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むりむり言わないむりやり小説ゲーム 

1 :創る名無しに見る名無し:2013/04/30(火) 22:19:36.43 ID:dpGafIB7.net
このスレでは
作家さんが要所要所キーワードとなる部分を空白にして小説を書き、
その空白をレス番指定された人が埋めていって小説を完成させるという
読者参加型小説ゲームを行っています。
(例)
   18 名前: 作家さん 投稿日: 2011/11/01(火) 00:00:00
      主人公「よし、朝ご飯に>>20を食べよう」

   19 名前: 参加者 投稿日: 2011/11/01(火) 00:00:08
      シュールストレミング

   20 名前: 参加者 投稿日: 2011/11/01(火) 00:00:10
      ダイヤ

   21 名前: 作家さん 投稿日: 2011/11/01(火) 00:02:40
      主人公「硬いよ…」

と言う感じで書き込んでいきましょい!

33 :創る名無しに見る名無し:2013/05/01(水) 00:45:15.05 ID:8ZpUUkle.net
そうして、最後に踊るのはこの私。たった一人、つまりソロでトリを飾るのである。
最後の最後にこの私とは、二野理子も分かっている。私に相応しい場面だと、いざステージに上がれば……、
リンボーダンスとコサックダンスを合わせた全く新しいダンスというダンスを踊れという彼女の指示であった。

「分かるかッ!!」

「え、分からないの? うっそー、それでも中学生?」

「ぐぬぬ、二野理子、いつか漆黒の闇に誘ってくれるのだわ……!!」

「はいはい、良く分かんないコト言ってないで、早く踊ってきてね〜、BGM始まってるじゃない」

『ンデンデンデwwwwwwニャーンデwwwwwワラッテワラッテホッシイノーwwwww』

「アニメのBGMの背後から笑い声が聞こえる……」

もう滅茶苦茶だった。どうにでもなれといった気分で壇上に立ち、言われた通りに踊ってみせる。
しかし所詮はダンスの練習もした事がない素人である。そんな私は、何が嬉しくてロボットダンスのような動きをしているのだろう。

「台詞、なんだっけ……ああ、もう、私の過去を語れば良い! えーっと、要するに正義の味方は勝ちましたッ! ジエンド!!」

「カーット、カットよ、カット!! 脚本と違うじゃない! 脚本はこう!!」

「い、いきなり何なの二野理子! って、ええっと……、相手の悪者を、でぶでぶろーりんぐあたっくで倒す? はぁ!?」

「はい、転がりながらリンボーダンスとコサックダンス、お願いね」

「出来る訳ないじゃない! というか、出来るかッ!!」

壇上では私と二野理子との論争が始まっている。その間も、ドッキリ大作戦は全く行われないのである。
もう、そんなのどうでも良いとすら思えていた私は、このアリスの伝記は嘘だと、デタラメだと言い張った。
すると彼女はどんな話なら事実だと言うのかと返してくるものだから、つい壇上で私は……。

「かつて、生まれて姉を失い、母をも失い、そして父もいずれ他界する。そうして一人ぼっちとなった王の家系の娘が居ました。
 そして、彼女はそれでも尚国を統治すべく、小さな腕で力を振るい、国を正しく導こうとしたのです――」

そんなかつでの自分の話を、少々美化しつつも語ってしまっていた。そして、その物語がいよいよ佳境に入ろうとした時……>>34

34 :創る名無しに見る名無し:2013/05/01(水) 00:50:11.10 ID:uFfjNymq.net
どこからか美化させすぎだぞー!と野次が

35 :創る名無しに見る名無し:2013/05/01(水) 00:59:06.92 ID:8ZpUUkle.net
そんなかつでの自分の話を、少々美化しつつも語ってしまっていた。そして、その物語がいよいよ佳境に入ろうとした時……、
どこからか美化させすぎだぞー!と野次が。その声には聞き覚えがあり、というか聞いた直後確信した。

野次馬の中に、ヤツが居る。魔界を統べる神であり、ゴッドカンパニーだか何だか知らないけれど、部長な彼女が居る。

彼女がどういった存在なのか、僕となってくれた今、大して興味は持ち得ていなかった。
ただ、彼女という力を自分の物のように行使出来る事は大きいと踏んだ私は、だからこそ今、神々を打倒し、神の支配から世界を救おうと決めた。

そんな私の仲間でもあり、僕でもある女が、私に野次を向けた。それは許さないと壇上を飛び降り、その女が声を発した場所を頼りに突き進む――。

―― まさかの昔話の美化に、つい声を発してしまい、今ではアリスに追われては路地裏に逃げ込む羽目となった。
どうやらこの先は行き止まり。転移を使うにも少々時間が掛かるため、アリスに追い詰められる方が先だろう。
ではどうするか。そうだ、擬態しよう。擬態してゴミ箱にでもなれば、案外この窮地から免れるかもしれない。

「……はぁ、はぁ、何処へ行ったの……!!」

アリスは予想通り、私と言う姿が見えなくなり焦っている。逃げ道は一つしか無い為、こちらには来ていないと判断するだろう。
すべてはこの魔界の神であり、ゴッドカンパニー窓際部長の私の策の賜物! それは、彼女の直感には勝らなかった。

「……みぃ〜つけた。まさかのゴミ箱とは、思い知ったわ」

「こ、これは……。そ、そう、実はドッキリ大作戦の一部であって――」

「というか、貴女……、何をするつもりだったの?」

「ぎくぅ! そ、それは、えーと……実は何もするつもりもなかったというか……その」

「……お仕置きが必要みたいだわ」

「お、お仕置き……ごくり」

ゴミ箱のまま、生唾が飲み込めるなんて凄い不思議。と、擬態しつつも思う中、
アリスはゴミ箱の蓋を取り、真っ暗な中を覗きこみ、どうしてやろうかと笑みを漏らしつつ思案する。
なんだか、中を覗かれている気分で恥ずかしいとなった直後――私は、あの存在が路上を通り過ぎるのを見かけてしまうのだ。

女神アルテナ。しかしその姿はなんだかまるで……>>36のようだった。

36 :創る名無しに見る名無し:2013/05/01(水) 01:02:18.07 ID:uFfjNymq.net
成金

37 :創る名無しに見る名無し:2013/05/01(水) 01:10:54.80 ID:Pme57CCm.net
大アリクイ

38 :創る名無しに見る名無し:2013/05/01(水) 01:12:06.25 ID:8ZpUUkle.net
女神アルテナ。しかしその姿はなんだかまるで……成金のようだった。
金の亡者とも言うべきか。ブランド物に身を包んでいた。以前は只の大酒を呑むだけの美人なだけのつまらない女だったと記憶している。
それが、プラダのバッグを引っさげ、夏も近いというのに毛皮を首に巻き、悠々と通り過ぎる様を見かけてしまった。

「アリス、お仕置きは後だ! 対象を見つけた!! アリス、聞けッ!!」

「言い訳はもういいの。とにかく、そのゴミ箱に生モノをとんどん押し込んであげるわ。フフフ」

「聞いてくれ! 生ものと遊んでいる場合じゃない! 女神を、アルテナを見つけたんだ!!」

「嘘ばっかり……って、その様子だと本当なの? とはいえ、ゴミ箱に擬態されてたら分からないのだけど」

「とにかく、商店街を東に歩いていったのを見かけた。追ってみよう」

ゴミ箱から本来の姿に戻る中、アリスは先にその女神目指して駆け出していくのである。
やれやれと、元の姿に戻った直後運動させられる羽目となる。そんな私も、歳を感じつつも必死で彼女の背を追いかけた。
しかし、神となって数百年、身体は未だに二十歳後半を保っているが……こうも走れなくなるものかと、息を切らし思ってしまう。

そんな私がアリスに離され、ようやく追いついたその場所は、どうやら公園のようだ。
第一特異点が発生している場所。そこで、彼女は夕陽に照らされ、呆然とするように立っている。

「アリス、どうした、何があった」

「…………」

彼女は何も言わず、壊れた自動人形のようにこちらにゆっくり顔を向け、振り返った。
その眼差しはどこか怯えているようにも思える。そして、何よりも信じられないといった表情でもあった。

「……それは……お前が、やったのか?」

「来た時には……もう……」

人が、肉の塊と化している。まるで溶かされたように、皮膚が焼かれ、そして身体のそれぞれの部位の肉が一つの塊のように化していた。
人肉の焦げた臭いというのは、こうも苦くも感じるのかと、鼻を抑えてしまう。

そこには、同時にプラダのバッグと思われるものと、毛皮と思われるそれも肉の塊に付着しているのだった――。

―――― つづきます

39 :創る名無しに見る名無し:2013/05/01(水) 01:13:23.53 ID:uFfjNymq.net
これは急展開…
乙!

40 :創る名無しに見る名無し:2013/05/01(水) 01:15:15.41 ID:8ZpUUkle.net
という訳で以上で終わります。ちなみに今日の夕飯はお肉でした。はぁ……。
しっかし突然シリアスに持っていってどうしたいんでしょうね。そう、ぼちぼち終わらせようとしています。
とはいえ2クール予定だったりするので、まーだまだですね。はい、何も考えていないだけでした。

そんな訳で、お付き合いありがとうございましたー。

41 :創る名無しに見る名無し:2013/05/01(水) 01:15:25.93 ID:Pme57CCm.net
おつかれさん。

今たまたま来て見たら終わってた。ついてない。わたしは未だ規制中です。こりゃ書く方にまわるしかないか・・・。
っても小説なんて書いたことすらない。検討しておく。

42 :創る名無しに見る名無し:2013/05/01(水) 01:19:00.52 ID:8ZpUUkle.net
>>41
規制されてるのに書き込めるのなら……ココでもいいのかな?
うん、ただ板を勘違いしてただけでごめんなさい。

43 :創る名無しに見る名無し:2013/05/01(水) 01:21:20.30 ID:Pme57CCm.net
花畑とかいう規制で+と雑談実況がすべて規制です。

44 :和孝 ◆Mk7zjh6zL. :2013/05/03(金) 18:55:08.07 ID:khqxkcg3.net
VIPも+も規制されてるから、ここに立つのは歓迎だぜ!!

45 : ◆MOON69mNOA :2013/05/14(火) 22:01:45.75 ID:7U8h3szL.net
えーと、SS速報が死んでいる為、今日はこちらでやりますー。
そういえば規制されてた人って、もう大丈夫だったりするのかなぁ。

それさえなければ、2chに戻ってもいいかなって思ってるけども……。


まぁそんな訳で、もう暫くお待ち下さい。

46 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 22:07:43.81 ID:JFVJ2b2l.net
テステス

47 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 22:11:40.84 ID:7U8h3szL.net
―――― 勇者なムスメ 第二十話

夏も盆の時期に入り、この日、夏祭りが行われる事になっている。既に屋台は海浜公園を舞台に、
あちこちに点在しており、そこに群がる人々もまた、活気を見せている。
どういう訳か、この日の為に姉の天野杏が娘達へと浴衣を用意してくれており、それをわざわざ届けに来てくれた。

「久しぶりに会うというのにも関わらず、随分情けない面してるね」

「ま、まぁ……色々事情があってね」

「どうせ、仕事もせず、ぶらぶらとほっつき歩いていたんじゃないの?」

「……まぁ、それもあるけれど。いや、それどころじゃ無かったか」

「んー……まぁ少しくらいなら時間はある。話し相手にはなってあげてもいいけど」

姉は何となく、我が家の空気を嗅ぎ取っていたのだろう。冗談っぽく色々と口にはするけれど、それは全て本心から言った冗談では無かった。
そんな彼女に、俺はこれまで起こった事情を話す事になる。一応、姉も元関係者なのだから。

「―― そ、それで……、あんたが、神様って言うの?」

「まぁ、そうなるっていうか……」

「……冗談はよし子ちゃんよ?」

「証拠だって見せられる。……神の透視術により、姉さんの今日の下着は黒のレースだという事が判明―― ぎゃふぅ!!」

「だ、誰が私の下着を覗いていいと言った!!」

姉のボディブローは俺の腹に見事に突き刺さり、俺を悶絶させるのには十分すぎる威力であった。
不意打ちは卑怯だと腹を押さえ転がる俺に、彼女は信じられないといった様子となり、そして……。

「あんた、言っておくけど……その力を利用して、>>48な事していないでしょうね?」

48 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 22:14:12.29 ID:JFVJ2b2l.net
変態に逆戻りするよう

49 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 22:22:32.93 ID:7U8h3szL.net
「あんた、言っておくけど……その力を利用して、変態に逆戻りするような事していないでしょうね?」

「残念だが、もう戻れないんだ……。先ずそんな暇が無くなった。そして次に変態になる事が出来ない……動けないんだ……!」

「どういう事よ」

「例えば、偶然娘の風呂を覗いたとする。でも、それに触れたい触りたいなんて感情が湧いてこない……。
 エロ本やエロDVD、エロゲーも然り。なんかもう、毎日が賢者モードみたいで……」

「良い事ね。その調子で励みなさい」

「いやいや、もう二週間も自家発電していないんだぞ!? まぁ、それよりも……」

「……メルの事ね。流石に、私も時代遅れの存在だから、手を貸すなんて事は出来ないけれど……」

天野メルこと、メル・メルエッドは、もう数日も帰宅しておらず、いよいよ自力では調査が難しくもなっていた。
神様なのだ、見つけようと思えば直ぐに見つけられるとも思っていた。しかし、臨海市を何度神の視点で覗いてみても、彼女の存在は感知出来ない。

それよりも、余計なモノが逆に多数見つけてしまう事になる。その件は、既にゴッドカンパニーや御三家の方で動いて貰っているのだが、
金色の虫が及ぼした影響なのか、或いはそれに乗じて動き出したのか、彼等は異形の姿と成っては、あらゆる箇所で悪意を持ち、動き出していた。

「ほんと、参るわよ。取引先の社長も気が狂って、ウチとは取引できるかばっきゃろーとか言い出すし……、経済も滅茶苦茶よ。
 でもそれと、メルとの関係性は果たしてあるものなの?」

「分からない……。でも、タイミングが良すぎると思って」

「……まぁ、今日はお土産があるから、気晴らしにでも出掛けなさい」

「お土産?」

そうして姉から頂いたのが、娘達の浴衣であった。彼女からのプレゼントという事で、皆がその浴衣の前に集まっているのである。
しかしそこでちょっとした問題が起きた。姉さんが用意した浴衣はどれも……>>50

50 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 22:23:23.01 ID:q5hsQvZw.net
綺麗な夏の花模様だった

51 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 22:31:27.07 ID:7U8h3szL.net
そうして姉から頂いたのが、娘達の浴衣であった。彼女からのプレゼントという事で、皆がその浴衣の前に集まっているのである。
しかしそこでちょっとした問題が起きた。姉さんが用意した浴衣はどれも……綺麗な夏の花模様だった。そこはいい。
色合いも微妙に違っていて、それもいい。しかし……ワンパターンなのである。

「姉さん、結構適当に選んできていない?」

「これでも頭を悩ませたのよ? 良いから、少し羽を伸ばしてきなさい。……もしかして、遊ばせるお金、無い?」

「いや、実は数億程持ってるから問題は無いんだけど」

「……は?」

「神様祝いって事で、部下の白渡からね。といっても、手は付けていないんだけど」

「なんかもう、呆れてきたわ……いろんな意味で」

久々に姉さんの顔をみたせいだろうか、俺もまた、最近では無駄に張り詰めていた気持ちも、思った以上に緩んでいた。
自分が頑張らないと、柱とならないと、と勇んできた中、数々と失敗を起こしてきた。そんな中、俺をそれまで支えてきてくれた存在は、やはり大きい。
思えば、姉さんの苦労なんて全く感じ取ろうともしなかった。今、姉さんがどんな気持ちなのだろうか、それは分からない。けれど……。

娘達が浴衣をどれにしようかと話し合っている中、姉さんは立ち上がり仕事に戻ろうとする。
せめて玄関まで送ろうと彼女の後を追い、そして驚く。アパートの傍に停まっている車の外で、彼女を待っている男性が居たのだ。

「……あの人、彼氏」

「えっ!? マジで!? 姉さんに、ついに彼氏……だと!?」

「成り行きでね、あの人を助ける事があって。あの人はその時のこと、良く覚えていないけど……それも補正力ってヤツ?
 お陰で、私の正体もバレないで、こうして一緒に居られるんだけど……」

姉さんは恥ずかしいのやら、その人の事を余り多くは語ろうとはしなかった。しかし、そんな姉さんに、つい言ってしまっていた。

「姉さん、おめでとう。そして……>>52

52 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 22:33:26.34 ID:JFVJ2b2l.net
早まるなよ

53 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 22:42:50.47 ID:7U8h3szL.net
「姉さん、おめでとう。そして……早まるなよ」

「何よ、あれだけ美少女を抱えて、未だに姉離れが出来ないの?」

「そ、そういう訳じゃ……」

ふと、車の外に立つ青年を見る。グレーのスーツに身を包んだその人は、清潔感もあり、好青年といった印象だ。
背も高く、眼差しは優しげであり、姉にとって十分過ぎる相手ではなかろうか。しかし、何故か俺はそう言い放っていた。

何故、姉に早まるな、なんて言葉を向けたのだろう。既に、彼女はその青年と合流し、車に乗り込んでいた。
エンジンが掛かり、ゆっくりとその車が進んでいく中、姉は笑顔でその青年と話をしている様子だった。
幸せそうだ。そんな姉に水を差すような事を言ってしまったのが悔いられる。しかし……。

「何だろうな、あの仮面の顔は……」

俺には、その青年の表情が仮面を被っているとしか見れなかった。それは直感なのか、神の力によるものか、或いは思い過ごしか……。
メルを失い、そして姉に何故か不安を感じる中、俺は娘達を連れて海浜公園に出向くのであった。

海浜公園、第三特異点が発生している場所。上空に見事に綺麗な穴がぽっかり開いているというのにも関わらず、そこに集った人々は楽しそう。
子連れも多く、ほとんどが手を繋いで歩く中、屋台を初めて見たとも言えるアリスが突然はしゃぎだす。

「お姉ちゃん! 屋台よ、屋台! 早く何か買いに行こう!?」

「え、わ、私……は……」

アンが手を引かれ、こちらに一瞬視線を向けた。俺は手を振り、「行って来い」と優しく告げてやる。
すると彼女は一瞬躊躇ったが、アリスに従い、白の浴衣を揺らし、駆けて行くのであった。

「二人とも、前と比べれば……随分仲良くなりましたね」

「そうだな……。雨降って地固まる、とまでは言えないが……」

「ええ、後は……」

ノエルも、俺も、マールの姿を見てしまう。空色の浴衣に身を包んだ彼女は、やはり表情は思ったより暗い。
自分でも気付いているのだろう。普段はいつも通りに過ごそうとする彼女だが、油断すれば彼女はいつも暗い顔で、>>54と呟いているのだ。

54 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 22:47:58.30 ID:JFVJ2b2l.net
レベルが上がらない…

55 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 22:56:33.73 ID:7U8h3szL.net
ノエルも、俺も、マールの姿を見てしまう。空色の浴衣に身を包んだ彼女は、やはり表情は思ったより暗い。
自分でも気付いているのだろう。普段はいつも通りに過ごそうとする彼女だが、油断すれば彼女はいつも暗い顔で、「レベルが上がらない…」と呟いているのだ。

自分がもっと強ければ、と考えているのか、最近は更に己に磨きを掛けようと彼女は動いていた。
あれほど、演劇部に夢中となり、熱心ともなっていたそれは、今では見る影も無い様子。メルを失った影響がやはり強いのだろう。

「ほら、マールも屋台に行って来い。イカ焼きがあるでゲソ」

「……そ、そうね! それじゃメル――」

彼女はそこではっとする。そして再び視線を落とすのだ。もう見ていられなかったのだろう、ノエルが彼女の手を掴んでいた。

「さぁ、行きましょう。秀さんも、ご一緒に」

「俺はちょっと、ストーカー撒いてから行くわ」

「ストーカーですか? ……あぁ、いますね。中々のおでこ魔人が居られます。ではマール、私達で先に楽しみましょう」

「え、あ……うん、秀様、私達先に行ってるから!」

そうして、マールもノエルもまた、屋台に集う人混みの中に溶け込んでいくのであった。
皆が楽しそうに色々と食事を取る中、花火についてのお知らせがアナウンスで流れる。
そんな中、海のほうへ寄っては手すりに手を伸ばし、海を眺めつつ背後に居るであろう存在に声を掛けた。

「……アイスクリームなら、完売だ」

「そんな事はないのだ! きっとどこかにアイスクリーム屋台がある筈……って、気付かれていた!?」

「一応これでも神様だ。凡人よりは気配察知能力も高まったらしいぜ?」

「むぅ……、そんなつもりでは……」

一応、とも言うべきなのか。俺の後を尾けていた練曲ネルもまた、浴衣を着ているのである……が、
>>56という浴衣を着た彼女を褒める勇気は俺には無かったのである。

56 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 22:59:45.85 ID:q5hsQvZw.net
限界まで上げられたミニスカート状

57 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 23:06:49.81 ID:7U8h3szL.net
一応、とも言うべきなのか。俺の後を尾けていた練曲ネルもまた、浴衣を着ているのである……が、
限界まで上げられたミニスカート状という浴衣を着た彼女を褒める勇気は俺には無かったのである。

何故だろう、何故人はミニスカから絶対領域を求めるのだろう。それが歪んだ方向へ突き進むからこそ、こういった者が現れる。
どうして浴衣をミニスカート風にしてしまうのか。まさに愚かなり、と思いつつも彼女の太股ばかりに視線を移してしまっていた。

「な、何で太股ばかり見るのだ……ッ!」

「見せてるんだろう、それ」

「そ、そんなつもりじゃ……! こ、これがお洒落だとアルテナ様から聞いたから……」

「久々にババアの名前を聞いたな……。あいつ、元気にしてるのか?」

「私の家でポテトチップス食べ過ぎて太っている。彼女が来てからニコ生も思うように出来なくて……はぁ」

そうしておでこを落とす彼女もまた、苦労しているんだなと思いつつも、やはり太股ばかりを見てしまう。
小学生体型の彼女の太股、まだ未熟なれどふくよかに育っており、美しい。ただただ、美しいとばかり見てしまう。

やはり以前のように興奮はしないのだ。以前ならば、あの太股の間に顔を割り入れ、臭いを嗅がせろと喚いていたものだが……。

「な、なぁ……そ、そんなに、気になるのか?」

「太股か? うむ、気になるというよりは……美しい!」

「はぁ!? う、うう、美しいッ!?」

「ネル、お前の太股は誇っていいぞ。この俺が美しいと言えるほどの幼い美脚なのだからな! ハハハハハハァァ―― ぐふぉぁっ!!」

「ふん! 天野なんか、そうして一生寝転がっていろ!!」

姉の杏同様にボディブローを受けた俺は、やはり悶絶しては転がるのである。
しかし、彼女もまたこんな暢気な事をしに俺の前にわざわざ現れた訳ではない事を知っている。それは……>>58

58 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 23:09:24.71 ID:JFVJ2b2l.net
情報交換

59 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 23:17:08.26 ID:7U8h3szL.net
姉の杏同様にボディブローを受けた俺は、やはり悶絶しては転がるのである。
しかし、彼女もまたこんな暢気な事をしに俺の前にわざわざ現れた訳ではない事を知っている。それは……情報交換。
というよりは現状整理に近いのだろう。正直、情報を集めるのならば、現状では俺のほうが向いている。

「ふむ、白か……素朴だな―― ぐぉぼぉっ!!」

「だ、誰が覗いていいって言った! 変態!!」

「しかし美脚から覗く白もまた美しい。……で、本題はやはり情報か?」

「ま、まぁそうだが……。なんだかやる気を無くしたのでな。私は帰る」

「待て、練曲ネル。略してネルネル」

「無駄に略すな! ……改まって、何なのだ?」

「第八世界という存在についての資料は集まっているのか?」

「生憎、思った以上に難航している。というのも、資料自体殆ど存在しなかったのではないかってところだ。
 そちらこそ、神様なのだから、その力を用いて辿れないのか?」

「何だろうな、あちらに意識を飛ばそうとすると遮断されるような感覚に陥って、弾き飛ばされるんだ」

「ふぅむ……、やはり、裏返りというのは、何か秘密がありそうだな……」

ネルはそうしてベンチの上で膝を組み思案する。彼女が大胆に脚を組むものだから、見えている事に本人は気づいていないのだろう。
では、美を楽しむようにその生脚、そして生下着を眺めて時間を潰そうかと思っていると、俺の携帯に連絡が入るのだった。

『あ、私です! ことみです! ちょっと、報告しないといけない事がありまして……!!』

「どうした? 随分慌てているようだが……」

『悪魔七十二柱の一人を取り逃しまして、海浜公園に逃げ込んだんですぅ! 姿形は、>>60ってカンジで、直ぐ分かると思います!」

60 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 23:27:40.35 ID:JFVJ2b2l.net
バカ殿

61 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 23:37:54.70 ID:7U8h3szL.net
『悪魔七十二柱の一人を取り逃しまして、海浜公園に逃げ込んだんですぅ! 姿形は、バカ殿ってカンジで、直ぐ分かると思います!』

「バカ殿って……あの園長のバカ殿か?」

『はい、動物園の園長をしているあのバカ殿です』

「……居るのか? 今時そんな――」

視界を、全てを見通す勢いで広げていく。海浜公園一帯を見通すなぞ、MP2程度で済んでしまう。
そして絶句する。なんか居る。バカ殿の格好をした……麻呂みたいなヤツが木々に隠れて周囲を伺っている。

「……見つけたよ、ことみちゃん。後はこっちで何とかしておくから、ことみちゃんもお祭りに遊びにおいで」

『え、あ、はい……って、今海浜公園なんですか!?』

「うん、そうだけど、どうかしたのか?」

『二野さんが先行して海浜公園に向かってます。合流してあげて下さい〜』

電話を終えて、ネルに事情を話しつつも辺りを伺ってみる。二野理子、生着替えで魔法少女になる娘は間も無くこの場に着くようだ。
先にそちらと合流して、あのバカ殿を叩いた方が良いかもしれないと、ネルを連れて海浜公園の入り口へ向かう。

「はぁ、何故私まで付き合わされるハメに……。戦闘は余り出来ないのだぞ?」

「それでもメドローアもどきまでなら出来るじゃないか。それで十分だと思うけど?」

「勇者や魔王と比べれば、そんなもの……。ただ、全属性の魔法が操れるのは強みだけどなっ、わはははー!」

「全ての中位の技しか使えないキャラって、最後のほう捨てられるんだよな……」

「……うぅ」

ネルを弄りつつも二野理子を待っていると、彼女は思ったよりも早く俺達の前に現れ、そして話を聞いていたかのようにこう言うのだ。

「そうよね! やっぱり>>62ってピンクな魔法が操れる私こそ最強の魔法少女よっ!」

62 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 23:42:57.49 ID:JFVJ2b2l.net
桃落とし

63 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 23:52:05.49 ID:7U8h3szL.net
「そうよね! やっぱり桃落としってピンクな魔法が操れる私こそ最強の魔法少女よっ!」

「ぬわっ、い、何時の間に!」

「ふふん、ちょっと前に実は着いていたのよね。お、で、こ、ちゃん!」

「言っておくが二野、そいつは……お前より年上の二十歳だ!!」

「……え? どう見ても小学生にしか……も、もしかして、頭脳は大人な名探偵!!」

「コホン、良く分からないがこの私こそ、知る人ぞ知る名探偵もとい大賢者、練曲ネルであり――」

「そんな自己紹介はどうでも良い。早速バカ殿とやらを追うぞ、二野、ネル」

「な、わ、私の自己紹介がどうでも良いだと!?」

「あれ、もう場所掴んでるんだ。さっすがダーリン!」

「……ダーリンだと、何を言っているのだこのピンクは……」

確かにダーリンは死語だ。俺も呼ばれるまではそう思っていた。しかし何故この言葉、呼ばれてみると心地良いのだろう。
神でもある俺が逆らえない単語の一つ、それがダーリンである。その呼び方を許した彼女は、随分陽気に浮かれていたものであった。

そんな彼女達を連れて、海浜公園の中央に円を描くように植えられた林の中へ。
人々の祭りを楽しむざわめきが遠く聞こえる。そのような場所で、ずっと同じ木の傍で隠れるように周囲を伺っているバカ殿を発見する。

「さぁ、これまでよ悪魔七十二柱の一人! 覚悟ッ!!」

「ひぃっ、またあのピンクか! デタラメでハチャメチャな魔法で余を足蹴にしおってぇぇぇ……!!」

「ふんっ、貴方が弱いからいけないのよ。さぁ……大人しく、我が最強魔法の一つ、桃落としを喰らえぇぇぇッ!!」

説明しよう、彼女の放つ桃落としとは、>>64

64 :創る名無しに見る名無し:2013/05/14(火) 23:58:24.56 ID:JFVJ2b2l.net
異空間に放り込んで大量の桃で押しつぶす

65 :創る名無しに見る名無し:2013/05/15(水) 00:09:22.87 ID:wznHxtyW.net
説明しよう、彼女の放つ桃落としとは、異空間に放り込んで大量の桃で押しつぶすという割とえげつないようでやっぱり桃尽くしな魔法。
桃色ブラックホールを放った後の連携魔法なのだそうだが、俺にはよく分からないと首を傾げるのである。

「ふごっ! や、やめるのだ! 余をそのような桃色で染めるな! ぬおあぁをあわぁぁうぉわぁあ!!」

「……これで、ジ・エンドね……。いぇい、決まっちゃった!」

「オマケにポーズ付きである。……って、おい、二野」

「何よ、桃色ブラックホールに飲まれ、桃落としを喰らったら最期、もう戻って――」

確かに一瞬でその麻呂風のバカ殿は消えた。間違いなく消えたのだが、再びそれは戻ってきてしまうではないか。
頭に乗っかった桃を掴んで掌で潰しては、額から垂れてくる桃汁を舌で舐めとり。気味悪い笑みを浮かべるのである。

「ふぅおほほほほ……! 余は、余はまだ終わらぬ。そう、あの方の力を持ってして、我は戻ってきたのであぁぁぁぁるッ!!」

二野も、ネルも同時にその相手に身構える。先程とは打って変わり、随分と自信を得た様子のその存在。
その背後に、彼を助けたとされるあの方という存在が居るのだろう。それが、間近に居るのかと探知しようと気配を辿る。

「さぁ、次は余の力を受けるが良い……。貴様のピンクを、我が欲望で染めてくれようッ!」

「ふん、電波で洗脳もどきな事しか出来ないくせに、調子に乗ってッ!」

「さて、どうかな……?」

動けなくなっていた。その気配を辿り、探り当てた時、俺はその場で硬直してしまっていた。
その存在に手を掛けられた訳ではない。その存在自信に鎖で縛られたような感覚だった。

「な、何よ、これ! そこのちびでこ、助けなさいよ!!」

「誰がちびでこだ! し、しかし……木を電波で惑わし、根っこで動きを封じられるとは……!!」

理屈は分からない。しかし、二野もネルもまた、苦境に立たされている。しかし、俺は上空に浮かぶその存在から、目を離せない。
まるで別人だった。髪は伸び、服装も制服だったそれから変わり、白のローブのような物を纏っている。

間違いない。メル・メルエッドそのものが、死んだ魚のような眼差しで俺達を見つめているのだ。そして、その存在は俺に気付いた途端、>>66

66 :創る名無しに見る名無し:2013/05/15(水) 00:11:50.53 ID:p965qonl.net
一瞬の迷いもなく誘拐

67 :創る名無しに見る名無し:2013/05/15(水) 00:25:04.99 ID:wznHxtyW.net
間違いない。メル・メルエッドそのものが、死んだ魚のような眼差しで俺達を見つめているのだ。そして、その存在は俺に気付いた途端、一瞬の迷いもなく誘拐。
そもそも、浮遊する能力なんて持っていなかった彼女が、空を舞い、瞬時にして俺を抱えた途端、海浜公園から飛び去ってしまうのだ。
二野やネルを置いてきた状態の俺は、必死で戻るよう手足を動かそうとするのだが、やはり思うように動かせない。

「メル、何故こんな事をする! おい、聞いているのか、メル!!」

「…………」

「なぁ、メル……お前、どうかしたのか? おかしいぞ、いつものお前じゃない。まるで……別人じゃないか……」

彼女は、俺が何を言おうとしても口を開こうとはせず、こちらを見向きもしなかった。
何故、こうも印象が変わってしまったのだろう。以前の陽気で前向きで、どこか悪戯っぽい彼女はすっかり消えうせていた。
まるで、人形のように、蛻の殻とも言うような存在となった彼女に、何が起こったのだと嘆く。

海浜公園から去り、そうして連れられた場所は臨海市庁であった。何故このような場所に俺を、と、屋上に立たされる中思う。
動こうと思えば動けるだろう。逃れようとすれば、逃れられるだろう。しかし、メルの真意を掴むまでは、彼女の傍から離れるわけにはいかない。

一度だけこちらに振り向いた彼女は、既に屋上から中へ繋がる扉の方へ足を向けていた。
俺も慌てて彼女の背を追う。その背はやはり小さく、しかし不思議と巨大な壁のように圧迫的にも感じられるのだった――。

―― 市庁の中に入った事は無く、思った以上に広大であったその場所につい驚いてしまう。
部屋が多いな、羨ましいな、なんて気持ちでその通路をメルと共に歩く中、一つの扉の前で彼女は足を止めた。

「市庁にある市長室。しちょうだけにってか……!?」

「…………」

「何も言ってくれないとか、マジでへこむわ……」

本当に、何を言おうとも彼女は言葉を返してくれないのだ。心を閉ざした彼女は、こうまで冷たくなれるのか、とすら疑わしくなってしまう。
そんな中、メルは扉を開き、奥に居たその存在に向けて歩み、そして隣に並ぶように立つのであった。

「……これはこれは、珍客とも言うべきかな」

「誰だ、貴様……」

「お初にお目に掛かる。私は加賀美目羅というモノ。まぁ、先ずは寛いで貰いたいものだ……主神よ」

彼が指を鳴らす。すると突然、周囲に>>68が現れるのである。

68 :創る名無しに見る名無し:2013/05/15(水) 00:29:52.33 ID:p965qonl.net
金食い虫に消された人たちの幻影

69 :創る名無しに見る名無し:2013/05/15(水) 00:40:46.96 ID:wznHxtyW.net
彼が指を鳴らす。すると突然、周囲に金食い虫に消された人たちの幻影が現れるのである。
その中には、お隣であった来島刑事の姿もあり、その表情はまるでメルのように、何もかもを奪われ人形となったように、無表情。
いや、眺めているとそれは、絶望した後の境地なのではないかとも悟ってしまう。

「テメェが、やはりあの虫を用意した首謀者か……!」

「用意した、まぁそこは正しいだろう。だが、招き入れたのは君の娘であろう。その娘の不始末により、我々も計画を変更せざるを得なくてね」

「何が狙いだ……!」

「言わなくても分かっている筈だ。裏返り、リバースさせた世界こそが我々の目的」

「……どうして、メルをこんな風にした!?」

「君は質問ばかりだ。自力で解こうとは思わないのかな……? まぁ、彼女が本能的に招きいれた客でもある。
 答えなければならないのだろう。彼女の為にも……」

その長髪の男は、凛として立ちながらも人形のように気が抜けた顔のメルの肌に触れていく。
指先でなぞる様に、腕から胸、首筋、そして頬や唇を、舐めるようになぞっていく。

止めろと口にした。手を出そうとした。しかし、思うように力が発揮できず、言葉も思うように出ず、乾いた唸りが発せられるだけ。
何をされたのかすら感じ取る暇が無かった。その男の領域に入った時点で、最早勝負は決しているのかもしれない。

「彼女は、自ら我々に手を貸す道を選んでくれたのだよ。そう、彼女が描く、己の未来、そして世界の未来を築く為に……」

「ぐ、ぅ……!」

「そして、彼女こそ預言書を紐解き、第八世界と呼ばれる世界の墓地に希望を照らした救世主――」

ふざけるな、一歩前へ出る。娘を返せと、一歩前へ出る。動ける、まだやれる。この身体がどれだけ悲鳴をあげようとも、俺はメルを救い出す。
手を伸ばす、まだ届かない。もっと先へ行かないと。たった数歩程度の距離を詰めれず、足掻き苦しむ中、その男はメルの頬を舌で舐め取り、見下すように告げた。

「この少女、救世主なり」

何かが弾けた。その瞬間、俺の頭の中も真っ白となり、空間もまた歪み、捩れていくのである――。


―― つづきます

70 :創る名無しに見る名無し:2013/05/15(水) 00:42:47.42 ID:p965qonl.net
加賀美目羅やっと出てきたw
乙!

71 :創る名無しに見る名無し:2013/05/15(水) 00:45:23.80 ID:wznHxtyW.net
SS速報が死んでるって事で急遽こちらでってなりましたが、お付き合い頂いた方に負担を強いたような気もします。
次回はあちらが復活してたらいいのですが、はてさて。

ともあれ、お付き合いありがとうございましたー。

【05/15 (水) 00:44時点でのタイムスケジュール】 : ttp://kmix.dabits.net/ts/

05/17 (金)
  22:00〜/ ◆MOON69mNOA氏 - 勇者なムスメ 第二十一話 『祭りの後の静けさ』

ついでにべっちょり

72 :創る名無しに見る名無し:2014/02/09(日) 19:30:52.80 ID:cfkRG5WB.net
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73 :創る名無しに見る名無し:2015/12/08(火) 13:36:08.36 ID:Mi7OlSEuM
デザインするだけで、面倒なことはなし!すごくオススメ!
http://goo.gl/AjOEDe

74 :創る名無しに見る名無し:2017/01/14(土) 19:14:49.83 ID:Y7eW+DYy.net
そのよう

75 :未確認情報!:2017/02/21(火) 20:11:23.98 ID:Y5nNxpy2z
未確認情報 「アメリカ政府が、人食いエイリアンの基地を建設している!」

エイリアンやUFOに関する機密文書、公式文書を収集・公開している
ウェブサイト『ブラック・ヴォールト(黒の保管庫)』の
創設者ジョン・グリーンウォルド氏が発見した。
ニューメキシコ州アルバカーキにある南西部地域事務所の記録によれば、
2013年12月30日に「アリゾナ州フェニックス近郊のトント国立森林公園で、
エイリアンが基地建設している」と、目撃者から事務所に奇妙な通報があったという。
《デビッドが今朝、男性から電話を受けた。
ソルト・リバー・キャニオンからピナル・クリークあたりに
エイリアンの秘密基地が建設中だという電話だった。
通報者は建設用クレーン、小型ステルス機、
UFOを見た。そしてエイリアンと人間が一緒に作業しているところも。
さらにエイリアンが人間を食べていると。
切断された頭部や死体の写真を撮ったそうだ。

76 :創る名無しに見る名無し:2017/12/27(水) 10:46:45.47 ID:C1Z7QFDy.net
家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。

グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"

IU29MI68R8

77 :創る名無しに見る名無し:2018/05/21(月) 08:23:55.50 ID:tRZnwP6O.net
知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』

H8HMS

78 :創る名無しに見る名無し:2018/07/03(火) 19:30:55.08 ID:f1dClnnX.net
O31

79 :創る名無しに見る名無し:2018/10/17(水) 18:38:06.57 ID:ZU7x6aHX.net
中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね

RTM

80 :創る名無しに見る名無し:2022/05/21(土) 02:59:12.40 ID:5zcSvvyt.net
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81 :創る名無しに見る名無し:2023/09/15(金) 01:07:50.28 ID:BRTclvCNW
統‐教会との繋がりか゛發覚した公明党高木陽介って生理的にイラッとくるよな,顔がム力つくのか喋り方か頭の惡さが滲み出る論理性のなさを
自信満々に喋り倒すあたりか何が少孑化対策は給付対象外の人には関係のない話ではなく年金やらにも影響する問題だヴォケ
いまた゛に公務員優遇年金は存続してるし消えた年金た゛のグリ─ンピアだの俺も俺もと食い荒らして誰も賠償してない問題はスル━かよ
「年金なんていらない。払わない」の中条きよしか゛参議院議員を続けてる意味を理解しろや、いつの間にやら税だのとほさ゛いて強制加入た゛の
NHKみたいな送りつけ詐欺やって俺も俺もと特殊詐欺を流行らせて歴史的ハ゛カの黒田東彦は金刷りまくって1兆円もの圧倒的資産格差形成
もはや労働者階級か゛孑を産む行為自体を遺棄罪に等しくして都心まて゛数珠つなぎて゛クソ航空機飛ばして温室効果ガスに騷音にコロナにと
まき散らして人殺して私権侵害して私腹を肥やす強盜殺人の首魁齋藤鉄夫ら世界最悪の殺人腐敗組織公明党國土破壊省によって
俺も俺もと強盜殺人を流行らせたりと本当公明党は他人の権利を強奪して私腹を肥やすためた゛けに政治やってる史上最悪の外道集団た゛よな
(羽田)ttps://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000062 , ttps://haneda-project.jimdofree.com/
(成田)ttps://n-souonhigaisosyoudan.amebaownd.com/
(テ□組織)ttps://i.imgur.com/hnli1ga.jpeg

82 :創る名無しに見る名無し:2023/09/28(木) 09:06:37.22 ID:anuDymonf
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何時の時代も虐められっ子に押し付けられるもんだな
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