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涼宮ハルヒの憂鬱(再)

1 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/11/09(水) 21:26:52.78 ID:???.net
キョン:
サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことは、
たわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいい話だが、
それでも、俺がいつまでサンタなどという想像上の赤服じいさんを信じていたかというと、
俺は確信をもって言えるが、最初から信じてなどいなかった。
幼稚園のクリスマスイベントに現れたサンタはニセサンタだと理解していたし、
おふくろがサンタにキスをしているところを目撃したわけでもないのに、
クリスマスにしか仕事をしないジジイの存在を疑っていた賢しい俺なのだが、
はてさて、宇宙人や未来人や幽霊や妖怪や超能力者や、
悪の組織やそれらと戦うアニメ的、特撮的、漫画的ヒーローたちがこの世に存在しないのだと気づいたのは相当後になってからだった。
いや、本当は気づいていたのだ。
ただ、気づきたくなかっただけなのだ。
俺は心の底から宇宙人や未来人や幽霊や妖怪や超能力者や、
悪の組織が目の前にふらりと出てきてくれることを望んでいたのだ。
しかし、現実てのは意外と厳しい。
世界の物理法則がよくできていることに感心しつつ、
いつしか、俺はテレビのUFO特番や心霊特集をそう熱心に見なくなっていた。
宇宙人、未来人、超能力者、そんなのいるわけねぇ。
でも、ちょっといてほしいみたいな、最大公約数的なことを考えるくらいにまで俺は成長したのさ。
中学を卒業するころには俺はもうそんなガキな夢を見ることからも卒業してこの世の普通さにも慣れていた。
俺は大した考えも無く高校生になり、そいつと出会った。

81 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/03(土) 20:53:43.42 ID:???.net
キョン:
なかなか話を切り出せずにいた朝比奈さんは、
やがて、言葉を区切るようにしてこう言った。

みくる「信じてもらえないかもしれないけど、あたしはこの時代の人間ではありません。
もっと未来から来ました。
いつ、どの時間平面からここに来たのかは言えません。
過去の人に未来のことを伝えるのは…」

82 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/03(土) 21:08:40.69 ID:???.net
みくる「時間というものは、連続性のある流れのようなものでなく、その時間ごとに区切られた…
そうね、アニメーションを想像してみて。あれってまるで動いているように見えるけど本体は、
時間と時間との間には断絶があるの。それは限りなくゼロに近い断絶だけど…
だから、時間移動は積み重なった時間平面を、3次元方向に移動すること。
未来から来たあたしは、この時代の時間平面上では、
パラパラマンガの途中に描かれた余計な絵みたいなもの」

キョン:
今度はなんだ?

みくる「3年前、大きな時間振動が検出されたの。あっ、うん。今の時間から数えて3年前ね。
調査するために過去に来た我々は驚いた。
どうやってもそれ以上の過去にさかのぼることができなかったから。
大きな時間の断層が時間平面同士の間にあるんだろうってのが結論。
原因らしいものも分かったのがつい最近。
ん…これはあたしのいた未来での最近のことだけど」
キョン「その原因って?」
みくる「涼宮さん」

キョン:
またそれか。

83 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/12(月) 16:36:50.50 ID:???.net
みくる「時間のゆがみの真ん中に彼女がいたの。
それ以上は、禁則事項なので説明できないんだけど。
でも、過去への道を閉ざしたのが涼宮さんなのは確か」
キョン「ハルヒにそんなことができるとは思えないんですが…」
みくる「我々にも謎なの。涼宮さんも、自分が時間振動の源だなんて自覚してない。
あたしは涼宮さんの近くで、
新しい時間の変異が起きないかどうかを監視するために送られた…えっと監視係みたいなもの。
信じてもらないでしょうね。こんなこと」
キョン「いや…でもなんで俺にこんなこと言うんです?」
みくる「あなたが涼宮さんに選ばれた人だから。詳しくは禁則に係るから言えない。
多分だけど…あなたは涼宮さんにとって重要な人。
彼女の一挙手一投足には全て理由がある」
キョン「なら長門や古泉は?」
みくる「あの人たちは、あたしと極めて近い存在です。
まさか涼宮さんが、これだけ的確に私たちを集めてしまうとは思わなかったけど」
キョン「朝比奈さんはあいつらが何者か知っているんですか?」
みくる「禁則事項です」
キョン「あっ…これからハルヒはどうなるんです?」
みくる「禁則事項です」
キョン「未来から来たなら分かりそうなもんですけど」
みくる「禁則事項です」
キョン「ていうか…ハルヒに直接言ったらどうなんです?」
みくる「禁則事項です」
キョン「…」
みくる「ごめんなさい。今のあたしには言う権限がないの。信じなくてもいい。
ただ知っておいてほしかったんです。あなたには」

キョン:
似たようなセリフを、先日誰かから聞いたな。

84 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/12(月) 16:40:12.93 ID:???.net
みくる「ごめんね。急にこんなこと言って」
キョン「それは別にいいんですが…」

キョン:
宇宙人の次は未来人の登場ですか。
どうなってるんだ?
この時点で聞いたことを“はいはい”と信じられるヤツがいたらぜひご連絡をいただきたい。
代わってやるから。

85 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/12(月) 16:42:52.36 ID:???.net
キョン「朝比奈さん」
みくる「はい」
キョン「全部保留でいいですか?
信じるとか信じないとかは、全部脇に置いといて保留ってことで」
みくる「はい!」
キョン「ただ一個だけ聞いていいですか?」
みくる「なんでしょう?」
キョン「あなたの本当の年を教えてください」
みくる「禁則事項です」

86 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/12(月) 16:46:20.98 ID:???.net
キョン:
その後、突然ハルヒが携帯に電話をかけてきて、
12時に一旦集合となった。

ハルヒ「収穫は?」
キョン「何も」
ハルヒ「本当に探してた?フラフラしてたんじゃないでしょうね?みくるちゃん!」
キョン「そっちこそ何か見つけたのかよ」

87 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/12(月) 16:49:16.74 ID:???.net
キョン:
昼食を食ってる最中に、ハルヒはまた班分けしようと言いだした。

一樹「また無印ですね」
ハルヒ「ああ…うう…う〜ん」

88 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/12(月) 16:52:08.80 ID:???.net
ハルヒ「4時に駅前で落ち合いましょう。今度こそ何かを見つけてきてよね!」

キョン:
…と言い残して、今度は北と南に分かれることになった。
俺たちは南担当。

キョン「この前の話だがな…」
有希「何?」
キョン「なんとなく、少しは信じてもいいような気分になってきたよ」
有希「そう」

89 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/12(月) 16:58:24.64 ID:???.net
キョン:
長門と暇つぶしするなら、ここくらいしかないだろう。

キョン「やれやれ…。……。
…うわっ!」
ハルヒ『今何時だと思ってんのよこのバカ!』
キョン「すまん、今起きたとこなんだ」
ハルヒ『はあ?このアホンダラが!」
キョン「4時集合だったっけ?」
ハルヒ『とっとと戻りなさいよ!30秒以内!』

キョン:
そこからがひと苦労。
本を読んだまま、床に根を生やしたように動かない長門のために、
貸し出しカードを作ってその本を借りてやり、
その間かかりまくるハルヒからの電話を全て無視した。

ハルヒ「遅刻!罰金!」

90 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/12(月) 17:03:01.12 ID:???.net
キョン:
結局、成果もへったくれもなく、
いたずらに時間とカネをムダにしただけで、この日の野外活動は終わった。
ただ別れ際に朝比奈さんが…

みくる「今日は話を聞いてくれてありがとう」

キョン:
…と耳元でささやいてくれたのは悪い気がしなかったがな。

91 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/12(月) 17:05:55.69 ID:???.net
ハルヒ「あんた今日一体何をしてたの?」
キョン「そういうお前はどうなんだよ。何か面白いもんでも発見できたのか?
まあ、一日やそこらで発見できるほど、相手も無防備じゃないだろ」
ハルヒ「あさって学校で反省会だからね!」

キョン
…と、言い残し去っていった。

キョン「はあ〜」

“自転車は撤去されました”

キョン:
夢だろ!

92 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/12(月) 17:13:26.43 ID:???.net
キョン:
週明け、そろそろ梅雨を感じさせる湿気に、朝から汗ばんでいると、
珍しく始業の鐘ギリギリにハルヒが入ってきた。

ハルヒ「あたしもあおいでよ」
キョン「自分でやれ。あのさ涼宮、お前しあわせの青い鳥って話知ってるか?」
ハルヒ「それが何?」
キョン「いや、まあなんでもないけどな」
ハルヒ「じゃあ聞いてくんな」

キョン:
この日一日中、ハルヒのダウナーな不機嫌オーラを背後から浴び続けた俺は、
山火事をいち早く察知した野ネズミのように、部室棟へ避難した。
話をしておきたい相手もいたしな。

キョン「古泉、お前も俺に涼宮のことで話があるんじゃないのか?」
一樹「…フッ」

93 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/19(月) 17:04:53.79 ID:???.net
一樹「“お前も”と言うからには、
すでにお二方からアプローチを受けているようですね」
キョン「ああ」
一樹「どこまでご存じですか?」
キョン「涼宮がただ者ではないってとこくらいか」
一樹「それなら話は簡単です。そのとおりなのでね」
キョン「まずお前の正体から聞こうか」
一樹「お察しのとおり、超能力者です。そう呼んだほうがいいでしょう。
本当はこんな急に転校してくるつもりはなかったんですが、状況が変わりましてね。
よもや、あの2人がこうも簡単に、涼宮ハルヒと結託するとは予定外でした。
詳しいことはまたいずれ、お話しする機会もあるでしょう。
百聞は一見にしかず。
ぜひお見せしたいものもありますし、今はかいつまんでご説明しましょう」

94 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/19(月) 17:12:01.22 ID:???.net
一樹「僕が所属する機関には、他にも超能力者がいます。
実は、この学校にも何人ものエージェントが潜入済みです。
そして我々は、3年前の発足から涼宮さんを監視している。
事の発端はその3年前。その時何かがあった。
僕の身に、超能力としか思えない力が芽生えたのも、その時です」
キョン「3年前とハルヒがどう関係あるんだ?」
一樹「実はこの世界は、ある存在が見ている夢のようなものなのではないか…
というのが機関のお偉方の考えです。そしてそれはなにぶん夢ですから、
その存在にとって我々が現実と呼ぶこの世界を、創造し改変することは児戯に等しい。
そんなことのできる存在を我々は知っています」
キョン「それがハルヒか?」
一樹「人間はそのような存在のことを“神”と定義しています」

キョン:
とうとう神様にまでされちまったぞ、ハルヒ。

95 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/19(月) 17:22:06.10 ID:???.net
一樹「考えてもみてください。我々のような超能力者や、
朝比奈みくる、長門有希のような存在が、
都合よく一堂に会するかのように登場するでしょうか?
涼宮さんがそう願ったからですよ。恐らく3年前に」
キョン「3年前に、ハルヒが世界を作り替えたっていうのか?」
一樹「作り替えたというよりも、3年前に世界は始まった…
とでも言うべきでしょうか。まああくまで我々の仮説ですが」
キョン「まあいい。で…お前らはハルヒをどうするつもりだ?」
一樹「この世界が神の不興を買ってあっさり破壊され、
作り直されるのを防ごうというわけです。
僕はこの世界にそれなりの愛着を抱いているのでね」
キョン「ハルヒに直接頼んでみたらどうだ?」
一樹「そう主張する者も、確かに機関には存在します。
それ以上の刺激を与えようとする強硬派もね。
ですが、大勢は軽々しく手を出すべきではないという意見で占められています。
彼女はまだ自分の本来の能力に気付いていない。
ならばそのまま気付かぬよう、生涯を平穏に送ってもらうのがベターだと考えているわけです」
キョン「“触らぬ神に祟りなし”か…」
一樹「そのとおりです」

96 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/19(月) 17:27:37.87 ID:???.net
キョン「夢を見続けているのは、お前らのほうじゃないのか?」
一樹「ええ、その可能性もなくはない。
しかし、我々は今、最も危惧すべき可能性を前提に行動しているだけです」
キョン「なら試しに…超能力者とか言ったな。何か力を使って見せてくれよ。
そうしたらお前の言うことを信じてやる。
例えば、このコーヒーを元の熱さに戻すとか」
一樹「そういう分かりやすい能力とはちょっと違うんです。
それに、ふだんの僕にはなんの力もありません。
いくつかの条件が重なって、初めて力が使えるんです。
最初申し上げたとおり、いずれお見せする機会もあるでしょう。
長々と話したりしてすみません。
今日はこれで、失礼させていただきます」

97 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/19(月) 17:29:23.18 ID:???.net
キョン「…」
一樹「そうそう、一番の謎はあなたです。
失礼ながらあなたについて、いろいろ調べさせてもらいましたが、保証します。
あなたは、普通の人間です」

98 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/19(月) 17:31:07.68 ID:???.net
みくる「へっ?」
キョン「はっ、ああ!ひえ〜失礼しました!」

99 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/19(月) 17:32:56.53 ID:???.net
キョン「アハッ」
みくる「エヘヘッ」

キョン:
そんな愚直にハルヒの命令を守らなくても…。
結局その日、ハルヒは部室に姿を現さなかった。

100 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/19(月) 17:33:51.91 ID:???.net
ナゾナゾみたいに地球儀を解き明かしたら
みんなでどこまでも行けるね

時間の果てまでBoooon!!

ワープでループなこの想いは
何もかもを巻き込んだ想像で遊ぼう

アル晴レタ日ノ事
魔法以上のユカイが
限りなく降りそそぐ 不可能じゃないわ
明日また会うとき 笑いながらハミング
嬉しさを集めよう
カンタンなんだよ こ・ん・な・の
追いかけてね つかまえてみて
おおきな夢&夢 スキでしょう?

101 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/19(月) 17:35:09.31 ID:???.net
次回予告

有希「次回、涼宮ハルヒの憂鬱W。見て」

『涼宮ハルヒの憂鬱W』

102 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/26(月) 15:11:53.99 ID:???.net
何故ハルヒはエヴァを越えたのか?

103 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/29(木) 21:53:26.81 ID:???.net
涼子「大丈夫?保健室行こうか?」
キョン「うん?」
涼子「ああ…おはよう。なんだか調子が悪そうなの。お願いね、ウフッ」
キョン「はあ〜。昨日はどうして来なかったんだよ?
反省会をするんじゃなかったのか?」
ハルヒ「うるさいわね。反省会なら1人でしてたわよ」

キョン:
聞けばハルヒは、土曜日に3人で歩いたコースを、
昨日学校が引けた後で、1人で回っていたのだという。

104 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/29(木) 22:05:40.47 ID:???.net
ハルヒ「暑いし疲れた。衣がえはいつからなのかしら?早く夏服に着替えたいわ」
キョン「涼宮、前にも言ったかもしれないけどさ、
見つけることもできない謎探しはスッパリやめて、
普通の高校生らしい遊びを開拓してみたらどうだ?」
ハルヒ「高校生らしい遊びって何よ?」
キョン「いい男でも見つけて、市内の散策ならそいつとやれよ。
デートにもなって、一石二鳥だろうが」
ハルヒ「ふんだ、男なんてどうでもいいわ。恋愛感情なんてのはね、一時の気の迷いよ。
精神病の一種なのよ。あたしだってね、
たま〜にだけどそんな気分になったりするわよ。
そりゃ健康な若い女なんだし、体をもてあましたりもするわ。
でもね、一時の気の迷いで、面倒ごとをしょい込むほどのバカじゃないのよあたしは!
それにあたしが男あさりに精出すようになったら、SOS団はどうなるの?
まだ作ったばかりなのに…」
キョン「何か適当なお遊びサークルにすればいい。そうすりゃ人も集まるぞ」
ハルヒ「イヤよ!そんなのつまらないからSOS団を作ったのに。
萌えキャラと謎の転校生も入部させたのに、何も起こらないのはなぜなのよ!
はあ、パア〜っと事件の一つでも発生しないかな…」

105 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/29(木) 22:13:49.18 ID:???.net
涼子「物騒なこと言わないでよね。でもそうね…。
毎日の生活が楽しい方向に変わるような事件だったら、ちょっとステキかもね。はあ〜」

キョン:
こんなに参ってるハルヒを見るのも初めてだが、
弱気になってる顔は割合かわいかった。

106 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2022/12/29(木) 22:16:30.88 ID:???.net
涼子「涼宮さん、恋わずらいでもしてるのかしら?」
キョン「それはない!」

キョン:
涼宮が思い立ったように恋したり、
涼宮の望んだようなパア〜っとした事件が起こったりするなんざ、
そうそうあってはならないんだよ、この世で。
しかし、パア〜っとした事件のほうは、この時ひそかに始まっていたのだ。

107 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/02(月) 13:44:28.35 ID:???.net
キョン:
朝、ハルヒに話しかけながら俺は、一つの懸案事項を抱えていた。

108 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/02(月) 13:45:38.45 ID:???.net
教師「で…敵がいなくなって大威張りの蘇我馬子なわけです」

キョン:
前にも同じようなことがあったよな。

109 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/02(月) 13:47:21.41 ID:???.net
キョン「よっ!」
有希「…」

キョン:
だが…これは長門の字とは明らかに違う。
それに長門なら、ゲタ箱にメッセージを入れるなんて、素直な手は使わないだろう。
朝比奈さんって線はないか?
それもどうかと思う。
あの人がちぎった小さなメモ用紙に、こんな時間指定もない伝言をよこすとは思えない。
ハルヒなら?ますますありえん。
こいつなら、いつかのように階段の踊り場まで強引に引っ張っていって話をつけるだろう。
似たような理由で古泉説も却下。

110 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/02(月) 13:50:35.41 ID:???.net
ハルヒ「クーラーが欲しいわね〜。この部屋」

キョン:
そもそも、ラブレターかどうかも怪しいが、
呼び出しを告げる連絡文書であることは確かだ。
いやいや。谷口と国木田あたりのとびっきりのジョークかもしれないぜ。
そうだな。その可能性が最も理解しやすい。
が…だったら、もっとディテールに凝るような気もするのだが…。

111 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/02(月) 13:58:23.94 ID:???.net
キョン「って!それはなんだ!」
ハルヒ「何って写真よ。みくるちゃんの悩殺写真!」
キョン「んなものは見りゃ分かる。それをどうする気だ!」
ハルヒ「うちのサイトのトップページに貼り付けんのよ!
これで“世の中不思議メール”もじゃんじゃん来るわ!
アクセス数もあ〜っという間に万単位で大回転よ!
カウンターの桁足りるかしらね〜。
あっ!ちょっと!ああ〜!何すんのよアホキョン!」
キョン「バカなことはやめろ」

キョン
自分がメイド服で悩殺ポーズをとっているような、
あられもない画像が、全世界に発信されるなんてことになれば、
朝比奈さんはその場で卒倒するに相違ない。
珍しく熱心に説教する俺を、ハルヒはじとっとした目で見ていたが、
ネットに個人を特定できる情報を流すことの危険性を解説する、
俺の言葉をどうにか理解したのか…

ハルヒ「分かったわよ」

キョン:
しぶしぶデリートに同意した。
この際だから画像そのものを全て消去すべきだったのかもしれないが、
それはちょっと惜しい。
今だ!

112 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/02(月) 14:05:20.40 ID:???.net
ハルヒ「今日はもう帰る」
キョン「あっ?」
みくる「わっ!あっ、ごめんなさい!あっ、ああ…どうしたんですか?」
キョン「なんでもありませんよ。悪の陰謀は費え去りました」

キョン:
することもないので、朝比奈さんとオセロをしていると古泉がやって来た。
いつもの笑顔で、

一樹「バイトがありますんで、お先に失礼します」

キョン:
一体、なんのバイトなんだかな。

みくる「着替えるから先に帰ってて」

キョン:
…という朝比奈さんのお言葉に甘えて、俺は部室を飛び出した。

113 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/02(月) 14:12:59.17 ID:???.net
キョン:
そこにいた人物を目にして、俺はかなり意表をつかれた。

涼子「入ったら?」
キョン「お前か」
涼子「そう。意外でしょ」

キョン「なんの用だ?」
涼子「用があるのは確かなんだけどね。
ちょっと聞きたいことがあるの。涼宮さんのことね。どう思ってる?」

キョン;
やれやれ。こいつも涼宮か…。

114 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/02(月) 14:18:14.71 ID:???.net
涼子「人間はさ、よくやらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいいって言うよね。
これはどう思う?」
キョン「よく言うかどうかは知らないが、言葉どおりの意味だろうよ」
涼子「じゃあさ、例え話なんだけど、
現状を維持するだけではジリ貧になることは分かってるんだけど、
どうすればいい方向に向かうことができるのか分からない時、あなたならどうする?」
キョン「なんだそりゃ?日本経済の話か?」
涼子「とりあえず、なんでもいいから変えてみようと思うんじゃない?
どうせ今のままでは何も変わらないんだし」
キョン「まあそういうこともあるかもしれん」
涼子「でしょ!でもね、上のほうにいる人は頭が固くてついていけないの。
でも、現場はそうもしてられない。
手をこまねいていたら、どんどんよくないことになりそうだから、
だったら、もう現場の独断で、強硬に変革を進めちゃってもいいわよね?」

キョン:
何を言おうとしてるんだ?ドッキリか?
掃除用具入れにでも、谷口が隠れてるのか?

115 : :2023/01/03(火) 04:10:36.31 ID:???.net
https://i.imgur.com/5twj9PM.jpg
宇宙のパワーとは

116 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/03(火) 14:59:50.68 ID:???.net
ハルヒが覇権だったアニメ暗黒時代

117 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/06(金) 23:17:43.90 ID:???.net
武道館の凄さ

118 :テンプレらしきモノ:2023/01/07(土) 21:50:30.03 ID:???.net
                   _,,:-ー''''''''ー-,,,,
                 /   ノニニ7  " 、
               ./    ヽ  //    丶、
              ./: ./ ____,,,,,,ニ/,,,,,__
             〈:: / . ,,,,:-ー'''''''''''''''、,-,"''
              ヽ、/ ,,,,,,,,,,,,、、  ;ミミミ丶
                  〉 .ィ_r。ァ''",,   ノミミミミ丶
              /.;; _      ;; ;ミ冫"~')ミ;
              7,,;;;;;;;;ミ彡冫'" .y,,ノ/ミ;|
               "'7.フ / ./:   レ';ヘミミミ;,-.
            ,,:-,,,rー''"./ '  ,,:-、; :: ''、ヘミミ〉
           /丶-|~`"''   / /;; ::   ` ノン
           ゝ 、_ `"'''-、_,/  ノ ;;  :: _,,:-' ./
           〉、     /   |__,,:-''"  /
    /"'7ー'''' ̄.〉 .` 丶      |     ./
  __〈  ./_____,,,, 、    ヽ_l :  /|三Ξ|/
/   /      \      ノ-ー''''"     ./
【ジェネラル】
ハルヒのようなやんちゃな女性に感心しないカイザーナックル出身のチートキャラ
このスレ最強 !!

119 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/08(日) 21:02:19.06 ID:???.net
あーやと結婚したい

120 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/09(月) 06:35:39.38 ID:???.net
誰だよ

121 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/09(月) 16:15:22.77 ID:???.net
涼子「何も変化しない観察対象に、あたしはもう飽き飽きしてるのね。
だから、あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る」
キョン「ああっ!うっ…」

キョン:
なんだなんだ?なんなんだ?
いや待て。この状況はなんだ?
なんで俺が朝倉にナイフを突きつけられねばならんのか?
待て待て。朝倉はなんと言った?
俺を殺す?ホワイ?なぜ?

122 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/09(月) 16:18:02.17 ID:???.net
キョン「冗談はやめろ!マジ危ないって!
それが本物じゃなかったとしてもビビるって!」
涼子「冗談だと思う?ふ〜ん。死ぬのってイヤ?殺されたくない?
私には有機生命体の死の概念が、よく理解できないんだけど」
キョン「意味が分からないし笑えない!
いいからその危なっかしいのをどっかに置いてくれ!」
涼子「うん。それ無理。だって私は本当にあなたに死んでほしいんだもの」

123 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/09(月) 16:19:42.41 ID:???.net
キョン「ああっ。うっ…ああっ!」
涼子「ムダなの。今この空間は、あたしの情報制御下にある。
出ることも入ることもできない」

キョン:
もう全く訳が分からない。
分かるヤツがいたらここに来い。
そして俺に説明しろ!

124 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/09(月) 16:23:40.84 ID:???.net
涼子「ねえ、諦めてよ。結果はどうせ同じなんだしさ」
キョン「何者なんだ、お前は?うわっ!うっ。ううっ!」
涼子「ムダ。言ったでしょ。
今この教室は全てあたしの意のままに動くって」

キョン:
待て待て待て。なんなんだこれは。
俺を殺して、涼宮ハルヒの出方を見る?
またハルヒか。人気者だな、ハルヒ。
てか、それでどうして俺が死ななきゃならんのだ?

125 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/09(月) 16:28:00.30 ID:???.net
涼子「最初から、こうしておけばよかった」
キョン「あっ!体が動かねえ。ありかよ。反則だ!」
涼子「あなたが死ねば、必ず涼宮ハルヒはなんらかのアクションを起こす。
多分、大きな情報爆発が観測できるはず。またとない機会だわ」

キョン:
知らねえよ。

涼子「じゃあ死んで」
キョン「うっ。痛えなこの野郎!って…あれ?体が動く」

126 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/09(月) 16:29:11.77 ID:???.net
キョン「長門!?」
涼子「!」
有希「…」

127 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/09(月) 16:37:16.70 ID:???.net
有希「一つ一つのプログラムが甘い。側面部の空間閉鎖も情報封鎖も甘い。
だから私に気付かれる。侵入を許す」
涼子「邪魔する気?この人間が殺されたら、間違いなく涼宮ハルヒは動く。
これ以上の情報を得るには、それしかないのよ」
有希「あなたは私のバックアップのはず。独断専行は許可されていない。私に従うべき」
涼子「イヤだと言ったら?」
有希「情報結合を解除する」
涼子「やってみる?ここでは私のほうが有利よ。この教室は、私の情報制御空間」
有希「情報結合の解除を申請する」
涼子「あっ!ウフッ」

キョン:
この時、“ああこの2人は本当に人間じゃないみたいだな”と俺は思った。

128 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/14(土) 21:41:34.37 ID:???.net
喪失の画質クオリティは高かった

129 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/01/16(月) 10:16:35.10 ID:???.net
テスト

130 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2023/08/10(木) 16:36:44.68 ID:MQgCzjSrH
男のクセに歌とか歌う時点て゛身の毛がよだつほと゛キモチワ儿イものを枕営業がと゛うたら耳を疑うな、炎上商法だろうけと゛.遠い国の争い同様
と゛うでもいい話だが,国連のショ夕コン担当が人権か゛どうたら丿コ丿コ地球破壞しなか゛ら介入しにきて,そんなことた゛から國連はクソの役にも
立たない何ひとつ価値生産て゛きない税金泥棒集団だと言われんた゛ろ、家でオトナしくしている者の生活と゛ころか地球まて゛破壞しながら人を殺し
まくって私腹を肥やしてるテ口リスト放置しておいて,わざわさ゛出向いて何か巻き込まれてるハ゛力の人権ガ−とか救いようか゛ないな.カによる
−方的な現状変更によって大量破壊兵器であるクソ航空機倍増させて閑静な住宅地から都心まで騷音まみれにして静音が生命線の知的産業壊滅
させて孑供の学習環境破壊して.鉄道のзΟ倍以上もの莫大な温室効果ガスまき散らして氣侯変動させて海水温上昇させて.かつてない量の
水蒸氣を曰本列島に供給させて土砂崩れ,洪水,暴風、突風、灼熱地獄にと住民の生命と財産を徹底的に破壞して世界最悪の脱炭素拒否のテ口
国家に送られる化石賞連続受賞にハ゛力丸出しプ囗パカ゛ンタ゛放送て゛国民を洗脳し続けるテ口政府にÅВСD包囲網のような制裁を科すのか゛先だろ

創価学會員は.何百万人も殺傷して損害を与えて私腹を肥やし続けて逮捕者まて゛出てる世界最惡の殺人腐敗組織公明党を
池田センセ━が口をきけて容認するとか本気で思ってるとしたら侮辱にもほと゛か゛あるぞ!
hТtPs://i、imgur、соm/hnli1ga.jpeg

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