創作系　煽り合戦　口論　議論専用スレ

217 ：無名兵士 ◆O7UREK3bSQ ：2011/02/21(月) 14:19:35.55 ID:LswAvosJ.net

お題：　・
俺は黒い点に気づいた
いや、正確にいえば、存在自体に気づいてはいたのだが、存在を意識してはいなかったのだ。
それに今、あらためて気づいた。
「　・　」見つめてみる
少し動いた？いや、気のせいか。
あるいはこれはもしかしたら、俺を監視する何者かの目なのかもしれない。

「　・　」
「何だ？」
問いかけてみる。答えはない。
「まだ俺を恨んでいるのか？」
「　・　」
カマをかけてみる。引っかからない。コトバを理解するのかどうかも分からない。

「　・　」

「わけがわからんな」
現場に残されたメモを見ながら、地獄丸警部は首を捻った。
そのかたわらでは、凄惨な現場には慣れているはずの鑑識課の警官が大量の吐瀉物を吐いていた。
「　・　」
「これが、その黒い点か」
地獄丸警部はその黒い点を見た。そしてすぐさま顔をそむけた。

「わけがわからん。そういうことにしといたほうがよさそうだ。引き上げよう。」
警部はつぶやき、アスピリンを一錠飲んだ。

「ＥＮＤ」