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ぼくのかんがえた聖杯戦争
- 1 :創る名無しに見る名無し:2011/11/23(水) 20:32:56.96 ID:OmvpvqNc.net
- タイプ;ムーンの人気作品であるFateの根幹設定である「聖杯戦争」
これをテーマにした二次&パロディ創作スレです
個人での創作SSの他に妄想設定や雑談などをゆるり、またりとやっていきましょう
アニメや漫画のキャラをサーヴァントとして召喚するもよし
原作Fateの英霊やマスター、その他キャラクターたちを活躍させるもよし
あなただけの聖杯戦争を創作してください
- 173 :Fate/superiority magician 『プロローグ 英霊召喚』:2012/01/11(水) 05:03:16.31 ID:iTe38WNi.net
-
内心、雁夜は臓硯の態度に驚愕していた。
この老人の性格を考えれば、雁夜を傷め付けたいという嗜虐心から、
どのような英霊であれ先に述べたようにバーサーカー召喚を促したに違いない。
しかし、この英霊はそんな気持ちを抑えてしまう程、
そう、俄仕込み(にわかじこみ)の魔術師である雁夜が聖杯を手に入れてしまう可能性が見込める程の大英雄であるのだろう。
口ではあくまで次回の為の布石と嘯いて(うそぶいて)はいるが、臓硯の落ち窪んだ眼下の奥の瞳が、
聖杯に対する期待を孕んでいるのを雁夜は見逃さなかった。
その日、異なる場所で、異なる対象に向けて呼びかける呪文の詠唱が、
まったく時を同じくして湧き起こったのは、偶然と呼ぶには出来すぎた一致であった。
いずれの術者も、その期するところの悲願は同じ。
ただひとつの奇跡を巡り、それを獲得するべく血で血を洗う者達。
彼らが時空の彼方の英雄たちへと向ける嘆願(たんがん)の声が、今、一斉に地上から放たれる
「告げる――」
今こそ、魔術師としての自分が問われる時。しくじれば命すらも失う。
それをひしひしと実感しながらも、ウェイバーは決して怖じなかった。
力を求める情熱。
目標へと向けてひた走る不断の意志。
ことそういう特質において言うならば、ウェイバー・ベルベットはまぎれもなく優秀な魔術師であった。
「――告げる。
汝(なんじ)の身は我が下に、我が命運は汝の剣に──」
全身を巡る魔力(いぶつ)の感触。
およそ魔術師である限り逃れようのない、体内の魔術回路が蠕動(ぜんどう)する悪寒と苦痛。
それに歯を食いしばって耐えながら、ウェイバーはさらなる詠唱を紡ぐ。
「──聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ――」
切嗣の視界が暗くなる。
背中に刻み込まれた衛宮家伝来の魔術刻印が、切嗣の術を掩護するべく、それ単体で独自の詠唱を紡ぎ出す。
切嗣の心臓が、彼個人の意思を離れた次元で駆動され、早鐘(はやがね)を打ち始める。
大気より取り込んだマナに蹂躙(じゅうりん)される彼の肉体は、
今、人であるための機能を忘れ、一つの神秘を成し得る為だけの部品、幽体と物質を?げる為の回路に成り果てている。
その軋轢(あつれき)に苛まれて悲鳴を上げる痛覚を、切嗣は無視して呪文に集中する。
傍ら(かたわら)で固唾(かたず)を飲んで見守るアイリスフィールの存在も、最早彼の意中には、ない。
- 174 :Fate/superiority magician 『プロローグ 英霊召喚』:2012/01/11(水) 05:04:12.51 ID:iTe38WNi.net
-
「――誓いを此処(ここ)に。我は常世(とこよ)総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く(しく)者――」
雁夜は尋常な魔術師と違い、魔術回路そのものを別の生物として体内に寄生させている身である。
それを刺激し活性化させる負担は、他の術師の痛みすら比にならぬほどの激痛だった。
唱えるうちに四肢(しし)が痙攣(けいれん)し、端々の毛細血管が破れて血が滲み出る。
無事に残った右目からも、赤く染まった血涙が流れ出て?を伝い落ちる。
それでも、雁夜は精神の集中を緩めない。
背負ったものを想うなら――ここで退ける(ひける)わけがない。
「――汝三大の言霊を纏う(まとう)七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―!」
そう呪?(じゅとう)の結びをつけるとともに、時臣は身体に流れ込む魔力の奔流(ほんりゅう)を限界まで加速させる。
逆巻く風と稲光。見守る綺礼たちでさえ目を開けていられないほどの風圧の中、召喚の紋様が燦然(さんぜん)と輝きを放つ。
ついに魔法陣の中の経路はこの世ならざる場所と?がり……滔々(とうとう)と溢れる眩(まばゆ)いばかりの光の奥から、
現れいでる巨躯の立ち姿。
その威容に心奪われて、璃正神父は忘我の呟き(つぶやき)を漏らす。
「……勝ったぞ綺礼。この戦い、我々の勝利だ……」
かくして、嘆願は彼らの許にまで届いた。
彼方より此方(こなた)へと、旋風(つむじかぜ)と閃光を纏って(まとって)具現する伝説の幻影。
かつて人の身にありながら人の域を超えた者達。
人ならざるその力を精霊の域に格上げされた者たち。
そんな超常の霊長たちが集う場所……抑止の力の御座(みざ)より来たる、
あまねく人々の夢で編まれた英霊たちが、そのとき、一斉に地上へと降臨した。
そして――
夜の森に、闇に閉ざされた石畳に、今凜烈(りんれつ)なる誰何(すいか)の声が響き渡る。
『問おう。汝が我を招きしマスターか』
- 175 :Fate/superiority magician ◆UeNiPPOn6M :2012/01/11(水) 05:07:19.42 ID:iTe38WNi.net
- これで投下終了です
- 176 :創る名無しに見る名無し:2012/01/12(木) 01:29:08.65 ID:n1VGLpwL.net
- うーん期待はできるが……オリジナル鯖を召喚したら評価する。
原作通りの鯖が召喚されるのは腐るほど読んできたんで
- 177 :創る名無しに見る名無し:2012/01/12(木) 19:12:54.14 ID:S/ErL8G7.net
- 投下乙、続きどうなるのかな
フェイトの二次読むのは初めてだからどんな展開でも楽しみだわ
- 178 :創る名無しに見る名無し:2012/01/16(月) 02:08:11.08 ID:jARd5XiW.net
- 『理想郷』と『小説家になろう』でまさに『ぼくの考えた聖杯戦争』を更新しているんですが、ここでも投下させてもらってもいいんでしょうか?
どうせ書いたなら少しでも多くの人の目に触れさせたいな…と思うので。
- 179 :創る名無しに見る名無し:2012/01/16(月) 02:27:08.43 ID:B6gSKrlV.net
- いーよー
- 180 :創る名無しに見る名無し:2012/01/16(月) 08:39:05.12 ID:jARd5XiW.net
- ありがとうございます。
では少し、場をお借りして…
- 181 :Fate/無明長夜 -Re:prologue.1-:2012/01/16(月) 08:46:21.44 ID:jARd5XiW.net
- 浜風。
ライトスタンドからレフトスタンドに吹き抜けていくその海風は、この球場ではそう呼ばれている。
その風が一般に言う海風と違う点は、決して穏やかに吹くだけの風ではなく、強く吹き荒び、投球や打球に影響を与えることも多いことだった。
今までこの舞台で繰り広げられた、互いに球史に名を刻んだ投手と打者による幾つもの名勝負。そして、単に試合試合の1つの投打に留まるだけでなく、
春夏と言わず行われる様々な大会にも、シーズンを通して行われるペナントレースの行方にをも左右した重要なゲームの勝敗にさえ大きな影響を与えてきた浜風。
しかし、その風が今は、炎天下に晒された身体に帯びた異常な熱を幾分か和らげてくれるものとしての認識しか少年にはなった。
ともすれば。今、自身の達成しようとしている偉業が、その恩恵を受けたものとして。或いは惜しくも達成目前で潰えた要因として。後の誰かに語られる可能性が存在することなど思いもしない。
────疲れた。もう、辞めたい。
マウンドの少年は、ただ現状、心の奥でそう愚痴る。
しかし、それは完全なマイナスベクトルで構築されたものではなかった。
確かにその言葉は少年の本心には違いない。だが、その実、それは後ろ向きに発せられたものでは決してなく、むしろ逆の方向を目指すための言葉だったのである。
喩えるとすれば、それは弓を引く動作と同じような心理的行為。
より遠くに征矢(そや)を到達させるがために己が総力を持って、弦につがえた矢筈(やはず)を、敵を射抜く鏃(やじり)を、一度は標的から遠ざけるのに似ていた。
それは自らを奮い立たせるために、切り捨てるべきである感情を捨て去るための吐露である。
そうやって、この競技を今日まで行ってきた上で、幾度となく繰り返されてきた精神調整の作業を少年は心底で行う。
ネガティブな感情を殺し、切り捨て。ポジティブな意識で眼前の打者に挑む。
確かに130は優に投げきった利き腕は疲労に苛まれ、既に心ゆく投球を可能にするものではない。
初めて立った大舞台の重圧も少年の疲弊を加速させ、倍加させている。
逃げたい。投げ出したい。帰りたい。休みたい。
一方では、先の弱音同様にそれらは少年の紛うことなき本音であった。
だからこそ。己を奮い立たせるために。せめて心を万全へと近づけるべく。
あと一人を抑えるために。勝つために。
それは必要な行為だったのだ。
しかし、果たして────故に少年は解らなくなる。
この重責とは、この辛苦とは、本当に自分で望み選んだ末の結末だったのだろうか?
だから、往々にして自問する。
此処に立っているべき人物とは自分ではなく、さらには当然の如く、此処に至るまでの過程で得られた経験は、友人たちは、そういう貴重な財産とは、本来自分が授かるべきものではなかったのではないか?
──或いは。
或いは、何か。
何も残ってはいなかった自分が、本当に情熱を傾けるべきモノが、情熱を注ぎ込んでいたモノが──
それとも情熱などという言葉では空き足らず、“固執”とか“執着”とかいう一種、負の感情さえ内包した言葉で括られ心酔できるようなモノが──死を賭してでも得たいというモノが自分に在ったのだとしたら────
──俺は変わっていたのだろうか?
──在していたのではないのだろうか?
──有り得ない!
──それは断じて有り得ない!
抱いたのは、己の自我を根底から覆しかねない疑念。しかし、それを認めるわけもなく、そして、それを強く、強く少年は否定した。
過去の自分がどうであったかなど、知り得る術はない。だが、今の自分に自分に対する偽りなどは一切ないと少年は胸を張って言えるのだ。
まして、それを肯定することとは自身を取り囲む環境に対する全否定に他ならない。
- 182 :Fate/無明長夜 -Re:prologue.2-:2012/01/16(月) 08:48:04.42 ID:jARd5XiW.net
- また。
浜風がマウンドを吹き抜けた。
天を仰ぎ、忌々しい太陽を一瞥する。それは相対する打者同様、彼の体力と精神力を削る敵なのだ。
大きく息を吐くと、止め処なく額から流れ出る汗を少年はとりあえず手の甲で拭った。
心地よいとは微塵にも思えない只管に不快感を感じさせるだけの汗は、当然、そこだけに留まるものではなく、ユニフォームの下のアンダーウェアを益々ぐっしょりと濡らしていく。
嫌悪感を忘れんが為のように、少年は足元のロジンバックに手を伸ばすと2、3度宙に弾ませた。
そうして、滑り止め利いた指でグラブからボールを取り出し、感触を確かめるように少年は手の中でそれを転がし玩(もてあそ)ぶ。その視線は、ぼんやりと打席の方へと向けられた。
──唯。
──唯、俺には何も残ってなくて。
──唯、これだけしか、あの頃の自分には術がなかった。
否定はしてみたものの、しかし、それは紛れもない事実──。
少年の手に在る硬球は、かつては軟球だったという差異はある。
だが、確かに。少年がその白球を初めて手にしたとき、彼はありとあらゆるものを失っていたのだ。
父を、母を、そして、自分自身にまつわる記憶の全てを無くしていたのである。
顔も名前も知らなかった伯父と伯母と、そんな自分とを新しい家族として結んでくれたのは、その小さな白球だった。
それは事故によって一夜にして両親を、その思い出までもを失くして塞ぎ込んだ少年に伯父が与えてくれたもの。
そして、その白球が繋いだものは、単にそれだけに留まるものではない。
最初は伯父だけが相手だったキャッチボールは、気がつけば多くの友達と、目的を同じくする仲間とするものに変わっていったのだ。
野球というスポーツは、当初は少年が外界と繋がる媒介としての意味合いこそが強かったのである。
────だからと言って、それが否定を肯定するものではないはずだ。
白球を初めて手にした動機が、本当に自分の意志によるものだったという球児が10割であるはずはないのだ。
縦(よ)しんば統計を取ってみたとして、しかし、それが本当に限りなく10割に等しいほどの大多数で、自分のような異端が極々少数の存在であったのだとしても、だからといって、それで引け目を感じる必要性など全くない。
同時に。
全てを失った自身を護り、育んできた環境があったからこそ、今の“自分”という存在が、今の“舞台”が、今の“幸せ”があると少年は理解している。
そして、ここまでの道程であれ、決して平坦なものではなかったはずなのだ。才能だとか、そんな与えられたものだけで少年は此処に至ったのではなく、至れたのではない。此処に立つためにあれだけの時間を、努力を仲間たちと費やしてきたのだ。
それはくだらない劣等感を討ち払うに十分な骨子であり、それは少年の誇りでもあった。
──俺はここに居ていい。俺はここに居るべくして居る!
晴れた迷いを体現するかのように、力強く少年は白球を握り締める。
視界をずらすと、そこには3塁アルプス席中ほどにある伯父と伯母の姿が在った。
祈るように両手を組み、深く座席に座す2人の姿は、興奮して沸きに沸いているスタンドに於いて異なるものとしてはっきりと認識できる。
過度な期待をせず、実の子のように育ててくれた2人は、今も変わらず見守ってくれていた。
もう不快感も感じはしない。
その心をただ満たすものは、安堵と感謝。
────少年の精神調整作業は完了した。
- 183 :Fate/無明長夜 -Re:prologue.3-:2012/01/16(月) 08:50:32.62 ID:jARd5XiW.net
- 精神が限りなくフラットになったのならば、後は放つ白球に在るだけの闘志を込めるだけでいい。打者を打ち取ることに集中するだけでいい。
だから、少年は確信していた。
最後の1人とて自分を打ち崩す可能性は決して無い、と。
投球モーションに入ると同時に全身総毛立ち、異(い)なる何かが瞬間、背中を抜けるような一種おぞましい感覚。体温の上昇を感知すると共に、振り抜く腕が何かに強く後押しされるような感じ。
その後に、その指から想いが乗せられたイメージと共に鋭く放たれる白球。
その投球ができたとき、少年は一度とて打球を浴びたことはなかった。
今。過去、ベストピッチングの際に体感してきたことを、間違いなく再現できると少年は確信していたのだ。
泥沼のような纏わり抜け出せないような疲労に苛まれながらも、その口元に薄っすらと笑みさえ浮かべて。
灼熱のマウンド上に在る少年は、ゆっくりと、大きく振りかぶる──。
◇
────白球に想いを込める。
それはそう特別なことなんかじゃない。
そんなこと高校球児であれば誰もがやっていることだ。
阪神甲子園球場。
その最高の舞台を目指し、日々練習に明け暮れる。
そうやって僕らは人生を振り返る時に『青春』などという最も貴重な時間の大半を費やして、確実にその小さなボールに想いを積もらせていく。
投げる。打つ。捕る。
口にすれば単純なそれだけの行動の全ては、たった1球の硬球に集中して行われる。
その1球の産み出すドラマに、一喜一憂しながら。
勝利も、敗北も、喜びも、悲しさも、達成感も、無力感も────。
全国約7万5千人もの高校球児たちは、間違いなく自分たちのあらゆる想いを、あらゆる意志を白球に込めているのだ。
────だから、それはみんなと同じ類の感覚だと思い続けていた。
高校での────。
いや。野球人生の全てが終わった春。
「どうやら私を貴方が呼び出したのは必然だったようですね、マスター」
そう言って突然、目の前に現れた、この世の者とは思えない美しい少女。
「────問いましょう。貴方が私のマスターですか?」
命の灯火が消えようとする最中、優しく穏やかな声で語りかけてきた彼女と出会い、本当の自分を知ることになるまでは────。
- 184 :Fate/無明長夜 -Re:1.1-:2012/01/16(月) 09:07:06.08 ID:jARd5XiW.net
- 「本当によろしいのですか? この神剣を受け取り、召喚の儀を行ってしまえば、もう後戻りできないのですよ?
伊万──」
「──私は里子。有栖川宮(ありすがわのみや)里子(りこ)です」
暗がりに問う声を──決別すべき名を遮り、そう自らを名乗ったことこそが巫女の決意に他ならなかった。
その巫女装束の少女の表明に、意志を訊ねた束帯姿の妙齢の女性は悲しげに目を伏せ、
その背後に控えた背広を着た壮年の男は薄っすらとほくそ笑む。
「──第七百二十九聖杯。そう取り繕われた願望機の争奪戦──
聖杯戦争とは、貴女が思うよりも遥かに熾烈を極めます。解っているのですか?」
同じ極東の地にて確認された第七百二十六聖杯──つまりは冬木の聖杯とは、似ていながら異なるモノ。
冬木の聖杯と違い、考察するまでもなく、その特異性や限定性故に、聖堂教会からすれば早々に
贋作の烙印を押されて然るべきそれは、しかし、未だに女性の語った通りに
“第七百二十九”と認識番号を頂く。
『願望を叶える』という事実。
それは、ただその一点のみによる識別結果のもたした結論だった。
「晴歌(はるか)先生。ご自分の立場を理解されていらっしゃいますか?
貴女も私と同じサイドの人間のはずだ。
わざわざ里子様の御心を乱れさせる様な真似をして、一体どういうおつもりですか?」
低い声が室内に響く。女性を窘(たし)めたその声は平静なものだった。
だが、男の持つ威圧的な雰囲気は、余すところなく言葉とともに伝わる。
「塚本さん。よいのです。陰陽頭(おんみょうのかみ)の発言は、ただ私の身を案じてのこと──。
ご安心ください。それに何があっても私の心は変わりません」
陰陽寮(おんみょうりょう)陰陽頭・土御門(つちみかど)晴歌(はるか)。
宮内庁参事官・塚本(つかもと)博昭(ひろあき)。
それが巫女と共にいた二人の人物の身分と名前だった。
晴歌の所属する陰陽寮とは、占術や暦作成により皇族の公務スケジュール作成の補佐を行い、
また、陰陽道の魔術を行使し、呪的にその身辺警護の一端を担っている政府機関である。
陰陽頭は、その機関の最高位に在る役職であり、陰陽寮に所属する魔術師──陰陽師たちの頂点に立つ者だった。
陰陽寮はかつて中務省(なかつかさしょう)の一つとして公に存在していた機関
であるが、現在は非公式の機関である。
そして、宮内庁も言わずもがな皇族の国家事務、国事行為にあたる外国の大使・公使の接受に関する事務、
皇室の儀式に係る事務を司る政府機関であり、つまり両名は裏と表という立場は違えども、
天皇家を補佐する役人だった。
ならば、その有栖川宮里子という少女は──。
杜(もり)の静寂は、その中に設けられた社(やしろ)を夜闇と共に包んでいた。
社という建物は一般的なイメージとして歴史を感じさせるものだろう。しかし、その社は決して古い建造物ではなかった。
新築とまではいかないものの、その歴史は浅く、築年数など高が知れているだろうことは専門家でなくとも外観から楽に
窺い知れる。
それは晴歌の言った“聖杯戦争”という闘争のために用意された土地と建物だったのである。
この街でも有数の霊地であった場所に公共事業という名目の免罪符を用い、かつての住人たちを強制的に立ち退かせ、
築き上げた社であると同時に砦であり、そして非公式の御用邸(ごようてい)でもあったのだ。
その地下に設けられた一室。
3人の人影が在るだけのがらんどうの室内は、しかし、厳かな空気で満たされていた。
一つ大きく息を吐くと、里子は眼下に目を遣る。
そこには幾何学模様がそこかしこに鏤(ちりば)め描かれた円形図が作図されていた。
「──いよいよ、なのですね…」
それは決意を呟いた彼女と命運を共にする者を呼び寄せる門──魔法陣である。
「……私の準備はできています。神剣をこれに」
「かしこまりました」
その言葉を待ち兼ねていたと表情で語ると、少女の声に従い、一歩、一歩と博昭は彼女の元に足を進める。
持っていた白い絹に包まれた細長い物体を、大事にその両手で献上するべく運ぶ。
魔法陣を門だと喩えるのならば、その神剣こそが鍵だと形容されよう。
門と鍵と、そして扉を開く者と。
- 185 :Fate/無明長夜 -Re:1.2-:2012/01/16(月) 09:08:03.46 ID:jARd5XiW.net
- 陰陽寮と宮内庁。それはその両組織が画策した計画(プラン)の根底であり、根幹でもある。
「──里子様。一度(ひとたび)聖杯戦争が始まってしまえば、私を始め、陰陽寮も直接的なサポートを行うことはできません。死闘にはお一人で立ち向かわねばならないのです。本当によろしいのですね?」
博昭が自らの横を過ぎた矢先、晴歌はもう一度だけ少女に決意を問うてみた。
それは自らの、自らが率いる組織の無力さを認めるが故の問いかけに他ならなかった。
考え直すならば、今よりないのだ。
少女がその儀式を完了させてしまえば、以降、彼女は同じく聖杯を欲する者たちとの凄惨たる争奪戦を繰り広げなければならない定めにあるのである。
邪馬台国(やまたいこく)。
その女王、卑弥呼(ひみこ)が遺したとされる願望機。
西暦でいう230年頃に君臨していた彼女の遺品。それが突如と、この夏川の街に姿を現したのは200年ほど前のこと。
1800年近い長きに渡る沈黙を破り、冬木の聖杯に呼応したかのように世界に顕現した、その聖杯『らしき』ものは完成に至るまでに、何故か、やはり冬木の聖杯と同じのルーチンを欲していた。
────即ち、あらゆる願いを叶える聖杯を得るために、聖杯に選別された7組の魔術師(マスター)と英霊(サーヴァント)が最後の1組になるまで殺しあうという儀式を必要としたのである。
その聖杯『らしき』ものは、しかし、冬木の聖杯と異なり、明らかなる特異性を有していた。
過去2回。200年前、100年前の争奪戦に於いて検証された、その特異性とは、この日本という国、その極東の極一部の狭小な地域に於いて崇められた英霊のみしかサーヴァントとして召喚されないという点であった。
聖杯とは神の血を受けた杯。
つまりはキリスト教における聖遺物。
しかしながら、そのキリスト教の聖遺物であるはずのものから、関連性の極めて希薄な存在にだけしか儀式システムの支配性が及んでいないのである。
ならば、それはその官僚の持つ神剣同様に、この国が所有権を声高々に謳っても十分に説得力のあるものであるはずだった。
だが、それができない現実が、晴歌の抱えた葛藤の原因である。
- 186 :Fate/無明長夜 -Re:1.3-:2012/01/16(月) 09:08:57.79 ID:jARd5XiW.net
- 長い黒髪を二つ、両耳のやや上方で結んだアップスタイルの髪型──サブカルチャー的に表現するならば所謂ツインテール──がくるりと動く。
そこにあった晴歌の見た里子の表情は、曇りのない笑顔だった。
「ありがとう、陰陽頭──。
でも、その為に私は生きてきました」
博昭に恭しく差し出された神剣を皇女は迷いなく細く白い手で受け取ると、纏われた絹を剥ぎ取り、再び魔法陣へと向き直る。
「──申し訳ございませんでした。里子様」
自分こそが、そのための教育を幼い頃から彼女に行ってきたはずだった。
この時を迎えるため、二人で入念に準備を行ってきたはずだった。
迷いなく死地に赴こうとする弟子であり、妹であり、娘である巫女の背中。そこには陰陽頭が予想だにできなかった、皇女としての誇りと使命と威厳が確かに感じられている。
────果たしてそれが本当に良しとすべき結果だったのか?
その答えを晴歌は導き出せはしない。
しかし、迷う師に反して、少女には一抹の迷いも見受けられなかった。
晴歌の視線を背後に、里子の唇はゆっくりと開かれる。
その口から発せられるものは、聖杯戦争という一連の儀式の中でも、最も神秘たる神秘を発現させるための言葉だった。
裸身になった神剣を魔法陣に翳(かざ)し、召喚の儀の詠唱は開始される。
「ひふみよ いむなや こともちろらね
しきる ゆゐつわぬ そをたはくめか──」
少女の声に反応し、魔法陣を構成している線や図形は、ぼんやりと発光し始めていた。
「うおゑに さりへて のます
あせえほれけ」
詠唱に合わせ、宙を踊る少女の持つ神剣。
──その神剣の名を天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)と言う。
- 187 :Fate/無明長夜 -Re:1.4-:2012/01/16(月) 09:10:00.00 ID:jARd5XiW.net
- それは天皇家に神代から伝えられた、三種の神器と呼ばれる宝具の一つ。
世界的にも数少ない“現存している宝具”の一つであった。
その神剣は、不特定多数の英霊から選ばれるサーヴァントを、特定の英霊に指定して呼び出すための触媒として利用されているのである。
──そして。彼女自身の血もまた、触媒だった。
この魔術円も、彼女自身の血を利用し、歳月をかけて完成させられたものである。
「ひふみよいむなやここのたり──」
少女の唱えるものは祝詞(のりと)。
それは神道の言霊(ことだま)──魔術言語。
「ふるべ ゆらゆらと ふるべ」
清音で構成された神歌(しんか)『ヒフミの神歌』と十種神宝(とくさのかんだから)の再現秘儀である『布瑠(ふる)の言』。
それにより少女は、場を清め沈め、神気の増幅を図る。
詠唱に呼応して、魔法陣には明らかなる変化を見せていた。
本来目視できるものではない神気──正確には陰陽寮の描いた魔術術式円により変換された魔力が、その奔流が外円に沿い、見る見ると質量のない渦を形成していく。
巫女の千早の袖が、緋袴の裾が魔力風に揺らぐ。
「──朝敵(ちょうてき)討ちし神剣の担い手よ。我、汝と共に剣を取らん」
その魔法陣は陰陽寮の英知の結晶だったのである。
本来、一つではない祝詞の効果を繋げ、増幅し、魔力として変換する。
そして、何よりも。
聖杯戦争において召喚された英霊が分類されるセイバー、ランサー、アーチャー、ライダー、バーサーカー、アサシン、キャスター、その七つのクラスより、
最優とされるセイバーのクラスとして彼の英霊を召喚するために、陰陽師たちが100年の歳月をかけ研究し、作成されたものだったのである。
「アハリヤ アソバストマウサヌ アサクラニ
日本武尊大神(やまとたけるのみことのおおかみ) オリマシマセ────!」
招神の秘言(ひごん)。
神降ろしの祝詞が完成すると、陰陽道の象徴とも言うべき魔術記号である五芒星(ごぼうせい)を中央に配した魔法陣は一層、強く輝いた。
──薄暗がりの部屋を唯白色一色の世界へと変える光の暴走が始まる。
魔力の生み出した渦もまた、一陣、暴風とも形容できるような物理的な影響を及ぼす風を産み、里子を、晴歌を、博昭を襲っていた。
- 188 :Fate/無明長夜 -Re:1.5-:2012/01/16(月) 09:10:37.48 ID:jARd5XiW.net
- 風が抜けると、静寂が訪れていた。
凪いだ空間の中央には、新たな人影が一つ窺える。
「──令呪(れいじゅ)……」
身体に感じられた異変、違和感──その正体。
魔術円の縁(へり)に在った里子の声が沈黙を破った。
令呪とは、サーヴァントのマスターであるという証。
それこそが、召喚の儀が成功したという証明だった。
里子は左手の甲にいつの間にか刻まれていたその令呪から、魔法陣の中央へと視線を動かす。
そこに立っていたのは里子の予想よりも遥かに幼い姿をした、まるで──自分の生き写しのような少年だった。
少年。そう感じることができたのも、自分が召喚した英霊が何者か解っていたから判別できたことである。その知識がなければ彼が異性だとは──いや、別の人物でさえなくドッペルゲンガーだとしか認識できなかったのかも知れない。
そんな自身の呼び出した英霊の姿を前に、驚き、里子は言葉を失っていた。
しかし、その愛らしい姿をした小柄な少年と里子には絶対的な違いがある。
それは威厳に満ちた、その雰囲気。現界した少年は、その身に纏う威光だけで辺りを完全に支配していたのである。
その存在を前にし、晴歌も博昭も呑まれ、ただ立ち尽くしていた。
彼は確かに敬うべき、畏怖すべき、この国の英霊の中で上位に数えられる存在だと、それだけで誰もが理解できていた。
再び訪れた沈黙。
それを破れるのはその英霊だけであり、そして、それを破ったのは、やはりその英霊に他ならなかった。
天叢雲剣の担い手である英霊は里子を威圧的に真っ直ぐと見据え、尊大な口調で問いかける。
「──女。お前がオレ様のマスターか?」
- 189 :創る名無しに見る名無し:2012/01/16(月) 09:12:35.79 ID:jARd5XiW.net
- とりあえず触り部分だけ…
よろしければご意見等いただければ_(_ _)_
- 190 :創る名無しに見る名無し:2012/01/16(月) 11:16:19.44 ID:gzSdbhu9.net
- あー、あの人か!
どんな経緯でここに来たかは知らんがようこそ!
- 191 :創る名無しに見る名無し:2012/01/16(月) 13:19:09.67 ID:TRNMkNCX.net
- ありがとうございます(._.)オジギ
自分以外にオリジナルの聖杯戦争ものってないのかと探しているときに、このスレを見つけました。
2chはネ実くらいしか見ていなかったので、こんなスレがあるとはつゆ知らず…。
よろしければお願いいたします。
- 192 :Fate/ぼくのかんがえた聖杯戦争 ◆NN1orQGDus :2012/01/20(金) 18:18:17.82 ID:SeX+UZHG.net
- 第一話
『私は建築家になろうとした。
〜ダメダメコンビの聖杯闘争〜』
吃驚してしまいました。
あんぐりと口を開けてしまいました。
どかーんという轟音と共に目の前に誰か見知らぬ男性が現れたからです。
特に何をしていた訳では無いのですが、こっくりさんをしていたらどこぞの誰かが突然現れたのです。
どかーんと大きな音がしたのですからとんでもない衝撃で部屋がしっちゃかめっちゃかだと思いきやそうでもないのがなによりです。
つぶらな瞳の熊のぬいぐるみは無事ですし、お気に入りのティーセットも無事です。
そして疑問が一つ。
この不審者はどこのどなたでしょうか。
神経質そうな顔付きは不機嫌そう。
真一文字に結んだ口の上にあるのは無駄に自己主張しているチョビ髭。
全身から名状しがたきダンディズムを発散している割にはちっちゃな背丈。
どこかで見たことがあるようでないような。
黙っていても空気が重苦しくなってきそうな感じがするので意を決して誰なのか尋ねようとした時ーー。
「問おう、あなたが私のマスターか」
チョビ髭おじさんは名乗りもしないで質問してきました。
いい大人のくせして、です。
イヤですね。礼儀知らずは。
こういう人が権力を握ると大量虐殺しそうな気がする事この上ないです。
ですが。
清楚で可憐な淑女の端くれである私は作法を知らないおじさんをドーバー海峡よりも広い心で無礼を許してあげる事にしました。
謙虚ですね、私。
自分で自分を褒めてあげたくなります。
だけどその前に。
質問に答えてあげようと思います。
「いいえ、違います。マスターは男性に使う言葉で私みたいな可憐な乙女に使う言葉ではありません」
「……質問の仕方が悪かったようだな。君が私を呼び出したのかね」
「あなたがこっくりさんだったら返事はイエスです」
「理解に苦しむ! 君は私が誰なのか知らないのかね!」
「知るはずないじゃないですか。誰なんですかあなたは」
身振り手振りを交えて熱弁を振るうおじさんになにやら怖気を感じました。
そうです。
過酷な戦争を戦ったひいおばあさま譲りの乙女の勘センサーがわーにん、わーにんとリフレインして叫んでいます。
「私は……いや、言うまい。真名を明かす時は第三帝国がその誇りと尊厳を取り戻した時……」
- 193 :Fate/ぼくのかんがえた聖杯戦争 ◆NN1orQGDus :2012/01/20(金) 18:19:04.32 ID:SeX+UZHG.net
- 自分の世界に入り込んでべろんべろんに自己陶酔しているこのチョビ髭、なんだかアレな感じがします。
漫画の神様にジェラシーの焔を燃やされた片腕の人の劇画の主人公っぽいです。
兎にも角にも。
何か変な事に巻き込まれたようです。
ベタ甘酸っぱいラブラブ物にはほど遠いみたいです。
まあ、このチョビ髭とラブラブするのは嫌ですけど。
取り敢えず
この仕打ちは呪われた系譜のなせる業でしょうか。
悲しいですね、悲しいですとも。
泣いてしまいそうです、私。
次回予告
ヨシフおじさんも墓から逃げ出す!?
ついにあのリアルニュータイプがお出ましだ!
次回
Fate/ぼくのかんがえた聖杯戦争
第二話
『秘訣なんてものはない
〜私のサーヴァントはパイロット〜』
さあ、ガーデルマン! 片足なくても出撃よ!?
- 194 : ◆NN1orQGDus :2012/01/20(金) 18:20:08.04 ID:SeX+UZHG.net
- 投下終了。
- 195 :創る名無しに見る名無し:2012/01/21(土) 04:21:28.58 ID:UV965wdH.net
- 創作じゃないけど、さっき自分が聖杯戦争に参戦する夢を見た。
サーヴァントが加藤鷹だったわ。
女性のイカせ方とか言葉責めのポイントとか色々教えてくれた
そん時は熱心に聴いてたけど、冷静に考えたらどんな英霊だよw
バトルじゃ全然頼りにならなかったし……
他のサーヴァントも変な英霊ばっかだったから、以外と逃げ回れたけど
最期は藤岡弘にバイクで轢かれた所で目が覚めた
- 196 :Fate/ぼくのかんがえた聖杯戦争 ◆NN1orQGDus :2012/01/21(土) 10:28:19.59 ID:XtC8Brwj.net
- 第二話
『秘訣なんてものはない
〜私のサーヴァンとはパイロット!?〜
』
うん、おかしい。
絶対におかしい。
ありとあらゆる願いを叶える聖杯を求める聖杯戦争に参戦する為に英霊を呼び出した筈なのに、ちょっとおかしい。
何でTVゲームをやっているんだろう。
私の呼び出した英霊――ライダーが、だけど。
「この機体は良い機体だな! さあ、出撃するぞガーデルマン!」
「ガーデルマン! これはアレか?この敵はハルトマンに似ているな!」
なんだろう。言いたい事がいっぱいある。
なんで私がガーデルマンって呼ばれるんだろう。
なんで空戦メインのステージでA-10を選ぶんだろう。
そんなこんなでたくさんある。
でも、それは愚問だ。
真名をWikiで調べたら疑問はすぐに氷解した。
ライダーはこんなキャラクターなのだ。
そう、喉が乾いたと言って牛乳を飲みたがるローティーンの少女が――ハンス・ウルリッヒ・ルーデルその人なのだ。
取り敢えず突っ込みたいけどそれは無理。
史実通りの姿だったら私の心の○○は天を突くほど屹立としていきり立つけど、この姿じゃ無理だ。
安い魚肉ソーセージみたいに萎えてしまう。
いーや、そんなんじゃなくて。
私の膝の上で無邪気な笑みを浮かべてゲームに興じる彼女の温もりを感じているとなんか興奮してくる。
いやいや、それも違ってて。
悪魔に魂を売った腐女子としてはガーデルマン×ルーデル(史実)は鼻血が出るほど鉄板で。
だけど、ガーデルマン×ルーデルちゃんを妄想し始めると妄想が止まらなくて、心の○○が獰猛な鎌首を鎌首をもたげ上げそうで。
――駄目だ。絶対に駄目だ。腐女子以前に人間として駄目だ。
そんな事はどうでもいい。
細かい事なんて考えるだけ無駄だ、多分。
とにかく。
ライダーのマスターとして聖杯戦争に集中しないと。
「喉が乾いたぞ、ガーデルマン! 牛乳おかわりだ!」
思考の迷宮をさまよっていた私をライダーの舌っ足らずな声が現実世界に引き戻した。
「ライダー、そんなに飲むとおねしょするよ?」
「大丈夫だ、ガーデルマン! ボクは英霊だからな! おおっと、ボクを落としたければハルトマンを連れてこい!」
- 197 :Fate/ぼくのかんがえた聖杯戦争 ◆NN1orQGDus :2012/01/21(土) 10:29:13.13 ID:XtC8Brwj.net
- ライダーはモニターの中の戦争に夢中だ。右に左に飛行機を動かしては垂直落下させている。
来るべき聖杯戦争を考えてやきもきもやもやしていたのが馬鹿らしい。
まあ、ほとんど妄想してただけだけど。
「ガーデルマン! 早く牛乳おかわりだ! ホットで!」
――諦めよう。この聖杯戦争。
この超絶プレイを見れば解る。
ライダーの宝具は多分アレで、アレは確か二人乗り。
こんな調子で操縦されたら私の身体が持たないのは明らかだ。
……凄いね、史実のガーデルマン。
「ガーデルマン! 早く牛乳を! ホットで砂糖はアリアリだ!」
「私、佐藤なんだけど」
「何を言うんだ、ガーデルマン! 次のステージに出撃する前に牛乳おかわりだ!」
……もう、五月蠅いなあ。おねしょしても知らないんだから。
次の日の朝。
ライダーはシーツを爆撃した。
綺麗に東部戦線を描きやがった。
「ごめんなさいぃ、ガーデルマン〜」
えーんえーんと泣くのは良い。可愛いから許す。
でも牛乳はおあずけだ。
次回予告
蘇る伝説!
掛け値なしのスーパーエースが今ここに!
この人がいる限りアメリカなんか目じゃあないぜ!?
Fate/ぼくのかんがえた聖杯戦争
第三話
『わしは、まっつぐが好きや
〜実は解雇されました〜』
君は刻の涙を見る
- 198 :Fate/ぼくのかんがえた聖杯戦争 ◆NN1orQGDus :2012/01/21(土) 10:29:50.75 ID:XtC8Brwj.net
- 投下終了。
- 199 :Fate/ぼくのかんがえた聖杯戦争 ◆NN1orQGDus :2012/01/23(月) 20:29:23.15 ID:IgYMvrjt.net
- Fate/ぼくのかんがえた聖杯戦争
第三話
『をとゝひのへちまの水も取らざりき
〜坊ちゃんスタジアムは納得出来んぞなもし〜』
ついぞ昔のやうである。
たがが二百にも満たない年月の流れなりともああ無情なりとも言へる。
素知らぬうちに英霊となり聖杯戦争に呼ばれた身なれど歳月は光陰の如く去つて行くものと思える。
それにしても快なり。
患てた大病がないというのは甚だ清々しい。
友に便りを送りたくなるも今生に生くる友は無し、皆が皆鬼籍にある事を思えば目頭が熱くなつてくる。
いま少し感傷にひたりたくもあるが召還主が無言のままこちらを見やるにあたり、名を名乗ればならぬとも思ふ。
「問う、君が僕のマスターなのか」
見るにあたり、我が主であろう人物は、鬼も十八番茶も出ばなというくらいの年頃だ。
洋装にて朱き上っ羽織りとやや短めのスカアト、目に引くような長さ、太股までの長さの脚絆、否々此処は洋風にソツクスと言ふべきか、そのような物を履いている。
紅顔の女子であるともこの聖杯戦争と言ふ戦争に参加するのだから女だてらに剛毅だと思ふ。
剛毅と言へば僕の友に些か気概の足りない奴がいるから分けて欲しいとも思ふ。
「そうなのだわ!私がアナタのマスターなのだわ!名前はアンなのだわ!」
「それは結構ぞなもし。僕は見てのたうりのキヤスタアだ。見たまへ、この頭に被つた角帽を。これは帝大生の証だ」
「キャ、キャスターなのかだわ……」
ふむ。見ればマスタアは落胆した面持ちだ。
それはさうだろふ。キヤスタアは由は知らぬが歳弱の英霊と言われている。
しかも僕は自分がなぜキヤスタアなのか判らない。
更に言へば何故英霊として招致されたのかも解らぬ塩梅だ。
日露の征討に従軍出来なかった事を思えば甚だ不思議だ。合点出来ぬ事である。
「一応真名を聞いておくのだわ!」
落胆を隠し切れぬアンが問うけれど、僕の名なぞ後生に伝わっているのか不明であると言へる。
「名を明かした所で君は僕の事など知りますまい。多少名は知られていると思ふがそれは少ない者の間であろう」
じっとアンを見る。
ワナワナと怒り震えているがそれも仕方なし。
多分今の僕の表情は薄ら笑い、冷笑の類を浮かべているに違いない。
学友共につけられた渾名はコオルドだから致し方なし。
「何でも良いから真名を教えるのだわ!」
などと硬派を気取つてみてマスタアの意に背く事に良かろう事なぞ何もなし。
- 200 :Fate/ぼくのかんがえた聖杯戦争 ◆NN1orQGDus :2012/01/23(月) 20:30:04.07 ID:IgYMvrjt.net
- これ仕方なしと思えば口を開くなり。
「号であれば教えるぞなもし。……シキと呼びたまえ、君」
「解ったのだわ!解らないけど解ったのだわ!」
どちらなのか解らぬ彼女の言葉に得心を得ぬがそれはそれで詮なき事と思ふ。
何時の御代も若い女性はこんなものだといふ事だ。
知性などといふもの、慎ましさや奥ゆかしきは素人に求めるもので無し。
求めるならば寄席に行つて見ればいい。
あれは見て楽しむものだ。人の細君を見れば判るであらう。
「では、明日の事は明日考えよう。取り敢えず今は一句ひねろう。折角の娑婆だ、何か得る物があるだろう。どうだい、君もやりたまえ」
なるほど、マスタアは目をしばたかせている。
悲しいことだ、僕が一命をとして追究した俳諧は廃れておる。これは如何ともし難い哀しみだ。
機知と才を磨くに良いのは俳諧だ。
生きているなら己の才を磨き名を知らしめねばならぬと言へる。
ただ間抜け面を曝しているでは生きているのに勿体無い。
故に、悟れよ、マスタア。
第三話と第四話の順番が逆だった事をここにお詫び申し上げます。
- 201 :Fate/ぼくのかんがえた聖杯戦争 ◆NN1orQGDus :2012/01/23(月) 20:30:32.57 ID:IgYMvrjt.net
- 投下終了。
- 202 :創る名無しに見る名無し:2012/02/02(木) 21:38:57.01 ID:1Z8QjJUq.net
- 晒しage
- 203 :創る名無しに見る名無し:2012/02/09(木) 22:08:16.36 ID:JB4EnDlu.net
-
CLASS:セイバー/ルーラー
マスター:
真名:ギャラハッド
性別:男
身長・体重:191cm/体重:81kg
属性:秩序・善
筋B 耐B 敏A+ 魔A+ 幸A 宝A++
クラス別能力:
対魔力 :A+…A以上の魔術であっても全てキャンセルされ、事実上魔術では傷つけられない。
騎乗 :B …大抵の乗り物は人並み以上に乗りこなせる、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
保有スキル:
無窮の武練:A++…歴史上最強と謳われるまでに到達した武芸の手練。天地人の完全な合一により、
いかなる状況下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。
無原罪の御魂:A …純潔、謙遜、忍耐を持つ聖杯の騎士の魂。人間として完全を為すが故にあらゆる精神干渉を受けつけない。
生きたる聖人:A …聖人として認定された訳ではないが聖杯に選ばれた"騎士"である為、同等の能力を持つ。
HP自動回復とヒーリング能力の所持。
宝具:
選定されし聖者の至道(カリバーン・サングラール)
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1-2 最大捕捉:1人
聖杯の騎士のために妖精の国で鍛えられたもう一振りの選定の剣。所有者の魔力を光に変換し、刀身を光の刃に変える。
かの双剣の騎士ベイリンに対しては破滅をもたらす魔剣となったが、正当な所持者であるギャラハッドの手の内において
は聖剣となる。ベイリンの墓標よりギャラハッドが引き抜き、聖杯の騎士となった選定の剣。これを引き抜いた時点で、
彼は生身で聖杯を手にする唯一の存在となった。勝利すべき黄金の剣に酷似した造り。だが権力より清浄と信仰の象徴で
あり、装飾はより質素で、金属部分は銀色になっている。祭具等の象徴的意味合いが強いため武器としての精度は劣る。
聖別されし禍なる黒鋼(テスタメント・ダヴィデ)
ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1-99 最大捕捉:1000人
聖杯の騎士のためのもう一振りの剣。ソロモン王の船の至宝、奇妙な垂れ布の剣。
使い手の魔力、集束・加速させ、全てを荒廃させる黒い極光の斬撃を放つ黒き魔剣。本来最高位の魔剣にカテゴリーされる存在だが、
聖杯の騎士ギャラハッドに聖別されることにより、聖剣の格を得た。かつて双剣の騎士ベイリンの手によりペレス王を不具にした
災いの一撃の元凶となった。本来は聖櫃の属性である荒廃と災厄の呪詛をばら撒く魔剣だが、後天的に付与された聖剣の属性により
不浄な存在のみを朽ち果てさせ、薙ぎ払うという"浄化"の力を持つに至った。その浄化の極光はすべてを清浄なる塩の柱に変える。
聖者は、あらゆる罪科を許す(ナイト・オブ・アリマタヤ)
ランク:A++ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:0人
手にしたモノを聖別し清める能力。ギャラハッドに触れられれば、呪いや呪詛は消失し悪意を持って掛けられた魔術は解かれる。
武具ならば聖なる属性と共にDランク相当の宝具と同じ効果を付与され、彼の手を離れても数日間はその効果が持続する。
これらの武器はサーヴァントにも一定の効果がある。また手にした物が宝具であれば、魔剣等の格を持つ存在は属性が反転して
聖なる武器となる。そしてギャラハッドの手に在る限り聖剣・聖具として機能し、従来のランクのまま彼の支配下に置かれる。
もう一つの宝具、ダヴィデの魔剣の属性が反転しているのもこの宝具の効果によるもの。持ち主に災禍をもたらす魔剣を聖剣に変え、
多くの呪われた者たちを清め、不具となった漁夫王の呪詛による傷を癒した聖杯の騎士ギャラハッドの逸話の具現。
【解説】
ギャラハッド、円卓最強の騎士にして危難の椅子の主。かの湖の騎士ランスロットと漁夫王の娘エレインの息子にして至高の騎士。
円卓の騎士のなかで唯一、聖杯を手にすることが出来た最も高潔な魂の持ち主。
聖杯を得る肉体的な条件のアリマテアのヨセフの血に連なる人物、また精神的な条件の純潔、謙遜、忍耐を兼ね揃えた人物だった
とされている。聖杯探求の過程で、石から引き抜いた剣、白地にヨセフの血による赤十字の描かれた盾、さらにダヴィデ王の剣を
得て、最終的に聖なる槍と聖杯を獲得したとされる。生涯童貞。
外見は銀髪で険が無くなったランスロット。心が清らかすぎて人間味が全くない、言うなればすごく親切なQB。
型月で出るとしたら、モードレッドと同じくホムンクルスだと思う。
- 204 :創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 15:26:53.65 ID:EShveAsP.net
- どうだーすごいだろーおれのかんがえたさーヴぁんとはさいきょうでだれもかてないんだぞー
- 205 :創る名無しに見る名無し:2012/02/10(金) 20:48:18.22 ID:dRBrZNRw.net
- 英雄王には勝てない
- 206 :創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 00:18:01.56 ID:C3Au7CKJ.net
- ふと思いついたので…
サーヴァントの代わりにアザゼルさんの悪魔達を召還したら(マスターはzeroで)
セイバー:サラマンダー アイリ、舞弥と相性最悪 違う意味で切嗣の悩みの種
ランサー:アザゼル 度重なるセクハラにソラウブチ切れ
アーチャー:ルシファー 金ピカ同様の我様ぶり、でもバカなので扱いやすい
ライダー:モロク 脳筋キャラなので本家同様の名コンビ誕生か
キャスター:ベルゼブブ 他人に理解されない高尚な趣味を持つ者同士好相性(悪魔なのでグロは平気)
アサシン:オセ 綺礼の度重なる無茶ぶりにツッコミ全開
バーサーカー:アンダイン 嫉妬に狂って葵さんがあんなことに…
- 207 :創る名無しに見る名無し:2012/02/14(火) 15:13:33.45 ID:CBJ+G1k9.net
- >>206
おもしろそうだなーと思ったけど
悪魔同士が顔見知りなせいで緊張感に欠けそうだw
- 208 :創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 22:38:00.40 ID:iJIx51EV.net
- 誰もいないのか?
桜がサーヴァントの場合、アサシンとキャスター
どっちがいい?
- 209 :創る名無しに見る名無し:2012/04/24(火) 23:54:57.13 ID:IOEjW5N+.net
- age
- 210 :創る名無しに見る名無し:2012/05/04(金) 20:15:32.64 ID:6fZQ07W0.net
- TEST
- 211 :創る名無しに見る名無し:2012/05/04(金) 21:21:50.94 ID:TwcRPYsT.net
- 円谷英二
クラス キャスター
保有スキル 騎乗A+ 魔獣、聖獣の獣を見て勝手に怪獣扱いして慣れ親しみ、
乗りこなしてしまう。キックボードの開発者でもあったため騎乗能力は高い。
宝具 大罪の劫火より生まれし吼える黒神
A++ 種別 対場宝具 レンジ1-99
性格 ジルドレと真逆の性格 子供たちに豊かな想像力を育てる方法を説き、子供を傷つける
物には、烈火のごとく激怒する。
- 212 :創る名無しに見る名無し:2012/05/22(火) 09:01:52.43 ID:162fNhNm.net
- これは良スレ
- 213 :創る名無しに見る名無し:2012/05/22(火) 23:01:42.11 ID:zHpwhbE1.net
- ぼくがかんがえた聖杯戦争
マスター編
・吉井明久 原作:バカとテストと召還獣
魔力だけなら全マスターの中でぶっちぎり。というより魔力馬鹿
どのくらい強いかというとセイバーがエクスカリバーを連発しても息切れをしない
でも、魔術師ではないため魔術攻撃に徹底的に弱いうえ、体力もそんなにない
つまり狙われたらアウト
・神裂火織 原作:とある魔術の禁書目録
生粋の正規の魔術師。なのだがこれといって特徴が無い。
しかしバランスはいい。セイバーからキャスターまで満遍なく戦える
戦闘も出来、魔術の知識も十分あるため意外に手強いマスターである
・赤木しげる 原作:アカギ 闇に降りた天才
魔力は士郎並なのでそう強くはならない
しかし、彼の恐ろしさは魔力ではない
人の隙をつく天才であるということと死を恐れない狂人であること
・神尾美鈴 原作:AIR
彼女は魔術師の家計では無いが彼女の持つ呪いによってサーヴァントは動いている
サーヴァントが力を得るために魔力を搾り取ると彼女自身が呪いによって命を縮める。
・プッチ神父 原作:ジョジョの奇妙な冒険
魔力は明久に次いで二番目に強い
自身も戦闘を行えるのでサーヴァントに狙われても平気
が、予測の事態を超えるとうろたえる一面も……
- 214 :創る名無しに見る名無し:2012/05/30(水) 11:00:40.54 ID:+p4p5XMZ.net
- 型月chの第三次聖杯戦争妄想スレ
でランサーは基本ケルト系で固定て言ってる人いたが
4次も5次もたまたまランサーのマスターがイギリスやアイルランド系だったからじゃないの?
- 215 :創る名無しに見る名無し:2012/06/16(土) 23:16:11.45 ID:POmgJgOc.net
- 3次ランサーはstaynightの冒頭で、アーチャーが挙げた3人の槍使いの残り一人な気がする。
(あと2人はクー・フーリンとディルムッド)
- 216 :創る名無しに見る名無し:2012/07/17(火) 19:48:19.91 ID:apTlUb6W.net
- セイバー:痣城剣八(BLEACH) 地味にいい人
アーチャー:アーカード(HELLSING) ロンドンに行け
ライダー:ダンテ(DMC) やる気出せよ
ランサー:赤屍蔵人(奪還屋) 大体詰んだ
バーサーカー:セフィロス(FF7) 中二病
アサシン:コブラ(スペースコブラ) ヒュー
キャスター:ベアトリーチェ(うみねこ) 色々ヤバイ
言峰「事後処理が(ry
- 217 :創る名無しに見る名無し:2012/11/11(日) 01:28:28.20 ID:DcdpvQ18.net
- まどか☆マギカで、世界改変後かつ全員生存した世界。
本来五次が起こるはずだった頃、解体された聖杯システムを再構築して変則的な聖杯戦争が始まる。
円環の理に導かれた魔法少女を予め召喚し、強い望みを持っている者に貸し与える形式で、魔力は聖杯システムを通じて地脈から供給される。
キャスター:美国織莉子、マスター:市長(遠坂家分家):この地の安寧と発展
直接的な戦闘力に乏しい、宝具:SJ(シュレディンガーアイ):微弱な運命操作
予知能力を駆使しての参謀的
バーサーカー:呉キリカ、マスター:邪悪な魔術師(速攻で決別済):何者にも束縛されないだけの力
宝具:SJ不屈なる魂(ダイヤモンドソウル):いかなる魔法的な干渉も自在に撥ね退ける
時間停滞領域を自在に操る織莉子の忠実な騎士。宝具はその精神の具現化。
セイバー:美樹さやか、マスター:病に倒れた医師:医学の発展
宝具:SJ無敵の乙女心(インヴァルナラヴィリティハート):防御・生命維持・再生・魔法耐性
速度と防御に優れた接近戦タイプ
ランサー:佐倉杏子、マスター:児童擁護施設職員:不幸な子供達の救済
宝具:紅蓮の槍:絶対貫通
速度と筋力に優れた接近戦タイプ
アサシン(単に余ったんで割り振られた):巴マミ、マスター:両親を失った少女:寂しさを解消したい
宝具:金色のリボン:束縛領域(エル・ドラド)広範囲でのセンサー・腕・魔力の伝導を可能にする対軍宝具
魔力・術数に優れたワンマンアーミー
ライダー:鹿目ほむら(タツヤの妻)、マスター:鹿目まどか:魔法少女の救済
宝具:時の盾:時間停止
米軍基地の電子ロックからタンクローリーまで、機械操作を得意とする
アーチャー:鹿目ほむら、マスター:鹿目ゆま(DQN親の虐待により美樹家に引き取られ、後にタツヤの後妻):魔法少女の救済
宝具:無限の神弓:不可思議(10^64)の矢
女神ゆえに出力は高いが魔力補給が限られているので稼働時間は短い
聖杯:鹿目ゆま、見滝原
監督役その1:英国人歴史研究家の老人、研究テーマは古代の覇王、ゆまに聖杯システムについて伝授した
監督役その2:上品な初老の婦人、現地管理者の魔術師
- 218 :創る名無しに見る名無し:2013/01/10(木) 08:53:15.91 ID:6Ybb6OBl.net
- 【元ネタ】新世紀エヴァンゲリオン
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】碇シンジ
【性別】男性
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運E 宝具EX
【クラス別スキル】
騎乗:B-
騎乗の才能。大抵の乗り物なら完全に乗りこなすことができる。
特に車や航空機などのマシンには大きな補正がかかる。
魔獣、聖獣の類は一切乗りこなすことができないため多少低い。
対魔力:A+
A+以下の魔術は全てキャンセル。サードインパクトで神と等しくなり
神性を得たことにより、対魔力が極限に強化され
事実上、魔術では碇シンジに傷をつけられない。
【固有スキル】
精神世界:A
自身の心象風景(電車の中や、体育館、空など)に引きこもることにより
外界からの一切の干渉を遮断することが出来る。
【宝具】
『三度の報いの時(サードインパクト)』
ランク:EX 種別:結界宝具 レンジ:99 最大捕捉:??
人類補完計画の終幕にして総括たる災厄(インパクト)が宝具として顕現したもの。
サーヴァントの存在していた時間軸において、ファーストインパクト(ノアの大洪水)、
セカンドインパクト(西暦2000年の南極で発生した地球規模での大量絶滅)
に次いで発生した三度目の災厄であり、人類の罪を清算する『最期の審判』。
その実相は、生命の樹に到達し『神』となったエヴァ初号機をロンギヌスの槍で貫いたことにより
発生した強力な「アンチATフィールド」により(人類を含む)あらゆる生命体をLCLへと還元し、
魂を生命の源(ガフの部屋)へと送還・救済する(但し、サーヴァントとして現界している英雄の場合は、
肉体はLCLに還元されるが、魂は聖杯によりガフの部屋でなく英霊の座へと戻されることになる)。
生命の樹に到達し『神』となった碇シンジ以外、全ての生物にとって回避不可能な絶対的攻撃であり、
人類であればLCLへの還元を余儀なくされる(その際には、生前、対象の最も親しかった人物のイメージが対象を補完へと導く。
これがアンチATフィールドによる「死への衝動」の効果と合わせて、多くの人間は自発的に補完を受け入れることになる)。
聖杯戦争においては、ライダーのクラスにおける拘束と、当然ながら世界そのものの破滅を防ぐため、
ある種の「リミッター」がかかっており、宝具の効果は結界内に限られる。
ただし、一度発動すれば、いかなる英雄にも武芸者にも抗う手段は存在せず、依然絶対的攻撃であることは不変である。
【武器】
『エヴァンゲリオン初号機』
使徒と呼ばれる生命体の殲滅を目的として国連直属組織ネルフが開発した汎用人型決戦兵器。
ロボットのような機械ではなく人造人間と呼称され、アダム、リリスと呼ばれる「生命の起源」を
コピーして作った巨大な生命体を、装甲で人型になるよう覆ったものであるが、
初号機はEVAシリーズの中でリリスより製作された機体でEVAシリーズのテストタイプ(実験機)である。
また装甲の真の目的は防具ではなく拘束具としてEVAの暴走を阻止することであり、解除すると、
EVAのベースとなる使徒本来の力を発揮する。コクピットはエントリープラグと呼ばれ、機体とパイロットの脳を神経接続する操縦システムを採用している。
そのため、基本的には各機の専属操縦者である14歳の子供しか動かせない。稼動状況はパイロットとEVAの「シンクロ率」で表される。
使徒と同様、ATフィールドを展開することができ、これは機体周囲を取り巻くバリアの一種であり、機体への物理的攻撃を防ぐことが可能。
強力なものになると電磁波すら通さなくなる。攻撃手段としても用いられ、衝撃波のように用いることも可能。
人型の機体なので、刀剣や銃火器などの武装を装備できる。EVAが覚醒し、頭上の光輪が出現した際に飛行能力を有している。
普段はアンビリカルケーブルと呼ばれる電源ケーブル付きで活動し、ケーブルが断線すると内蔵電源に切り替わり
活動限界がある(最大5分)が、初号機は搭乗者の生命に危機が迫ると、たとえバッテリー切れの状態であっても
突如コアが反応して搭乗者の意思に関係無く暴走する。また、後に第14使徒ゼルエルを捕食し
S2機関を獲得したことで、以後、活動限界はほぼ無くなった。
- 219 :創る名無しに見る名無し:2013/09/09(月) 02:33:50.45 ID:ox7/FBK8.net
- 冬木市のシステムをコピーして行われた劣化聖杯戦争。呼ばれたのはほとんどの能力がEクラスの最弱のサーヴァントたちであった。
だがその分、宝具は強力であり、世界の滅亡を食い止める戦いになる。
バーサーカー:魔術師ズガウバ=ランドルフ・カーター=ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
宝具:アル・アジフ(魔物の咆哮)、クトゥルフ神話のあらゆる邪神・怪物を召喚し使役する。
ライダー:ニルス・ホルゲション
宝具:渡り鳥、遠距離・結界も自由自在に行き来でき、気づかれにくい鳥の集団を乗り物にする。
宝具:オール・オブ・スウェーデン、スウェーデンの国土そっくりの固有結界かスウェーデンの神話・伝承・魔物等々を召喚・使役する。
「オレは英雄じゃないけど、一つの国の歴史を背負ってるんだよ」
キャスター:ハンス・クリスチャン・アンデルセン
宝具:レジェントメーカー、即興で英霊・宝具・魔術等なんでも作り出す。
「現代人の作り出した物語が、神話・伝承に劣ると誰が決めた?」
アーチャー:ドラえもん
宝具:秘密道具
「ボクは、人類と科学の輝かしい未来の象徴なんだ」
荒れ狂うバーサーカーをライダーが固有結界に封じて、キャスターとアーチャーが処理をする。
- 220 :創る名無しに見る名無し:2013/09/16(月) 15:02:25.57 ID:TE8Z8utm.net
- パワポケで聖杯戦争したら
セイバー:犬井灰根 「存在するものなら殺せる」
アーチャー:洗谷さん 天候での遠距離攻撃
ライダー:ルチア ドラコの大群に乗って
ランサー:カズ 武器的に安定
バーサーカー:ハームレス グントラムでもよかったんだけどね
アサシン:ホンフー 元々の職業的に
キャスター:ジオット 宝具はカタストロフとエアレイドで決まり
的な妄想を今してた
- 221 :創る名無しに見る名無し:2013/11/09(土) 20:40:57.61 ID:t4exUjFI.net
- a
- 222 :創る名無しに見る名無し:2015/06/08(月) 13:16:33.97 ID:Qccv21nL.net
- 保守。そういやよくやる夫系の聖杯戦争とかではサーヴァントの性格設定・容姿だけは
アニメキャラにしてあるけど真名はちゃんとした史実・伝説の人物にするっていうのあるけど、流石に文章オンリーで
その手法は出来ないかな? いやアニメキャラ召喚も悪くはないけど、やる夫スレ内の
聖杯戦争内での真名当て形式っていうのが面白かったので……。
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