことずーっと前から知ってましたわ。今ごろ気が付くなんてまだまだケツが蒙古斑ね」
雷蔵「そうじゃそうじゃ。今ごろ気が付くとは時代遅れもはなはだしいわい」
佐藤・田中・鈴木「笑っちゃいますよねー」
イーハブ「嘘をつけ!」
怨夜巫女「ほんとですわよ」
イーハブ「嘘をつくな!」
怨夜巫女「ほんとよ、ほんと」
雷蔵「む」

553 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/16(水) 21:19:55.99 ID:???.net
モデム「なんだ!」
ワープ郎「しっかりするんだ、あげだま。もう一度あげだマンに変換だ」
あげだま「分かった」
怨夜巫女「どうしたの?さあ早くお前たちも早く乗りなさい」
佐藤・田中・鈴木「…だあ!」
怨夜巫女「田中、佐藤、鈴木!」
田中「旦那様、お嬢さま、今のうちに脱出してください」
怨夜巫女「お前たち…」
鈴木「よーし」
PC郎「渡さへんでー」
鈴木「お嬢さま!」
怨夜巫女「お爺様、鈴木たちの死を無駄には出来ませんわ。行きますわよ」
佐藤・田中・鈴木「死んでないっすよ!」
怨夜巫女「発進!」
モデム「おのれー!逃がすものか!」
怨夜巫女「きゃあー!お爺様。操縦桿が全く動きませんわ」
雷蔵「な、な、な、なんじゃと!」
怨夜巫女「うっ」

554 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/16(水) 21:31:15.09 ID:???.net
モデム「ふふふ。もう少しで爆発だ。撃って撃って撃ちまくれ。なに!」
ワープ郎・佐藤・田中・鈴木「ああ」
モデム・イーハブ「あげだマン」
あげだマン「さっきはよくも不意をついてくれたな!今度はそうはいかないぜ!てやあ!ダブルフリスベー!てやあ!」
モデム「うわ!」
イーハブ「お兄さま」
モデム「イーハブ。あげだマンは私に任せてお前は雷蔵たちをやれ!」
イーハブ「ええ」
あげだマン「そうはさせるか!てやあ!何してるんだ、早く逃げろ!」
怨夜巫女「それが。操縦不能になっちゃったのよ」
あげだマン「なに!」
ワープ郎「逃げるんだ、あげだマン」
モデム「戦車もろともあの世へ行け!」
(移動)
イーハブ「おのれ、あげだマンめ」
モデム「あんな技が使えるとは。少々見くびってしまったようだな」

555 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/16(水) 21:34:49.58 ID:???.net
モデム「ふふふ。もう少しで爆発だ。撃って撃って撃ちまくれ。なに!」
ワープ郎・佐藤・田中・鈴木「ああ」
モデム・イーハブ「あげだマン」
あげだマン「さっきはよくも不意をついてくれたな!今度はそうはいかないぜ!てやあ!ダブルフリスベー!てやあ!」
モデム「うわ!」
イーハブ「お兄さま」
モデム「イーハブ。あげだマンは私に任せてお前は雷蔵たちをやれ!」
イーハブ「ええ」
あげだマン「そうはさせるか!てやあ!何してるんだ、早く逃げろ!」
怨夜巫女「それが。操縦不能になっちゃったのよ」
あげだマン「なに!」
ワープ郎「逃げるんだ、あげだマン」
モデム「戦車もろともあの世へ行け!」
あげだマン「(移動)」
イーハブ「おのれ、あげだマンめ」
モデム「あんな技が使えるとは。少々見くびってしまったようだな」

556 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/16(水) 21:37:25.22 ID:???.net
あげだマン「大丈夫か?」
怨夜巫女「助けなどいらないわよ!おのれ、モデムとイーハブめ。この恨み、私が必ず晴らしてみせますわ」
雷蔵「さすがは麗。期待しておるぞ」
怨夜巫女「任せてください。お爺様」

557 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/16(水) 21:44:50.89 ID:???.net
あげだま「しっかしどう考えても麗が怨夜巫女だったなんてお笑いだな」
麗「お笑いはこっちですわ。あげだマンの正体をいぶきさんが知ったら笑い転げますわ」
あげだま「ふん、んなこたあねえよ!」
ワープ郎「そんなことよりこれからどうするんだ?(ハテナ)」
麗「決まってますわ。あげだマンが私の部下になって命令通りに戦うんですわ」
あげだま「なに!」
ワープ郎「次回、ゲンジ通信あげだま。正義と悪の迷コンビ」
あげだま「これから先どうなるの?」

次回

『正義と悪の迷コンビ』

558 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/20(日) 10:03:55.08 ID:???.net
麗「…」
あげだま「いっただきまーす!あぐぐ。気合ー!気合!きあー…あれ、なんだよ。どんどん食ってくれよ」
麗「こんな貧しい夕食を私に食べさせるんですの?こんな小さいお魚許せませんわ」
雷蔵「麗の言う通りじゃ。九鬼コンツェルンの会長と孫娘に対する扱いとも思えん。こんなもん!こんなもん!
貧しすぎてワシゃ食う気がせん!こいつか!こいつか!」
麗「…」
あげだま「大悪人の怨夜巫女とノットリダマス11世がよく言うよな」
ワープ郎「そうだよ。(マル)あげだマンに助けてもらわなかったら、今ごろどうなっていたか…(テンテンテン)」
麗「誰も助けてくれなんて頼みませんでしたわ」
雷蔵「そうじゃ。ワシらはグレートなんじゃ。あげだマンごときに助けてもらわずとも、あんなモデムとイーハブくらいどうってこともない」
麗「お爺様、さっきから言ってることとやってることがちぐはぐ」
雷蔵「麗も食わんか。庶民の食事を知っておれば、ワシらがよりグレートになる足しになるじゃろう」
麗「仕方ありませんわ。あむ」
あげだま「まあ何でもいいから食ってみろよ、うまいから」
ワープ郎「おかわりもあるよ。(マル)」
麗「それにしてもずるいですわね。私は堂々と怨夜巫女だってことを宣言したのに、あげだまは知らん顔を決め込んで」
あげだま「ずるい訳じゃないよ。ヒーローは簡単に正体を明かしたりしないんだよ。でも一番大切な人だけには教えちゃったりするかな」

559 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/20(日) 10:20:21.68 ID:???.net
いぶき「あげだまくん、一体どうしたの?黙ってないで。あげだまくん」
あげだま「いぶきちゃん、俺は。俺はね、人間じゃないんだ。ヒーロー星から来たあげだマンなんだよ」
いぶき「え!」
あげだま「驚いたかい?」
いぶき「ううん、人間であろうと、宇宙人であろうと、あげだまくんはあげだまくんに変わりないじゃないの。例えあげだマンでも」
あげだま「ありがとう、いぶきちゃん」

560 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/20(日) 10:22:37.35 ID:???.net
『正義と悪の迷コンビ』

561 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/20(日) 11:29:39.27 ID:???.net
いぶき「…っ」
あげだま「今話した通り、俺はヒーロー星に帰らなければならないんだ。
西の空に明けの明星が輝くころ、一つの光が宇宙に飛んでいく。それが俺なんだよ。さようなら、いぶきちゃん」
いぶき「待って、あげだまくん行かないで!それに今話した通りってサブタイトルしか聞いてない」
あげだま「あ、いぶきちゃん。それを言っちゃあ…あの、だから、ヒーロー星の夏休みが終わっちゃうんだよ。ワープ郎、あげだま変換だ!デュワッ!」
麗「おかわり」
あげだま「え、何でしょう」
麗「おかわり。おかわり。おかわり。みそ汁もね」
あげだま「なんだよ、お前!人のイメージにずかずか土足で入ってくんじゃねえよ!邪魔すんなよ!」
麗「何ですの?あげだまこそ私の計画を散々邪魔してきたじゃありませんの」
あげだま「俺は正義の味方なの!」
麗「ふん、どうせ私は悪者ですわっ。あぐあぐあぐあぐ。おーっほっほっほっほっほ!でも私はあげだまがあげだマンだってことはとっくに知ってましたわ」
あげだま「あぐあぐ。俺だって麗が怨念巫女だってことはとっくの昔に知ってたぜ」
麗「私は昔の昔のその昔から知ってましたわ」
あげだま「俺なんか昔の昔のその昔のそのまた昔から分かってたんだ!」
麗「私はそのまた昔の昔の昔のまたまた昔のその昔、お爺さんが山へ芝刈りに、お婆さんが川へ洗濯に行った頃から知ってました!」
あげだま「俺なんかその1年前から知ってました!」
麗「いきなり手抜いたわね、ちょっと!」
エビ天「まあ二人ともそうペッペせんと」
オカメ「みんな仲良くね」
雷蔵「ぎゃああー!」
麗「うーうー!」
雷蔵「わー!」
麗「出たー!」
雷蔵「お化けー!」
麗「う!」
雷蔵「あ、麗。あ、霊が出たな」
あげだま「やっぱいきなりはまずいんじゃない?」
ワープ郎「(あの二人には良い薬だよ)カッコ閉じる」
エビ天「いやあ、おどかしちゃったのう」

562 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/20(日) 12:01:52.88 ID:???.net
麗「ほんとにお化け屋敷だったんですわね」
雷蔵「じゃのう」
麗「こんな目に合うのもあのモデムとイーハブのせいですわ。なんとしてでも九鬼邸を取り戻さないと!」
雷蔵「しかし田中たちもよく働いてくれたのう」
麗「彼らのご供養もしてあげないといけませんわね」
(佐藤・田中・鈴木「あはははははは。お腹のラッパがプー」)
麗「今思えば、もっと優しくしてあげれば良かった」
(佐藤・田中・鈴木「死んでないっすよ」)
雷蔵「合成マシーンがないとなるとこれはどう見ても不利じゃなあ」
麗「おーっほっほっほっほっほ!」
(佐藤・田中・鈴木「うわあー」)
麗「私が怨念巫女になれば戦えますわ。おーっほっほ!」
雷蔵「この間の戦いで戦闘服がズタボロになっちまった」
麗「そうでしたわね」
雷蔵「戦闘服の予備はリムジンの中にしかないぞ」
麗「ど、どうしましょう。お爺様」
雷蔵「となったら方法はひとつじゃな」
麗「なんですの!」
雷蔵「あげだマンの力を借りるしかないのう」
麗「あんだって!?」
雷蔵「麗の気持ちも分からんではないが」
麗「あげだマンの力なんていらないいらない。借りるなんてヤダヤダ!」
雷蔵「そうでもしないとモデムとイーハブは手に負えんじゃろう。分かってくれ」
麗「ぜったーい、ぜったーい、ずぇーったいイヤですわ!ずぇーったい!」

563 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/20(日) 12:03:49.82 ID:???.net
あげだま「このままでいいのかな」
エビ天「なにがじゃ」
あげだま「とりあえずあの二人を助けてきたけどさ」
エビ天「だれがじゃ。あ…わしをそんな目で見ちゃいや。ちょっと、聞いてるよ」
あげだま「怨夜巫女とノットリダマス11世は悪者なんだよな」
ワープ郎「でもあんな惨めな二人と戦う訳にいかないよ…(テンテンテン)」
オカメ「あげだまちゃん、困ったときはお互いさまよ」
エビ天「カメさんの言う通り」
あげだま「そうは言うけどな」

564 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/21(月) 20:47:44.16 ID:???.net
鈴木「あーあ、良いもん食ってるよな」
PC郎「掃除サボっとると、鉄の玉2倍にしまっせ!」
佐藤・田中・鈴木「サボってねーよ!」
モデム「PC郎、雷蔵と麗の行方は分かったのか」
PC郎「どうやら、あげだマンの幽霊屋敷に転がりこんだようでんな」
佐藤「そうか、とりあえずご無事か」
田中・鈴木「うう」
PC郎「ダーさんたちと、あげだマンが結びついたらちょいと面倒でっせ」
イーハブ「この世を支配するという暗い宿命を背負ってる私たちには面倒なことなど何もない」
モデム「そう、背負うべき十字架が重ければ重いほど、私たちの体の中の黒い情念が燃え上がるのだ」
田中「思い込みが激しいのも旦那様と同じだな」
鈴木「いや、それ以上だ」
PC郎「あんまり甘うみんほうがええで。正義と悪が手を結ぶんや。どないな力を持つか分からへんで」
モデム「む」
PC郎「向こうが手を結ぶ前に、先手を打つことや。連中にケンカさせるんが一番やないか?」
モデム「ケンカ?いつも冷静な我らには理解不能な言葉だ」
PC郎「まあ、あんじょうワイに任してえな」
田中「そういうことなら俺たちが」
鈴木「PC郎が行くまでもないぜ」
佐藤「任せてくれ」
PC郎「逃げるつもりやな!」
田中「PC郎、俺たちがここにいたって大して役に立たねえぜ」
PC郎「そないなことはない!」
佐藤「それは買いかぶりだよ」
PC郎「いやいや、ガラス拭きの次は、庭の掃除、池の掃除と色々ありまっせ」
鈴木「なあ、俺たちも飯食っていい?」
PC郎「さっさとやらんと、鉄の玉4倍でっせ!」
佐藤・田中・鈴木「はいー!」
モデム「ふ、ふふふ」

565 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/21(月) 21:12:55.62 ID:???.net
いぶき「あげだまくん遅いなあ」
あげだま「なんでおめえと一緒に登校しなきゃなんねえんだよ!」
いぶき「あ、来た!」
麗「私と一緒に登校できるなら死んでもいいって方もいらっしゃるのよ!」
あげだま「いねえよ!」
麗「このドアホ!」
あげだま「あ、いぶきちゃん」
いぶき「あげだまくん、どうして麗さんと?そう、あげだまくんもやっぱり麗さんが好きなのね。さよならあげだまくん!」
あげだま「待って、いぶきちゃん!」
いぶき「来ないで、あげだまくん!なあんてね、大丈夫大丈夫」
あげだま「?」
いぶき「偉いわ、あげだまくん」
あげだま「ええ?」
いぶき「そうよね、麗さんお家を乗っ取られて大変ですもの。元気づけてあげてたのね。
そうだわ、あげだまくん。この際だから、麗さんとお爺さん、あげだまくんの家に置いてあげたらどうかしら」
あげだま「いっ!」
いぶき「部屋も空いてるんでしょう?」
あげだま「あの、その、いぶきちゃん、じ、実は」
いぶき「麗さんたちが住めるように私が模様替えしてあげる」
麗「すでに一緒に住んでますわ」
いぶき「(バキッ)」
あげだま「あーそうなっちゃったんだよ!あ、でもね。いぶきちゃん」
麗「いつも一緒なんですの」
あげだま「また邪魔する。ねえ、いぶきちゃん聞いてる?」
いぶき「(ドカッ)あげだまくん。何を気にしてるの?そうよ、麗さんたちを置いてあげてって言ったのは私じゃない」
ワープ郎「いぶきちゃんかなり気にしてるぞ…(テンテンテン)」
あげだま「痛いほど分かるよ。あー胸が痛い!」
麗「チクチク、チクチク」
いぶき「それ私のコンパス」

566 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/21(月) 21:38:44.31 ID:???.net
麗「みなさん、おはようですわ」
クラスメイト達「おはよう…」
麗「何か変ですわね。(ぶ〜!)あー何なのこれは!カードが付いてますわ。
あげだマンにやられたときの怒りを忘れてまへんか?忘れる訳ないですわ。
あげだマンの正体はあげだまでっせ。分かってまんな。んなの分かってますわよ、何これ!PC郎ね!」
あげだま「また麗はイライラしちゃっ(ぶ〜!)わあー!誰だよ、こんな事すんのは。あ、カードだ。何?
怨念巫女は麗はん、ノットリダマス11世は雷蔵はんでっせ。二人の悪人を放っておいていいんでっか。って、良い訳ないよな」
ワープ郎「でも今は小悪党より大悪党のモデムとイーハブが問題だよ!(ビックリ)」
あげだま「うん」
親衛隊員A「麗さまは怨夜巫女らしいぜ」
親衛隊員B「怖いよなあ」
ツリパン「なんだなんだ。麗さまが誰であろうが忠誠を誓ったからには最後までお仕えしろ!」
親衛隊員A「やだよ」
親衛隊員B「一抜けた」
ツリパン「おのれ、お前たちは!」
麗「ツリパン、親衛隊があんな風になったのはお前の責任ですわよ」
ツリパン「す、すみません」
麗「麗帰る」
いぶき「ダメよ、帰っちゃ!麗さんが誰だってクラスメイトであることに変わりないわ」
麗「生意気言うんじゃありませんわッ」
いぶき「麗さん!」
麗「な…」
いぶき「プッ、ははははは!麗さんが怨夜巫女だったなんて。はははははは」
麗「…麗帰るッ!」
いぶき「あーダメよ。麗さんは私たちの友達じゃない。私を信じて。ぷははははは」
あげだま「今のいぶきちゃんは信じられないよな」
ワープ郎「笑いエネルギー無限大だ‥(テンテン)」

567 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/21(月) 22:08:03.41 ID:???.net
いぶき「笑うつもりなんかなかったのに、麗さんに悪かったわ」
あげだま「うん、ねえ、いぶきちゃんなら麗たちのことをどうする?」
いぶき「え」
あげだま「だからさ、例えば今、あげだマンが麗たちと暮らしてたとするじゃない」
いぶき「あげだマンが麗さんと暮らしてるの?あげだまくん家じゃないの?」
あげだま「た、例えばの話だよ」
いぶき「え、そ、そうよね。例えばよね。私だったら麗さんと手を結ぶわ」
あげだま「え」
いぶき「だってすごい敵が現れたんでしょう?ここは協力して、まずその敵を倒すことが先決よ。あげだマンだってそうするわ」
あげだま「そうかな」
いぶき「するわ、きっと。そうよ。あげだマンならきっと、地球の、いえ、全宇宙の平和のために、今までのわだかまりを捨てて戦ってくれるはずよ」
あげだま「…テンテンテン」
いぶき「あげだマンが私のために、なんて言ったら困っちゃうな」
あげだま「うん!いぶきちゃんがそう言うんなら、きっとそうするね。うんうん。あげだマンってさ、そういうやつなのよ。ははははは。あはははは」
ワープ郎「なんだろうね、この二人は…(テンテンテン)」

568 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/21(月) 22:22:12.47 ID:???.net
麗「もう、頭に来ましたわ!怨夜巫女の正体をバラしてもろくなことがありませんわよ!」
雷蔵「いやこれはワシらが今以上にグレートになるためのいわゆるひとつの試練じゃ」
麗「試練?」
雷蔵「そうじゃ。この試練を乗り越えてこそワシらの世界を築きあげられるのじゃ」
麗「そうだったんですの。でもどうやって乗り越えるんです?」
雷蔵「方法はひとつだけじゃ」
麗「あげだマンに協力してもらうことならお断りです」
雷蔵「そこが違うんじゃよ。あげだマンに協力してもらうのじゃない。利用するのじゃ。終わったらポイじゃ」
麗「さすがはお爺様。あのプーならまんまと利用させてくれるでひょ」
あげだま「ただいまー」
麗「あ、プーが帰ってきた」

569 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/21(月) 22:58:54.00 ID:???.net
あげだま「オーマイフレンド!」
麗「あげだま。レディーの部屋に入る時はノックしなさい」
あげだま「まあまあ良い知らせだよ。俺、お前たちと手を組むことにしたぜ」
ワープ郎「ボクも右に同じだ。(マル)」
麗「おーっほっほっほっほっほ!お爺様、あげだまたちが部下になりたいと告白しましたわ」
あげだま「んなことは言ってねえだろうよ!」
ワープ郎「(協力するって言ったんだろ)カッコ閉じる」
麗「ふんっ。だったらお断り」
雷蔵「これ、麗や」
麗「ん?」
雷蔵「利用すればいいんじゃ」
麗「そうでしたわね」
あげだま「やっぱりこいつらと組むなんて無理だよ。ワープ郎」
ワープ郎「話にならない。(マル)」
麗「おーっほっほっほ!分かりましたー。それほど私が好きで、いつも一緒にいたいならいさせてあげますわ。
おほほほ。でも、へちゃむくれのいぶきさんが可哀相」
あげだま「ワープ郎、いやいや。やっぱりこいつと組むのいや」
エビ天「まあ、待て。もうこうなった以上、腹を割って話し合ったほうがいいじゃろう」
麗「わー!お化け!」
エビ天「お化けではない。ワシらもあげだまも、銀河英雄系の外れにあるヒーロー星の住人じゃよ」
オカメ「もっとも私とお爺さんはとっくに現役を引退してますけどね」
エビ天「うん、引退したワシらのようなヒーローは、地球人は神様とか幽霊とか呼んでるようじゃの」
麗「あー何だか頭が痛くなってきましたわ」
雷蔵「もうちょっと詳しく説明してくれんか」
エビ天「ああ、もっともじゃ」

570 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/21(月) 23:16:18.46 ID:???.net
エビ天「今まで地球で活躍してるヒーローは、全てヒーロー星の住人なのじゃ。
七色唐辛子仮面、日光仮面、スーパーマーケットマン、トラウルマン、みんなよく働いてくれた。
だが時折ヒーロー星にも悪人が現れる。
そんな悪人は一切の記憶を消され、人類の生存しない創成期の星へ裸で送りこまれることになっておる」
麗「ま、待って。裸でっていうと、モデムとイーハブも裸でしたわ」
エビ天「その通り。モデムとイーハブは創成期の星に送り込まれる途中、事故で地球に着いてしまったのじゃ」
オカメ「そうなんですよね」
麗「あーあ私たち、モデムとイーハブに知恵のリンゴを食べさせたりなんかしませんでしたわ」
あげだま「思い出したぞ」
麗「い、いや。食べさせたっていうかあげたら食べたっていうか…」
あげだま「食べさせたくせに!余計なことを!」
麗「ふん、悪かったわね」
エビ天「モデムとイーハブが記憶を取り戻してしまったぞ」
オカメ「困りましたね」
雷蔵「まあ過ぎたことは忘れて今大切なのは、力を合わせ九鬼邸を取り戻すことじゃ」
麗「お爺様、さすが!」
あげだま「よく言うよ」
PC郎「なんやけったいなことになってもうたな。ま、あとはモデムはんとイーハブはんに任せまっか」

571 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 21:56:41.07 ID:???.net
あげだま「しっかしどう考えても麗が怨夜巫女だったなんてお笑いだな」
麗「お笑いはこっちですわ。あげだまがあげだマンだなんてこと正体をいぶきさんが知ったら笑い転げますわよ」
いぶき『そんな…』
あげだま・ワープ郎「わー」
あげだま「ワープ郎」
ワープ郎「いぶきちゃんの声だ」
麗「へへーだ」
ワープ郎「マウスの通信スイッチがオンになってる。(マル)」
あげだま「ということは」
いぶき「そんな…そんな…」
あげだま『いぶきちゃんに聞かれたかな』
いぶき「(あげだまくんがあげだマン?)あはははははははは、あははははははは。うわ、にゃ。あはははははははは、あははははははは」
こだま「どうしたの?お姉ちゃん。手が付けられない」

572 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 22:14:27.48 ID:???.net
モデム「ほう、エビ天もオカメも地球に来ていたのか」
イーハブ「あんなのいたところでどうってこともないわ」
モデム「しかし腐っても鯛。かつてのヒーローには丁重に挨拶してやらなねばならん」
PC郎「あちらさんはどういう訳か、仲良う手を握ってしまいましてん。どないしまひょ」
モデム「あっさりと片付けてしまうのもつまらん。ここはひとつ、遊び心で攻めてみるのも一興だな」

573 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 22:16:11.19 ID:???.net
モデム「私が改造した新しい合成マシーンだ」
佐藤・田中・鈴木「すごい!」
モデム「名づけて、ハイパーウルトラ合成マシーンだ」
PC郎「今回は誰やろな」
イーハブ「お前が行け!」
佐藤・田中・鈴木「うあー!」
イーハブ「ふっ」
PC郎「あー!うひょー」
モデム「精密な回路と死ぬまで戦い続ける闘争心の合成。これこそ至極のメカだ」
田中「精密ってPC郎のことか?」
モデム「運命のベルは鳴らされた!」
佐藤・田中・鈴木「うわーだあー!」
モデム「はっはっはっはっはっはっはっは」

574 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 22:21:09.76 ID:???.net
佐藤・田中・鈴木「だあ…」
回電(えでん)「ガルルル…」
モデム「行け、回電!」
回電「ガルルル!」
モデム「さて、次は」
佐藤・田中・鈴木「うわーうわうわうわ!」
モデム「安心しろ」
鈴木「あー足の鎖がない!」
モデム「貴様らにも役目を与えよう。戦いのどさくさに紛れて、雷蔵と麗をさらってこい。褒美は望み通りだ」
田中「望み通りだってよ」
佐藤「すげえな」
イーハブ「行け!」

575 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 22:29:59.35 ID:???.net
田中「ゲートオープン、ゲートオープン」
佐藤「クイックリー、クイックリー」
鈴木「エンジンスタート」
佐藤・田中・鈴木「オッケー!レッツゴー!」
佐藤「褒美は望み通りだってよ。どうする」
田中「旦那様とお嬢さまをやつらに渡すのか?」
佐藤「俺たちの主人は、雷蔵様と麗さまだぜ」
鈴木「九鬼コンツェルン」
佐藤・田中・鈴木「バンザーイ!」

576 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 22:47:39.30 ID:???.net
ワープ郎「(やっぱり九鬼邸の中枢部を攻めるのがいいよ)カッコ閉じる」
あげだま「うん、俺もそう思う。麗、どこなんだ?中枢部は」
麗「おーっほっほ!そげんこつ敵に教えられるはずがなか」
あげだま「敵じゃなか!力を合わせてモデムとイーハブを倒すんだろうが。俺たちを信用しないなら協力しあうって話はなしにしようぜ」
麗「あーねえ、ちょっと生意気ですわよ。あーた」
あげだま「ふんだ」
麗「わあ」
(ドガンッ)
あげだま「なんだ?」
回電「山の彼方の空遠く、王者が住むと人が言いまっせ」
あげだま「危ない!」
あげだま・ワープ郎「わー!!」
雷蔵・麗「ああーー」
ワープ郎「あげだま、あげだマンに変換だよ!(ビックリ)」
あげだま「体がしびれてダメ」
エビ天「よっしゃ。ワシらが元ヒーローの実力を見せてやるわい」
オカメ「あげだまちゃんが治るまでね」

577 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 22:56:48.79 ID:???.net
エビ天「ほーい、こっちじゃい」
オカメ「こっちですよー」
(ドカッ)
佐藤・田中・鈴木「旦那様、お嬢さま!」
麗「ひ、いいところに来てくれました」
鈴木「お嬢さま」
田中「さあ、旦那様」
雷蔵「しびれちゃった」
麗「怨夜巫女になるわよ」
鈴木「はい、スタンバイしております」
あげだま「頼んだぞ、麗!」
怨夜巫女「よっこらしょ。おーっほっほっほっほっほ!あげだま!」
あげだま「あいつ、結構頼りになるな」
怨夜巫女「おっほっほっほっほ!後は頼みましたわよ。おーっほっほっほっほっほ!」
雷蔵「今のうちに九鬼邸を取り戻すんじゃ」
あげだま「何ですか、あの人たちは。あ、しびれが取れた」
ワープ郎「変換オーケーだ。(マル)」
あげだま「よーし」

578 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 23:01:47.29 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、変換スタンバイ」
あげだま「あげだま、へんかーん!」

あげだマン「てやあ!あげだマーン」
ワープ郎「変換完了。(マル)」

579 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 23:16:17.45 ID:???.net
エビ天「もうダメじゃなあ」
オカメ「疲れましたねえ」
エビ天「逃げられんのう」
あげだマン「おりゃあ!気合の戦士、あげだマン。じっちゃんたちありがとう。休んでていいよ」
エビ天「そうじゃのう」
オカメ「じゃあね、あげだまちゃん」
あげだマン「トドメだぜ、ワープ郎!」
ワープ郎「オッケー!カードだね。(マル)」
あげだマン「気合ー!絶縁カードだ。絶縁テープ攻撃!」
回電「むっ、何のこれしき」
あげだマン「まだまだ!」
PC郎「きゃーー」
あげだマン「自分の電気で自爆だぜ。あ、いぶきさん」
いぶき「あげだまくん」
あげだま「えー!な、何ですか?私はあげだマンですよ」
いぶき「もういいのよ、あげだまくん。マウスで聞いちゃったの。ごめんなさい」
あげだま「いぶきちゃん…そっか、聞いちゃったのか」
ワープ郎「やっぱり…(テンテンテン)」
いぶき「ふふふ」
あげだマン「そっか、えへへ」
怨夜巫女「もう!車の整備くらいいつもキチンとしてなさいよ!ぷんぷんぷんぷん」
佐藤「申し訳ありません」
PC郎「おーーい」
怨夜巫女「あら」
雷蔵「もう戦いは済んでしまったようじゃのう」
怨夜巫女「まずいですわね」
雷蔵「ここは慎重にしたほうがいいかも知れんぞ」
怨夜巫女「そうですわね。佐藤、あげだまの家に帰るわよ」
佐藤「はい」

580 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 23:30:04.63 ID:???.net
あげだま「ビックリしただろう」
いぶき「そりゃあね。ヒーローのあげだマンがクラスメイトだったなんてね。しかも私の隣の席で」
あげだマン「あの、いぶきちゃん」
いぶき「え」
あげだマン「実はね、もうひとつ言わなきゃならないことがあるんだ」
ワープ郎「あげだま、言いにくかったらボクが言ってあげてもいいよ‥(テンテン)」
あげだマン「いや、自分で言うよ。俺ヒーロー星の夏休みを使って地球に来てるんだ。
俺たちの夏休みは、地球では1年間あるんだけど、もうすぐ夏休みも終わっちゃうんだ」
いぶき「と言うと?」
あげだマン「うん、帰らなくちゃならないんだ」
いぶき「え!」
あげだマン「せっかくいぶきちゃんと友達になれたのに」
いぶき「もう地球には来ないの?」
あげだマン「それが分からないんだ」
いぶき「そ、そんな。でも、あげだまくん。私は、あげだまくんといつまでも…!」
あげだマン「いぶきちゃん!いぶきちゃん…うわあ!」
ワープ郎「気合エネルギーが完全に無くなった。(マル)(あげだま、元気出せよ)カッコ閉じる」
オカメ「寂しいんでしょうね」
エビ天「これも修行のうちじゃぞ。あげだま」

581 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 23:34:39.34 ID:???.net
PC郎「黒メガネのお三方は寝返りましたで」
モデム「そんなことはどうでもいい。ふふ、あれしきの合成獣に手こずるとは、もはや奴の力は読み切った」
イーハブ「暗い宿命を背負った私たちには、恐れるものなどない」
モデム「星が綺麗だ。我らの暗い宿命に同情して、飾り立てているようではないか」

582 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/22(火) 23:42:51.35 ID:???.net
いぶき「じゃんじゃじゃーん!全国の平家いぶきファンの皆さま、お待たせいたしました!
いよいよ私の本当の魅力を、隠されたパワーを、お見せいたしまーす!
ああ、かつてこのように素敵な美少女戦士がいたでしょうか。
私のハートにこみ上げてくる感動を、早く皆様に伝えたい!次回、平家通信いぶき。いぶきちゃん出番です」
あげだま「あの言っとくけど、ゲンジ通信あげだまだからね!」

次回

『いぶきちゃん出番です』

583 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/23(水) 17:29:53.79 ID:???.net
モデム「奴らから奪い取ったこの預言書」
イーハブ「暗い宿命を背負った、私たち兄妹の行く手を照らす希望の光。お兄さま、早く読んで聞かせて下さい」
モデム「うむ。最後の決戦の時は来たり。未知のパワーを持った新たなる超人現れ、支配者に立ち向かう」
PC郎「支配者に立ち向かうやて?今の支配者はモデムはん…ということは、その超人ワイらに歯向こうてくるいうことでんな」
イーハブ「お兄さま、その超人とは一体誰のことなんです?」
モデム「今の時点では分からん」
PC郎「超人言うんやから、えらい強いんでっしゃろな。モデムはん」
モデム「(超人とは一体何者だ)」

584 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/23(水) 17:30:51.40 ID:???.net
『いぶきちゃん出番です』

585 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/23(水) 17:51:05.75 ID:???.net
雷蔵「これより作戦会議を始める」
佐藤・田中・鈴木「作戦会議?」
雷蔵「左様。本日の議題はな、あのあげだマンをどうやって倒すかじゃ」
麗「お爺様、あげだマンは今私たちの味方ですのよ」
田中「そうですよ」
佐藤「今はあのモデムとイーハブ」
鈴木「それに、裏切り者のPC郎を倒すのが先決でしょう?」
雷蔵「ふへへへへへ。だからお前たちは甘いというんじゃ」
佐藤・田中・鈴木「はあー」
雷蔵「確かに今ワシらは、あげだマンとは味方同士じゃ。しかし考えてみろ。いいか?ワシらの究極の目的はなんじゃ?世界征服じゃろうが」
麗「はっ!」
田中「そ、それはそうですけど」
雷蔵「じゃろう?となれば、いずれあのあげだマンも敵になる」
麗「うんうん」
雷蔵「だったら奴が油断している今がそのチャンスといえばチャンスじゃ」

586 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/23(水) 17:58:43.92 ID:???.net
田中「し、しかし、旦那様」
佐藤「今こうして世話になってますし」
鈴木「そうですよ。そんなあくどいことを」
麗「お黙りッ」
佐藤・田中・鈴木「うう」
麗「せっかくのチャンスをみすみす不意にするなんて、凡人のすることよ!」
雷蔵「さすがは麗、よく分かっとるのう。そこでじゃ、まずはあげだマンの秘密を探る」
麗「秘密?」
雷蔵「例えばじゃのう。あげだまはどうやってあげだマンに変換するんじゃ?」
田中「ワープ郎くんを使うんでしょう」
雷蔵「そのワープ郎をどう操作する?お前たち考えたことはあるかな」
佐藤・田中・鈴木「いーえ」
雷蔵「ダメな奴らじゃのう」
佐藤「では、旦那様はお考えになったことがあるんですか?」
雷蔵「もちろんある」
佐藤・田中・鈴木「おー!」
佐藤「では、どうやって変換するんです?」
雷蔵「分からん」
佐藤・田中・鈴木「はあー?」
鈴木「だって今考えたことがあるって」
雷蔵「だから考えたことがあるだけじゃ」
麗・佐藤・田中・鈴木「(ズコーッ!)」
雷蔵「じゃが、ひとつだけハッキリとしておることがある」
麗「それは何ですの?」
雷蔵「ワープ郎を制するもの、あげだマンをも制するということじゃ」
麗「なるほど。ワープ郎を封じてしまえば、あげだまはあげだマンに変換できないってことですわね。ふふふふふふ」

587 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/23(水) 18:17:55.67 ID:???.net
あげだま「また父ちゃんからの通信だ。夏休みの宿題は進んでるかって?ったくうるさいんだよな。父ちゃんも母ちゃんも」
田中「あげだまくん、タイヘンだ!」
あげだま・ワープ郎「ヘンタイ!?」
田中「タイヘン!旦那様が急にお腹が痛いって」
あげだま「九鬼のじっちゃんが?」
田中「さあ早く!」
あげだま「え、あ、痛い!あ、痛い!ちょ、ちょっと」
ワープ郎「あげだま!あげだま!あげだ…」
麗「ジャン!ワープ郎ちゃん」
ワープ郎「ビ、ビックリした。(マル)
麗「ねえ、ワープ郎ちゃん。お願いがあるんだけど」
ワープ郎「それより君のお爺さん、お腹が痛いって」
麗「いいのよ。どうせ単なる食べ過ぎに決まってるんだから、放っておけば治るわよ。ぜえ、ぜえ。へへへ」
ワープ郎「そう?」

588 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/23(水) 18:31:51.40 ID:???.net
ワープ郎「で、お願いってなんだ?」
麗「ねえ、円周率って知ってるでしょ?私、あれを全部知りたいの。ひとよひとよにひとみごろ」
ワープ郎「それはルート2でしょ…(テンテンテン)」
麗「あら、そうだったかしら?とにかく円周率を最後まで知りたいの」
ワープ郎「最後までって、あれに最後なんてないはずだよ…(テンテンテン)」
麗「わ、分かってるわよ。出来るところまででいいのよ。おほほほ。おーっほっほっほっほっほ!」
ワープ郎「分かった。(マル)そんなに知りたいなら、計算してあげてもいい。(マル)」
麗「わー嬉しい!」
ワープ郎「ただし」
麗「なあに?」
ワープ郎「この計算は意外と大変なんだ。(マル)(まだコンピュータがなかった時代、
新しい一桁を計算するのに、何十年もかかったくらいなんだ)カッコ閉じる」
麗「ほいで?」
ワープ郎「一度計算が始まったら、全ての回路はその計算のみに使われる。つまり自分では、止められなくなっちゃうんだ。(マル)」
麗「ああ、嬉しい」
ワープ郎「何が嬉しいんだよ?(ハテナ)」
麗「あー、いや、計算してもらえるのが」
ワープ郎「ま、いっか。とにかく放っておくとオーバーヒートしちゃうから、
オーバーヒートの表示が出始めたらすぐ止めて欲しい。(マル)(約束だよ)カッコ閉じる」
麗「うんうんうん」
ワープ郎「よし、じゃ始める。(マル)」

589 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/23(水) 19:30:56.74 ID:???.net
麗「(ふふふ。いかに高性能なワープロロボットと言っても機械は機械。人の心の中までは見透かませんわね)」
あげだま「俺の顔見たら治っただなんて変なの、九鬼のじっちゃん。あ、ワープ郎!どうしたんだよ、一体」
麗「わ、私はただ円周率の計算を頼んだだけですわよ」
あげだま「頼んだだけですわよ?お前な!あーあーオーバーヒートしちゃってるじゃないのー。ったくもう。止まらない。やばい!」
エビ天「こりゃ無理じゃのう」
あげだま「無理って?」
エビ天「何といっても円周率というのは無限に続くもんじゃからのう。おそらく計算している途中で」
ワープ郎「(ドン!)」
あげだま「あ」
エビ天「ほらこの通り」
あげだま「止まった。けどこれって」
エビ天「俗にいう故障というやつじゃな。こりゃ当分使用不可。あげだマンにも変換は出来んじゃろう」
あげだま「えー!よりによってこの大変なときに。むっ」
麗「そろそろ。わ、私のせいじゃないわよー!」
あげだま「ったく、最後の決戦が近いっていうのに」
エビ天「なーに、大丈夫じゃ。いざとなればわしが若いころ使っておったバトルスーツがある」
あげだま「バトルスーツ!?」

590 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/23(水) 19:47:53.14 ID:???.net
モデム「この町は歴史に残る町となるだろう。我々が、世界制覇への第一歩を踏み出した町としてな」
PC郎「はあ。これは…!」
モデム「読んでみよ」
PC郎「へえ。最後の決戦の時は来たれり。未知のパワーを秘めた新たなる未知の超人現われ、ひとりのヒーローを倒す。
あれー、これ後半ちごうてまんがな!で、これどないしますねん?」
イーハブ「奴らに見せるのよ」
PC郎「奴ら?」
モデム「分からんのか?それを雷蔵が読んだら、一体どうなる」
PC郎「あーなるほど」
モデム「奴らはその超人とやらを必死になって探すだろう。そして探し出したとき、その超人はあげだマンと対決しなければならんのだ」
PC郎「なるほどなるほど。あげだマンとその超人、どっちが勝とうが一石二鳥いう訳でんな」
イーハブ「暗い宿命を背負った私たち兄妹は、所詮雷蔵たち凡人とはレベルが違うのよ」
PC郎「しかしこの預言書。どないして雷蔵の爺さんに読ませるんでっか?」
イーハブ「今日は良い風が吹いていますわね。お兄さま」
モデム「うむ」
PC郎「風?ん?」
イーハブ「この子も楽に飛んでいけることでしょう。ふふ。さ、お行き」
PC郎「あ!あげだまの家のほうへ飛んでいきよった!」
モデム「超人とあげだマンの対決か。早く見たいものだ。ふふふ」

591 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 16:04:11.09 ID:???.net
雷蔵「なに!あげだまが変換出来なくなった!?」
麗「あい、その通り」
雷蔵「これでワシも世界征服へ一歩近づいたという訳じゃ。ははははは」
麗「あら」
雷蔵「なんじゃ?こ、これは!」
麗「何ですの?お爺様」
雷蔵「麗や、喜べ。奴らに奪われた預言書が返ってきたぞ」
麗「まあ、なんて間がいいのかしら」
佐藤「ちょっと間が良すぎないか?何かの罠かも」
田中「教えてやったほうがいいんじゃないか?」
鈴木「俺たちの言うことなんか聞きゃしないって」
田中「なるようにしかならねえってか」
雷蔵「うーむ、これは」
麗「どうしたんですの、お爺様。なんて書いてあるんですの?」
雷蔵「麗よ。この預言詞ちと難しそうじゃ。よいか?
最後の決戦の時は来たり。未知のパワーを秘めた新たなる超人現われ、もうひとりのヒーローを倒す」
麗「その預言ちっとも難しくありませんわ。決戦が間近になったころ、
モデムやイーハブとは別の超人が現われて、あげだマンをやっつけちゃうってことですわ」
雷蔵「まあ預言の意味は確かにその通りじゃ。問題は新たなる超人が誰かということじゃ」
麗「新たなる超人ねぇ…一体誰の事かしら」
佐藤・田中・鈴木「うーん」
いぶき「あははははははは。あははははははは」
雷蔵・佐藤・田中・鈴木「?」
麗「この笑い声は」

592 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 16:23:27.66 ID:???.net
いぶき「あはははは。あははは、あははは。あげだまくん、何よその恰好。あははははは」
あげだま「ちょっと立ちにくいけど、そんなにおかしいかな」
エビ天「そんなにおかしいかのう。カメさんや」
オカメ「いーえ、だってこの服はお爺さんの若い頃のトップモードですよ。おかしいはずありませんよ」
エビ天「アイドルじゃったもんなあ」
いぶき「でも、ぷっ、あははははは。あは、あははははははは。あははははは。やっぱりへーん。あははははは。あはははは」
あげだま「あ、あのねえ…いぶきちゃん」
麗「やっぱりいぶきだったのね。あのバカ笑いは」
雷蔵「相変わらずすごいお笑いパワーじゃのう」
鈴木「異常なほどの笑い上戸」
佐藤「うんうん、異常だよな」
田中「そう、一種の超人だったりして」
麗「!」

593 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 16:39:29.12 ID:???.net
麗「そーう!そう、なるほど!そうだったんですの!」
佐藤・田中・鈴木「うわああ……」
雷蔵「麗や。もう少しソフトな驚きにしてくれんか。体に悪いわ」
麗「お爺様。私も好きでおこげやってるんじゃないんですのよ」
雷蔵「というと?」
麗「ついに分かったのです。誰が超人か」
雷蔵「なんじゃと!それは一体誰なんじゃ」
麗「あのねえ、ちょっとちょっとちょっと」
雷蔵・佐藤・田中・鈴木「?」
麗「実は、こそこそこそ」
いぶき「ふーん」
あげだま「あ、なるほろ」
麗「な、なによ!あんたたち!なんでここにいるのよ!」
あげだま「え、なんでって、ほら。あんまり騒々しいから何話してんのかなーと思ってさ」
麗「おっほっほっほ。聞かれてしまったのなら仕方ありませんわね」
あげだま「でも実はこそこそこそしか聞いてねえぞ」
麗「そう、盗み聞きした通り」
あげだま「だから聞いてねえっつうのに」
麗「未知のパワーを秘めた超人というのはいぶきさん、あなたなのよ!」
いぶき「えー!私が超人!?」
あげだま「いぶきちゃんが超人!?」
麗「そう、私いつもおかしいおかしいと思ってましたわ。いぶきさんったら変なことが得意だったでしょう」
あげだま「そういえば…いぶきちゃんって変なことが異常に上手だったり、好きだったりしたっけ。
いぶきちゃんってこんなことや、そんなことや、こんなことなんかも…」

594 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 16:59:23.34 ID:???.net
あげだま「麗の言う通りだ。いぶきちゃんって本当に超人なのかも知れない」
麗「かもじゃありませんわ。絶対に、断固いぶきさんは超人よ」
まあ、もう少し詳しく説明すると、未知のパワーを秘めた超人ではなく、町人と書いて、町人ってことになるのよ。
町人と言ったらいぶきさん以外ありえませんわ。おっほっほっほ」
あげだま「何言ってんのか、よく分からないけれども」
いぶき「麗さん、オツムのほうは大丈夫?」
麗「うっさいわね!でも、ああ、いや」
あげだま「え、何が?いや?」
麗「友人として、こんなもの見たくありませんわ私」
あげだま「見たくないって?な、何を?」
麗「教えて差し上げますわ。あなたといぶきさんの対決よ」
あげだま・いぶき「えー!」
あげだま「俺といぶきちゃんの対決?」
麗「驚いたようね。そう、あげだマンと町人平家いぶきさんとの対決は、もう避けることのできない運命なのよ」
あげだま「ちょっと待てよ!俺いぶきちゃんと戦う気なんかないぜ」
いぶき「私だって!」

595 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 17:10:00.14 ID:???.net
雷蔵「待ちたまえ、あげだまくん。その子はな。今は確かに味方かもしれんが、いずれは敵となる運命なのじゃよ」
あげだま「て、敵!?」
雷蔵「そうじゃ。この預言詞によれば、超人であるいぶきちゃんはモデムたちの仲間になってしまうんじゃ」
いぶき「そ、そんな…私…」
あげだま「そんなの嘘だ」
雷蔵「残念ながら、この預言詞に書かれておることはすべて真実なのじゃ」
あげだま「そんな…でも俺いぶきちゃんと戦うなんてやだよ!」
麗「じゃああなたはこの世界が、あのモデムたちに乗っ取られてもいいっていうの!」
あげだま「いや、それは…」
佐藤「この自分勝手」
鈴木「このワガママ」
田中「この根性なし」
麗「おい!お前たちどっち向いて言っとるんだコラ!こっちだろが、こっち!」
佐藤・田中・鈴木「すいません、何となく」
麗「とにかく、あげだま。いぶきさんと戦うの?戦わないの?」
あげだま「俺、いぶきちゃんとは戦えない」
いぶき「あげだまくん…あ!あ!」
麗・佐藤・田中・鈴木「あ、なんだなんだ」

596 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 17:17:54.54 ID:???.net
雷蔵「これは何だ!」

597 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 17:52:01.12 ID:???.net
田中「あー!合成マシーン」
佐藤「どうしてここに」
いぶき「わあ!きゃあー!」
あげだま「いぶきちゃん!」
いぶき「あげだまくん!」
PC郎「へっへっへっへ」
麗「PC郎!」
PC郎「この超人、ワイらがもらうでー」
麗「裏切り者め!」
PC郎「なんとでも言いなはれ。この超人は、合成マシーンでワイらのもんにしっかり改造してやりまっせ。えろうおおきに」
いぶき「そんな!」
佐藤「あの合成マシーン、いつもとちょっと違うな」
鈴木「おう、脱臭とパワーが違うもんな」
田中「分かった、ガソリン変えたんだ」
佐藤・田中・鈴木「レーザー100!だははははは。うわ」
麗「バカなこと言ってる場合じゃないのよ。アホたり」
佐藤・田中・鈴木「すんません」
PC郎「相変わらずアホな三人組でんな。ほな、改造させてもらいまっせ」
いぶき「きゃあ!」
あげだま「いぶきちゃん!」
PC郎「へっへっへっへ。なんやこれ」
いぶき「うわ!」
PC郎「これも入れてまおう」
あげだま「おい!こら!」
PC郎「ん?」

598 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 18:03:07.91 ID:???.net
あげだま「いぶきちゃんを返せ!」
PC郎「よう見たらあげだまやないか。何やそのけったいな格好は」
あげだま「うっさいな!これはじっちゃんのバトルスーツだよ。恥ずかしくなんかないぞ!ほんとだぞ。恥ずかしくなんかないんだい!」
PC郎「へへへ、あげだま。今日こそぎょうさん仕返しさせてもらうさかいな」
あげだま「行くぞ、合成マシーン!うお、あら、ああ!やっぱし下駄じゃ、走れないや。ああ!」
PC郎「ほんま、アホを絵に書いたようなやっちゃな」
あげだま「まだ慣れてないだけだよ!」
怨夜巫女「お待ち」
雷蔵「おお、巫女よ」
怨夜巫女「PC郎!今日こそこの怨夜巫女が許しませんわよ!」
PC郎「へへへ。もうそんなコスチューム、時代遅れやでー」
怨夜巫女「なんですって!?あ、ああ!」
雷蔵「あー!こら、PC郎。一体誰がつくってやったと思っとるんじゃ」
怨夜巫女「そうよ、この恩知らずが!」
PC郎「威張ってられるのも、今のうちや。さあ、合成マシーン。ぎょうさん締めたってや」
あげだま「うあ、ああ」
雷蔵「おんぎゃ〜」
PC郎「さあ、今のうちに合成や」

599 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 18:08:08.75 ID:???.net
いぶき「く、苦しい…」
PC郎「どないな超人が出来上がるんや。早う。早う」
いぶき「誰か助けて…あら」
マウス「……」
いぶき「あら?苦しくなくなったわ。あ!
あ、私、変換したんだわ。あげだマンみたいに。よーし」

600 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 18:21:53.02 ID:???.net
PC郎「ん?どないしたんや?合成マシーン。む、なんや!なんや、今の光は」
???「ワープ郎ちゃんが怒ってる!」
PC郎「?」
???「変換出来ないって怒ってる!」
PC郎「誰や!」
???「愛と気合の、小学生美少女戦士ワンダーいぶき(仮名)!あげだマンに代わって、お仕置きよ!」
あげだま「いぶきちゃん!」
怨念巫女「やっぱりあなた町人でしたのねえ」
PC郎「くそー、失敗や!合成マシーン、いてもうたれ!
しもたー!」
雷蔵「わー」
あげだま「わあー」
PC郎「よくもやりよったな。やれ!合成マシーン」
ワンダーいぶき(仮名)「ああ!…っ!」
PC郎「よう避けよったな。しかし次は避けられまへんで」
ワンダーいぶき(仮名)「おりゃー!」
PC郎「そこやーっ!」
ワンダーいぶき(仮名)「(移動)とうっ!」
PC郎「んなアホなー!あらーー」

601 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 18:32:27.16 ID:???.net
あげだま「すごいや、いぶきちゃん」
雷蔵「超人がワシらの味方じゃったとは、あの預言詞デタラメだったんじゃのう」
怨夜巫女「そうねえ。えへ。でもいぶきさんが町人だっていうのは正しかったでしょう?でしょう?」
雷蔵「おお、さすが麗。目が高いぜ。でも俺まだ信じられないなあ。いぶきちゃんが超人だなんて」
ワンダーいぶき(仮名)「本人の私だって」
雷蔵「とにかく、あげだマンと、ワンダーいぶき(仮名)が揃ったんじゃ」
怨夜巫女「それと私もね」
雷蔵「ああ、そうじゃったな。これで、あのモデムとイーハブをワシの屋敷から追い出すことが出来るというものじゃな」
あげだま「良かったな、九鬼のじっちゃん」
雷蔵「ありがとう。あげだまくん」

602 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 18:36:52.43 ID:???.net
PC郎「すんまへん。予想外の事態になりまして」
モデム「お前に超人が倒せるとは、はじめから思っておらん」
PC郎「?」
モデム「これで我らは、敵の手の内を全て掴んだことになる。ということは、我らのほうが断然有利というものだ」
イーハブ「お兄さまのおっしゃる通りですわ」
モデム・イーハブ「ふふふふ、ははははは」

603 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/24(木) 18:45:04.75 ID:???.net
あげだま「おい、怨夜巫女。どこ行くんだよ」
怨夜巫女「九鬼邸に決まってますわ」
いぶき)「ひとりで行ったら危ないわ」
怨夜巫女「お父さまとお母さまが、人質になってるんですのよ」
いぶき「ええ!どうしよう、あげだまくん」
あげだま「行くしかないな。でも何か罠の匂いがする」
いぶき「次回、ゲンジ通信あげだま。あげだま絶対絶命!」
あげだま「いよいよ決戦だな。絶対負けねえぜ!」

次回

『あげだま絶対絶命!』

604 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/28(月) 17:24:17.84 ID:???.net
雷蔵「集まってもらったのは盛蕎麦市に緊急事態が発生したからじゃ」
男A「雷蔵様が緊急事態とおっしゃるからには、相当のことなんでしょうなあ」
雷蔵「もちろんじゃ。この席は盛蕎麦市の防衛会議と思ってもらってもいい」
男A「防衛会議?それで敵は?」
雷蔵「遠い星からやってきた異星人のモデムとイーハブじゃよ」
ウーロン茶「アチョー。やっとポクの出番が来たネ」
男B「モデムとイーハブ」
雷蔵「このままでは盛蕎麦市は、いや地球は彼らに支配されてしまう。支配するのはこのワシじゃよ!
あ、あ、いや、そ、そんなことより早く手を打たんと大変なことになる。なんじゃその顔は」
男C「お説ごもっともで」
男B「何とかしないと大変ですな」
雷蔵「その通りじゃ」
男C「雷蔵氏が九鬼邸から追い出された。九鬼コンツェルンの実権は、雷蔵氏から娘夫婦に移っている、か」
雷蔵「?」
男たち「ざわざわ…」
雷蔵「ん?どうしたのじゃ。防衛会議はまだこれからじゃぞ」
男C「あいにくわしらは隠居じいさんの暇つぶしに付き合っていられないのだ」
男B「九鬼コンツェルンを牛耳ってる九鬼雷蔵だからこそ、今まで言うことを聞いてやったんだ」
雷蔵「金がすべてとは情けない連中じゃ。金さえあればいいんじゃな。
おう、我が娘よ。ちょっと2000億ほど必要になってな。すぐ持ってきてくれんか」
麗の母「だったら今日中にお持ちいたしますわ。久しぶりに麗の顔も見たいし」
雷蔵「おお、それはいい。麗もさぞかし喜ぶじゃろう」

605 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/28(月) 17:25:56.35 ID:???.net
『あげだま絶対絶命!』

606 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/28(月) 17:39:33.56 ID:???.net
あげだま「ワープ郎、まだ直んないのか」
ワープ郎「うう…」
麗「ワープ郎って意外とおボロさんなんですのね」
あげだま「おい!何言ってんだよ!元はと言えばおめえが悪いんだろうが!だいたいね、よくそんな。おい、聞いてんのかよ!聞いてない…」
麗「お爺様、お母さまがお帰りになるって本当ですの?」
雷蔵「もうその話は10回目じゃぞ」
麗「だって私嬉しいんですの」
エビ天「分かるなあ。その気持ち」
オカメ「ほんと。これだけ苦労してるんですもの。母親に甘えないと体がもちませんわ」
雷蔵「ああーー!!」
一同「(ズコーッ!)」
麗「ど、どうしたんですの…お爺様」
雷蔵「屋敷にモデムとイーハブがいることを言わなかったわ」
麗「えー!そんな!じゃあ、お母さまとお父さまは屋敷のほうへ帰ってしまいますわ」
あげだま「すぐに電話かけてこっちに来るように言えよ」
(プープー、プープー)
雷蔵「話し中じゃ」

607 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/28(月) 17:56:56.30 ID:???.net
(trrrrrrr…trrrrrrr…)
イーハブ「ほう、お前が麗の母だと。夕方だな。分かった。間違いなく伝えておくよ」
モデム「なるほど。面白いことになってきたな」
イーハブ「さすがはお兄さま。私の考えがすぐに判ってしまうんですね」
PC郎「面白い預言でっせ。影に徹する王者あり。表に現れることなく嵐を巻き起こし、風と共に去りぬ。
この解釈はでんな、王者は軽々しく表面に出ることなく…」
イーハブ「大預言など、もうよい!」
PC郎「え?」
モデム「どうも大預言はアテにならん。そんなものに頼るよりは、我らの作戦のほうが確実に地球を支配できる」
PC郎「そやろか?」
イーハブ「そんなことよりPC郎。ちょっとあげだマンのところへ行ってこい」
PC郎「?」

608 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/28(月) 18:19:45.22 ID:???.net
麗「なんですってぇ!?もういっぺん言ってみなさいよ!」
PC郎「そやから、モデムはんとイーハブはんが、お嬢はんのご両親預かってる言ってましたんや」
麗「なんて卑怯なやつなんでしょう」
雷蔵「しかしよりによって敵の本拠地に帰ってしまうとはドジな奴らじゃ」
エビ天「いやあんたが九鬼邸にモデムとイーハブがおることを言わんからじゃろうが」
雷蔵「いやそれはともかく、敵も焦っとる証拠じゃな。あげだマンは別にして、
ワシらには手も足も出んから汚い手を使い始めたんじゃろう」
あげだま「手も足も出なくて自分の家を追い出されたのは誰なんだよ」
雷蔵「それで、モデムとイーハブはどうしろと言っとるんじゃ」
PC郎「何も言うてまへん。ワイはただ伝えてこい言われただけでっせ。ほな、さいなら。さいなら」
麗「私、お母さまとお父さまを助けに行きますわ」
あげだま「待てよ。きっと罠だぜ」
麗「罠だろうとなんだろうと、お母さまとお父さまを放ってはおけませんわ」
雷蔵「よし、佐藤、田中、鈴木」
佐藤・田中・鈴木「は!なんでしょうか」
雷蔵「お前らは麗の代わりに屋敷に忍び込み、捕えられている麗の両親を救い出してくるのじゃ」
田中「そんな…」
鈴木「俺たちそんなこと出来っこないですよ」
雷蔵「お前たちは信じられないような高い給料をもらっていながら、こんな時には主人を見捨てるのかい」
佐藤「信じられないような高い給料!?」
佐藤・田中・鈴木「うそー(ズコーッ!)」
麗「私、行きます!」
雷蔵「ああー」
あげだま「あ」

609 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/28(月) 18:28:54.56 ID:???.net
いぶき「待って!」
麗「そこをおどきなさい」
いぶき「話はマウスで聞いたわ」
麗「まあ、盗み聞きするなんて、お下品ですわねー」
いぶき「そういうことじゃなくて…とにかく、無茶はいけないわ。そんなことをしても、お父さまとお母さまは喜ばないわ」
麗「…」
あげだま「その通り!いぶきちゃん良い事言うじゃないの」
麗「あなたたちには私の気持ちなんて解らないんですわ」
あげだま「まあまあ、ワープ郎が直ったら一緒に行くからさー」
麗「わーはなしなさーい」
あげだま「えー毎度バカバカしいお笑いを一席」
麗「アホたれ!そのはなしじゃないだろが!」

610 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/28(月) 18:32:53.62 ID:???.net
あげだま「ワープ郎…早く直ってくれよ」
ワープ郎「うう…ごめん、あげだま…」
あげだま「しゃべった」
エビ天「いや、まだ直った訳ではない」
あげだま「頑張れよ、ワープ郎」

611 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 18:19:55.13 ID:???.net
いぶき「麗さん、ココアが入ったわよ。麗さん!まさか…麗さん。あげだまくん、大変よ!」
怨夜巫女「(九鬼一族に振りかかった火の粉は、私ひとりで払ってみせますわ)
ん?何をしに来たの?ピクニックにでも行くつもりなら、とっとと帰ったらいいですわ」
あげだま「そうか、3人でピクニックってえのもいいな」
怨夜巫女「これは、遊びじゃないんですのよ」
ワンダーいぶき(仮名)「分かっているわ。私もあげだまくんも命を懸けてる」
怨夜巫女「おーっほっほっほっほ!頼まれもしないのにご苦労さまですわね。付いてきてもいいですけど、足手まといだけにはならないでくださいね」
あげだま「ムカ。あげだま帰るッ」
ワンダーいぶき(仮名)「あげだまくん!もうすぐ地球を離れるんでしょう?みんなで思いっきり派手な思い出をつくりましょう」
あげだま「いぶきちゃん」
怨夜巫女「ふんッ」
あげだま「やっぱり行く」

612 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 18:26:01.59 ID:???.net
PC郎「うーん、何か準備しなくてええんでっしゃろか」
イーハブ「何の準備だ?」
PC郎「決まってるやおまへんか。奴ら頭に来て乗り込んできまっせ」
イーハブ「だから?」
PC郎「だからって、ワシら今まで全敗でっせ」
モデム「負けているからこそ、最後の勝利が感動的になるのだ」
PC郎「そんなもんやろか」
イーハブ「来たわ」
PC郎「き、来よりましたか」
イーハブ「1人、2人、3人…ふふふ」
モデム「ふふふふふ」
PC郎「…この余裕はホンマもんでっせ」

613 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 18:36:36.88 ID:???.net
雷蔵「ワシらもいくぞ」
佐藤・田中・鈴木「お供します」
怨夜巫女「まあ」
あげだま「気持ちはうれピーが」
ワンダーいぶき(仮名)「危ないわ」
怨夜巫女「お爺様」
雷蔵「ん?」
怨夜巫女「ここは私たちに任せておいてください」
雷蔵「そうかな」
田中「よかったー」
佐藤「ほんとは恐かったんだよなー」
鈴木「奴ら普通じゃないもんな」
怨夜巫女「あなたたちはここにいて、お爺様を守ってね」
佐藤・田中・鈴木「は、はい!」
怨夜巫女「今まで色々辛い目に合わせたけれど、あれは、あれは、私の本心ではないんですのよ。
立派な執事になってほしくて、泣く泣く冷たくしたのですわ」
佐藤「お嬢さま」
田中「そんな気持ちも知らずに俺たちは」
鈴木「涙ジョー」
怨夜巫女「ところで、この傷は、誰が付けたんですの?」
田中「すいません、ワックス掛けのときにうっかりと」
怨夜巫女「修理代は給料から差っ引いておきますからね」
田中「やっぱし?」
怨夜巫女「では、お爺様のこと頼みましたわよ」
あげだま「よくやるよな。あ!危ない、うしろー!」
怨夜巫女「あ、あ、あー!」

614 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 19:24:19.99 ID:???.net
あげだま「!」
ワンダーいぶき(仮名)「!」
怨夜巫女「!」
あげだま「行くぞ!」
ワンダーいぶき(仮名)・怨夜巫女「おう!」
あげだま「とう!」
ワンダーいぶき(仮名)・怨夜巫女「とう!」
怨夜巫女「PC郎、邪魔をするなら容赦しませんわよ」
PC郎「ワイ、後悔してまんねん」
怨夜巫女「後悔?」
PC郎「あのお二人が、あんな悪い人やとは知らなかったんや」
怨夜巫女「何を今さら」
PC郎「罪滅ぼしに、御両親のいるところまで案内しまっせ」
怨夜巫女「え!」
あげだま「怨夜巫女、油断するなよ」
ワンダーいぶき(仮名)「そうよ。どんな罠があるか分からないわよ」
怨夜巫女「この私がPC郎を信用するはずがありませんわ」
PC郎「ワイとお嬢はんとの仲はそんなもんやったんか!ワイしっかり見てまんねん。お嬢はんが、小学生になってもおねしょを…」
怨夜巫女「もーう!」
PC郎「95点のテストをベッドの下に隠していることを」
怨夜巫女「ストーップストーップ!」
PC郎「信用してくれはりまっか」
怨夜巫女「もちろんですわ」
PC郎「ほな、お嬢はんだけワイについてきてんか」
あげだま「怨夜巫女!」
怨夜巫女「5分経ったら、お母さまとお父さまを助けて戻ってきますわ。
それまで二人はここでおままごとでもしていたらいいですわ。おーっほっほっほっほ!」
あげだま「勝手にしろ!」
ワンダーいぶき(仮名)「いいの?あげだまくん」
あげだま「しょうがないだろ。まあ、怨夜巫女もそう弱い訳じゃない。信じてやろうよ」
ワンダーいぶき(仮名)「でも」

615 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 19:26:30.93 ID:???.net
PC郎「こっちでおま」
イーハブ「ふふふふ、お兄さま。作戦通りですわね」
モデム「ああ、PC郎もなかなかの役者だな」

616 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 19:30:39.10 ID:???.net
エビ天「えー、ポポイのポンと」
オカメ「読めますか?」
エビ天「読めん」
オカメ「まだ直ってないんですね」
エビ天「頑張ってくれよ、ワープ郎。お前がいないとあげだまたちはヘナチョコじゃい」
ワープ郎「あげだま、ごめん。ボク頑張る」

617 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 19:53:08.93 ID:???.net
PC郎「ここでっせ」
怨夜巫女「PC郎?お父さまもお母さまもいませんわよ」
(ガシャーン!)
怨夜巫女「あ!」
PC郎「へへへへ。始めから案内するつもりなんてなかったんや」
怨夜巫女「なんどえすってえ!チェストォッ!!」
PC郎「わあー!」
怨夜巫女「お母さまとお父さまがいるところをサクサクっと言わないと、とんでもない目に合わせますわよ」
イーハブ「教えてやろう」
怨夜巫女「あ…むう…お父さまとお母さまはどこですの?」
イーハブ「お前の両親など来てはいない」
怨夜巫女「なんですって!?」
PC郎「ワイのニセ情報で、お前はおびき寄せられたんやー」
怨夜巫女「くう…海よりも深く!青空よりも澄み切ったお父さまとお母さまへの私の愛を利用するなんて、許せませんわPC郎!」
イーハブ「ふ」
怨夜巫女「わあー!く…。?。あげだま」
あげだま「やっぱりこんな有様じゃないのよ」
怨夜巫女「ふんッ。なんで勝手に来たんですの?リーダーを無視した行動は許しませんわよ」
あげだま「誰がリーダーだよ!誰がよ!」
怨夜巫女「だあら!私ですわよ」
ワンダーいぶき(仮名)「危ない!」
あげだま「なに!」
PC郎「わあー!」
イーハブ「ふんっ」
あげだま「やつらの罠と分かれば、ここは逃げの一手だな」
怨夜巫女「冗談じゃありませんわ!私の純情を踏みにじったモデムとイーハブは、絶対、絶対許しませんわよ」
ワンダーいぶき(仮名)「そうよ。ここは一気に勝負よ。イーハブは私に任せて」
あげだま「いぶきちゃん」

618 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 20:08:08.25 ID:???.net
ワンダーいぶき(仮名)「ジャンケンで勝負よ!」
イーハブ「ジャンケンだと?バカにするな。子供の遊びでないか」
ワンダーいぶき(仮名)「はっはっは。何にも知らないのね。ジャンケンとは、気力、決断力、推理、勘、勇気など、
あらゆる能力を結集した地球で一番知的な戦いなのよ」
イーハブ「ほう、それは知らなかった」
ワンダーいぶき(仮名)「やる?それとも逃げる?」
イーハブ「無論、受けて立つ」
ワンダーいぶき(仮名)「ふ。行くわよ。ジャン!」
イーハブ「ケン!」
ワンダーいぶき(仮名)「ポン!」
イーハブ「ポン!」
ワンダーいぶき(仮名)「…っ」
イーハブ「ふふふふ」
(ドカーン!)
怨夜巫女「…!」
あげだま「いぶきちゃん!」
怨夜巫女「今のうちですわ」
あげだま「え」
ワンダーいぶき(仮名)「あげだまくん早く!安心して。私がジャンケンに強いことは知ってるでしょう?」
イーハブ「あいこで」
ワンダーいぶき(仮名)「ポン!」
イーハブ「ポン!」
(ドカーン!)
あげだま「えーと…」
ワンダーいぶき(仮名)「まだまだ。あいこで!」
ワンダーいぶき(仮名)「ポン!」
イーハブ「ポン!」
(ドカーン!)
あげだま「大丈夫みたい」
ワンダーいぶき(仮名)「あいこで!」

619 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 20:23:36.63 ID:???.net
モデム「地球の夕陽は美しい。ん?これはこれはようこそ。コーヒーでも飲むかね?」
怨夜巫女「おふざけになっては、いけませんのよ!」
(シュッ)
怨夜巫女「まだまだですわ!それそれそれ!」
(シュッ)
怨夜巫女「へえへえへえ」
モデム「疲れたときのコーヒーもまた格別だ」
怨夜巫女「あ」
あげだま「…っ!」
怨夜巫女「わあ!いつまで抱きついてるんだァ!(ボカッ)」
あげだま「あら」
モデム「ふふふふふ。あげだマンにならずに俺に勝負を挑むとはいい度胸だな。それでは、プレゼントでもあげようか。ほら」
(ドカーン!)
怨夜巫女「うう…」
あげだま「なぜ…なぜここまでするんだ…モデム」
モデム「征服とは、力ある者が力の無い者をねじ伏せるものなのだ」

620 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 20:40:11.32 ID:???.net
あげだま「お前だけは許せなーい!あげだまキーック!」
モデム「ふん」
あげだま「う、うぐ、うああああああ!!!でえ。くっ…くっ…この程度じゃ…」
モデム「ほう、これではどうかな」
あげだま「!」
(ドカーン!ドカーン!)
モデム「おいおいそれで倒れられたら楽しみが半減するぞ」
あげだま「ダメだ…強すぎる…」
モデム「ふふふふふ。ん?」
怨夜巫女「…っ」
モデム「バカめ。ふんっ!」
怨夜巫女「ぎゃ」
あげだま「余計なことをするなよ」
怨夜巫女「あげだまこそ、私についてこなければよかったんですわ。でも、ありがと」
あげだま「何か言ったか?」
怨夜巫女「ありがとうなんて言う訳ないですわよ」
あげだま「なんだそんなこと言ったのか。へえ、お前って素直なとこもあるんだな」
怨夜巫女「言う訳ないって言ってるんですのよ」
モデム「所詮お前たちは俺には勝てない運命なのだ。ふん!」
ワープ郎「あげだまー!」
(ドカーン!)
モデム「!」
あげだま「ワープ郎、故障は直ったのか?」
ワープ郎「うん、バッチリだよ!(ビックリ)」
あげだま「良かったー」
モデム「故障だと」
ワープ郎「それー!」

621 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 20:44:18.66 ID:???.net
あげだま「あげだま、へんかーん!」

あげだマン「てやあ!あげだマーン!」

622 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 20:52:41.68 ID:???.net
モデム「くそ…くらえ!」
あげだマン「でやあああ!」
ワープ郎「あげだま、気合だよ、気合!」
あげだマン「よーし、気合、気合!気合ー!気合カード!いただきカード?てやあ!
ふん、いただきー!」
モデム「ん?」
あげだマン「とりゃあ!」
モデム「なに!?」
あげだマン「ダブルハイパーフリスベー!」
モデム「うお!」
(ドカーン!)
あげだマン「気合の戦士、あげだマン。またまた地球を救う!
あ!そうだ、いぶきちゃんが」

623 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 20:57:34.69 ID:???.net
イーハブ「なかなか…やるじゃないか」
ワンダーいぶき(仮名)「ジャンケンには、自信があるのよ」
あげだマン「いぶきちゃん!モデムはやっつけたぞ」
ワンダーいぶき(仮名)「えっ!あは」
イーハブ「ふっ。お兄さまがそう簡単にやられるものか。まあ、今日のところは見逃してやろう」

624 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 21:09:00.25 ID:???.net
佐藤・田中・鈴木「バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!」
怨夜巫女「あんなのヘのカッパよ」
あげだマン「おめえは何もしてねえだろ」
ワンダーいぶき(仮名)「あはははは」
雷蔵「トホホ。せっかく屋敷を取り戻してもこれじゃあなあ」
麗の母『麗さん、聞いてもらえたかしら。イーハブさんに伝えてもらったように、急用が出来たので、このまま出かけます。
お父様、お金は銀行口座に振り込みました。あまり無駄遣いをなさらないように』
麗「お母さま」
雷蔵「やれやれ。今回だけは約束を破ってくれて良かったよ」
PC郎「影に徹する王者あり。表に現れることなく嵐を巻き起こし、風と共に去りぬ。
この王者いうんはお嬢はんのご両親のことやったんか」
ウーロン茶「アチョー。いよいよポクの出番が来るネ。誰も知らないけど、ポクにはとっても重要な役目あるのネ」
PC郎「あー!」
ウーロン茶「アチョー!」

625 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/29(火) 21:18:15.28 ID:???.net
あげだマン「大宇宙に光あり!今この気合の全てをかけて、
大好きな地球を、大好きな仲間たちを、奴らから守らない限り俺の夏は終わらない。
さあ行くぜ、ワープ郎!気合いっぱーつ!
次回、ゲンジ通信あげだま。宇宙からの贈り物。
みんなのこと絶対忘れないぜ」

次回

『宇宙からの贈り物』

626 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 16:54:44.80 ID:???.net
宇宙船(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…)

627 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 16:57:30.90 ID:???.net
イーハブ「お兄さま。いつまでこんな埃くさいところにいるんですの?」
モデム「まあそう言うな。あの通り九鬼の屋敷は瓦礫となってしまった。もう役には立たん。
それにここは良い。静かだ。作戦を立てるにはいいところだ。ん?宇宙船が来る」
イーハブ「宇宙パトロール隊?」
モデム「そのようだな。誰かが誘導しているのを感じる」
イーハブ「まさか、あげだまたちが」
モデム「分からん」
イーハブ「どうします?お兄さま」
モデム「所詮暗き宿命を背負う我ら、感性の赴くままに行くまでよ。とう!」
イーハブ「ふっ!」
PC郎「待っとくんなはれー!」

628 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 16:58:31.76 ID:???.net
『宇宙からの贈り物』

629 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 17:14:33.14 ID:???.net
雷蔵「あーあー。まったくワシの大事な屋敷をこんなにしよって」
怨夜巫女「どうすんのよ、こんなにメチャクチャにしちゃってぇ!」
あげだマン「そんなこと言ったって仕方ねえだろうが、このプーが。文句があるならモデムとイーハブに言ってくれよ、全く!」
ワープ郎「あげだま、見ろ」
あげだマン「?」
ワープ郎「宇宙船が誰かの誘導で、盛蕎麦市に近づいてる!(ビックリ)」
あげだマン「俺たちを迎えにきたのか?」
ワープ郎「違う。(マル)これは、宇宙パトロールだ。(マル)」
あげだマン「やったー!味方が来たぜ。ワープ郎、場所は?」
ワープ郎「小学校だ。(マル)」
あげだマン「よーし、行こう。しかし誰が宇宙船を誘導してるんだ?俺たちの他にもヒーロー星のやつがいるのか?」
ワープ郎「分からないよ」

630 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 17:19:36.27 ID:???.net
ウーロン茶「チャー」
モデム「こいつがヒーロー星の宇宙パトロール隊員だったとはな」
PC郎「全く驚きでんなあ」
モデム「来た」
イーハブ「どうします?」
モデム「ふふふ。恐れるな」
イーハブ「お兄さま」
モデム「ふふふ。面白くなりそうだ」

631 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 17:40:22.84 ID:???.net
あげだマン・ワンダーいぶき(仮名)・怨夜巫女「あー」
あげだマン「げーっ!ウーロン茶が二人!」
ウーロン茶「おわはっはっは。おっはっはっは」
あげだマン「またウーロン茶」
怨夜巫女「あっちにもこっちもウーロン茶。どういうことですの?」
ウーロン茶「アチョー!はははー。実はポクは宇宙パトロール隊太陽系支部の隊員の一人だったのネ」
あげだマン・ワンダーいぶき(仮名)・怨夜巫女「!!ダブルビックリ」
ハーブ茶「同じく隊員のハーブ茶」
ジャスミン茶「同じくジャスミン茶」
ワープ郎「信じられないよ…(テンテンテン)」
あげだマン「ほんと。よりによってウーロン茶が、ヒーロー星の子供たちみんなが憧れる宇宙パトロール隊の一員なんてよ」
ウーロン茶「はっはっはっはっは。中国4000年のことわざに、敵を欺くにはまず味方からというのがあるのネ」
ハーブ茶「とにかく我々が来たからにはモデムとイーハブは捕まえたも同然ネ」
ウーロン茶「それはどうかな」
ハーブ茶・ジャスミン茶「え」
ウーロン茶「アチョチョチョ」
ハーブ茶・ジャスミン茶「あー!」
ジャスミン茶「ウ、ウーロン茶何するノ?」
モデム「はっはっは。まんまと騙されおって」
あげだマン「モデム!」
モデム「銃は我らが手の内。さてあげだマン、いぶき。元の姿になってもらおうか。命が惜しければ逆らわぬことだ」
あげだマン「くそー」
ワープ郎「(ダメだよ。チャンスを待つんだ)カッコ閉じる」
エビ天「カメさんや、急げ急げ。あげだまが大変じゃ」

632 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 17:54:15.74 ID:???.net
ワープ郎「こら!ボクはスイカじゃないぞ!(ビックリ)」
イーハブ「おとなしくしろ」
ワープ郎「うわー、ボ、ボクをどうするつもりだ」
イーハブ「分解してスクラップよ」
ワープ郎「そ、そんな!(ビックリ)」
モデム「こいつらも宇宙船と共に宇宙の藻屑となってもらおう」
あげだま「必ず戻って来てやる。待ってろよ!」
モデム「楽しみにしているよ。ふふふふふ」
あげだま「おい、この裏切り者!」
いぶき「ウーロン茶くんは操られているだけよ」
モデム「ウーロン茶には、宇宙船が大気圏外に出た時に自爆するように洗脳した」
あげだま「なに!?」
モデム「行け、ウーロン茶!グッドラック」
怨夜巫女「あげだま、なんとかしなさいよ」
あげだま「…っ」
PC郎「いやー、こないにあっさり上手くいくとは思いませへんでしたわ」

633 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 18:10:58.63 ID:???.net
PC郎「これでこの地球は、モデムはんたちのものでんな」
エビ天「それはどうじゃろのう」
モデム・イーハブ「!」
ワープ郎「いて!(ビックリ)あ、あが」
モデム「この年寄りども!バカにしおって」
エビ天「ワープ郎、早くあげだまたちを」
ワープ郎「分かった。(マル)」
エビ天「あ、それ。あ、それ」
モデム「くそー、一発も当たらなかった。こんなものに頼ったのが間違いだった。この、役立たず!」
イーハブ「大丈夫でしょうか」
モデム「ふっ、ワープ郎に何が出来る」
エビ天「ワープ郎は上手くやれるかのう」
オカメ「やる時はやりますよ、あの子は」

634 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 18:17:43.00 ID:???.net
ワープ郎「待ってろよ、あげだま。あげだま、どこだ?(ハテナ)」
あげだま「んぎぎ…」
怨夜巫女「何とかしなさいよ、早くもう!」
あげだま「ワープ郎!」
ワープ郎「あげだま、見つけた。(マル)よーし」
あげだま「あ、あいつどこ行くんだよ」
怨夜巫女「もう、頭がプーだから分かんなかったんじゃないの?」
いぶき「まさか」

635 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 18:20:46.33 ID:???.net
あげだま「ワープ郎!」
ワープ郎「あげだま!
みんな、ロープを切るからジッとしてて」

636 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 18:23:28.52 ID:???.net
あげだま「さーて、反撃開始だ!」

637 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 18:27:14.03 ID:???.net
モデム「戻って来る。悪運の強い奴らだ。楽しみは多いほうがいい」
PC郎「どないするんでっか?」
モデム「戦うまでよ」
イーハブ「それが我らの暗い宿命というもの」
モデム「行くぞ」
イーハブ「はい」
PC郎「あーあ、ワイもう付き合いきれまへんわ。どこぞで昼寝でもしてきまひょ」

638 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/30(水) 18:30:36.54 ID:???.net
いぶき「大丈夫かしら?ウーロン茶くん」
ワープ郎「(帰ったらエビ天様に直してもらうよ)カッコ閉じ」
ハーブ茶「!」
あげだま「(モデム、イーハブ)」
ワープ郎「あげだま」
あげだま「行くぞ!あげだマンに変換だ!」
ワープ郎「いぶきちゃん、あとを頼む!」
いぶき「あげだま、頑張って!」

639 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 14:56:55.20 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、今度こそ死ぬかもしれないぞ…(テンテンテン)」
あげだマン「わかってる。でもやらなくちゃならない」
ワープ郎「あげだま」
あげだマン「ワープ郎、飛ぶぞ!」
ワープ郎「あいよ!」
イーハブ「やっと出て来たわね」
モデム「行くぞ」
イーハブ「ふっ!」
(ドカーン!)
あげだマン「うわああああ!!ぐっ…」
ワープ郎「大丈夫かあげだま?(ハテナ)」
あげだマン「もう一度行くぞ!」
ワープ郎「ダメだ!(ビックリ)(これ以上飛んだらバッテリーがもたない)カッコ閉じ」
あげだマン「なにー!?そんなー!」
怨夜巫女「そんなこったろうと思いましたわ」
あげだマン「ん?何だそれ」
怨夜巫女「この船にあった船外作業用のジェットよ。じゃあね!」
あげだマン「ああ、おい!ちょっと!」

640 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 15:12:12.37 ID:???.net
怨夜巫女「行くわよ。いぶきさん」
スーパーいぶき「スーパーいぶよ」
怨夜巫女「ふふ、もう変わったの?」
イーハブ「雑魚どもが」
モデム「何度来ても同じことだ」
イーハブ・モデム「とうっ!」
怨夜巫女「何度も同じ手は食わないですわ。ふっ!ちょろいもんですわ」
イーハブ「そうかしら?逃げないで。仲良くしましょうよ」
スーパーいぶき「麗さん、今行くわよ!」
モデム「ここで見ててもらおうか。ふふふ」
スーパーいぶき「動けない…」
怨夜巫女「う」
スーパーいぶき「麗さん逃げてー!」
イーハブ「お友達が何か言っているわね」
怨夜巫女「…っ」
イーハブ「ダメよ、逃がさないわ。可愛いわ。私の好みよ。ふふふふ」
怨夜巫女「いやー!離せ―!う、あー!」
(ドカーン!)
スーパーいぶき「あー!」
イーハブ「可愛い子だったから、ちょっともったいなかったかしら。こっちの子も可愛いわね。
いかにもお兄さま好み。時間をかけてたっぷり可愛がってもらうといいわ」
モデム「ふふふふふ」
スーパーいぶき「…あげだマーン!」
モデム「何!?」

641 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 15:28:39.26 ID:???.net
あげだマン「好き勝手やりやがって。マジで怒ったぞ!」
スーパーいぶき「あげだマン!」
あげだマン「いぶきちゃん!マジなあげだマンを見せてやるぜ!」
モデム「ははは。お前の力は分かっている。私たちに敵うわけ…」
あげだマン「どうかな!どうかな!どうかな!」
イーハブ「お兄さま!」
モデム「調子に乗るなー!」
あげだマン「うああああ!!でもすぐ戻ってくるのさ!どうかな!どうかな!どうかな!」
イーハブ「お兄さま!」
スーパーいぶき「あなたのお相手はこっちよ」
怨夜巫女「これを受けてごらんなさい!」
イーハブ「う…何の真似?」
怨夜巫女「制御装置は外したわよね」
スーパーいぶき「もちろん」
怨夜巫女「どっけ飛んでいくかしら」
スーパーいぶき「楽しみね」
イーハブ「う、うわあああ!!」
スーパーいぶき「やった!」
怨夜巫女「上手くいきましたわ」
イーハブ「うわあああああああ!!!」
モデム「お?」
あげだマン「これで最後だ!くらえ!」
モデム「うおおおおおおおおお!!!」
スーパーいぶき「やった、やったのね」
あげだマン「いや、まだだ」

642 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 15:47:22.62 ID:???.net
モデム「俺たち兄妹を、本気にさせるとはな」
あげだマン・スーパーいぶき・怨夜巫女「ああ」
モデハブ(モデム+イーハブ)「ふふふふふふ」
宇宙船(ビビビビビ、ビビビビビ)
あげだマン「いいぞ、やれやれ!」
モデハブ「ふふふふふ、バカめ!」
(ドカーン!)
あげだマン「ああ!ジャスミン茶たちを頼む!」
怨夜巫女「オッケー」
スーパーいぶき「でも…」
怨夜巫女「こっちはあげだマンたちに任せて行きますわよ」
スーパーいぶき「ああ!」
あげだマン「許せない」
モデハブ「ははははは。所詮お前らごとき我らの敵ではないのだ」
あげだマン「てやあ!だりゃあ!ダブルフリスベー!」
モデハブ「ぐ、ぐお」
あげだマン「ああ」
I(ドカーン!)
あげだマン「うわああああああ!!!」
モデハブ「ふふふ、ははははは。お終いだな、あげだマン。さらばだ。お前のエネルギーが我が血肉となることがせめてもの幸福と思え」
スーパーいぶき「あげだマーン!麗さん手を離して!あげだマンを助けなくっちゃ!」
エビ天「いぶきちゃんが行ってもどうにもならん。あげだマンを信じるんじゃ」

643 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 16:01:05.25 ID:???.net
ワープ郎「あげだま、この歯と唾液は強烈だ。(マル)こんなところで死にたくないよ‥(テンテン)」
あげだマン「分かってる。でも俺もう体がでろんでろんだよ」
ワープ郎「そんな!いつもの気合はどうした!」
あげだマン「どわああああああ!!!」
ワープ郎「どうした、あげだま!」
あげだマン「ぐああ…」
ワープ郎「このままじゃ、いぶきちゃんともう会えないぞ。(マル)それよりも、いぶきちゃんも他の皆も…うう…あげだマン」
あげだマン「泣くなってば、ワープ郎。お前って変なロボットだよな」
ワープ郎「ボ、ボクはロボットなんかじゃないぞ。ボクは、ボクは…」
あげだマン「何も言うな、ワープ郎。分かってるって。お前は俺の大切な友達さ」
ワープ郎「あげだま」
あげだマン「そして皆、俺の友達なんだ!」

644 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 16:14:03.54 ID:???.net
あげだマン「ぐおおおお!!!」
ワープ郎「頑張れ、あげだマン!」
あげだマン「ワープ郎、残った気合のエネルギーを全部使うぞ!」
ワープ郎「え、そんなことをしたら…」
あげだマン「いいんだ」
ワープ郎「あげだま」
モデハブ「おのれー」
あげだマン「行くぞ、ワープ郎!」
ワープ郎「おう!」
あげだマン「てやあ!」
モデハブ「ぐああああああ!!!」
スーパーいぶき「あげだマーン!」
エビ天「大丈夫じゃ。あげだマンは生きておる。じゃがモデムとイーハブもまだ生きておる。
ん?モデムとイーハブが、力を取り戻そうとしておる」
怨夜巫女「そんなこと出来るんですの?」
エビ天「人間の心が吐き出した邪悪なエネルギーを吸収しておるのじゃ。
このままでは更に強力になってしまう。皆の愛のエネルギーをあげだマンに注ぎ込むのじゃ」
怨夜巫女「愛にパワーなんてあるんですの?」
オカメ「本当の愛には奇跡を起こすパワーがあるんですよ」
スーパーいぶき「本当の、愛…」

645 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 16:46:13.14 ID:???.net
エビ天「うん、あげだマンに伝えるんじゃ。素直な心で」
怨夜巫女「どうすればいいんですの?」
エビ天「こうするんじゃ。♪いつでも」
エビ天・オカメ「♪ここから君を見てる 輝く瞳の星たちを」
スーパーいぶき「不思議。知らない歌なのに歌いたくなる。♪たとえ離れていても たとえ闇の中でも」
商店街の皆さん「♪君だけ探せる 少しでいいから」
スーパーいぶき「素敵。どんどん元気が出てくるわ」
怨夜巫女「な、何なのこの歌。ただの歌じゃない。♪僕のことも見つめててほしい」
エビ天「もっともっと歌い続けるのじゃ!」
盛蕎麦市の皆さん「♪誰もがひとりじゃ何もできないけど 勇気をもてたらどんな夢も叶うよ
この声 この歌 僕の胸のエナジー」
佐藤・田中・鈴木「♪届いたら答えて」
雷蔵「♪勇気が挫ける」
盛蕎麦市の皆さん「♪そんなときも 必ずどこかであるだろう」
スーパーいぶき「あんなに気合の光が。あげだマーン!」
怨夜巫女「あげだマン!しっかり!」
ワープ郎「あ、あげだま。気合のエネルギーだ。(マル)」
あげだマン「うん、感じる。皆のエネルギーを感じるぜ。いぶきちゃん。麗。みんな」
スーパーいぶき「あ、復活した!」
モデハブ「あげだマン、今度こそとどめだ!」
盛蕎麦市の皆さん「♪いつも君の笑顔をそばで守りたいから 負けたり出来ない 頑張る気持ちが遠い明日に情熱をくれる
本当に大事なものはひとつだけさ 心を繋げばどんな夢も叶うよ この空 この海 地球からのエナジー 届いたら答えて」
あげだマン「行くぞ、ワープ郎」
ワープ郎「おーし!」
モデハブ「何!?」
あげだマン「みんなの愛のエネルギー、気合のエネルギーをくらえ!」
モデハブ「!」
あげだマン「気合!気合!気合!気合!気合!気合!気合いいいいいいい!!!!!!!!!」
モデハブ「ぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

646 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 17:09:27.41 ID:???.net
ジャスミン茶「皆さんのおかげで、無事モデムとイーハブを捕まえられたのネ。
ありがてえありがてえ。じゃヒーロー星へ二人を護送するのネ。再見」
あげだま「ちょっと待ってくれよ。ついでだから、俺とワープ郎も一緒に連れてってくれねえかな」
いぶき「え、あげだまくんどういうことなの?」
あげだま「うん、黙ってたけどさ。ヒーロー星の小学校の夏休み今日で終わりなんだ」
いぶき「今日で終わりって…そんなのいや」
ワープ郎「ボクたちだって、みんなと別れるのは辛いけど…(テンテンテン)」
あげだま「今日中に帰らないと父ちゃんと母ちゃんにどやしつけられちまうんだ」
いぶき「そんなのいや!うっ…」
あげだま「いぶきちゃん。別れるのは悲しいけど、これが永遠の別れじゃないぜ。冬休みになったらまた絶対来るからさ」
いぶき「ほ、ほんと?」
あげだま「ああ。俺、いぶきちゃんがいるこの地球が、すっかり気に入っちまったからな」
いぶき「あげだまくん」
あげだま「いぶきちゃん」
麗「おーっほっほっほ!」
あげだま「うわ、麗!」
いぶき「麗さん!」
麗「まったく、最後までいちゃこらいちゃこらと」
あげだま「あーおめえこそとことん最後まで!あ」
ワープ郎「れ、麗が泣いてる‥(テンテン)」
あげだま「麗、おめえも泣いてくれるのか。ほんとは心の優しい…」
麗「何勘違いしてんのよ!これは嬉し涙よ!ふんッ」
あげだま・いぶき・ワープ郎「ふふ‥‥」

647 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 17:25:48.70 ID:???.net
いぶき「さようなら、あげだまくーん!」
あげだま「さようなら、いぶきちゃん!さようなら、麗!さようなら、みんな!」
ワープ郎「バイバイ。(マル)ー!」
ウーロン茶「あーポクを置いて行かないでー」
エビ天「あげだま、元気でな」
オカメ「またね」
いぶき「あげだまくん…」
麗「おーっほっほ!これで地球はお爺様と私のものですわ」
田中「えー!まだ世界征服諦めないんですか?」
雷蔵「当たり前じゃ。成り上がりの章と野望の章の他にも、預言書は99巻あるのじゃよ。どうだ、恐れ入ったか」
佐藤・田中・鈴木「だあ…」
PC郎「ああ、よう寝た」
雷蔵「こら、PC郎待てー!」
佐藤・田中・鈴木「このヤロー!」
麗「私たちが暴れればあげだまもすぐ帰ってきますわ」
いぶき「麗さん」
麗「あげだマンのいない毎日なんて、超退屈でお腹のラッパがプーですわ。おーっほっほっほっほっほ!」
いぶき「ふふふふ」
麗「おーっほっほっほっほっほ!おーっほっほっほっほっほ!」
(ドガンッ)
あげだま「うわー、なんでこうなるの!」
ワープ郎「(これがゲンジ通信あげだまだよ)カッコ閉じる」

648 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 17:35:44.47 ID:???.net
麗「♪

立てばカトレア シクラメン
歩く姿はバラ以上
家柄も成績も怖いほど完璧よ

鞄を持ちなさいッ
佐藤「態度でかいよなあ」
足をおなめなさーいッ
鈴木「調子に乗るなよ」
三歩下がりなさいッ
田中「やってらんねえよ」
無礼者

生まれた時から まさに女王さまよ
みんなひざまずくけど それも当然ですわ」

649 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 17:47:00.29 ID:???.net
麗「佐藤、田中、鈴木。今日は誰が合成獣に入るの?」
佐藤「いや、それは…」
田中「いやいや」
鈴木「田中入れよ。やだよ」
麗「自主的に入ろうってものはいないの!?」
鈴木「だってさ」
麗「何よ」
鈴木「涙ジョー」
麗「このかわき者ー!」
鈴木「お嬢さま、それを言うなら…」
田中「かわき者じゃなくて」
鈴木「たわけ者じゃないかなーって」
麗「うるさーい!うるさい!」

650 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2017/08/31(木) 17:52:31.74 ID:???.net
「♪

車 おだしなさいッ
鈴木「ったく、うるせえなもう!」
のどがかわいたわッ
佐藤「冗談じゃないぜ」
今度 しくじれば
田中「やってらんねえよ!」
クビよー!クビー!

完全無欠の まさに女王さまよ
世界中の男が この美貌のとりこ

おーっほっほっほっほっほっほっほ!」
田中「麗さま、これで終わりです」
佐藤・鈴木「じゃあねー」

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