魔王「今日こそこの村から制圧する」
- 1 :創る名無しに見る名無し:2012/07/11(水) 23:05:38.47 ID:FEeOnfNk.net
- 魔王「うぅ・・・グスッ」
村人A「おいお嬢ちゃんwwwさっきの威勢はどうしたwwww」
魔王「ふ、フン!誰が貴様らなどのような下等な者に・・・」
犬「ワン!」
魔王「ヒャアア!!モゥッヤダァ!!うわぁああああああん!!!!!」
魔物A「ヨッシャ!!今日も賭けに勝った!!」
村人B「クソッ!!そろそろ大穴が来ると思っていたのに・・・」
臣下「・・・どうしてこうなった」
- 17 :創る名無しに見る名無し:2012/08/08(水) 21:02:38.69 ID:CAcO+5Sn.net
- とにかく、これから先はこのスレどうすんの?
- 18 :創る名無しに見る名無し:2012/08/09(木) 00:50:21.69 ID:NgJ/83SU.net
- 延々と>>14の自己紹介SS(笑)が続きますw
ネタはニートとハロワのみ。それしか経験がないから書けないw
- 19 :創る名無しに見る名無し:2012/08/09(木) 04:35:50.29 ID:0yBWvynI.net
- それってこの板のアヴェレージだよな
- 20 :創る名無しに見る名無し:2012/08/09(木) 11:33:56.64 ID:49qQi2Ky.net
- ここは>>1が移動した時点で削除依頼出てるから以後放置で
- 21 :創る名無しに見る名無し:2012/08/20(月) 15:02:28.62 ID:fWd0r/+e.net
- 本当だろうか
- 22 :創る名無しに見る名無し:2013/01/04(金) 21:18:54.99 ID:UmRxhb57.net
- /\ー―、_ _/|>7~~>
< >-、 _ ̄ヽ^、 ̄ー、,―-、 ___ __ __ __ ,― ̄)/ ̄ _ / /
\∠/ヽ ヽ~\ヽヽ D ) | _ |/|~ ┌__ll' ̄'l「| |~| l' ̄'l| || || // /7__//~//\)/ /
ヽ ヽ ヽ ヽヽ、 ´、| || | | | (~l| .∩|| `' | |∩|| ‖ || l二(_´ ̄)、ヽ/// |\/
ヽ ヽ ヽ_」 ヽ、 |~| || '' | | U || U || |.、 | |U|l、 || l二',-:ニ/ / / メ,/ |
ヽ/ヽ _/ヽ | |__||__|~|__| `―-.^゙,ニフl.ニl、ロ b ∠、二'L_/(__/ | / /\|
< L- ̄/V二/´-'―`ー´` ̄ `ー' `―``―、__ノ|/ /
ヽ∠― ̄ \_/
- 23 :創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 21:08:52.64 ID:UIO2isB6.net
- その昔、アリアハン国は世界中を治めておりました。
しかし、大きな戦争が起り、国は分裂してアリアハンも、今では小さな国……。
ロマリア、エジンベアなどの国々は、この時に建国されたと伝えられています。
――やがて時は流れ、いずこよりか悪の権化、魔王がこの地上に現れたのです。
いにしえの魔物の封印は解かれ、世は再び邪悪と混迷へと向かいました。
かつて大魔王ゾーマが倒されてから、この世界は長き平和が続いていたのです。
世界中の人々は、まだ魔王の存在さえも知りません。
しかし、このままでは世界は、滅ぼされてしまうのです。
多くの勇士達が魔王に戦いを挑みましたが、いずれも悲惨な結果を迎えるばかり……。
そして今、国王の待つ城へと向かおうとする、ひとりの若者の姿があったのでした。
こうして、新たなる勇者の冒険の旅が始まろうとしていたのです……。
- 24 :創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 21:13:42.68 ID:UIO2isB6.net
- 〜〜アリアハンの城下町〜〜
それは、勇者が16歳になる誕生日の朝のことであった。
母親「起きなさい、起きなさい、私の可愛い勇者や……」
勇者「う、う〜ん……」
母親「おはよう勇者。もう朝ですよ」
母親「今日はとても大切な日。勇者が初めてお城に行く日だったでしょ」
母親「この日のためにお前を勇敢な男の子として育てたつもりです」
母親「さあ、母さんについていらっしゃい」
母親「……ここからまっすぐ行くとお城です」
母親「王様にちゃんと挨拶するのですよ。さあ行ってらっしゃい」
勇者「分かってるって。……それじゃ母さん、行ってきます」
- 25 :創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 21:26:29.40 ID:UIO2isB6.net
- 〜〜アリアハンの城〜〜
王様「よくぞ来た!勇者よ!」
王様「亡き父の跡を継ぎ、旅に出たいというそなたの願い、しかと聞き届けた!」
王様「世界の人々はいまだ魔王の存在すら知らぬ」
王様「だがこのままではやがて世界は魔王に滅ぼされよう」
王様「勇者よ!その手で魔王を倒して参れ!」
勇者「はいっ!」
大臣「だがしかし一人旅は危険すぎる」
大臣「町の西のはずれルイーダの酒場で仲間を見つけるがよろしか」バーン!
姫様「勇者さんお願いっ!私も仲間に加えて!」
一同「えええええっ!?!?」
- 26 :創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 21:29:49.93 ID:UIO2isB6.net
- 姫様「ちょっとは呪文の心得もあるわ。だから私も一緒に……」
王様「いや!ならぬ!ならぬぞっ!お前は女。しかも我が国の姫なのだぞ!」
王様「外の世界へ魔王討伐の旅に出るなど、このわしが許さん!」
姫様「でもこのままでは世界は魔王に滅ぼされるんでしょう?だったら」
王様「ええい、ならぬと申すにっ!どうしてお前はそうお転婆なのじゃ……」
姫様「……」プイッ
王様「よいなっ!?この城から出てはならぬぞっ。まったく……」
勇者「あの、私はそろそろ……」
王様「あ、すまぬ。では行くがよい!我がアリアハンの勇敢なる若者よ!」
勇者「はいっ。それではこれにて失礼いたします!」
- 27 :創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 21:40:27.51 ID:UIO2isB6.net
- 〜〜勇者の実家〜〜
祖父「……わが家は先祖代々伝わるアリアハン随一の名家じゃ」
祖父「御先祖様、勇者アルスは大魔王ゾーマを倒した伝説の英雄」
祖父「わしは若いころ今のアリアハンの王様のしつけ係じゃった」
祖父「お前の父親は立派な勇者だった。このじいの息子じゃ」
祖父「お前も、御先祖様の名に恥じぬよう頑張るのじゃぞ」
祖父「お前くらい立派な勇者はおらん!このじいの孫じゃ!」
勇者「……じゃ行くよ、じいちゃん」
祖父「頑張って魔王を倒してくるのじゃぞ」
勇者「……うん」
祖父「……でも、これからしばらく淋しくなるのう……」
- 28 :創る名無しに見る名無し:2013/01/05(土) 21:46:06.88 ID:UIO2isB6.net
- 〜〜ルイーダの酒場〜〜
ルイーダ「ここはルイーダの店。旅人達が仲間を求めて集まる出会いと別れの酒場よ」
ルイーダ「で、今日は何をお望みかしら?」
勇者「一緒に冒険に出てくれる仲間を紹介して欲しいんですが」
ルイーダ「ええとね、今この名簿に登録されているのは……」
ルイーダ「戦士さーん!勇者さんがお呼びよー!」
勇者「ありゃりゃ勝手に呼び出しちゃうんですね」
階段「みしみしみしっ」ドタドタドタドタ!
戦士「さて勇者どの!これからよろしく頼みますぞっ!」
ルイーダ「これで全員よ」
勇者「えええっ!?!?」
……戦士が仲間に加わった!▽
- 29 :創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 20:51:03.80 ID:TXySJkSx.net
- 戦士「それでは勇者どの、さっそく旅に行きましょうぞ」
勇者「……」
戦士「おや、どうかなされたかな?」
戦士「魔王を倒すというのに、私と二人きりでは不安ですかな」
勇者「正直かなり不安です」
戦士「年は喰っても元はアリアハンの王宮戦士!足手まといにはなりませんぞ!」
戦士「仲間のことなら心配ご無用。旅先で見つければよいのです」
勇者(序盤にしてもたった二人で冒険開始はきついでしょ)
勇者(しかもカイゼル髭のおっさんと二人きりで冒険だなんて……)
戦士「さあ出発しましょうぞ!世界をまわる冒険の旅へ!」
ルイーダ「行ってらっしゃい!お二人とも頑張ってね」
- 30 :創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 20:57:05.42 ID:TXySJkSx.net
- 〜〜フィールド〜〜
戦士「うおおおおおっ!」ザシュッ!
おおがらすに40ポイントのダメージ!
おおがらす「カァ……」ドサッ
魔物の群れをやっつけた!▽
勇者「いやー予想外にお強いですね」
戦士「力ばかりで呪文は使えませんがな」
勇者「でもまあ呪文は僕が何とかしますよ」
戦士「勇者どののMPじゃそれにも限度が」
勇者「そりゃまあそうですけど……」
戦士「やはり早めに魔法使いや僧侶も欲しいですなぁ」
- 31 :創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 20:57:45.22 ID:TXySJkSx.net
- 戦士「フィールドに出てみたものの、まずはどこに行けばよいやら」
勇者「それなら心配ご無用。ちゃんとお城で聞いてきました」
戦士「流石は勇者どの。それで、まずはどこに行くんですかな?」
勇者「西の島にそびえ立つ塔が見えますよね」
戦士「ふむ……。あれは確かナジミの塔とか言いましたな」
勇者「あそこの頂上に『盗賊のカギ』を持つ老人がいるとかで」
戦士「『盗賊のカギ』?」
勇者「いろんな扉を開ける事ができるカギだそうです」
戦士「宿屋の女湯の扉もですかな?」
勇者「よ、よほどの扉でなければ多分」
戦士「……それは凄い代物ですな」ニヤニヤ
- 32 :創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 20:59:50.96 ID:TXySJkSx.net
- 勇者「お城から海づたいに歩いて来てみたけど」
戦士「あの島に渡る橋も船もなさそうですな」
戦士「とりあえず、いったんアリアハンの町に引き返しましょうぞ」
勇者「折角ここまで来たんです。もう少し行ってみましょう」
戦士「勇者どのがそう申すのでしたら」トコトコトコトコ
勇者「……」トコトコトコトコ
勇者「あっ」
戦士「うぬっ?」
勇者「ほら、あれを見てください」
戦士「……洞窟ですな。中に入ってみますかな?」
勇者「はい」
- 33 :創る名無しに見る名無し:2013/01/07(月) 21:04:54.31 ID:TXySJkSx.net
- 〜〜岬の洞窟〜〜
勇者はホイミを唱えた。勇者のキズが回復した。▽
勇者「ふう。もうだいぶ奥に進んできてる筈ですよね」
戦士「おお、あそこに階段がありますぞ」
勇者「上の階から光が差しているぞ」
勇者「という事はこの地下迷宮から出られるのかな」ガコガコ
勇者「……ここは!?人工の建築物みたいだ」
戦士「ふむ。地理的に考えてどうやら塔の中のようですな」
戦士「一応は目的地にたどり着いたみたいですぞ」
戦士「……それでは勇者どの。この塔の頂上を目指しましょうぞ」
勇者「はい」
- 34 :創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 16:23:30.74 ID:VZRdO8Pr.net
- スライム「ピギー」ボヨヨーン
スライムの攻撃!勇者に3ポイントのダメージ!
勇者「くっ……ギラっ!」ゴオオオオ
スライム「ピギィ……」バタッ
戦士「おりゃあああ!」ズドーン!
ドラキー「」グチャッ
魔物の群れをやっつけた!▽
戦士「ふう。雑魚相手でもやはり疲れてきましたなぁ」
勇者「ところでもうMPが尽きかけてきたんですが」
戦士「それは一大事!魔物に襲われぬうちに一気に駆け上がりますぞ!」ダダダダダ
勇者「えええっ!?!?まっ、待って下さいよ戦士さんっ!!!!」ダダダダダ……
- 35 :創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 16:25:50.31 ID:VZRdO8Pr.net
- 〜〜ナジミの塔の頂上〜〜
勇者「あのーごめんください」ガチャ
老人「やっぱりきたか勇者よ」
老人「わしが見たのはお前にカギを渡す夢じゃった」
老人「だからお前に盗賊のカギを渡そう!受け取ってくれるな?」
勇者「あ、はい」ドウモ
老人「ではゆくがよい勇者よ!わしは夢の続きを見るとしよう」
勇者「お邪魔しました」バタン
戦士「……ちょっと変わったご老人ですな」
勇者「そりゃこんな所に住んでるぐらいですからね」
戦士「これでもう用は済みましたな。アリアハンの町に戻りますぞ」
戦士はキメラの翼を放り投げた!▽
- 36 :創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 16:30:51.02 ID:VZRdO8Pr.net
- 〜〜アリアハンの城下町〜〜
王様「おお、ご苦労であったな勇者よ」
戦士「王様みずから町の入口でお出迎えとは」
勇者「何かあったのですか王様?」
王様「姫がお城の壁を呪文でぶち破ってそのまま行方が知れぬ」
勇者「は?」
王様「勇者よ頼む!どうか姫を無事に連れ戻してくれ」
勇者「……姫様の目的などに心当たりはおありですか?」
王様「おそらく魔王討伐じゃと思うが」
勇者「いやそうではなくて行き先とか」
王様「……それが全く分からんのじゃ」
- 37 :創る名無しに見る名無し:2013/01/12(土) 18:01:29.87 ID:VZRdO8Pr.net
- 〜〜〜〜
王様の命令を受けて、仲間となった戦士と共にアリアハンを出立、
町の西に位置するナジミの塔で、盗賊のカギを手に入れた勇者。
世界を滅ぼさんとする、魔王の野望を打ち砕く第一歩を踏み出した。
アリアハンの町に凱旋すると、なんと王様自らのお出迎え。
勇者一行の冒険している間に、おてんば姫が行方知れずに。
おてんば姫は呪文の使い手、その目的は魔王討伐。
それはならぬ、姫を無事に連れ戻してくれと王様の命令。
こうして勇者はおてんば姫の行方を追うことになったのであった。
第一部
勇者の旅立ち・完
- 38 :創る名無しに見る名無し:2013/01/13(日) 18:23:50.15 ID:AVs8dy68.net
- 〜〜その半日前〜〜
祖父「散歩がてら久々に王様に謁見してこようかの」トコトコトコ
姫様はイオラを唱えた!お城の壁が吹き飛んだ!▽
祖父「ぬわ〜〜っ!!!!」ガラガラガラ
姫様「ふ〜っ!お城の外って広くて気持ちい〜い!」
祖父「……」ピクピク
姫様「……ごめんなさい、おじいさん」
姫様はベホイミを唱えた!祖父のキズが回復した!▽
姫様「……あれれっ!?おじいさんは確か、お父様が幼少の時の」
祖父「あっ!!ひ、姫様!!これは一体どういうことですかっ!?」
姫様「え、えへへへ……」
- 39 :創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 16:28:33.18 ID:ZHEhn5yT.net
- /\ー―、_ _/|>7~~>
< >-、 _ ̄ヽ^、 ̄ー、,―-、 ___ __ __ __ ,― ̄)/ ̄ _ / /
\∠/ヽ ヽ~\ヽヽ D ) | _ |/|~ ┌__ll' ̄'l「| |~| l' ̄'l| || || // /7__//~//\)/ /
ヽ ヽ ヽ ヽヽ、 ´、| || | | | (~l| .∩|| `' | |∩|| ‖ || l二(_´ ̄)、ヽ/// |\/
ヽ ヽ ヽ_」 ヽ、 |~| || '' | | U || U || |.、 | |U|l、 || l二',-:ニ/ / / メ,/ |
ヽ/ヽ _/ヽ | |__||__|~|__| `―-.^゙,ニフl.ニl、ロ b ∠、二'L_/(__/ | / /\|
< L- ̄/V二/´-'―`ー´` ̄ `ー' `―``―、__ノ|/ /
ヽ∠― ̄ \_/
- 40 :創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 16:49:35.43 ID:ZHEhn5yT.net
- その昔、アリアハン国は世界中を治めておりました。
しかし、大きな戦争が起り、国は分裂してアリアハンも、今では小さな国……。
やがて時は流れ、いずこよりか悪の権化、魔王がこの地上に現れたのです。
かつて大魔王ゾーマが倒されてから、世界には永き平和がもたらされていました。
いにしえの魔物の封印は解かれ、世は再び邪悪と混迷へと向かいました。
世界中の人々は、いまだ魔王の存在さえも知りません。
しかし、このままでは世界は、滅ぼされてしまうのです。
多くの勇士達が魔王に戦いを挑みましたが、いずれも悲惨な結果を迎えるばかり……。
アリアハンの勇敢なる戦士オテルガも例外ではなく、火山に落ちて、その命を絶ったと伝えられています。
そして今、国王の待つ城へと向かおうとする、ひとりの若者の姿があったのでした。
こうして、新たなる勇者の冒険の旅が始まろうとしていたのです……。
- 41 :創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 16:50:25.26 ID:ZHEhn5yT.net
- 〜〜アリアハンの城下町〜〜
それは、勇者が16歳になる誕生日の朝のことであった。
母親「起きなさい、起きなさい、私の可愛い勇者や……」
勇者「う、う〜ん」
母親「おはよう勇者。もう朝ですよ」
母親「今日はとても大切な日。勇者が初めてお城に行く日だったでしょ」
母親「この日のためにお前を勇敢な男の子として育てたつもりです」
母親「さあ、母さんについていらっしゃい」
勇者「フワーア」テクテクテクテク
母親「ここからまっすぐ行くとお城です」
母親「王様にちゃんと挨拶するのですよ。さあ行ってらっしゃい」
- 42 :創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 16:51:47.85 ID:ZHEhn5yT.net
- 〜〜アリアハンの城〜〜
王様「よくぞ来た!勇者よ」
王様「亡き父の跡を継ぎ、旅に出たいというそなたの願い、しかと聞き届けた!」
王様「世界の人々はいまだ魔王の存在すら知らぬ」
王様「だがこのままではやがて世界は魔王に滅ぼされよう」
王様「勇者よ!その手で魔王を倒して参れ!」
勇者「はいっ!」
大臣「だがしかし一人旅は危険すぎる」
大臣「町の西のはずれルイーダの酒場で仲間を見つけるがよろしか」バーン!
姫様「お願い勇者さんっ!私も仲間に加えてっ!」
一同「ええええっ!?!?」
- 43 :創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 17:04:10.80 ID:ZHEhn5yT.net
- 姫様「呪文の腕には自信があるわ。だから私も一緒に行っても……」
王様「いや!ならぬ!ならぬぞっ!お前は女。しかも我が国の姫なのだぞ!」
王様「外の世界へ魔王討伐の旅に出るなど、このわしが許さん!」
姫様「でもこのままでは世界は魔王に滅ぼされるんでしょっ?だったら」
王様「ええい、ならぬと申すにっ!どうしてお前はそうお転婆なのじゃ……」
姫様「……」プイッ
王様「よいなっ!?この城から出てはならぬぞっ。まったく……」
大臣「王様は姫様を想ってこう言っておられるのですぞ」
勇者「あの、私はそろそろ……」
王様「あ、すまぬ。では行くがよい!我がアリアハンの勇敢なる若者よ」
勇者「はいっ。それではこれにて失礼いたします」
- 44 :創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 17:10:08.35 ID:ZHEhn5yT.net
- 兵士「ゴニョゴニョ」
騎士「ゴニョゴニョ」
勇者(盗み聞き)スタスタ
兵士「で、聞きましたか?さっきの姫様の話」
剣士「聞いたよ。おてんばにも程があるぜ」
兵士「教育係がもっとびしっとせんからです」
剣士「そりゃそうだ」
騎士「あれがアリアハンの婿取り姫だもんな。困ったもんだ」
兵士「王様も姫様のお転婆っぷりに結婚相手がいないのではと嘆いているとか」
勇者(……どうも姫様の評判はあまり良くないらしいぞ)
勇者(周囲の人々も色々と苦労してるんだろうな)スタスタ
- 45 :創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 17:11:37.62 ID:ZHEhn5yT.net
- 〜〜勇者の実家〜〜
母親「もう行ってしまうのね……」ウルウル
勇者「見送りに涙は禁物だよ、母さん」
母親「……そうね。これじゃ父さんに怒られちゃうわね」
母親「父さんの遺志を継いで魔王を倒しに行くんだもの」
母親「邪魔をするなって天国できっと怒ってるわね」
勇者「父さんに代わって、俺がきっと世界を平和にしてみせるさ」
母親「……ところで、おじいちゃんにも挨拶してきたんでしょうね?」
勇者「まだ」
母親「旅立つ前にちゃんと挨拶してらっしゃい」
勇者「はい」
- 46 :創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 17:25:55.58 ID:ZHEhn5yT.net
- 祖父「……わが家は先祖代々伝わるアリアハン随一の名家じゃ」
祖父「御先祖様の勇者アルスは大魔王ゾーマを倒した伝説の英雄!」
祖父「わしは姫様の教育係という名誉ある職を務めておる!」エッヘン
祖父「お前の父親オテルガは立派な勇者だった。このじいの息子じゃ!」
祖父「お前も、御先祖様の名に恥じぬよう頑張るのじゃぞ」
祖父「お前くらい立派な勇者はおらん!このじいの孫じゃからな!」
勇者「じゃ行ってくるよ、じいちゃん」
祖父「頑張って魔王を倒してくるのじゃぞ!」
祖父「……でも、これからしばらく淋しくなるのう……」ウルウル
祖父「……父のオテルガと同じ運命を辿らぬよう、気を付けてな……」グスン
勇者「……うん」
- 47 :創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 18:01:44.72 ID:ZHEhn5yT.net
- 〜〜ルイーダの酒場〜〜
ルイーダ「ここはルイーダの店。旅人達が仲間を求めて集まる出会いと別れの酒場よ」
ルイーダ「で、今日は何をお望みかしら?」
勇者「一緒に冒険に出てくれる仲間を紹介して欲しいんですが」
ルイーダ「ええとね、今この名簿に登録されているのは……」
ルイーダ「戦士さーん!勇者さんがお呼びよー!」
勇者「ありゃりゃ勝手に呼び出しちゃうんですね」
戦士「さて勇者どの。これからよろしく頼みますぞっ」
戦士が仲間に加わった!▽
ルイーダ「他にはもう誰もいないわよ」
勇者「えええっ!?そんな馬鹿な!?!?」
- 48 :創る名無しに見る名無し:2013/01/20(日) 18:03:46.43 ID:ZHEhn5yT.net
- 勇者「仲間を求めて集まる酒場なんですよね!?嘘でしょ!?!?」
ルイーダ「最近は魔王の脅威に怯えて、冒険者が激減ちゃったのよ」
ルイーダ「……しかも、本当はさっきまで一人もいなかったのよ」
勇者「え?」
戦士「私はアリアハンの王宮戦士です。いやー実はですね」
戦士「この酒場に冒険者がいない、ということは勇者どのは一人旅になる」
戦士「それではあまりに不憫だということで王様から遣わされたのです」
勇者「……なるほど、そうでしたか……」
戦士「ま、他の仲間は旅先で探すしかないというわけですな」
戦士「当分は私と二人旅になりますが、宜しく頼みますぞ」
勇者「いえ、こちらこそ宜しくお願いします」ペコペコ
- 49 :創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 16:42:41.91 ID:ddkQXbFm.net
- 戦士「ところで勇者どの、装備のほうは宜しいのですか?」
勇者「装備も道具もばっちりです」
戦士「装備を整えるのは旅の基本です。よく覚えておくと良いでしょう」
勇者(……そんな、町人Aみたいなセリフを……)
戦士「それでは勇者どの、さっそく冒険に出ましょうぞ」
勇者「最初の目的地は、アリアハン西の島にそびえ建つナジミの塔です」
勇者「そこに盗賊のカギがあると聞きました」
戦士「宿屋の女湯の扉などもそのカギで開けられるんでしょうかな?」
勇者「……は?」
戦士「いや興味本位で聞いただけですからお気になさらず」
- 50 :創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 16:48:48.03 ID:ddkQXbFm.net
- 〜〜フィールド〜〜
戦士「うぬおおおおっ!」ザシュッ!
おおがらすに70ポイントのダメージ!
おおがらす「カァ……」ドサッ
魔物の群れをやっつけた!▽
勇者「いやーお強いですね」
戦士「力ばかりで呪文は使えませんがな」
勇者「まあ呪文は僕が何とかしますよ」
戦士「勇者どののMP値じゃそれにも限度が」
勇者「そりゃまあそうですけど……」
戦士「やはり早めに魔法使いや僧侶も欲しいものです」
- 51 :創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 16:50:20.08 ID:ddkQXbFm.net
- 勇者「……お城から海づたいに歩いて来てみたけど」
戦士「あの島に渡る橋も船もなさそうですな」
戦士「とりあえず、いったんアリアハンの町に引き返しましょうぞ」
勇者「折角ここまで来たんです。もう少し行ってみましょう」
戦士「勇者どのがそう申すのでしたら」トコトコトコトコ
勇者「あっあれは」
戦士「うぬっ?」ピタッ
勇者「森の茂みの中をよく見てください」
戦士「あれは……井戸のようですな」
勇者は井戸の底を覗き込んだ。▽
勇者「水は無いですね。中に入ってみましょう」
- 52 :創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 16:56:51.21 ID:ddkQXbFm.net
- 勇者「もうだいぶ奥に進んできてる筈ですよね」
戦士「おお、あそこに階段がありますぞ」
勇者「上の階から光が差しているぞ」
勇者「という事はこの地下迷宮から出られるのかな」
謎の声「そっちじゃないよ」
勇者「ん」
戦士「え」
謎の声「こっちへおいでよ……」
勇者「なんかあっちから声が聞こえるんですけど」
戦士「私にも聞こえましたぞ」
謎の声「こっちへおいでよ……」
- 53 :創る名無しに見る名無し:2013/01/26(土) 16:59:37.52 ID:ddkQXbFm.net
- 勇者「……(剣を構える)」
勇者「さっきの声の主はお前か?」
ホイミン「僕、ホイミン。今はホイミスライムだけど、人間になるのが夢なんだ」
ホイミン「ねえ、人間の仲間になったら人間になれるかなあ……?」
ホイミン「僕を仲間にしてよっ」
勇者「魔物を仲間にするなどっ……」
戦士「まあ良かろう」
勇者「えっ」
ホイミン「わーい!ありがとう!」
勇者「せ、戦士さん、本当に連れて行くんですかっ?」
戦士「仲間に加えても別に損は無いでしょうし」
- 54 :創る名無しに見る名無し:2013/01/27(日) 15:29:08.55 ID:RWQ8dnIS.net
- かくして、亡き父オテルガの遺志を継いで魔王を倒す旅に出た勇者。
アリアハンの王宮戦士、人間になりたいと願う魔物ホイミンを連れて
男3人での冒険の幕開けとなった。
無事に魔王を倒すことが出来るのはいつの日か。
いや、ナジミの塔の盗賊のカギが手に入るのはいつの日か。
序章
勇者の旅立ち
終
- 55 :創る名無しに見る名無し:2013/01/27(日) 16:49:58.76 ID:RWQ8dnIS.net
- 〜〜アリアハンの城〜〜
勇者たち3人がナジミの塔を目指して冒険している頃――
勇者が王様に謁見している際、乱入事件を起こした姫様は……。
ドタドタドタドタ!ドテーン!イテテテテ
扉「ギギギギギ」バターン!
魔法「姫っっ!」ハアハア
姫様「何なのよー騒々しいわねー」
魔法「姫っ……先ほどの件……ハアハア……ハアハア……」ゼーゼー
姫様「あのねー、ちょっと落ち着いてからにしたらっ?」
魔法「スーハースーハー……あー苦しかったわい」
姫様「……ところで、一体どうしたのよっ?」
- 56 :創る名無しに見る名無し:2013/01/27(日) 16:51:42.41 ID:RWQ8dnIS.net
- 魔法「姫!さきほどの件、王様より聞きましたぞ」ゴホン
姫様「あら、相変わらず耳が早いのね」
魔法「姫!少しは女らしくして頂かないと……」
魔法「お亡くなりになったお妃さまはとても上品な方でしたのに」
魔法「姫の教育係として、じいは王様に会わせる顔がありませぬぞ」
魔法「……一体なぜそんなに冒険に出たがるのです?」
姫様「だって」
姫様「このままでは世界は滅ぼされると聞いたわ」
魔法「姫が行ったとしても状況は多分変わりませんぞ」
姫様「そうね。勇者オテルガでさえ魔王を倒すことは出来なかった」
姫様「私一人の力じゃとても敵わない。……そんなことは分かってるわ」
- 57 :創る名無しに見る名無し:2013/01/27(日) 16:56:32.98 ID:RWQ8dnIS.net
- 魔法「ならば死に急ぐようなことをする必要はなかろうに……」
姫様「だから、一人で行くなんて言ってないわ。仲間を集めてからよっ」
魔法「一国の姫ともあろうものが、何処の誰とも分からぬ男と冒険なんぞ……」
姫様「知ってるのよ。きょう旅立った勇者はあんたの孫じゃないのっ!」
魔法「ど、どこでそれを聞いたのじゃっ!?!?」
姫様「……勇者オテルガは一人きりで旅してそして命を落とした」
姫様「最近はあのルイーダの酒場も登録者がいないんですってね」
姫様「今のままだと、あの勇者も一人旅よ。父親と同じ命運を辿るかもしれないわ」
姫様「……私ね、あの勇者をオテルガの二の舞にはさせたくないのよ」
魔法「…………」肩プルプル
- 58 :創る名無しに見る名無し:2013/02/01(金) 19:45:34.17 ID:vYmAIuW2.net
- SS速報でやろうぜ
このスレは放置だ
- 59 :創る名無しに見る名無し:2014/01/10(金) 17:28:38.48 ID:cR3EzK+o.net
- 削除依頼とは何だったのか
- 60 :創る名無しに見る名無し:2017/12/27(水) 10:38:00.96 ID:C1Z7QFDy.net
- 家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。
グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"
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- 61 :創る名無しに見る名無し:2018/05/21(月) 08:32:00.53 ID:tRZnwP6O.net
- 知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』
I8VRI
- 62 :創る名無しに見る名無し:2018/07/03(火) 19:23:27.76 ID:f1dClnnX.net
- 5XQ
- 63 :創る名無しに見る名無し:2018/10/17(水) 18:49:30.91 ID:ZU7x6aHX.net
- 中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
S31
- 64 :創る名無しに見る名無し:2022/05/21(土) 05:37:18.09 ID:5zcSvvyt.net
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- 65 :創る名無しに見る名無し:2023/07/24(月) 06:42:40.37 ID:3cKrgdc3z
- 福岡小学生з人か゛川で溺死とか世界最悪殺人テロ組織公明党國土破壞省齋藤鉄夫か゛殺したも同然だよな,何しろつい最近,國交省か゛ヱ事した川
なわけた゛しな、カによる―方的な現状変更によって滑走路にクソ航空機にと倍増させて都心まで数珠つなき゛で鉄道のз○倍以上もの莫大な温室
効果カ゛スまき散らして氣侯変動させて海水温上昇させてかつてない量の水蒸氣を曰本列島に供給させて土砂崩れ,洪水.暴風,突風,猛暑にと
災害連発させておいて白々しくマッチポンプ丸出して゛護岸工事た゛なんた゛と人の命を利権に換える齋藤鉄夫によって日本中コンクリートまみれ
人か゛生きる上で全く不必要かつ地球を徹底的に破壞して食料危機まで引き起こしている観光なんてものも他人の命を換金するた゛けの明白なテ口
行為た゛し.創価学會員はこんな私利私欲のみを追求している公明党という外道を支持していることを恥し゛ろよ,ヒ゛ックモ━タ―が言語道断た゛の
人殺しか゛笑わせる.保険料か゛上か゛るた゛のいうか゛,風水害連発させてあらゆる保険料爆上け゛させてんのは蓄財з億圓超のテ囗リス├斎藤鉄夫た゛ろ
もはや━般家庭は風災水災を保險から外さざるをえなくなってるのか゛現実、國民の生命と財産を奪って私腹を肥やしてるのが国土破壞省斉藤鉄夫
創価学会員は.何百萬人も殺傷して損害を与えて私腹を肥やし続けて逮捕者まて゛出てる世界最惡の殺人腐敗組織公明党を
池田センセ━か゛ロをきけて容認するとか本氣で思ってるとしたら侮辱にもほと゛があるぞ!
hтTΡs://i.imgur、соm/hnli1ga.jpeg
- 66 :創る名無しに見る名無し:2023/08/25(金) 12:27:25.84 ID:fbosEBIU.net
- (」 ̄x ̄)」ショッ!? (/||  ̄□ ̄)/ショエェェーーーッ!!
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