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ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第八部

1 :創る名無しに見る名無し:2013/08/29(木) NY:AN:NY.AN ID:zJ0BbAZv.net
         _,.-―――‐-、
        r/~~ ~'''‐、;;;;;;;;;\
.       rく´i r/  _ノ_>'|;;;;;;;;;;;|
       yェノ〈!'''rエコ  ヽ;;;;;__;!,
       |r/ -、く二-、. '-'/7|;;'i_
.       |;`ニ二´..-‐iヽ|_,ノノノ;;;;;ヽ_
      .ノ;└三-ニ-' !;;;;;;;;|'''´|;;;;;;;;;;;;;;;\          よぉーし!
     /''´;;;; ̄ ̄'''''''''';;;;;;;;;;;ノ  |;;;;;. -―――--、_      みてなベイビー
/二ニl;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/  /   ___  \    このブルート様が大統領をぶちのめし
/´   `>、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/  /   /     `''''ヽ ヽ  ジョジョロワ3rdでヒーローになてやるぜ
     人_`'''>---―/'/   /  _,. -      \ |
    /   /     /  /  / //         _,. -‐-、
   /  /     /   .|  // /        ,. ‐'´    )
  ./  /      |    |  .| |       ,. ‐´  ,     ,<
 .|   |       |    /  |       / ,,_  ヽ,,,.. -''´ ヽ
 |....:::::|::::::::::::::::::::/   /  |     _/  、_`'=ニ´‐''''´ ̄`¨''―---、
 |-‐''´\_,. -'´   /   |   ./    - 、_ ,,,  ,,    |i、     )
./_,. -―''''´   _,. /   /|  ./   \、   `'‐--''――'''`¨'''''''''''ヽ
´    _,.-‐二,, -‐'' ̄  |  /  \   \、_  |   |   ヽ__ノ
/ ̄ ̄ ___        |/     ヽ   \、  r-‐'―i''''´
-‐'' ̄ヽ ̄   _二- ̄ ,.-'´      .|     `'‐┤    |
--'_,.--!――‐''´   _,/   .i .ノ  /,,,,,-‐、,_  __,.\_,.   |
'''´,.--、,       (´     ノ'''''¨¨ヽ ,,,,____,. -''¨ヽ   .|
''´l´_|_,.ノ       `'‐---‐''´   `''‐- 、_     _,.-'´ `7  ヽ
 ,.-'´-‐‐'´ ̄                  ̄ ̄ ̄ \   \_  |

           __
        , - f⌒ヽ-r'⌒) ))
        { 人__ノーへ__)    あ〜〜ん…………
       ノ   { rュ  fラ|ハ   たのもしいわ!
       (___ (  __'_, j_ノ  __ あたしのブルりん!
       ト、`ヽヘ ー',/>, イ /
       /-ハ 「ノ`¨/fヨ  /
     /ノ==ミo\`ー/ そ} /ハ ))
     ,' {´ ̄`}8_iヨ廴ノノ\={
     {〈 /三≧' {VV) Y__ノノハ
     _V /{{ 廴/`´一'\'ノノ´⌒`ヽ
   x≦::::::\_≧イ     /} | \`ヽ }


このスレでは「ジョジョの奇妙な冒険」を主とした荒木飛呂彦漫画のキャラクターを使ったバトロワをしようという企画を進行しています
二次創作、版権キャラの死亡、グロ描写が苦手な方はジョセフのようにお逃げください

この企画は誰でも書き手として参加することができます

詳細はまとめサイトよりどうぞ


まとめサイト
http://www38.atwiki.jp/jojobr3rd/

したらば
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/15087/

前スレ
ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第七部
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1357114589/

361 :星環は英雄の星座となるか? ◆3yIMKUdiwo :2014/04/06(日) 12:56:48.71 ID:tZp38q57.net
***

「父さん、って、確かにそう言ったんだな?」
これまでの放送内容と情報交換が粗方終わった後漏れた、その疑問の声。それは承太郎にとって意外な人物…エルメェスからのものだった。
「ああ」
「…それは…F・Fかもしれない…あいつが…徐倫の記憶を…」

エルメェスは背中を預けていた石柱から背中を離す。冷たかったはずのそれには、すっかり温もりが移ってしまっていた。

承太郎は息をひとつ吐き出す。
少なくとも、ここに承太郎が『敵』だとはっきり認識している者はいない。
エルメェスは、危険を承知で神父を倒すために付いてきたのだとアナスイに聞いた。
そしてF・Fの事も無論聞いて知っていたが…あの状態で思い至れというのは、流石に無理がある。」
「確証はねえだろう。ラバーソールの奴か、他の…DIOの手下の自作自演なら、心配は無駄だ」
「…承太郎さん、あんたの『感覚』でもわからなかったのか?」
エルメェスは再度尋ねた。

「…少なくとも、徐倫まがいのその身体自体が『生きていない』事はわかったが、それ以上はわからん。そんなに便利な代物じゃねえ」

声が僅かに苛立ちを含んでいた。この男は冷静に怒っている、と声を聞いた誰もが感づき、考える。
承太郎がその徐倫まがいを味方(若しくはそうなれる者)ではないと思いたいのは自然だ。いっそ、その方がすっきりするだろう。
『よくも娘を冒涜したな』と、殴りかかれば良いのだから。
それにしても、まず探し出さねばならないが。

暫し場は沈黙に包まれる。次に口を開いたのは康一だった。
「…近くにDIOを感じますか?」承太郎は緩く首を振った。
「少なくとも奴はこの近くにはいない。逆に、僅かに遠くなったように感じる」
「…そうですか…川尻さんも…心配ですね…」

その返答に、承太郎は僅かに顔をしかめる。
「…あまり四の五の考えたくはねえが…彼女には地図がある。名前は呼ばれなかったんだろう?ならば、すぐ殺されたり落盤の下敷きになった可能性は低い。一番厄介なのは…DIOか吉良と会ったパターンだ」
確かに逃げろと言ったのは自分だが…もし人質に取られたら厄介以外の何者でもない。そして、それは過去に起きているのだ。

「…いずれにせよ…行きましょう。承太郎さんの家って言うのがちょっと皮肉みたいですけど…これも何かに引かれているなら、必要なのかもしれません。
何が待っていようが、みんなで行けば大丈夫です。そして、次にDIOを探しましょう」
康一が軽く頷きながら告げ、一同も納得したように顔を見合わせる。その中でティムが唯一納得のいかない顔をしていた。
「そのDIOという吸血鬼は恐らく地下か建物の中にいるんだろう?出会ったばかりで戦闘になったというなら…そこからとんでもなく離れているわけではないと思う。それはそれでいいんだが…」
「…何だ?」
承太郎は尋ねた。
「主催者…スティーブン・スティールの事だ。彼はこっちの関係者というべきなんだが…そうだ、承太郎。ファニー・ヴァレンタインという男が合衆国の大統領になったことは?」
「ねえな」
ティムは顎に手を当てる。
「…と言うことは、僕らと君らとは、大分違う世界という事も考えられるな。
もうひとつ…引っ掛かった事があるんだ。君には俺がスティール・ボール・ランの参加者だったと話したが、そのレースにはディエゴ・ブランドー、そして、ジョニィ・ジョースターの二人が同じように参加して優勝争いをしていた。
ブランドーにジョースター…偶然にしては妙だろう?ただ、ディエゴ…彼は人間のはずだ。さもなければ、とっくに塵になっている」
「少なくとも俺の祖先…ジョナサンはイギリス生まれだ。確か1890年と言ったな?その年にアメリカでレースに出ていたはずはない。出られたはずがないんだ。第一そのレース自体がこっちの歴史には存在しないもの…
と言うことは、DIOの信奉者が主催者を操っている、もしくは結託しているとは限らなくなってくるわけか?…クソ…」

出られたはずはない、というのはその前の年にジョナサンはこの世を去っているからだ。
承太郎が言いながら人を射殺せそうな顔で訝しんでいると、康一が顔を上げた。
「…これは承太郎さんから話を聞いただけの僕の邪推に過ぎませんけど…
もしそのDIOが全てを知らされていて、優勝する予定の出来レースだったとしたら…まだ残りが随分いる中、挨拶に出てくるのかって疑問が生じますよね。
何より、承太郎さんにわざわざ『数年ぶりか』と尋ねたのも…ブラフにしてはうっかりしてる気がするんです。
もし裏があったとしても…僕らと同じく何も知らされないまま参加したと読んだ方がいいかもしれません」

362 :星環は英雄の星座となるか? ◆3yIMKUdiwo :2014/04/06(日) 13:03:11.50 ID:tZp38q57.net
そこで、珍しく黙って話を聞いていたシュトロハイムが口を挟んだ。
いつもの調子でがなっていれば、承太郎は「やかましい!」と告げて踵を返してしまったかもしれないが、その声は静かだった。

「…要は吸血鬼なのだろう?このシュトロハイムがいれば…」
「…ダメだぜ、シュトロハイム。時を止めて逃げられるのがオチって奴だ」
噴上が、すかさずツッコむ。

「…いずれにせよ、主催者の目的がよくわからないね。ジョースター、ブランドー…スタンド使い、人間…殺しあわせて何がしたい?」
シーラEがぽつりと呟いた。空条承太郎が生きているなら、ひょっとしたら、ジョルノ様もいるのかもしれない。
自分の事を知っているかはわからないが、それは二の次だ。
「…それとも、何かを探してるのか?」
仗助が大分くたびれた声で唸る。
情報交換しているうちに皆を治して回っていたので、休息しようと口を出さないでいたのだ。
まあ承太郎が仗助より未来からやって来たらしいとわかった時点で、説明する事もなかったのだが。
しかし柱の男であるカーズ、DIO、そして吉良といっぺんに遭遇するとは…無論待ち合わせていたはずはないし、仮に約束していたとしてもそんな邂逅は無理に近いはずだ。
この甥は光が強い分、濃い闇まで引き寄せてしまうとでもいうのだろうか。
そんな事を仗助がぼんやりと思っていると、承太郎が幾分か落ち着いた様子で口を開いた。
「いずれにせよ、俺はDIOをぶち倒しに行く。一応、待ち合わせの場所にも寄るつもりだからそこまでは一緒でもいい…
放り出しっぱなしってのは、目覚めの良いもんじゃないからな」
パズルのピースが足りないようだが、自分のやる事に変わりはない…承太郎はそう自分に言い聞かせて帽子を被り直す。

「…ワムウとカーズを逃したのは痛いが…その吸血鬼とやらも問題なら、止めねばならんだろうな。仕方あるまい。
肉の芽…だったか?屍生人より、よっぽどたちが悪いではないか。配下を増やされたなら厄介この上ない…救急車があったな?あれで行けば速かろう。点検したら、出かけるとするか」
そう言ってシュトロハイムは立ち上がった。

***

ジョセフは承太郎から粗方の話を聞くと、エリナを埋葬しに行っていた。この先何があるかわからないので、少しでも早く安心して眠らせてやりたかったのだ。
「…エリナ…おれは…」
丸い石を墓標に、近くに咲いていた小さな花を手向けてジョセフはただ目を瞑った。

「…そろそろ行くぜ、『ジジイ』」
呼びに来たのは仗助だった。
親父と呼ぶにはやはり違和感がある。かといって、ジョセフと呼ぶのも何か他人行儀なような気がしたのだ。

「仗助ちゃん、俺まだ新婚なんだけどォ?…まあいいか。しっかし俺ら、改めて奇妙な体験してるよな…これが殺しあいじゃなけりゃ、笑ってどんちゃん騒ぎしたいとこなんだけどなあ…」

子供に、孫。
しかも、孫に至っては自分より年上とくる。
(…しっかし…仗助はともかく…なんつーか堅物な孫が出来たもんだ…リサリサの血かねえ?)

ジョセフは苦笑いすると仗助と並んでそこを後にした。

***

ぞろぞろと、男たちは救急車に乗り込む。マウンテン・ティムはその時、紙を承太郎に渡した。
「…乗ったら読んでくれ」

エルメェスの運転で救急車は走る。シーラEが助手席に陣取り、後ろはそれぞれが見張る…いくらか定員オーバーだが致し方あるまい。その後ろから、マウンテン・ティムが愛馬にまたがってついてきた。念のため、救急車の後ろは開け放たれている。

「…」
この首輪にカメラらしいものがないのはスティーリー・ダンの首輪を拾った時にスタープラチナで確認済だ。承太郎は紙を開いた。
『首輪の仕組みがわかれば、能力を組み合わせて外せるかもしれない。そうすれば、光が見えてくる』
小さくそう書かれた文字を一瞥し、車の左側の窓からスタープラチナの眼で外から何か不振な動きがないか見張り始める。
右側はシュトロハイムが引き受け、後ろは噴上。ジョセフと仗助は、休憩しながらお互いの傷を癒している。
仗助が時計を見れば、針が3時を指そうとしていた。

―目指すは、空条邸。

【残り 51人】

363 :星環は英雄の星座となるか? ◆3yIMKUdiwo :2014/04/06(日) 13:20:31.59 ID:tZp38q57.net
【B-4 古代環状列石(地上)/1日目 午後】
【チーム名:HEROES+α】

【空条承太郎】
[時間軸]:六部。面会室にて徐倫と対面する直前。
[スタンド]:『星の白金(スタープラチナ)』
[状態]:痛みと違和感、疲労(小)
[装備]:ライター、家出少女のジャックナイフ、ドノヴァンのナイフ、カイロ警察の拳銃(6/6 予備弾薬残り6発)
[道具]:基本支給品、スティーリー・ダンの首輪、DIOの投げナイフ×3、ランダム支給品3〜5(承太郎+犬好きの子供+織笠花恵/確認済)
[思考・状況] 基本行動方針:バトルロワイアルの破壊。危険人物の一掃排除。
0.…。
1.始末すべき者を探す。
2.空条邸へ向かう。
[備考]
※空条邸前に「上院議員の車」を駐車しています。
※織笠花恵の支給品の中に『ゴーストライダー・イン・ザ・スカイ』が含まれていました。
※全て納得してついてきているわけではありませんが、DIO捜索まではチームと同行するつもりです。
※カンノーロ・ムーロロの『ウォッチタワー』を1枚切り裂きました。どのカードかは次にムーロロのSSを書かれる方にお任せします。

【マウンテン・ティム】
[スタンド]:『オー! ロンサム・ミー』
[時間軸]:ブラックモアに『上』に立たれた直後
[状態]:痛み、体力消耗(小)
[装備]:ポコロコの投げ縄、琢馬の投げナイフ×2本
[道具]:基本支給品×2(食料1、水ボトル少し消費)、ランダム支給品1(確認済)
[思考・状況] 基本行動方針:殺し合いに乗る気、一切なし。打倒主催者。
0.ゴーストライダー・イン・ザ・スカイから辺りを見張る。
1.空条邸へ向かう。
2.協力者を探す。
[備考]
※ゴーストライダー・イン・ザ・スカイを空条承太郎から譲り受けました。
※自分の能力+承太郎の能力で首輪が外せないか?と考えています。ただ万一の事があるのでまだ試す気にはなっていません。

364 :創る名無しに見る名無し:2014/04/06(日) 16:31:36.78 ID:WiC8UpGo.net
支援

365 :星環は英雄の星座となるか? ◇3yIMKUdiwo:2014/04/06(日) 16:37:09.63 ID:/MyDFVJ4.net
【エルメェス・コステロ】
[スタンド]:『キッス』
[時間軸]:スポーツ・マックス戦直前
[状態]:全身疲労(小)、痛み
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況] 基本行動方針:殺し合いには乗らない。
0.ちきしょう、こうなりゃ何処までも行くぜ!
1.空条邸へ向かう。
2.F・F…おまえなのか?

※ビットリオの持っていたデイパックがB-4のどこかに埋もれています。

【シーラE】
[スタンド]:『ヴードゥー・チャイルド』
[時間軸]:開始前、ボスとしてのジョルノと対面後
[状態]:精神的疲労(小)
[装備]:ナランチャの飛び出しナイフ
[道具]:基本支給品一式×3(食料1、水ボトル少し消費)、ランダム支給品1〜2(確認済み/武器ではない/シ―ラEのもの)
[思考・状況]
基本行動方針:ジョルノ様の仇を討つ
0.ジョルノ様が生きている?
1.空条邸へ向かう
2.このまま皆で一緒にいれば、ジョルノ様に会えるかも?
[備考]
※参加者の中で直接の面識があるのは、暗殺チーム、ミスタ、ムーロロです。
※元親衛隊所属なので、フーゴ含む護衛チームや他の5部メンバーの知識はあるかもしれません。

【広瀬康一】
[スタンド]:『エコーズ act1』 → 『エコーズ act2』
[時間軸]:コミックス31巻終了時
[状態]:痛み、貧血気味、体力消耗(小)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2(食料1、パン1、水ボトル1/3消費)、ランダム支給品1(確認済)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いには乗らない。
0.色々考える事はありそうだけど…まず、今は川尻さんを…
1.空条邸へ向かう。
2.仲間たちと共に戦うため『成長』したい。
3.協力者を集める。

366 :星環は英雄の星座となるか? ◇3yIMKUdiwo:2014/04/06(日) 16:39:36.31 ID:/MyDFVJ4.net
【ルドル・フォン・シュトロハイム】
[能力]:サイボーグとしての武器の数々
[時間軸]:JOJOとカーズの戦いの助太刀に向かっている最中
[状態]:健康
[装備]:ゲルマン民族の最高知能の結晶にして誇りである肉体
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、ドルドのライフル(5/5、予備弾薬20発)
[思考・状況]
基本行動方針:バトル・ロワイアルの破壊
0.柱の男だけが脅威ではないのか…?
1.周りに警戒する。
2.空条邸へ向かう。

【噴上裕也】
[スタンド]:『ハイウェイ・スター』
[時間軸]:四部終了後
[状態]:痛み
[装備]:トンプソン機関銃(残弾数 90%)
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、ランダム支給品1(確認済)
[思考・状況]
基本行動方針:生きて杜王町に帰るため、打倒主催を目指す。
0.何だか大所帯になってきたな…
1.空条邸へ向かう。
2.協力者を集める。

367 :星環は英雄の星座となるか? ◇3yIMKUdiwo:2014/04/06(日) 16:51:43.58 ID:/MyDFVJ4.net
【ジョセフ・ジョースター】
[能力]:波紋
[時間軸]:ニューヨークでスージーQとの結婚を報告しようとした直前
[状態]:健康
[装備]:ブリキのヨーヨー
[道具]:首輪、基本支給品×4、不明支給品4〜7(全未確認/アダムス、ジョセフ、エリナ)
[思考・状況]
基本行動方針:とりあえずチームで行動。殺し合い破壊。
0.ワムウ…エリナ…
1.空条邸へ向かう。
2.悲しみを乗り越える、乗り越えてみせる
[備考]
エリナの遺体をB-4に埋葬しました。
母ゾンビの支給品がブリキのヨーヨーでした。

【東方仗助】
[スタンド]:『クレイジー・ダイヤモンド』
[時間軸]:JC47巻、第4部終了後
[状態]:左前腕貫通傷(応急処置済、波紋治療中)、疲労(中)
[装備]:ナイフ一本
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、不明支給品1〜2(確認済)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いに乗る気はない。このゲームをぶっ潰す!
0.ジョセフ・ジョースター……ジジイ、か。
1. 承太郎さん…
2. 空条邸へ向かう。
[備考]
クレイジー・ダイヤモンドには制限がかかっています。
接触、即治療完了と言う形でなく、触れれば傷は塞がるけど完全に治すには仗助が触れ続けないといけません。
足や腕はすぐつながるけど、すぐに動かせるわけでもなく最初は痛みとつっかえを感じます。時間をおけば違和感はなくなります。
骨折等も治りますが、痛みますし、違和感を感じます。ですが"凄み"でどうともなります。
また疲労と痛みは回復しません。治療スピードは仗助の気合次第で変わります。

※仗助が傷を塞いで回り、その間にチーム内で放送内容やこれまでに会った者などの情報交換が行われました。
そのやりとりの中でチームメンバーは多かれ少なかれ空条承太郎が悲しみと怒りに囚われていることに気づきました。そして、誰かが見張っている事を知らされています。
※救急車はD-4空条邸(地上)に向けて疾走中。ティムの馬で並走できる位なので、速さの目安はスクーター程度でしょう。

368 :星環は英雄の星座となるか? ◇3yIMKUdiwo:2014/04/06(日) 16:54:27.73 ID:/MyDFVJ4.net
【B-4 古代環状列石(地下)/1日目 午後】

【宮本輝之輔】
[能力]:『エニグマ』
[時間軸]:仗助に本にされる直前
[状態]:恐怖、左耳たぶ欠損
[装備]:コルト・パイソン
[道具]:重ちーのウイスキー
[思考・状況]
基本行動方針:死にたくない
0.取り敢えず逃げる。
1.ワムウの表情が心に引っかかっている
[備考]
※考えなしに逃げています。ワムウと会えるかはわかりません。

【ワムウ】
[能力]:『風の流法』
[時間軸]:第二部、ジョセフが解毒薬を呑んだのを確認し風になる直前
[状態]:疲労(小)、身体ダメージ(中)、身体あちこちに波紋の傷
[装備]:なし
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:JOJOやすべての戦士達の誇りを取り戻すために、メガネの老人(スティーブン・スティール)を殺す。
0.ジョジョ…
1.JOJOとの再戦を誓って強者との戦いを求め地下道を探索。
2.カーズ様には会いたくない。
3.カーズ様に仇なす相手には容赦しない。
4.12時間後、『DIOの館』でJ・ガイルと合流。

369 :ありえない筈の遭遇 ◇jNtKvKMX4g(代理):2014/04/06(日) 17:47:37.89 ID:tZp38q57.net
僕はまず、トリッシュと少し話をしようと思った。その前にトリッシュから話しかけてきた。

「ねぇフーゴ。あなたはいつの時代から来たの?」
トリッシュは不安げに僕に話してきた。

「!トリッシュもそれに気付いていましたか。僕は2001年の○月×日から来ました。トリッシュ、あなたは?」
僕は驚きながら聞き返した。

「私はあなたが来たホンの数日前だわ。ほとんど一緒ね。ということは本当の世界でのアバッキオやナランチャやブチャラティの事も………」
彼女は悲しそうな目をしながら尋ねてきた。

「知ってるよ。詳しくは知らないけどね。とりあえずナランチャの知ってる辺りまでを話しておこう」
僕は落ち着きながら言った。

「あとフーゴ。…………この世界でブチャラティが死んだわ」
彼女は震える声でそう告げた。

「えっ!?ブチャラティが……。これもナランチャには黙っておこう。放送の時にはバレてしまうが今言ったらさらに混乱させてしまう」
僕は彼女を落ち着かせるように諭した。

「あちらの方から何か感じる気がする」
ジョナサンがふと言った。
ジョナサンのその一言で、D7の方に歩く事にした。
トリッシュが話すには、ボスとトリッシュはお互いの存在を何か感覚でわかるらしい。
ジョナサンの親族ならば、会ったら協力してもらえるであろうという考えである。

「ところで、君は寒いのかい?波紋で治してあげよう」
ジョナサンが歩き始めてからすぐにトリッシュに問い、波紋で治した。

「!!ありがとう。は……もん?なに?それは?」
トリッシュは疑問そうに尋ねた。

ナランチャにエアロスミスで警戒してもらいながら、僕たちは情報交換を歩きながら行った。
SBRの事や、フーゴ達が居た世界の事(ナランチャが知っている所まで)や、ジョナサンが居た時代の事や、玉美の居た時代の事や、ここに来てからの事について話した。

370 :ありえない筈の遭遇 ◇jNtKvKMX4g:2014/04/06(日) 17:50:02.30 ID:tZp38q57.net
「ちょっとまってくれ、フーゴ。つまりは僕たちは時代を越えてここに呼ばれてるって事か?」
ジョサナンが確かめるように僕に聞いてきた。

「僕の考えではね、ジョナサン。どう考えても言ってる事が食い違いすぎる。偶然そこの変な男と僕たちは時代が近かったようですけどね」
僕は横目でその男をチラッと見、話した。

「変な男って俺の事かよ!お前。なにいってくれて
「玉美うっさい。フーゴの話を邪魔しないで」
トリッシュが少し怒りながら言った。

「すみません、トリッシュ殿。さあさあ話を続けてください」
調子が変わったかの様に玉美は喋った。

「つまりよぉ〜、ジョルノやミスタやブチャラティが俺らを知らない可能性もあるわけってことか?難しいけどよぉ〜」
ナランチャが難しい顔をしながら聞いてきた。

「そうですが、それより先が重要なんです。僕たちを知らなければ攻撃してくるかもしれませんし」
僕はナランチャにわかりやすいように喋った。

「だけどそんなんわかんねぇじゃねぇか〜」
ナランチャがお手上げのような顔をしながら言った。

「今それの対策を考えようとして

『時刻は12時、正午の時間だ。第二回放送を始める。』

「!放送だ。とりあえずそこら辺でメモをとらないと。ナランチャだけじゃなくて他の皆も警戒を頼む!僕はメモをとる」
僕は皆に素早く伝えた。

『ロバート・E・O・スピードワゴン』
(スピードワゴン。違う時代から来たとしても死んでしまったのは悲しいな)

『ウェカピポ』
(ウェカピポ!死んでしまったの!?)

『ブローノ・ブチャラティ』
『レオーネ・アバッキオ』

「えっ!?ブチャラティが何で死んでんだよぉぉぉぉぉぉ!!
なんでアバッキオが今呼ばれてんだよぉぉぉぉぉ!フーゴぉぉぉぉ!
さっき呼ばれたんじゃなかったのかよぉぉぉぉ!どういう事だよぉぉぉぉ!!
説明してくんなきゃわかんねぇよぉぉぉ!」
ナランチャが動揺しながら叫んだ。

「落ち着いてください。ナランチャ。そ、それはですね」
僕は素早く脳を動かしながら口を開いた。
(どう言えばいい!?アバッキオがこんなにはやく死ぬなんて予想外過ぎる!)

フーゴが困っていたその時だった。

「そこの人達、そこで止まるんだ!止まらなければうつ!」
そこには何故か指を突き出す妙な男が居た。

371 :ありえない筈の遭遇 ◇jNtKvKMX4g:2014/04/06(日) 17:52:32.99 ID:tZp38q57.net
****************************

《第二放送が始まる10分か20分前の事、D−7路上にて》

アナスイと僕は情報交換をした。ここに来る前の時代の事、ここに来てからの事。その途中で時代の食い違いに気づいた。
もしかしたらサウンドマンも昔から連れてこられたのではないか、D4Cの能力ではないではないのか?そうも考えた。
これらを歩きながらおこなった。僕がある方向から何か感じたからだ。彼の知り合いもそのようなものがあったらしい。
同じ血族とかでそのようなことがあるらしい。 同じ血族なら問題ないであろう、と考え向かう事にした。
そちらの方に行ってから目的地に行けばいい、との話になった。
幸い何も起きずに進めた。
それらを第ニ放送が入った時にやめた。居た場所の近くの隠れられる場所でとりあえずアナスイにメモをとってもらい、僕は警戒をすることにした。
放送の最中子供の大声が聞こえた。

「アナスイ、僕が見てくるからそこにいてくれ」
僕はアナスイにそう言い向かおうとした

「いや、ジョニィ。放送が終わったらにしよう。もうすぐ終わる筈だ。」
アナスイは僕に少し動揺しながら言った。
(ウェザーとプッチが死んだ!?)

『諸君らの健闘を祈って!グッドラック!』

「物しまったか?アナスイはそこにいてくれ。いざというときにそなえて」
僕はそう素早く言い向かった。

「わかった。頼むぞ。」
アナスイが僕の後ろからそう告げた。

「そこの人達、そこで止まるんだ!止まらなければうつ!」
僕はタスクを出す態勢になり叫んだ。

372 :ありえない筈の遭遇 ◇jNtKvKMX4g:2014/04/06(日) 17:54:37.47 ID:tZp38q57.net
******************************

「!!てんめぇ、何もんだぁぁぁぁぁ!」
ナランチャがそう言い、スタンドを出そうとしたときに何かを突き抜ける音がした。

「スタンドも出すな!次何かしたら体を狙うぞ!」
そう相手が言った時、僕のバックに穴が空いていた。

「あなた、まさかこのスタンド、ジョニィ・ジョースター!?SBRの選手の!?」
トリッシュが嬉しそうにさけんだ。

「君は何で僕の事を?」
ジョニィは疑問に思いながら問いかけてきた。

「ルーシーやウェカピポに会ったの!彼らがジャイロ・ツェペリやあなたは頼っていい人だと言っていたわ!」
トリッシュは説得するかのように彼に喋りかけた

「そうか、ルーシーやウェカピボが。なら質問する、ルーシーは何のスタンドを持ってた?」
ジョニィは態勢を崩さないまま聞いてきた。

全く僕にはわからない。ルーシーはスタンドを持っていたのか!?そんな話聞いてないが。

「いえ、彼女はスタンドを持ってなかったわ」
トリッシュは何も迷いもなく言った。

「よし、信用しよう。彼女と争ったのなら確実にはわからない情報だ」
ジョニィもまた何も迷いなく言った。

ただのハッタリだったのか。

「おい、ジョニィ」
髪が長い男が出てきて、ジョニィに話しかけた。

「大丈夫だ。それに彼らの目からジャイロの輝きと同じような物がある。そこの大男からはさっきから言ってる感覚があるしな」
ジョニィは髪が長い男に返事をしていた。

「よくわかんないけどあの二人は味方なのか?」
ナランチャがトリッシュに聞いた。

「ええ、そうよ。」
トリッシュが簡潔に答えた。トリッシュ、ナランチャの扱いうまくないか?

「まあとりあえずそこの家に入って情報交換しましょうよ」

僕は皆にそう言いバックを持つついでに中身をみた。
ウォッチタワーのカードが二枚ともなくなっていた。
疑問に思いながらも僕は歩き始めた。

******************************

「なあ、君はなんて名前なんだ?」
僕は家についたので、僕は大男に名前を尋ねてみた。

「僕はジョナサン・ジョースターさ」
彼はそう気軽に答えた。

「な、なにーーーーーー!」
僕は驚き、叫んだ。

To Be Continued

373 :ありえない筈の遭遇 ◇jNtKvKMX4g:2014/04/06(日) 17:58:45.31 ID:tZp38q57.net
【D-7 南西、家】
【ジョナサン・ジョースター】
[能力]:『波紋法』
[時間軸]:怪人ドゥービー撃破後、ダイアーVSディオの直前
[状態]:全身ダメージ(小程度に回復)、貧血(ほぼ回復)、疲労(小)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、不明支給品1〜2(確認済、波紋に役立つアイテムなし)
[思考・状況]
基本行動方針:力を持たない人々を守りつつ、主催者を打倒。
0.あれがジョニィ?情報交換をしよう。しかし僕に何か似てる
1.先の敵に警戒。まだ襲ってくる可能性もあるんだから。
2.知り合いも過去や未来から来てるかも?
3.仲間の捜索、屍生人、吸血鬼の打倒。
4.ジョルノは……僕に似ている……?

【ナランチャ・ギルガ】
[スタンド]:『エアロスミス』
[時間軸]:アバッキオ死亡直後
[状態]:額にたんこぶ(処置済み)&出血(軽度、処置済み)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、不明支給品1〜2(確認済、波紋に役立つアイテムなし)
[思考・状況]
基本行動方針:主催者をブッ飛ばす!
0.ジョニィ?味方みたいだから、エアロスミスで警戒してるから情報交換しようぜ!
1.ブチャラティが死んで今アバッキオの名が呼ばれた?どういうことだよフーゴ(今は忘れています)
2.よくわかんないけどフーゴについていけばいいかな
【備考】
ナランチャは警戒をしていたため情報交換の時にろくに話を聞いていません

【パンナコッタ・フーゴ】
[スタンド]:『パープル・ヘイズ・ディストーション』
[時間軸]:『恥知らずのパープルヘイズ』終了時点
[状態]:健康、やや困惑
[装備]:DIOの投げたナイフ1本
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、DIOの投げたナイフ×5、
[思考・状況]
基本行動方針:"ジョジョ"の夢と未来を受け継ぐ。
0.あれがジョニィ?とりあえず情報交換だ
1.先の襲撃&追撃に引き続き警戒。
2.利用はお互い様、ムーロロと協力して情報を集め、ジョルノやブチャラティチームの仲間を探す(ウォッチタワーが二枚とも消えたため今の所はムーロロには連絡できません)
3.アバッキオ!?こんなはやく死ぬとは予想外だ。
4.ウォッチタワーはどこに行った?
【備考】
『オール・アロング・ウォッチタワー』 のハートのAとハートの2はムーロロの元に帰り、消えました。

【トリッシュ・ウナ】
[スタンド]:『スパイス・ガール』
[時間軸]:『恥知らずのパープルヘイズ』ラジオ番組に出演する直前
[状態]:肉体的疲労(中程度までに回復)、失恋直後、困惑
[装備]:吉良吉影のスカしたジャケット、ウェイトレスの服
[道具]:基本支給品×4、破られた服、ブローノ・ブチャラティの不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本行動方針:打倒大統領。殺し合いを止め、ここから脱出する。
0.ジョニィ!!とりあえず情報交換
1.ルーシーが心配
2.地図の中心へ向かうように移動し協力できるような人物を探していく(ただし情報交換・方針決定次第)
3.ウェカピポもアバッキオも死んでしまったなんて…
4.玉美、うっさい

374 :ありえない筈の遭遇 ◇jNtKvKMX4g:2014/04/06(日) 18:02:12.76 ID:tZp38q57.net
【小林玉美】
[スタンド]:『錠前(ザ・ロック)』
[時間軸]:広瀬康一を慕うようになった以降
[状態]:全身打撲(ほぼ回復)、悶絶(いろんな意味で。ただし行動に支障なし)
[装備]:H&K MARK23(0/12、予備弾0)
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:トリッシュを守る。
1.トリッシュ殿は拙者が守るでござる。
2.とりあえずトリッシュ様に従って犬のように付いて行く。
3.あくまでも従うのはトリッシュ様。いくら彼女の仲間と言えどあまりなめられたくはない。
4.あの二人は味方か?トリッシュ殿にまかせよう。

【備考】
彼ら四人はアバッキオ以降の放送を聞いていません
彼らはSBR関連の事、ジョナサンの時代の事、玉美の時代の事、フーゴ達の時代の事、この世界に来てからの事についての情報を交換しました(知っている範囲で)

【ナルシソ・アナスイ】
[スタンド]:『ダイバー・ダウン』
[時間軸]:SO17巻 空条承太郎に徐倫との結婚の許しを乞う直前
[状態]:全身ダメージ(極大)、 体力消耗(中)、精神消耗(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜2(確認済)
[思考・状況]
基本行動方針:空条徐倫の意志を継ぎ、空条承太郎を止める。
0.徐倫……
1.情報を集める。
2.とりあえず目の前のやつらと情報交換だ。


【ジョニィ・ジョースター】
[スタンド]:『牙-タスク-』Act1
[時間軸]:SBR24巻 ネアポリス行きの船に乗船後
[状態]:疲労(小) 、困惑
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2、リボルバー拳銃(6/6:予備弾薬残り18発)
[思考・状況]
基本行動方針:ジャイロに会いたい。
1.ジャイロを探す。
2.第三回放送を目安にマンハッタン・トリニティ教会に出向く
3.ジョナサン!?僕の本名と同じだ。D4C以外でどうやって
4.D4Cの能力で連れてこられたんじゃない?
5.情報交換をしよう
【備考】
ジョニィとアナスイはお互いにいた時代の事について情報交換をしました。
ジョニィは警戒をしていて放送をろくに聞いていません

375 : ◆3yIMKUdiwo :2014/04/06(日) 18:06:24.56 ID:tZp38q57.net
以上、投下及び代理投下終了です。状態表代理投下して下さった方、ありがとうございました。

当方投下については誤字一ヵ所修正申告済み(不振→不審)。

その他矛盾点あれば御指摘ください。

376 :創る名無しに見る名無し:2014/04/06(日) 19:06:05.44 ID:/MyDFVJ4.net
>>375
代理投下した者です
突然PCが落ちたので状態表投下終了の報告が出来ませんでした、すいません

改めて、投下乙です
承太郎の危うさと、腫物に触るような慎重なヒーローズの態度
まだ直接の動きはありませんが、今後どうなるかワクワクです

まだ新人さんといっても問題ない活動期間の短さですが、
精力的に活動されていて読んでいる側もとてもうれしいです

急かす意味はありませんが、次も期待しています

377 :創る名無しに見る名無し:2014/04/08(火) 20:52:40.98 ID:5HTbfS6b.net
投下乙
>>368のワムウの状態表の中の
4.12時間後、『DIOの館』でJ・ガイルと合流。
は修正したほうがよくないですか?
約束を交わしたのはもうずいぶん前ですし、午後3時まで進んでいるのでぶっちゃけ3時間後くらいだと思います。
そもそもJガイルは放送で名前呼ばれてますし…
ワムウが放送を聞いていないのであれば、別途注記しておく必要があると思います。

378 : ◆3yIMKUdiwo :2014/04/09(水) 09:50:49.33 ID:ND8WGHRY.net
>>377
修正申告してきました。指摘ありがとうございました。

379 : ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 20:51:20.92 ID:gFA2oF0l.net
タルカス、イギー、ジョルノ・ジョバァーナ、DIO、ヴァニラ・アイス、ジョニィ・ジョースター、ナルシソ・アナスイ、ジョナサン・ジョースター、パンナコッタ・フーゴ、ナランチャ・ギルガ、トリッシュ・ウナ、小林玉美投下します。

予約では◆BW2tPRCYkgとなっていますが、自分の不手際でトリップのキーワードをさらしてしまったので、こちらで投下します。不慣れで申し訳ありません…。

380 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 20:55:16.67 ID:gFA2oF0l.net
 ジョニィ・ジョースター、アナスイと合流したジョナサン、フーゴ、ナランチャ、トリッシュ、玉美は、改めてお互いの話をした。
 アナスイの怪我はジョナサンが波紋である程度治療し、今は何とか足を引き摺らずに歩けるほどに回復していた。

「ファニー・ヴァレンタイン大統領…『並行世界を行き来するスタンド』、ですか…」
 話を聞き終えたフーゴ達は、大きく息を吐いた。
 無理もない、とジョニィは思う。
 自分だって、最初は大統領の能力に戸惑った。さらに今回は、時間を飛び越える、なんてさらにとんでもない能力まで持っている。
 ナランチャという少年など、理解するのを脳が放棄して、口を開けたままフリーズしている。後で誰かが解凍してやらなければなるまい。玉美――紹介時にトリッシュが“変態”と言っていた。何かの暗号だろうか――は考えるのは人に任せて、自分は聞き役に徹しているようだ。
「私もその話は聞いたけれど…。ねえジョニィ、その大統領の能力は、100年以上の時間も飛び越えられるものなの?」
 トリッシュの言葉に、ジョニィは少し考えた。ウェカピポから話を聞いていた彼女は、どうやら大統領のスタンドについて色々と考察していたらしい。
「大統領と戦った時には、同じ時代から連れて来られた人間しか見ていない。もしあの時、大統領が時間さえも乗り越えられたのだとすれば、僕等との戦いでそれを出していたはずだ」
「そう…」
「だったら、大統領以外の人間の仕業、ということはないのかい?それこそ、時間を飛び越えられるような力を持った」
 ここまで言葉少なだったジョナサンが、やっと口を開いた。
 彼はスタンドという能力をよく知らなかったため、フーゴ達の話について行くだけで精いっぱいだ。
「そうかもしれない。ただ、大統領が関わっていることだけは確実だ。スティーブン・スティール氏を見れば分かる。彼は、自分の意思であんなことをする人物じゃあない。わざわざ彼を巻き込んだのには、きっと理由がある」
「理由?」
 これは僕の想像だけど、と前置きして、ジョニィは話を続ける。
「復讐、という面もあるんじゃないかな。自分を破滅に追い込んだ人間を、苦しい立場に追い込んでいるんだ。きっとスティール氏は、言うことを聞かなければルーシーの首輪を爆発させる、というようなことを言われているんだと思う」
「なんてことだ…!婚約者を人質に取るなんて…ッ!」
 ジョナサンはそう憤って拳を握った。
 重苦しい沈黙が、その場を満たす。
 考えるべきことは山ほどある。大統領の能力のこと。ディエゴのこと。ルーシーのこと。
 しかし、答えが出ない。考えてもその先は袋小路で、解決策は浮かばない。
 並行世界を行き来でき、さらに時間も超えられる力に、どう対抗できると言うのだろう。

381 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 21:05:13.79 ID:gFA2oF0l.net
「…あたし、お茶を入れてくるわ」
 やがて、空気を変えようとしたのか、トリッシュが立ちあがる。

「僕も手伝いますよ。ほら、ナランチャ。起きろ」

「――ん?あれ?話は?」

「あ、俺が入れますよ、トリッシュ様!!」

 急に人がバタバタと動き始め、騒がしくなり始めた。作戦会議は一時中断だ。
 それぞれが好きなように動き出す。

 その中で、ジョニィはそっとジョナサン・ジョースターを見やった。

 ジョナサン・ジョースター。同じ名前。同じ名前だ。話を聞いてみると、ほとんど同じ時代から来ているようだった。しかし、自分は彼とは面識がない。そして、自分とはまったく似ていない。大きくたくましい身体に、紳士的な態度。
 D4Cで連れて来られたのか、と疑ったが、それにしては別人のように違っている。
 彼から感じるものはある。だが、彼と自分との繋がりは、一体なんなのだろうか。

 そのジョナサンが、ジョニィの方を向いた。

「そういえば…ディエゴ・ブランドーというのは、騎手なんだよね?」
 ディエゴ、という名前に、ジョニィの動揺が大きくなる。
「あ…ああ。そうだけど」
「いや…似た名前の知り合いがいるんだが…違ったようだ」
「…そうか」

 ディエゴ・ブランドー。一度目は大統領によって殺され、二度目はルーシーによって倒されたはずの、男。
 生きて会おう、と約束したサンドマンは死に、ジャイロへの伝言も伝わらなかった可能性が大きい。だと言うのに、ディエゴはまだ生きている。ルーシーを手に入れ、またしても何かを企もうとしている…!!

 ジョニィの目に、一瞬だけ暗い炎が宿る。

「君は、」
 ジョナサンの声に、ジョニィの思考は引き戻される。

 ジョナサンは一度言葉を止め、もう一度口を開いた。
「…君は。ジョースターという姓だけれど…僕と君とは、何か関係があるのかな?」
 ジョナサンの言葉に、ジョニィは少し考えて、かぶりを振った。
「ないと思う。ジョナサン、なんて名前は僕の家系にはいなかった。きっと、偶然だろう」
 ジョニィは大事な言葉をあえて飲み込んで、そう言った。わざわざ本当は同じ名前だということを明かす必要はない。余計な混乱を招くだけだ。

 ジョナサンはそれでもまだ納得できないように眉を寄せたが、すぐに笑顔を見せて手を差し出した。
「でも、僕はやっぱり君に何かを感じるんだ。もしかしたら、どこかで血がつながっているのかもしれない。ジョナサン・ジョースターだ。よろしく」
「…ああ」

 ジョニィは指先だけでジョナサンに触れた。その手が普通に触れ合ったことを確認して、今度こそ強くジョナサンの手を取る。



“別の世界から来た自分”ではないことに、安堵して。

382 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 21:19:35.42 ID:gFA2oF0l.net
 一方、解凍され改めて簡単な話を聞かされたナランチャは、フーゴに喰ってかかっていた。

「ブチャラティが…。おい、なんでそれをオレに言ってくれなかったんだ!!」
「すみません、ナランチャ。その話はもうとっくに終わっています。君が聞いてなかっただけですよ…」
「はぁあ!?なんだよソレ!!」
 ぶんぶんと子どものように拳を振り、ナランチャは暴れる。それをフーゴは宥めている。

 トリッシュはそんな彼らの姿を、ため息をつきながら、それでも微笑ましい気持ちで見つめていた。

 ――――ナランチャ・ギルガは、ブチャラティと同じように、かつてボスとの戦いで命を落とした。

 そのことを、フーゴは彼に伝えていないらしい。そんなことを知れば、ナランチャが混乱すると思ってのことだろう。トリッシュも同じ意見だ。
 何となく、ナランチャは『頼りになる仲間』ではなく、『手のかかる弟』のように感じてしまう。そんな以前と全く変わらない様子のナランチャに、トリッシュは安心感を覚えていた。

 しかし、その傍らにいるフーゴの雰囲気は、随分と変わっていた。
 トリッシュとフーゴが共に行動していたのはわずかな時間である。それでも、変化に気付いてしまうほど、フーゴの顔つきは変わっていた。

 何と言うか、『覚悟』のようなものが、できていた。

 フーゴはかつてボスに反抗することを拒否し、ブチャラティチームを抜けた。そのことについて思うところはあるし、その後彼がどうなったのか、トリッシュは知らない。
 それでも、“かつてブチャラティ達と行動を共にしていたこと”と、“覚悟を決めた今の彼”は信頼に値する。

 トリッシュは、なおもフーゴに言い詰めるナランチャを見た。
 ブチャラティが死んだことが、よほどショックだったのだろう。自分だって、彼のことを思い出すとまぶたの裏が熱くなる。そう簡単に、割りきれるものではない。

 そろそろ仲裁に入ろうかと思ったところで、ナランチャが一際大きな声を上げた。

「でもよォ、おかしいんだよ。やっぱり、アバッキオがさっき呼ばれたのはッ!」

「…何かの手違いではありませんか?向こうが呼び間違えたか、何かでしょう」

(―――え?)
 耳に入ってきた会話に、トリッシュは驚いた。

 放送が、間違いだった?そんなことが起こりえるのだろうか?妙にはっきりと否定したフーゴの様子も気になる。

「はん、仲間同士でもめるなんざ、何やってんだか。ねえ、トリッシュ様?」
「あんたはちょっと黙ってなさい」
 玉美に釘をさし、トリッシュはさっと周りを見回した。

383 :創る名無しに見る名無し:2014/04/24(木) 21:20:57.37 ID:iWuxtsap.net
 

384 :創る名無しに見る名無し:2014/04/24(木) 21:21:27.97 ID:iWuxtsap.net
 

385 :創る名無しに見る名無し:2014/04/24(木) 21:22:23.22 ID:iWuxtsap.net
 

386 :創る名無しに見る名無し:2014/04/24(木) 21:22:54.75 ID:iWuxtsap.net
 

387 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 21:31:52.32 ID:gFA2oF0l.net
 ジョナサンと話を終えたジョニィは、何かを考えていたのか聞いておらず、アナスイは身体を休めることに専念し、目を閉じていた。

 トリッシュはほっとした。

 今の妙なやりとりを聞かれていたら、疑いの目がフーゴに向いていただろう。
 ジョニィもアナスイも、大事な人がこの殺し合いに巻き込まれているらしい。
 トリッシュには、フーゴが何か理由があってそう言っているのが分かったが、他の者はそうではない。

 傍でフーゴとナランチャのやり取りを聞いていたジョナサンだけが、気になったのか間に割って入る。
「いや、待ってくれフーゴ。それはさすがに――」
 フーゴが、すっと人差し指を自分の唇にあてた。その仕草に気付き、ジョナサンは黙る。しかし、何か納得できないように、その眉根は下がったままだ。

 それを見たフーゴは、みんなに聞こえる声で言った。
「どうやら、落し物をしてしまったようです。ジョナサン、すみませんが、ついて来てくれませんか?ついでに、この周囲に人がいないか探しましょう」
「…分かった」
 突然の提案だったが、何かを察したジョナサンは頷いた。
 二人きりで話がある――フーゴはそう言いたいのだろう。

 しかし、それに気付かない他の人間は、さすがにこの提案には納得できない。
「お、おい!フーゴ!話は終わってねーぞ!!」
「ナランチャ。ブチャラティの話はトリッシュに聞いてくださいね」
 文句を言うナランチャをかわし、フーゴとジョナサンは二人だけで外に出ようとする。

「待ってくれ」

 そこへジョニィが来て、フーゴの肩を掴んだ。
「落し物?そんなもののために二人だけで行くなんて…」
「そうだそうだ!」
 何も知らないジョニィが抗議の声を上げ、意味もなく玉美が賛成する。玉美は何かフーゴに恨みでもあるのだろうか?

388 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 21:35:35.97 ID:gFA2oF0l.net
(まったく、仕方ないわね)
 トリッシュはフーゴとジョニィの間に入り、ジョニィを押しとどめた。
「周囲に誰かいるかもしれないわ。二人に見て来てもらった方がいいでしょう?」
 トリッシュはそう言って、ジョニィの瞳を見つめる。
 彼は苛立った様子で、トリッシュを見返した。
「時間がないんだ。僕は、早くジャイロを見つけないと…」
 ジョニィの苛立ちも、トリッシュには分かっている。トリッシュだって、ルーシーのことが心配だ。
 それでも。
 フーゴ達が抱えている小さなトゲを今抜かなければ、彼らの信頼関係は、きっとどこかで崩壊するだろう。

「お願い」

 トリッシュがもう一度言うと、ジョニィの瞳の奥の何かが揺らいだ。

「ジョニィ」

 アナスイも、ジョニィを宥めるように声をかける。
 ジョニィは、トリッシュからすっと目を逸らした。
「…分かった。ただ、僕は急いでいる」
「ええ。分かっているわ。でも、休息も必要でしょ?あまりに時間がかかるようだったら、先に行くわ。それでいい?」
 かまわない、と目を逸らしたままジョニィが返事をする。アナスイも頷いた。

 何とか場が収まり、トリッシュは肩の力を抜いた。そしてフーゴの方を振り向き、彼にだけ聞こえるように囁く。
「―――この借りは、後で必ず返してよね?」
 フーゴは軽く目を見張り、ああ、と微かに笑って頷いた。
「すまない。――ありがとう」
 その言葉に、トリッシュもまた、目を大きく開く。

 ブチャラティチームでいた頃は、お互いにこんなことが言える性格でも、そんな関係でもなかった。
(あたし、変わったかしら…。人を思いやれるほど、強くなっているのかしら…。ねえ?ブチャラティ…)

 フーゴとジョナサンは、手を振りながら二人だけで外に出ていった。

 トリッシュは、残ったメンバーを見回す。
 ナランチャ、ジョニィ、アナスイ、そして変態。
 随分と、個性的なメンバーだ。
 しかし、強くなった自分なら、こんな中でもちゃんと―――
「………」




 トリッシュ・ウナは、ちょっとだけ頭を抱えたくなった。

389 :創る名無しに見る名無し:2014/04/24(木) 21:52:48.79 ID:iWuxtsap.net
 

390 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 21:54:07.48 ID:gFA2oF0l.net
【D−7 南西、家/一日目 午後】
【ナランチャ・ギルガ】
[スタンド]:『エアロスミス』
[時間軸]:アバッキオ死亡直後
[状態]:額にたんこぶ(処置済み)&出血(軽度、処置済み)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、不明支給品1〜2(確認済、波紋に役立つアイテムなし)
[思考・状況]
基本行動方針:主催者をブッ飛ばす!
0.ブチャラティ、アバッキオ…!!
1. 放送まちがいとかふざけんな!!
2.よくわかんないけどフーゴについていけばいいかな

【トリッシュ・ウナ】
[スタンド]:『スパイス・ガール』
[時間軸]:『恥知らずのパープルヘイズ』ラジオ番組に出演する直前
[状態]:肉体的疲労(中程度までに回復)、失恋直後、困惑
[装備]:吉良吉影のスカしたジャケット、ウェイトレスの服
[道具]:基本支給品×4、破られた服、ブローノ・ブチャラティの不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本行動方針:打倒大統領。殺し合いを止め、ここから脱出する。
1.ルーシーが心配
2.地図の中心へ向かうように移動し協力できるような人物を探していく(ただし情報交換・方針決定次第)
3.ウェカピポもアバッキオも死んでしまったなんて…
4.玉美、うっさい

【小林玉美】
[スタンド]:『錠前(ザ・ロック)』
[時間軸]:広瀬康一を慕うようになった以降
[状態]:全身打撲(ほぼ回復)、悶絶(いろんな意味で。ただし行動に支障なし)
[装備]:H&K MARK23(0/12、予備弾0)
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:トリッシュを守る。
1.トリッシュ殿は拙者が守るでござる。
2.とりあえずトリッシュ様に従って犬のように付いて行く。
3.あくまでも従うのはトリッシュ様。いくら彼女の仲間と言えどあまりなめられたくはない。
4.あの二人は味方か?トリッシュ殿にまかせよう。

【備考】
ナランチャ、トリッシュ、玉美はSBR関連の事、大統領の事、ジョナサンの時代の事、玉美の時代の事、フーゴ達の時代の事、この世界に来てからの事についての情報を交換しました(知っている範囲で)

391 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 21:55:13.97 ID:gFA2oF0l.net
【ナルシソ・アナスイ】
[スタンド]:『ダイバー・ダウン』
[時間軸]:SO17巻 空条承太郎に徐倫との結婚の許しを乞う直前
[状態]:全身ダメージ(中程度に回復)、 体力消耗(中)、精神消耗(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜2(確認済)
[思考・状況]
基本行動方針:空条徐倫の意志を継ぎ、空条承太郎を止める。
0.徐倫……
1.情報を集める。
2.とりあえず目の前のやつらと情報交換だ。

【ジョニィ・ジョースター】
[スタンド]:『牙-タスク-』Act1
[時間軸]:SBR24巻 ネアポリス行きの船に乗船後
[状態]:疲労(小) 、困惑
[装備]:なし
[道具]:基本支給品×2、リボルバー拳銃(6/6:予備弾薬残り18発)
[思考・状況]
基本行動方針:ジャイロに会いたい。
1.ジャイロを探す。
2.第三回放送を目安にマンハッタン・トリニティ教会に出向く
3.ジョナサン!?僕の本名と同じだ。僕と彼との関係は?
【備考】
ジョニィとアナスイは、トリッシュ達と情報交換をしました。この世界に来てからのこと、ジョナサンの時代のこと、玉美の時代のこと、フーゴ達の時代のこと、そして第二回の放送の内容について聞いています。

392 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 21:59:57.08 ID:gFA2oF0l.net
◆◆◆


 ジョルノとタルカス、イギーは、ヴァニラ・アイスの案内によりDIOの元へと歩を進めていた。


「しかし…DIOという男は一体何者なんだ…?」
 タルカスはヴァニラ・アイスを警戒しながら、ジョルノに問いかける。
「僕も、直接会ったことはありませんが……随分と、部下に慕われているようですね」

 ジョルノは、タルカスにDIOが自分の父だということを隠した。
 もしDIOという男が自分たちとは相容れない存在だった時、その情報が足かせになる可能性を考えたのだ。
 タルカスは情に厚い。ジョルノの父というだけで、DIOとの戦いに迷いが生じてしまうかもしれない。
「まずは、DIOに会ってみましょう。もちろん、警戒は怠らずに…」


(バカ野郎が…。DIOに会ったら、てめーらは確実に殺されるぞ…)
 ジョルノがあれこれと思考を巡らせている一方で、その答えを知っているイギーは、無言だった。
 彼は犬なので、何を言おうと伝わらないのだから、仕方がないのだが。

 DIOについて、イギーはアヴドゥル達から話を聞いていた。だから、この甘ちゃん達とは絶対に相容れないだろう、と予想はつく。
 イギーとて、スタンドで伝える方法も考えた。しかしそれでは、ヴァニラ・アイスに自分が目をつけられ、攻撃されてしまう。
(くそ、ジョーダンじゃねェ…。このままDIOに会ったら、オレは殺されるじゃねえか!スキを見て、逃げてやる…!!)

 イギーは、自分の保身のみを考える。
 彼にとって、逃亡を邪魔するタルカスとジョルノは、敵であるヴァニラ・アイスと同じくらい、邪魔な存在だった。

393 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 22:13:23.74 ID:gFA2oF0l.net
 ほどなくして、ジョルノ達は無事に目的地へと辿りついた。


「ここは…」
 ジョルノは思わず、声を上げた。
 サン・ジョルジョ・マジョーレ教会。
 第三回放送ではここにいる、とジョルノがミスタにメッセージを残した場所である。
「どうした?」
「いいえ。随分と、縁のある場所だなと思っただけです」
 トリッシュがディアボロに殺されかけ、ブチャラティが肉体の死を迎えた場所だ。
 そして、ディアボロを裏切ると決めた、始まりの場所でもある。
 そんな所に、自分の父がいるという。
 何と言う巡り合わせだろうか。

「何だ、誰もいないぞ…?」
 教会に一歩踏み込んだタルカスは、首をかしげる。
 教会の中は何があったのか荒れ放題で、とても人のいられる場所ではなさそうだ。
「ここに、DIOがいるんですか?」
「DIO“様”だ。正確には、ここの地下に、だ。ジョルノ、中に入ることができるのはお前だけだ。他の者はここで待っていろ」
 冷たく言い放つヴァニラ・アイスに、タルカスが吠える。
「待てッ!ジョルノだけとはどういうことだ!!オレ達も共に行かせてもらうぞ!!」
(げエェ――ッ!!冗談じゃねえ、オレはDIOになんか会いたくねえぞ!!)
 イギーの心の声は、当然のことながら誰にも聞こえない。
「従えないのなら、ここで…」
 ヴァニラ・アイスの殺気が膨れ上がる。

「落ち着いてください。僕なら大丈夫です」
 タルカスを制し、ジョルノが一歩前に出た。そして、胸のブローチをはずす。
「僕に何かあったら、このテントウムシで知らせます。どうかこのまま待っていてください。もし、このテントウムシに異変があったら…」
「分かった。オレがすぐお前を助けに行く」
 力強く言い切るタルカスに、ジョルノは苦笑した。
 ジョルノはタルカスに『逃げろ』と言うつもりだったのだが、この様子では言ったとしても聞かないだろう。

「それでは、行ってきます」
「ああ。気をつけろよ」

394 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 22:18:32.51 ID:gFA2oF0l.net
 ヴァニラ・アイスは教会の地下の納骨堂へと続く扉を開けた。
 ジョルノは彼と共に地下へ降りていく。
 明かりは所々にあるロウソクだけで、視界は悪い。ジョルノは時々壁に手をつきながら、地下を進んでいった。
 納骨堂というだけあって、下へ行くほど空気が冷たくなっていく。

「……」
「……」
 この間、どちらも無言だった。
 ヴァニラ・アイスは、たとえジョルノがDIO の息子だったとしても、そこに何の感情も浮かばない。
 大事なのはDIOの意思のみ。殺せと言われれば殺す。守れと言われれば守るだけだ。
 また、ジョルノも、むやみにDIOについて聞くようなことはしなかった。自分の目で相手を判断すると、決めていたからだ。

 ヴァニラ・アイスの足が、急に止まる。

「DIO様。ジョルノ・ジョバァーナを連れて来ました」
 ヴァニラ・アイスがそう告げる。ジョルノは暗闇の奥を見つめた。
 しかし見えるものはなく、暗闇の奥から声だけが響く。
「そうか。よくやった、ヴァニラ・アイス。戻って来るのを、待ちわびていたぞ―――」
「………!」

 『よくやった』――――『よくやった』―――――!
 その言葉だけで、ヴァニラ・アイスは歓喜に震えた。
(やはり、DIO様は私を一番信頼しておられる。あのムーロロとかいう男よりも、マッシモ・ヴォルペとかいう男よりも、私を…!!)
 ヴァニラ・アイスはDIOの忠実な部下である。主君がどう思っていようと、主君のために動くことに変わりはない。だが、この時ヴァニラ・アイスはその考えを忘れ、ただ喜びを噛みしめた。
 つまりはそれほどそれらのことに拘っていたのだと、気付くことも、ない。

 わずかなロウソクの明かりに、DIOの艶めかしい唇だけが浮かび上がる。そして。

「もういいぞ、ヴァニラ・アイス」

 ―――同行者を、始末しろ―――

 声には出さず、ジョルノからは見えない位置で、そう唇を動かした。

「はっ!!」
 内心は喜びに打ち震えながら、ヴァニラ・アイスは元の道を戻り始めた。

395 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/24(木) 22:21:44.93 ID:gFA2oF0l.net
「………」
 ジョルノはDIOと二人きりになり、緊張した面持ちで暗闇を見詰める。
 DIOの姿ははっきりとは見えず、わずかに輪郭が分かる程度だ。

「よく来たな、ジョルノ」
「…ええ、はい。父さん」
「―――そうか、知っているのだな」
 男の態度は、まるで久しぶりに息子に会ったかのようなものだった。しかし、親子の対面はこれが初めてである。心のうちにするりと入り込まれるような感覚に、ジョルノの体は自然と強張った。

 相手と戦闘になることを考え、ここに来るまでの間、こっそりと周囲の壁や小石に触れ、仕込みはしておいた。しかし、それを忘れるほどの衝動が、今ジョルノを襲っていた。
 父。目の前にいるのは、父親だ。
 そう、自分の血が叫んでいる。
 トリッシュもディアボロが自分の父だと分かったし、その血によって奴がどこにいるかも感知することができた。それが、自分の身にも起きているのだ。

 そのことに、ジョルノは動揺していた。

 いつものジョルノなら、DIOという男を観察し、どういう人間かすぐに見抜いていただろう。
 だがこの時、ジョルノは冷静さを欠いていた。
 これまで、彼は『家族』というものにあまりに縁が薄かった。
 母も養父もジョルノを蔑ろにしてきたし、実父に至ってはもう会えないと思っていた。
 ジョルノはずっと父の写真を持ち歩いてきた。いつか会いたいとか、そんなはっきりとした理由があったわけではない。ただ、本当の父親なら義理の父のように暴力をふるうことはないだろう、という幼い頃の幻想が、まだそこには息づいていたのだ。

 ほんのわずかな、髪の毛一本分ほどの、親愛の情。


 それゆえ、ジョルノは目の前の男の邪悪さに気付くのが――――遅れてしまった。

396 :創る名無しに見る名無し:2014/04/24(木) 22:24:17.87 ID:iWuxtsap.net
 

397 :創る名無しに見る名無し:2014/04/24(木) 22:27:15.47 ID:iWuxtsap.net
 

398 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/25(金) 05:34:43.28 ID:ZoiyvoI4.net
【D−2 サン・ジョルジョ・マジョーレ教会/一日目 午後】
【DIO】
[時間軸]:JC27巻 承太郎の磁石のブラフに引っ掛かり、心臓をぶちぬかれかけた瞬間。
[スタンド]:『世界(ザ・ワールド)』
[状態]:全身ダメージ(大)疲労(大)
[装備]:シュトロハイムの足を断ち切った斧、携帯電話、ミスタの拳銃(0/6)
[道具]:基本支給品、スポーツ・マックスの首輪、麻薬チームの資料、地下地図、石仮面、
    リンプ・ビズキットのDISC、スポーツ・マックスの記憶DISC、予備弾薬18発、『ジョースター家とそのルーツ』『オール・アロング・ウォッチタワー』 のジョーカー
[思考・状況]
基本行動方針:『天国』に向かう方法について考える。
1.ジョルノ・ジョバァーナの血を吸って、身体を馴染ませたい。
2.承太郎、カーズらをこの手で始末する。
3.蓮見琢馬を会う。こちらは純粋な興味から。
4.セッコ、ヴォルペとも一度合流しておきたい。


【ヴァニラ・アイス】
[スタンド]:『クリーム』
[時間軸]:自分の首をはねる直前
[状態]:健康
[装備]:リー・エンフィールド(10/10)、予備弾薬30発
[道具]:基本支給品一式、点滴、ランダム支給品1(確認済み)、『オール・アロング・ウォッチタワー』 のダイヤのK
[思考・状況]
基本的行動方針:DIO様のために行動する。
1.タルカスとイギーを始末する。

399 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/25(金) 05:35:42.25 ID:ZoiyvoI4.net
【ジョルノ・ジョバァーナ】
[スタンド]:『ゴールド・エクスペリエンス』
[時間軸]:JC63巻ラスト、第五部終了直後
[状態]:体力消耗(小)
[装備]:閃光弾×3
[道具]:基本支給品一式、エイジャの赤石、不明支給品1〜2(確認済み/ブラックモア) 地下地図、トランシーバー二つ
[思考・状況]
基本的思考:主催者を打倒し『夢』を叶える。
1.DIOを見定めなくては…。
2.ミスタ、ミキタカと合流したい。
3.第3回放送時にサン・ジョルジョ・マジョーレ教会、第4回放送時に悲劇詩人の家を指す
4.ブチャラティ…… アバッキオ……
[参考]
※時間軸の違いに気付きましたが、まだ誰にも話していません。
※ミキタカの知り合いについて名前、容姿、スタンド能力を聞きました。
※地下にはすでにGEを仕込んであります。

【タルカス】
[時間軸]:刑台で何発も斧を受け絶命する少し前
[状態]:健康、強い決意?(覚悟はできたものの、やや不安定)
[装備]:ジョースター家の甲冑の鉄槍
[道具]:ジョルノのテントウムシのブローチ
[思考・状況]
基本行動方針:スミレの分まで戦い抜き、主催者を倒す。
1.ジョルノが心配だ。
2.ブラフォードを殺す。(出来る事なら救いたいと考えている)
3.主催者を殺す。
4.育朗を探して、スミレのことを伝える
5.なぜジョルノは自分の身分などを知っていたのか?
※スタンドについての詳細な情報を把握していません。(ジョルノにざっくばらんに教えてもらいました)

【イギー】
[時間軸]:JC23巻 ダービー戦前
[スタンド]:『ザ・フール』
[状態]:首周りを僅かに噛み千切られた、前足に裂傷
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜2(未確認)
[思考・状況]
基本行動方針:ここから脱出する。
1.放せ! やめろぉぉぉお!!
2.ちょっとオリコーなただの犬のフリをしておっさん(タルカス)を利用する。
3.花京院に違和感。
4.煙突(ジョルノ)が気に喰わない

400 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/25(金) 05:37:20.93 ID:ZoiyvoI4.net
◆◆◆


 トリッシュ達のいる家を出て、ジョナサンとフーゴは西に向かって歩いていた。
 フーゴは周囲を警戒しながら、ジョナサンにアバッキオのことを伝えた。

 ジョナサンは、フーゴからアバッキオの真相を聞いて驚いた。

「そうか…アバッキオが、あの大男に…」
「そうなんです。しかし、それをナランチャに言うことはできなくて…」
 ジョナサンは大きく頷いた。今の不安定な状態のナランチャに、実はあの大男がアバッキオだったのだ、と打ち明けるのは、酷だ。
「分かった。そういうことなら、僕も手伝おう。もうどちらも亡くなっているんだ。ナランチャがこれ以上悲しまないよう、協力するよ」
 そう言うと、フーゴはほっと息を吐きだした。
「ありがとうございます。それと、もう一つ…」
「なんだい?」
「敵のスタンド能力が、時間を飛び越えるものだという話はしましたよね?…ですから、言います。ナランチャは、僕の知っている時間では死んでいる」
「な…!?」
「もちろん、彼はあなたの言っていた吸血鬼だとか屍生人ではありません。彼は…」
「時間を飛び越えて、彼が生きている時間からここへ連れてこられた、と…?」
「はい、そうです。ジョナサンの理解が早くて助かりました」
 フーゴにとって、それはついでのような話題だった。重荷を一つ下ろし、そのはずみでつい口に出してしまったような。

 だが、このことはジョナサンにとっては大きな意味を持つ。

「いや…僕も、その可能性を考えていなかったわけではないんだ。エリナのこと…父のこと…。彼らが時間を飛び越えてきたとしたら、全ての辻褄が合う。合って、しまう…」
 なるべく、考えないようにしていた。他人であってくれと、心から願っていた。
 だが、ナランチャという例が出てきたからには、そう言ってはいられない。
 もし。エリナが、自分と結婚した後にここに連れて来られていたとしたら。
 もし、父が生きている時間から、ここに連れて来られていたとしたら。
 そして、もし。『ジョースター』という名の人間たちが、自分の知らない、自分の子や孫であったなら。

「僕は…知らないうちに、多くの家族を…失っていたのか…?」

401 :創る名無しに見る名無し:2014/04/25(金) 14:46:41.87 ID:22CILZ4K.net
支援

402 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/25(金) 18:33:41.42 ID:ZoiyvoI4.net
「僕は…知らないうちに、多くの家族を…失っていたのか…?」



 茫然と呟くジョナサンを見て、フーゴはやっと自分の失態に気付いた。

 フーゴは、まだ出会って少しの時間しか経っていないジョナサンに、ある程度の信頼を寄せていた。
 吸血鬼に対抗できるという波紋が使え、こんな状況でも自分を見失わず、精神的にも強い。
 だが。
 いくらジョナサンでも、自分の家族が巻き込まれて気丈でいられるほど、強いはずがないではないか。
 アバッキオ、ブチャラティと続いた仲間の死に、生死の分からないジョルノ。フーゴも他に気が回らないほど、追いつめられていた。

「………すみません、僕は…」
「いや、いいんだ。おかげで気持ちの整理がついた。ありがとう、フーゴ」
 ジョナサンは無理に笑顔を見せ、足を止めた。
 大きく息を吸い、長く息を吐く。そして上を向き、そのまま彼は目を閉じた。
 つう、と一筋だけ、涙が流れる。
 何を思っているのか、誰を思い浮かべているのか。
 見ているだけのフーゴには、分からない。

 やがて落ち着いたのか、ジョナサンは目を開け、フーゴに向き直る。
「さて、随分戻ってきてしまったね。そろそろ帰ろうか。きっとみんな心配しているよ」
「…はい」
 フーゴは頷いたが、まだ心残りがあった。

 ムーロロのウォッチタワーと、接触できていないのだ。

403 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/25(金) 18:35:35.75 ID:ZoiyvoI4.net
 フーゴは、ただジョナサンと話がしたいという理由だけで、外に出てきたのではない。
 ムーロロのスタンドがフーゴを探しに戻ってきていないか、確かめる必要があったのだ。
 だが、いまだに彼のスタンドは姿を見せない。
 スタンドを引っ込めるほどの事態になり、それが解決したのなら、ムーロロはまたスタンドを向かわせて来るだろう。
 しかし、それがないということは、事態はまだ解決していないのだろうか。
 それとも、ムーロロに何かあり、動けないのだろうか。

 スタンドを向かわせることのできない、何か。

 怪我か。敵襲か。だが、そういう理由なら、撤収する前にフーゴに一言何か言っていけばいい。
 よほど切迫した事態だったのだろうか。そう考えると、いなくなる前から何か様子がおかしかったような気がする。

 嫌な予感に、フーゴは身震いする。
 状況はどんどん悪くなっていく。信用できる人間は死に、敵は人質を手に入れた。主催者の正体はつかめたが、目的は分からない。
 果たして、我々に勝機はあるのだろうか――――?

「……なんだろう…?」
 ジョナサンがふと呟いた。
「どうかしましたか?」
「向こうから、何か感じるんだ…。ジョニィのときのような、何かを。それも、彼より強いものを、二つも…!!」
「それは…!」
 はっとフーゴも息をのむ。
 ジョナサンの言う“何か”は、トリッシュが持っているのと同じ、血縁と引きあう感覚だ。それでジョニィに出会えたのだから、信用できる人間に出会える確率は高い。
 だが、今は。
 迷うフーゴの前で、ジョナサンは走り出した。
「だめです!トリッシュ達と合流してから向かいましょう!!」
 フーゴは慌ててジョナサンを追う。
 二人で外に出ようと提案したのはフーゴだが、それはわずかな時間だけと思っていたからだ。二人だけでは、敵と遭遇した時の危険度が跳ねあがる。
「頼む!!」
 ジョナサンが叫ぶ。
 その瞳には、深い悲しみが浮かんでいた。

「頼む、行かせてくれないか…。嫌な予感がする。誰かに、命の危機が迫っている!もう、僕の家族が死ぬのは、嫌なんだ…!」
 それは、今まで聞いたことのない悲痛な叫びだった。
 必死なジョナサンに、いくつもの顔が重なる。
 ナランチャ。アバッキオ。トリッシュ。ミスタ。ブチャラティ。
 そして、なぜか一番強く重なったのは、ジョルノ・ジョバァーナだった。彼の悲愴な表情など、一度も見たことがないはずなのに。
 ――――それもそうだ。
 自分は、彼がそんな表情を浮かべた時、彼の傍にはいなかったのだから。

「…分かりました。僕も行きます」
「―――すまない」
 フーゴはジョナサンと共に走り出した。

 向かう先が、かつて“一歩を踏み出せなかった場所”であることを、フーゴは知らない



 二人は、西―――サン・ジョルジョ・マジョーレ教会へとひた走る。

404 :血の絆 ◆q87COxM1gc :2014/04/25(金) 18:37:54.06 ID:ZoiyvoI4.net
【D−5/一日目 午後】
【ジョナサン・ジョースター】
[能力]:『波紋法』
[時間軸]:怪人ドゥービー撃破後、ダイアーVSディオの直前
[状態]:全身ダメージ(小程度に回復)、貧血(ほぼ回復)、疲労(小)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、不明支給品1〜2(確認済、波紋に役立つアイテムなし)
[思考・状況]
基本行動方針:力を持たない人々を守りつつ、主催者を打倒。
1.先の敵に警戒。まだ襲ってくる可能性もあるんだから。
2.知り合いも過去や未来から来てるかも?
3.仲間の捜索、屍生人、吸血鬼の打倒。
4.ジョルノは……僕に似ている……?
※ジョナサンとDIO の肉体は共鳴し合っていますが、DIOと会ったときにどうなるかは分かりません。
※ジョナサンが現在感じているのは、ジョルノとDIOのみです。

【パンナコッタ・フーゴ】
[スタンド]:『パープル・ヘイズ・ディストーション』
[時間軸]:『恥知らずのパープルヘイズ』終了時点
[状態]:健康、やや困惑
[装備]:DIOの投げたナイフ1本
[道具]:基本支給品(食料1、水ボトル少し消費)、DIOの投げたナイフ×5、
[思考・状況]
基本行動方針:"ジョジョ"の夢と未来を受け継ぐ。
1.先の襲撃&追撃に引き続き警戒。
2.利用はお互い様、ムーロロと協力して情報を集め、ジョルノやブチャラティチームの仲間を探す(ウォッチタワーが二枚とも消えたため今の所はムーロロには連絡できません)
3.アバッキオ!?こんなはやく死ぬとは予想外だ。
4.ムーロロの身に何か起こったのか?
【備考】
『オール・アロング・ウォッチタワー』 のハートのAとハートの2はムーロロの元に帰り、消えました。

405 : ◆q87COxM1gc :2014/04/25(金) 19:16:49.56 ID:ZoiyvoI4.net
以上で本投下終了です。

本スレ転載用スレを使うべきだった、と後になって思い至りました。
エラー出しまくりました。時間もかかりました。
申し訳ありません…!!

「書きたい!」という衝動のまま予約をし、落ち着いた後にビビりながら投下。でも全然落ち着いていませんでした。

気になっているのは、時間帯を午後にしたことです。
“あの”ヴァニラ・アイスが、ジョルノをDIOの元に連れていくのに一時間以上かけるのか?とも思いました。
しかし、お互いに警戒している部分やそれぞれの会話がありましたので、一応午後にしました。

406 :創る名無しに見る名無し:2014/04/26(土) 02:43:57.59 ID:1SgSoaDB.net
投下乙です。
時間帯に関しては氏が思うようにやって大丈夫だと思います。
とても面白かったです、最近は腕のいい新人さんが多くて読んでる側もなんだか楽しいですね

407 : ◆q87COxM1gc :2014/04/27(日) 18:18:01.09 ID:ZO07mBB6.net
ありがとうございます。
それでは、時間帯は午後のままにします。

408 : ◆c.g94qO9.A :2014/05/02(金) 02:48:45.41 ID:6CIGgCgy.net
投下します。

409 : ◆c.g94qO9.A :2014/05/02(金) 02:49:56.98 ID:6CIGgCgy.net
シーザーが涙を流したのは父を失って以来のことだった。
柱の男にマルクを殺された時も、ジョセフの首輪を爆破された時も、シーザーは泣かなかった。
だが母のように慕うリサリサを失い、年の離れた友人であるスピードワゴンを失い、シーザーの心は悲しみで張り裂けそうだった。

あまりの悲しみとショックでシーザーは我を失った。
こんな状況だというのにあたりの警戒を怠ってしまうほどに。


「シーザー・アントニオ・ツェペリだな?」


そう問いかけれら、ようやく我に返った。涙をぬぐい、顔を上げる。
太陽を背に10メートル離れた位置から声をかける男が一人。
髪を左右で3本にまとめ、カニの甲羅を被ったような髪型をした男だった。
そうだ、と返事をしながらシーザーは立ち上がる。敵か、味方か。男の真意はわからない。
涙をぬぐい、頷くと立て続けに問いかけられる。

「波紋使いの?」
「……どうしてそれを」

そこまで口にして、自分の失態に気づく。
波紋という言葉に反応した時点で、それは肯定したも同じ。
そしてこの場で不用意に自分の情報を差し出すのは致命傷に近い。

カニ男、サーレーはなるほどと、小さく呟くとニヤッと笑った。
サーレーの体から見えない影が飛び出るのと、シーザーが椅子を蹴り飛ばしながら後退したのは同時だった。
波紋を乗せたシャボンが数十、数百とサーレーに襲い掛かる。サーレーは下がらず、むしろシャボンの嵐に自ら飛び込んでいった。

カフェ店内に入らず、路地裏を走っていくシーザー。
無数に放ったシャボンが割れることなく、宙に留まるのを見てシーザーは一瞬で不利を察した。
飛び道具は無効。しかし懐に飛び込むにはあまりに無謀。

まずは相手のスタンド能力を把握すること。
顔と足めがけ放ったシャボンカッターが固定された隙に、シーザーは高く跳躍。民家の壁を駆け上がる。

410 : ◆c.g94qO9.A :2014/05/02(金) 02:53:45.03 ID:6CIGgCgy.net
「鬼ごっこのつもりか」
「その顔と髪じゃあ女の子にいつも逃げられてばかりだろ? 来いよ、ここまで登ってみやがれ」

挑発に乗ったサーレーが登ってくる。
シャボン玉を踏みつけ、しがみつき、シーザーと同じ高さまで登ってくる。
シーザーはおぼろげながらサーレーの能力を理解した。
そして自分が圧倒的に不利な状況であるということも。

触れたものを止める? ならば肉弾戦は避けることが懸命。
距離をとって隙を伺う? だが持久戦を打開できる策があるかは不明。

民家から民家へ、飛び移りながら戦うシーザー。
サーレーをなんとか誘導しなければならない。
死角から触れることなく波紋を流し込めるような場所へ! わかっていても避けようがない攻撃をたたき込める場所へ!

何度かの交戦。形は変わらず迫るサーレー、逃げるシーザー。
20キロ走ったところで切れるはずのない息が上がり始める。焦りと疲労がシーザーの足と頭脳を鈍らせる。
屋上で角に追い込まれ、仕方なしに6メートルの高さから飛び降りた。
足の痺れを我慢して走り出そうとするが、その時シーザーは気がついた。
地面を伝う波紋に浮かぶ二つの足音が、両側から挟み込むように迫っている。頭上からはサーレーがやって来る。
前後上下、左右表裏。逃げ場がない。

背後から髭面の男がシーザーに近づいていた。腕に奇妙なバンドのようなものを巻き、用心深い目でシーザーを睨みつける。
サーレーがその男の隣に並び立つように、屋上から降り立った。
そして前方から一つの影がシーザーに迫ってくる。激しく差し込む太陽が、追撃者の顔に影を落としていた。


「……形兆」


シーザーの呟きは銃を構え直す冷たい音にかき消された。
日陰から身を乗り出し、暗く冷たい目をした虹村形兆がそこにいた。
全身異常な雰囲気を感じさせる形兆。命を賭してでも必ずやり遂げる、ナイフのように鋭い目をしていた。

シーザーにはわかった。
自分はここで死ぬ……どうしようもなく避けがたい未来がそこには広がっている。

数瞬後、街頭に銃声が重なるように響いた。そして重たい何かが倒れる、どさり、という音が聞こえた。








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