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勇者「ついに来たぞ!魔王!」 魔王「よく来たね」

1 :創る名無しに見る名無し:2019/06/17(月) 00:53:12.74 ID:v2Hzi0qOA
魔物執事 コンコン「失礼します。魔王様、勇者達がやって参りました」

魔王「ゴホッゴホッ。そっか…来たんだね」

2 :創る名無しに見る名無し:2019/06/17(月) 00:54:59.58 ID:v2Hzi0qOA
魔王 ゴソゴソ「よいしょ…」

魔物執事「魔王様、ご無理はなさない方が…」

魔王「大丈夫!この程度なんともないよ!コート取ってくれる?」

魔物執事「はっ…!」

3 :創る名無しに見る名無し:2019/06/17(月) 00:57:45.48 ID:v2Hzi0qOA
魔王「よいしょ…ありがと。それじゃあ僕は王座で待ってるからお通ししてね」

魔物執事「はっ、承知致しました」

〜魔王城、エントランス〜

勇者「いや〜ついに来たなぁ…」

魔法使い「そうだな。やっと、だな」

4 :創る名無しに見る名無し:2019/06/17(月) 00:59:53.03 ID:v2Hzi0qOA
女騎士「魔王…一体どんなやつなのだろうかん」

僧侶「きっとこわーい顔したツノのある怪物だよ…きっと」

勇者「ま、何とかなるだろ!俺たちレベル高いし!」

魔物執事「勇者達よ。よく来たな。」

5 :創る名無しに見る名無し:2019/06/17(月) 01:03:55.37 ID:v2Hzi0qOA
勇者「なっ!?魔物かっ!?」ジャキッ

勇者パーティ『くっ…!!』ジャキッ

魔物執事「そんなに警戒するな。案内しに来ただけだ」

僧侶「あ、案内…?も、もしかして地獄に…!?」

勇者「なにっ…!?」

魔物執事「よくある展開ではあるが残念ながら今回は違う。我らが魔王の元だ」

魔法使い「…何を企んでいる」

魔物執事「企みなどない。魔王様に呼べと言われたから呼びに来ただけだ。出来れば大人しくついてきて欲しいのだが…」

勇者「…わかった」

女騎士「勇者よ…!」

6 :創る名無しに見る名無し:2019/06/17(月) 07:39:30.51 ID:v2Hzi0qOA
魔王 ゴソゴソ「よいしょ…」

魔物執事「魔王様、ご無理はなさない方が…」

魔王「大丈夫!この程度なんともないよ!コート取ってくれる?」

魔物執事「はっ…!」

7 :創る名無しに見る名無し:2019/06/17(月) 18:10:14.19 ID:v2Hzi0qOA
勇者「仕方ないだろう。敵意も感じられないし。この城の何処からも悪意を感じない。まぁ信じてもいいだろ」

魔物執事「…勇者の割には賢いのだな。助かる」

勇者「敵幹部のやつにそう言われてもなぁ…」

魔物執事「まぁいい。さっさとついてこい」

〜魔王城、王座〜

魔物執事「魔王様、お連れしました」

勇者「ついに来たぞ!魔王!」

魔王「よくきたね」

勇者「…なんか戦うって感じじゃなさそうだな」

魔王「まぁね。さて、皆さんをここにお通ししたのは他でもない。ここに来るまで君達が戦っていたものについてだ」

8 :創る名無しに見る名無し:2019/06/17(月) 18:16:09.44 ID:v2Hzi0qOA
魔王「実はあれは我が国民兵士達ではない」

勇者「なんだと…?」

魔法使い「ほう?ではあれはなんだと言うのだ?」

魔王「邪神軍さ」

女騎士「邪神軍…」

魔王「そう。邪神率いる軍勢だよ。まぁ名前からして分かるか」

僧侶「なんも怖そうですね〜…」

勇者「今まで戦ってきただろうが…」

魔法使い「ふむ。しかし何故邪神軍が我らが王国を襲ったんだ?神ともあろう者が人間に手出しする必要など…」

魔王「…多分、僕のせいだ」

勇者「なに…?」

魔王「僕と邪神はちょっと揉めてね…君達をけしかけさせるためだと思う」

女騎士「しかし…ならば何故自ら攻撃しないんだ?邪神ならば魔王とはいえ戦えるだろうに」

9 :創る名無しに見る名無し:2019/06/17(月) 18:21:30.85 ID:v2Hzi0qOA
魔王「分からない…あらかた自分達で攻撃出来ない理由があるんだろうけど…あとはそうだね。ついでに人間の王国も欲しかった、とかじゃない?」

勇者「俺達の王国が…ついで…」

魔王「多分ね…あまりにも失礼だ。僕だって君達の心中を思うと怒りが爆発しそうだよ。そこでだ、君達のパーティほ僕を加えてくれない?」

勇者一同『なにっ…!?』

魔物執事「っ!!魔王様っ!」

魔王「いやぁ…ちょっとアイツとは因縁があってね…僕も、一矢報いたい。否、一死報いたいと言うべきかな」

魔物執事「し、しかし魔王様自ら行かなくても…!」

魔王「ごめんね。でもね、自分で行きたいんだよ。現状をこの目で見たい」

魔物執事「魔王様…はぁ…分かりました。武器の準備をしておきます…」

魔王「ゲホッゲホッ、ありがとうね」

10 :創る名無しに見る名無し:2019/06/17(月) 18:27:17.27 ID:v2Hzi0qOA
勇者「魔王、お前病気なのか?」

魔王「え?あ、うん。気にしないで。大したことないから…」

僧侶「ヴェノムヒールッ!」ホワン

魔王 ポワン「おおっ………あれ?」

僧侶「あら…?」

魔法使い「どうやら魔法で治せるものじゃないみたいだな…」

魔王「はっはー…まぁ大したことないんだけどね…ちょっと目が赤くなってるだけで…」

勇者「え?その目元々じゃないのか?綺麗な赤だなーって思ってたんだけど」

魔王「うん。元々は金色だよ。黒髪金眼だったんだけどね…今や赤髪赤眼だよ…恐ろしいねぇ…禍々しいよねでぇ…」

僧侶「あーでもでも、その方が魔王感あってカッコイイじゃないです?」

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