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シェリー「最後の敵はガッシュと清麿ね…」

1 :創る名無しに見る名無し:2019/07/02(火) 20:26:39.42 ID:Zl0/zoAT.net
このssは原作319話〜最終話のクリア討伐後、卒業式までの3ヶ月やガッシュvsブラゴを妄想で掘り下げた物語です。

原作の設定に個人的解釈やこじつけが多数ある自己満創作ですが、頑張って書きますので良かったら一読お願い致します。

2 :創る名無しに見る名無し:2019/07/02(火) 20:27:15.12 ID:Zl0/zoAT.net
LEVEL. 319,1『答えを出す者』の攻略法


クリア討伐後ーフランス

シェリー「最後の敵はガッシュと清麿ね…」

ブラゴ「まさかあの弱虫が最後の敵になるとはな」
ブラゴ「ガッシュのバオウやマントは無論厄介だが、清麿の『答えを出す者』は俺たちを倒す為の答えを出し続け、こちらの術を防ぐだけでなく、確実にダメージを与えてくる…」

シェリー(あのブラゴが弱気になるなんて初めてね…)
シェリー「あら?ブラゴは気付いていないのね。
『答えを出す者』の攻略法に」

ブラゴ「何!?」



モチノキ町ー高峰家

清麿「ガッシュ。『答えを出す者』には弱点がある。」

ガッシュ「ヌ!?そうなのか!?私は清麿の指示に間違いがあるとは思えぬぞ?」

清麿「ああ、『間違ってはいない』んだ」
清麿「どんな問題にも瞬時に正しい答えを出すことができる力…それが俺の持つ『答えを出す者』の力だ」

ガッシュ「なら良いではないか!」

清麿「いいかガッシュ。今俺の力で『ブラゴ達と戦って勝てる確率』の答えを出すと、51%だ」

ガッシュ「ヌ!?やはり一筋縄ではいかぬのう…」
ガッシュ「しかしゼオンの時のように、パートナーのデュフォーも清麿と同じ力を持っていれば分かるのだが…シェリーは清麿と同じ力を持っておらぬのだろう?」

ガッシュ「なのに何故、そんなに厳しい戦いになるのだ?」
ガッシュ「たしかにブラゴは強敵だが、
清麿の力は勝つための答えを出し続けるのだろう??」


清麿「たしかにそうだが…ガッシュ、クリアとの戦いの中でクリアの術が暴走する前。俺たちはコンビネーションでクリアを倒した。それは分かるな?」

ガッシュ「ウヌ。4人の息が合ってからはクリアを圧倒していたのだ!それも清麿の指示があったからなのだ!さすがだぞ!清麿!!!」

清麿「ああ…だがそのコンビネーションの中で、シェリーの戦いのセンスや指示が俺の力と同じレベルまで成長している可能性がある」

ガッシュ「ナヌ!?シェリーも清麿と同じ力を手に入れたのか!?」

清麿(こいつ頭が悪いな…)
清麿「そういう訳ではない。ただ『答えを出す者』の力で出した指示と、シェリーの戦いのセンスで出す指示に差がほとんどないかもしれないということなんだ」
清麿(もっとも、敵の術の弱所を瞬時に見切るセンスまではシェリーには無いと思いたいが…)


ガッシュ「ぬぅ。。分かるようで分からぬのだ」

清麿「えええーーーい!!!とにかく、せっかく卒業式までの3ヶ月、最後の戦いを待って貰ってるんだ!少しでも勝てるように修行するぞ!!!!!ガッシュ!!!」

ガッシュ「もちろんなのだ!!!!」


清麿(下手をすれば、術が暴走する前のクリアより、ブラゴ達の方が強敵かもしれないな…)

3 :創る名無しに見る名無し:2019/07/02(火) 20:32:58.05 ID:Zl0/zoAT.net
LEVEL. 319,2 『問題』と『答え』


ブラゴ「なるほど…シェリーの指示や俺の判断が『答えを出す者』の指示とほぼ同じレベルまで来ているということか」

シェリー「そうよ。クリアとの戦いの中で、確かに清麿の力は私達を勝利に導いた…」
シェリー「でもその戦いの中の指示で、ある程度は予想通りの指示だったり、指示の前に動き始めたら指示通りだったりしたこともあった」

ブラゴ「なるほどな…だかそれは『答えを出す者』の攻略法とは言えない。あの力が敵に回ることが驚異であることに変わりはない」

シェリー「あら?私はまだ攻略法については触れていないわよ?話が逸れちゃったわね」

シェリー「ブラゴは覚えてる?クリアがシン・クリアを唱えようとしたときのこと」

ブラゴ「ああ、清麿の力で勝つための『答え』が出なかったことだろ?」

ブラゴ「しかし完全体となったクリアはまさに別次元だった…あのクリア並みの力を俺たちが、残り3ヶ月で、デュフォーの指導無しで手に入れることは現実的ではない。単純な力の差で清麿の『勝つ為の答え』を奪うことは現実的ではない」


シェリー「違うわブラゴ。シン・クリアを『唱えてからの答え』ではないの。」

ブラゴ「どういうことだ?」


シェリー「シン・クリアを『唱えようとしたときの答え』のことよ。」



清麿「ヴィノーがシン・クリアを唱えようとしたとき、俺の力で頭に浮かんだ答えは『唱えられたら俺たちは勝てない』という答えだった」

清麿「そして術が出てからは、『この術を破ればクリアの力の支配が始まり、俺たちは勝てなくなる』という答えが浮かんだ。だからあのとき、この術を消したら取り返しのつかない事態になると言ったんだ」


ガッシュ「ウヌ、そこまでは私でもわかるのだ!」


清麿「だがガッシュ。もし『答えを出す者』が勝つ為の答えを完全な形で常に教えてくれるとするなら、クリアと戦う前から『シン・クリアを唱えられては負ける』と浮かぶはずだと思わないか?」

ガッシュ「たしかにのう。。言われてみればそうなのだ」

清麿「つまり『答えを出す者』は『どんな問題にも答えを出す力』であって、『望む未来に進む為の道を教えてくれる力』ではないんだ」

ガッシュ「なんだか分からなくなってきたのだ…」


清麿「不完全な問題に対しては、不完全な答えしか出ないってことなんだよ。だからシン・クリアの術に対しての答えも、相手が唱えようとするまでは問題が出されていないような状態なんだ」


ガッシュ「ぬぉおぉ…」

清麿「だからデュフォーの力でもクリアの完全体についてや、どんな術を使ってくるかは予測の範囲でしか答えを出せなかったんだ」

ガッシュ「たしかにデュフォーのクリアに対する答えも予測だったのだ!」



清麿「例えるなら、変数が2つある2次方程式の場合。yの答えはxで表す変数の解しか出せないようなもんで、問題が不完全だと答えも不完全な範囲に留まるってことだ」


ガッシュ「途中から清麿が何を言っているのかさっぱりわかぬぞ…」

4 :創る名無しに見る名無し:2019/07/02(火) 20:33:37.74 ID:Zl0/zoAT.net
清麿「そうだな…よし、『今地球上にブリは何匹いるのか?』という答えは具体的に出せるんだ。それが『答えを出す者』の力なんだが、」

ガッシュ「ナヌ!?何匹いるか分かるのか!!??教えて欲しいのだ清麿ー!!!」

清麿「…54698752674匹だ」


ガッシュ「そんなにおるのか!!??ブラゴとの戦いまでに1000匹くらい食べておきたいのだ!!!!」

清麿「ブリの市場価値に影響が出るからダメだ」


ガッシュ「あんまりなのだ。。。。良いではないか!!!!私は魔界へ帰ると食べられなくなってしまうのだぞ!!!!!」

清麿「話を進めるぞ。次の問題はこうだ。『ガッシュは残り3ヶ月で何匹のブリを食べられるか?』」

ガッシュ「1000匹を目標にするのだ!!!!」


清麿「この問題への答えは、『200匹程度』あるいは『150〜250匹の間』となる。俺の力を使ってもだ」

ガッシュ「なんだかさっきより曖昧になったのう。というか思ったより食べられないのだな…」


清麿「そう、『曖昧』になるんだガッシュ。この問題はガッシュの意思や努力次第で食べる数が変化する。ガッシュの意思や努力という不確定要素がある問題の答えは不確定要素を含む『答え』しか浮かばないんだ」


ガッシュ「分かったような分からぬような…要するに清麿の力が特別だから大丈夫と安心していると、ブラゴ達には勝てぬということだな!」

清麿「その通りだガッシュ!特に共に戦っていた仲間だからこそ、『答えを出す者』の力の本質に気づいている可能性が高い。油断は禁物だぞ!ガッシュ!」


ガッシュ「分かったのだ清麿!!では私はブリをとりに行ってくるのだ!!!!!」


清麿「ガッシュ!!!!!修行は!!!???」

ガッシュ「腹が減っては戦はできぬのだー!!!!」ブーーーーン



清麿(本当に分かっているのか…?)

5 :創る名無しに見る名無し:2019/07/02(火) 21:01:10.11 ID:Zl0/zoAT.net
LEVEL. 319,3 力の本質


ブラゴ「なるほど…『問題』が無いと『答え』も出ない。それが奴の力の本質。そして同時に弱点ということか」

シェリー「そうよ。だから例えば、私達が残り3ヶ月で新しい呪文を覚えたとしたら。その呪文に対する『勝つ為の答え』は私達が唱えるまで分からないの」


ブラゴ「あるいは、清麿の目や耳へ入る情報を止めれば『問題』は清麿に届かない。まぁ意識を奪えば1番早いか…考えることもできない訳だからな」


遠い未開の地
デュフォー「へっくし!」




シェリー「それはそうね。でもガッシュのマントが常に清麿を守るし、何より彼の力で勝つ為の答えを出され続けるのだから、清麿の意識を奪うのは難しいでしょうね」


ブラゴ「…何か策があるのか?」

シェリー「簡単よ。解けない問題を出そうとするから難しくなるの。清麿の思考が追いつかない速度で攻撃して、彼の答えを出す速度を上回ればいいのよ」

6 :創る名無しに見る名無し:2019/07/02(火) 21:01:53.68 ID:Zl0/zoAT.net
ブラゴ「なるほどな。そうなると最後の戦いの鍵は、『ディオガ級』や『シン』といった高位の呪文の勝敗ではなく」

シェリー「そう。小さな呪文を乱発して、いかに清麿の思考を奪うかよ」

シェリー「どんな魔物でもそうだけど、私達の呪文は特に高位のものほど長いのよ。『ニューボルツ・シン・グラビレイ』、『シン・バベルガ・グラビトン』、『ディボルト・ジー・グラビトン』…」

シェリー「これじゃいくら呪文に威力があったって、唱えきる前に清麿に『答え』を出されて終わりよ」

ブラゴ「なるほどな…となると俺達がこれから磨く呪文は初級呪文か良くて中級…」

シェリー「そうね。良くてギガノ・レイスやリオル・レイス、ザンク・マレイズってとこかしら。最も真っ正面からぶつけてもマントで防がれておしまいでしょうけど」


ブラゴ「ならばガッシュの死角から打つか。あるいはマントで守れない0距離から呪文を打つか…」

シェリー「いずれにせよ機動力がキーとなるわね。初級術を移動しながら乱発して、私も囮になったり、清麿の本を奪いに行ったりしないと」

シェリー「杖は要らないかもしれないわね。清麿の場合当たる前に避ける答えを出されて終わりよ」

シェリー「近距離で立ち回ればバオウ・ザケルガも出しにくいかもしれないわね」



ブラゴ「なるほど。戦い方次第では清麿の力は生かしにくいように誘導できそうだな…とすると最大の問題は奴らの最大呪文。『バオウ・ザケルガ』だな」


シェリー「もし唱えられたとしても、『シン』なら相殺できそうだけど?」

ブラゴ「‥いや、おそらくあの呪文を相殺することができるのは、清麿が『相殺目的』であの呪文を唱えたときだけだ」


シェリー「…え?」

ブラゴ「そうか…人間には分からないだろうな。あの呪文の力の本質が」
ブラゴ「あのガキのバオウは、清麿の『答えを出す者』の力より、余程理不尽な力だ」



シェリー「清麿の『答えを出す者』の力よりも!?」


ブラゴ「あの術はただの雷の竜ではない」
ブラゴ「本来はぶつかれば相殺するはずの敵の魔力を、『噛み砕いて吸収する』術だ」

7 :創る名無しに見る名無し:2019/07/02(火) 21:22:50.57 ID:Zl0/zoAT.net
書き溜めはここまでですすいません

8 :創る名無しに見る名無し:2019/07/03(水) 19:51:30.98 ID:H88q5rWr.net
LEVEL. 319,3 ヴィノーの行き先

ナゾナゾ博士「良く来たな、清麿君、ガッシュ君。そして、改めてクリアへの勝利、本当におめでとう。」

ガッシュ「ウヌ!!!ありがとうなのだ!!」
清麿「いや、正直あの戦いは魔界の皆の力があったからこそで、俺やガッシュはほとんど太刀打ちできてなかったからな…」

ナゾナゾ博士「何を言うか。その本の真の力を引き出したのはガッシュ君と清麿君の心があったからではないか。
無論ブラゴ君とシェリー君が居なければ、術が暴走するところまでクリアを追い詰めることもなく消されていたかもしれん。
いずれにせよ本当に良く戦ってくれた」

ナゾナゾ博士「お礼にビックボインの新作ダンスを披露しよう」
ビックボイン「Oh,Yeah〜」

清麿「いや、そういうのはいい」
清麿「それより…」


ナゾナゾ博士「そうであったな。この子がクリアの元パートナー、ヴィノーだね?」

清麿「ああ」
ガッシュ「戦いが終わってから一言も話さないのだ」

ヴィノー「…」

清麿「俺の『答えを出す者』の力でわかることは、ヴィノーは今クリアの力によって記憶と心に深いダメージを負っているということだけなんだ」

清麿「ナゾナゾ博士なら何か分かるかもしれないと思ったが…」
清麿「『ヴィノーの両親はどこだ?』どころか、『ヴィノーの両親は誰だ?』の答えも出なくて、困ってるんだ」

ナゾナゾ博士「君の力で出ない答えだとしても、ここには沢山の本があるからね。中には国立図書館にも無い本や、一般に知り得ないことが沢山書いてある本も山ほどある」
ナゾナゾ博士「ここの本は君の力でも分からない答えも、捻り出せるかもしれない。魔界についての本もあるくらいだからね」
ナゾナゾ博士「手がかりは少ないが、必ず探してみせよう」

ナゾナゾ博士(まさかとは思うが、クリアと心の形が一致するパートナーが人間界に存在しなかったため、
本が生み出した人間なのかもしれない…魔界を滅ぼす使命を持つ魔物と、心の形が一致する人間など存在するとは考えにくい…
そしてこの戦いが始まった時期と、ヴィノーの推定年齢が一致しているのも引っかかる…)

清麿「すまない…本当に助かるよ」

ナゾナゾ博士「キッドの居る魔界を救ってくれたことに比べれば小さなことさ」
ナゾナゾ博士「かく言う私も実は『答えを出す者』でね…」

清麿「何!?本当か!?!?」

ナゾナゾ博士「ウ・ソ♪」

清麿(ガチガチガチガチガチガチガチガチ)
ガッシュ(今のは清麿でも本気で信じても無理はないのう…)

9 :創る名無しに見る名無し:2019/07/03(水) 19:52:21.46 ID:H88q5rWr.net
ナゾナゾ博士「だが君のその力は、普段は抑えた方がいいだろう。莫大な資金や力などを突然手に入れた者の人生は、歴史から見て狂ったケースが多い」

清麿「そうだな…使い方を考えた方がいいかもしれないとは思っていたが、本当に必要な時以外は乱用しない方がいいだろう。力に支配されたクリアを見てそう思ったよ」


ナゾナゾ博士「そうだな…ヴィノーについては任せてくれたまえ。また何か分かれば連絡しよう」

清麿「ああ…スマナイ。宜しく頼む」


ナゾナゾ博士「それと…ガッシュ君?」

ガッシュ「ウヌ?どうしたのだ?」

ナゾナゾ博士「1つ頼まれごとをしてもらってもいいかね?」

ガッシュ「もちろんなのだ!」


ナゾナゾ博士「魔界に帰ったら、キッドに、共に過ごせて良かった。ありがとうと。伝えてくれ」

ガッシュ「…わかったのだ。必ず伝えようぞ!」

ナゾナゾ博士「宜しく頼む」

10 :創る名無しに見る名無し:2019/07/03(水) 20:21:42.49 ID:H88q5rWr.net
LEVEL. 319,4 ダメージを与えるには

シェリー「レイス!!」ズオッ

カラス「カァーッ」バサッ

シェリー「レイス!!」ズオッ

カラス「クァーーーーッ」バサバサッ

シェリー「レイス!」ズオッ
シェリー「レイス!!!」ズオッ


ブラゴ「チッ…当たらんか…」

ブラゴ「おいシェリー!!こんな修行になんの意味がある!!」
ブラゴ「カラスを的にレイスを打ち続けても何も変わらんぞ!」


シェリー「分からないの?ガッシュはマントを使えば空も飛べるのよ?」
シェリー「そして空中での移動速度も、ウマゴンのような速度に特化した魔物程ではないにしろ、捉えるのは十分難しいわ。清麿に『答え』を出される限りはね」

ブラゴ「そんなことは分かっている!なら何故カラスを標的にひたすらレイスを打つ修行になる!?」


シェリー「前にも言ったけど、清麿の『答え』の前では長い呪文は役に立たないの。唱えきる前に『答え』を出されるからよ」
シェリー「カラスは警戒心が強く、知性が高い鳥よ。おそらくガッシュや清麿は、そのカラスよりもよっぽど早く空を飛べるし、当たり前だけど知性も高いわ」

シェリー「わかったかしら?カラスにレイスを避けられているようでは、清麿にダメージは通らないの」

ブラゴ「飛んでいるならグラビレイで叩きつければいいだろうが!」

シェリー「レイスより初動が遅いのよ。呪文の長さの関係でね。たった二文字だけど、その二文字が作る一瞬が、清麿に答えを与えるのよ」

ブラゴ「ぐ…ならばどうすれば当たるようになる?」

シェリー「私もカラスを殺さないように心の力は調整してるけど、ブラゴはカラスを撃ち落とすイメージで、鋭く、早いレイスを撃つのよ」

シェリー「たった一撃、軽く痛いって思わせれる程度の威力でいいの。清麿の意識が痛みに向けば、そこが次の呪文を当てるチャンスになる」

シェリー「例えガッシュのマントで防がれたとしても、そのマントが清麿の視界を奪い、レイスの衝突音が清麿の聴力を潰すわ」
シェリー「その一瞬で唱えた次の呪文は、清麿に『答え』を出す為の『問題』を与えない」


ブラゴ「たしかに…」

シェリー「だから今は、カラスの群れに対してレイスを当てていく修行よ!地味かもしれないけど、私の心の力を鋭く早く術にして、スピードを上げるのよ!」


ブラゴ(フン…強くなったのはこいつも同じか…)

シェリー「レイス!!!!!」ズオッ

11 :創る名無しに見る名無し:2019/07/03(水) 20:24:14.70 ID:H88q5rWr.net
コツコツ更新していきますがコメントとか頂けたらモチベになります。
ちなみに余談ですがナゾナゾ博士のアンサートーカー説は一時期ネットで囁かれました。
が作者が否定しています。

12 :創る名無しに見る名無し:2019/07/03(水) 22:39:20.03 ID:Asj/1tdB.net
(´・ω・`)!!

13 :創る名無しに見る名無し:2019/07/04(木) 22:30:16.99 ID:aY2IOVjc.net
すいません今日は最後の戦いまでの全体構成仕上げてたのでおやすみさせてください

14 :創る名無しに見る名無し:2019/07/05(金) 21:58:34.99 ID:qvjpCAHp.net
LEVEL. 319,5 「答えを出す者」を捕まえろ


清麿「ガッシュ!鬼ごっこだ。俺を捕まえてみせろ」
ガッシュ「ヌ?清麿、遊んでいる場合では無いのだ!」

清麿(お前が言うな)
清麿「いいかガッシュ、この鬼ごっこは遊びじゃない。ブラゴを倒すためのある作戦へ繋がる確かな修行だ」

ガッシュ「ヌウ…清麿の言葉だから信じるがのう…最後の戦いの前にする修行が鬼ごっこだと気がすすまないのう。それにクリアとの戦いで修行した私ならいくら清麿でもすぐ捕まえられそうなのだ」

清麿「俺の『答えを出す者』を舐めるなよガッシュ。…よし、俺を捕まえられたら良いところに連れて行ってやる」

ガッシュ「ヌ!?」

清麿「ナゾナゾ博士かアポロ辺りに頼み込んで船を借りてやる。そして俺の『答えを出す者』の力でブリの群れがいるところまで船を出そう」

ガッシュ「ヌオー!?本当か!?清麿!!??男に二言は無いぞ!!!!」

清麿「あぁ。約束だガッシュ。まぁ一度でも捕まえられたら、だけどな」
清麿(これは主に俺の修行だ。『答えを出す者』の力はブラゴ達にとって脅威のはず。とすればブラゴ達は俺の意識を奪いに来るだろう。
あるいはガッシュに俺の指示が届かないように分断を狙ってくるはず。そうなれば俺は1人でブラゴの猛攻をかわさないといけない。
その時せっかく攻撃をかわす答えを出しても、体や体力がついていかないと意味が無い。その反応速度は体に慣れさせるしかないんだ)

ガッシュ「清麿!マントを使って捕まえても良いのかの!?」

清麿「あぁ。ガッシュは術以外なら何をしてもいいぞ」
清麿(そして、より実践的なマントの修行にもなる)

ガッシュ「よし!!早速場所を変えるのだ!乗るのだ清麿ー!!」

15 :創る名無しに見る名無し:2019/07/05(金) 21:59:13.78 ID:qvjpCAHp.net
とある広場ー

ガッシュ「ヌオオオオオオオオオーーー!!!」ダダダダダダダダダダダダ
清麿「うおおおおおおおおおおお」
ダダダダダダダダダダダダ
ガッシュ「待つのだ清麿ー!!!」ギュンッ

清麿(右側からマント!)
清麿「ほっ」スカッ

ガッシュ「清麿ー!」ピョンっ

清麿(飛びかかってくる!)
清麿「ほれっ」ズシャッ
清麿(マント!)
清麿「うおっとー」ビュンッ
清麿(距離を取り過ぎるとおそらく実践では術で攻撃される。いつでもブラゴの懐に潜り込んで術をかわせるように立ち回るイメージを…)

ガッシュ「ぬうう…『答えを出す者』の力を侮っておったのだ…」
清麿(どれだけ無駄のない動きで避け続けるかが重要だ…体力勝負では魔物に勝てない)

ガッシュ「ところで清麿、デュフォーは今朝から見かけないのだが…」
清麿「あぁ、ちょうど朝方旅に出ると言って出て行ってぞ?ガッシュにもよろしく頼むと。行き先は決めていないそうだ」

ガッシュ「そうか…最後に一声かけたかった…のう!!!!」ガバッ
清麿「フン」スカッ
清麿「会話で意識を集中させて気をそらしたつもりか?ガッシュ」ニヤニヤ

ガッシュ「くうぅ…」
ガッシュ「まだ終わらぬぞ清麿!」

清麿「来い!ガッシュ!!!!」

16 :創る名無しに見る名無し:2019/07/06(土) 02:49:17.51 ID:bBatkuU5.net
パクりキャラのガッシュは自分の段平が肛門に刺さって死んだ。



〜おしまい〜

17 :創る名無しに見る名無し:2019/07/07(日) 21:50:42.43 ID:PhIp6pdv.net
インストラクターを好きになりました Part16
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/sportsclub/1562130000/

18 :創る名無しに見る名無し:2019/07/09(火) 01:23:23.02 ID:kMxb+rY1.net
LEVEL. 319,6 正しさの答え

ー卒業式まで残り2ヶ月

清麿「…フゥ。どうしたガッシュ。もう終わりか?」
ガッシュ「…ヌゥ。まだこれからなの…だ。」ゼェゼェ

清麿(ぶっ通しで4時間ってところか。それにしても避けるのがギリギリになることが本当に増えたな…ガッシュの瞬発力が上がっている証拠か)
清麿(にしてもゼオンの動きを見切っていた時もそうだったが、『答えを出す者』の力はすごいな…記録ではなく対戦形式のスポーツならオリンピックで金メダルくらい朝飯前なんじゃないか?…)


清麿「今日はクリアとの戦いの前にデュフォーから教わった、基本的な修行をお互いにこなして終わりだな」
清麿「…ところでガッシュ。」

ガッシュ「ヌ?」

清麿「コルルの本を燃やしたのは、正しかったと思うか?」

ガッシュ「…正しいと思うかどうかは意見が別れそうだのう。たしかにこの戦いは辛き戦いではあるが、私は色んな者と出会い、別れ、その中で楽しさや喜びもあったのだ。」

ガッシュ「私達がブラゴと初めて会ったとき、本を渡そうとした私を引き止めたのも清麿だっただろう?」

清麿「…たしかに。ガッシュに戦うぞと言ったにも関わらず、コルルには戦うなと言っていたようなものだなぁ…」


ガッシュ「とはいえコルルの本を燃やさずにおったとしても、正しかったかは分からぬのだ。あのとき本が燃えたコルルは、確実に、清麿に感謝していたのだ」

ガッシュ「だから私は、あのときの清麿が正しいと思ってしたことなら正しいと思うのだ。何が正しいかを周りに求めたら、きっと定まらぬ。その答えは清麿の中だけにあるのだ!」


清麿(王様らしいこと言うなぁ…)
清麿「ガッシュは優しい王様になったら、どんなことをするんだ?」

19 :創る名無しに見る名無し:2019/07/09(火) 01:24:58.49 ID:kMxb+rY1.net
ガッシュ「難しいことを聞くのう…私が優しいと思うことを、全力でやる、かのう」

ガッシュ「…清麿はゾフィスを覚えておるか?」

清麿「忘れるはずがないさ…人の心を操る魔物、ゾフィス」

ガッシュ「私達から見たら、あの者は悪い者であった。人の心を操り、1000年前の魔物を利用し、ひどい者だったのだ」
ガッシュ「でもあの者が居なかったら、今でも1000年前の魔物は石版に囚われたままだったかもしれぬのだ」


清麿「たしかに…見方を変えればそれも善、か」


ガッシュ「正しさの答えは人それぞれかもしれぬ。だから清麿、私は私の思う優しさを信じ、実行するだけなのだ。きっと誰の目から見ても正しきことを行うことはできぬのだ。だから私は、私の信じる正しさや優しさを信じる」
ガッシュ「その信じる心の力が誰かの心に響いて、誰か1人の正しさが2人の正しさになり、2人の正しさが、4人の正しさになり…そうやってみんなの正しさが生まれると思うのだ。
それを示すのが、まさにクリアとの戦いだったではないか?」


清麿「たしかに。それこそまさに法律が生まれた原点かもしれないな…」

清麿(もし魔界の過去の歴史を俺たちがしっかり知ることができれば、立場によってはクリアが救世主だったのかもしれない…実際、クリアの呪文は暴走するまでは、悪の呪文というよりは…まるで…)
清麿(いや、これは考え出したら無限に終わらないな。やめだやめだ)

清麿「正しさの答えは自分の中に、か」

20 :創る名無しに見る名無し:2019/07/10(水) 23:19:55.92 ID:B9pxiNEJ.net
LEVEL. 319,7 屈強な王

ーフランス

シェリー「レイス!」ギュンッ
カラス「ギャアッ」ポトッ

シェリー「…当たった!あの距離で!」
シェリー「ブラゴ!今のはどうやったの?」

ブラゴ「地球の磁場とレイスの磁場を反発させた」
シェリー「え?」

ブラゴ「前にも言っただろうが。俺は地球の重力をわずかに『借りる』ことができる。まぁ自転を受け止めるようなものだが…」

シェリー「それは分かるわ、でもそれって威力が上がるんじゃ」

ブラゴ「その借りた重力とレイスの重力を反発させて弾き出すように打った。負担はでかくなるが、これで術の速度は上がった。試した価値はあったな…」

シェリー「なるほど…この出し方をこれからさらに練度を上げるわよ!!」

ブラゴ「フン…分かっている」

21 :創る名無しに見る名無し:2019/07/10(水) 23:21:16.60 ID:B9pxiNEJ.net



シェリー「今日はこの辺りで引き上げましょう」
ブラゴ「もっと精度を上げなければ…」

シェリー「焦らず、着実に対策すれば、勝てない相手ではないはずよ。
バオウ・ザケルガを除けば術の威力や範囲の広さはあなたが上なんだから」

ブラゴ「フン…だが最も高い壁であることに違いはない」

シェリー「…ねぇブラゴ。ガッシュは優しい王様になりたいと言っていたけど、ブラゴはどんな王様になりたいの?」


ブラゴ「…屈強な王」
ブラゴ「王になれば次の魔界の王を決める戦いまで、民を、魔界を守る責任が付いて回る。権力と引き換えにな」
ブラゴ「千年の平和を約束することは確実に無理だ。反乱、戦争、格差、様々な問題に直面するだろう」

ブラゴ「その中で王の心に迷いが生まれるようでは、民は行き場を失う」
ブラゴ「どんな絶望的状況でも、王だけは悠然と構え、決してうろたえてはならない」
ブラゴ「俺が目指す王は、そういう王だ」

シェリー「そう…」(ガッシュの優しい王様とはまるで逆ね…たしかにブラゴは、どんなに苦しい戦いの中でも決して気持ちだけは負けていなかった。クリアと初めて会ったときも、ゾフィスのときも…)
シェリー「ブラゴ、必ず勝ちましょう。」
ブラゴ「フン、当然だ」

22 :創る名無しに見る名無し:2019/07/10(水) 23:21:19.43 ID:B9pxiNEJ.net



シェリー「今日はこの辺りで引き上げましょう」
ブラゴ「もっと精度を上げなければ…」

シェリー「焦らず、着実に対策すれば、勝てない相手ではないはずよ。
バオウ・ザケルガを除けば術の威力や範囲の広さはあなたが上なんだから」

ブラゴ「フン…だが最も高い壁であることに違いはない」

シェリー「…ねぇブラゴ。ガッシュは優しい王様になりたいと言っていたけど、ブラゴはどんな王様になりたいの?」


ブラゴ「…屈強な王」
ブラゴ「王になれば次の魔界の王を決める戦いまで、民を、魔界を守る責任が付いて回る。権力と引き換えにな」
ブラゴ「千年の平和を約束することは確実に無理だ。反乱、戦争、格差、様々な問題に直面するだろう」

ブラゴ「その中で王の心に迷いが生まれるようでは、民は行き場を失う」
ブラゴ「どんな絶望的状況でも、王だけは悠然と構え、決してうろたえてはならない」
ブラゴ「俺が目指す王は、そういう王だ」

シェリー「そう…」(ガッシュの優しい王様とはまるで逆ね…たしかにブラゴは、どんなに苦しい戦いの中でも決して気持ちだけは負けていなかった。クリアと初めて会ったときも、ゾフィスのときも…)
シェリー「ブラゴ、必ず勝ちましょう。」
ブラゴ「フン、当然だ」

23 :創る名無しに見る名無し:2019/07/10(水) 23:21:37.35 ID:B9pxiNEJ.net
ー日本

ガッシュ「ヌオオオオオオオオオ!!!!」がばっ

清麿「おっと危ない」サッ

ガッシュ「ヌウ!!」ブン
ガッシュ「フン!」ブン

清麿「よっと」スッ
清麿(余程ブリを乱獲したいみたいだな…)

ガッシュ(今なのだ!)ギュルッ
清麿「!!!」

ガッシュ「捕まえたのだーーーー!!!!ブリの食べ放題なのだーーー!!!!」

清麿「やられちまったか…しょうがない、アポロや博士に船を借りられないか聞いてみるさ」

ガッシュ「やったのだー!!!」
清麿(余程嬉しいみたいだな…わざと捕まって良かったかもしれない)


ー3日後

清麿「ガッシュ!この辺りだ!!!!」
ガッシュ「本当か清麿!行ってくるのだ!」ザバァ

清麿「ほどほどにしろよー!ガッシュ!」

ガッシュ「ぷはぁ。清麿ー!!!ブリが沢山おるのだ!!!!!食べ放題なのだ!!ガブガブガブガブ」

清麿「しっかり味わえよ!ガッシュー!」
清麿(思い返せば、この戦いに協力する以外で、俺はガッシュに何もしてやれて無かったからな…ガッシュ、お前と出会えたから俺は…)

24 :創る名無しに見る名無し:2019/07/11(木) 19:44:43.61 ID:A6DrjYwX.net
LEVEL. 319,8 魔界の未来


ー卒業式まで残り1カ月

ガッシュ「清麿!修行に行く前に聞いておきたいことがあるのだが…」
清麿「ん?どうしたガッシュ」

ガッシュ「私のバオウは、食べれば食べるほど力を増すという話は前にしたと思うのだが、」
清麿「あぁ。だからガッシュの親父がバオウを操りきれなくなるのを恐れて、ガッシュに眠らせた、だったな?」

ガッシュ「ウヌ。そしてリオウとの戦いの後にバオウが目覚めて、ゼオンとの戦いの中で私が操れるようになったのだ」
清麿「あぁ、あの戦いの後からバオウを唱えてから倒れこむことも無くなった」

ガッシュ「しかし今後私が魔界に帰ってから、いつか私も父上のように、力が衰えバオウを操れなくなる日が来るのかと不安なのだ…」
ガッシュ「せっかく父上がバオウから魔界の未来を守るために私の中に眠らせたのに、今はコントロールできているから良いものの、根っこは解決してないような気がしてならぬのだ…」

清麿(へぇ…ちゃんと魔界の未来のこと考えてるんだな)
清麿「それなら簡単さ。バオウは今まで負の感情や怒り、悲しみといったドス黒いものから来る力ばかり食べてきただろう?」

ガッシュ「ウヌ。だからこそ私達も食べられかけたのだ」

清麿「ならもっとまっすぐな想いから生まれる魔力を食べさせ続ければいいんだよ」

ガッシュ「ふむ、ではどうすればそれを食べさせられるのかのう?」

清麿「魔界に帰ってからの話にはなるが、この戦いで正々堂々決着をつけられなかった仲間が沢山いただろう?」
ガッシュ「ウヌ。ウマゴンやバリー、キャンチョメやアースなど沢山おるのだ」

清麿「そいつらともう一度決闘すればいいだけさ」
清麿「正々堂々と勝負したいって気持ちから生まれる力は、悪い力ではないだろ?」
清麿「そういう力をバオウに沢山食べさせれば、バオウの力を抑えきれ無くなっても、バオウの中のみんなの正しい力が、悪い力を押さえ込んでくれる」
清麿「そうやって『例えガッシュがコントロール出来なくなってもバオウが自分で自分の力をコントロールできる状態』にするんだ」
清麿(もっとも、それが普通の状態なんだがな…バオウが異常なんだ)

ガッシュ「なるほどのう…やっぱり清麿はすごいのだ!!!」
ガッシュ「しかし、バオウの中の悪い力は本当に沢山おるのだ…相当たくさん良い力を食べさせねばならぬ気がするのう…」

25 :創る名無しに見る名無し:2019/07/11(木) 19:45:32.09 ID:A6DrjYwX.net
清麿「そこはほら、定期的に闘技大会とか開けばいいんじゃないか?」

ガッシュ「なんだか考えると恐ろしいのう…」

清麿「だがガッシュ。せっかく修行したんだから、パートナー抜きでみんなと腕試ししてみたいと思わないか?正々堂々、一対一でな」

ガッシュ「それはたしかにそうなのだ!やはり開いてみようかのう…」

清麿(もっと言えば、定期的な闘技大会は内乱や戦争の抑止策になるだろうな。
人間もそうだが、生きるものは自分の力を誇示したいものだ…縄張りを示すマーキングだったり、メスをかけて争ったり、スポーツで勝ち負けを競ったり…
そういう闘争本能を定期的に消化してやらないと、きっと血の気が多くなり戦争や内乱に繋がるだろう。人間ですらそうなのだから、魔物なら尚更…まぁここまでガッシュに言っても今は伝わらないだろうなぁ)

清麿「絶対に開いた方が良いと思うぞ!俺を信じろ!ガッシュ!」

ガッシュ「ヌゥ、そこまで言うかのう。分かったのだ!必ず開こうぞ!」

清麿(ガッシュが帰るまでに、魔界を平和にする方法を他にも仕込んだ方がいいかもしれないな…)

26 :創る名無しに見る名無し:2019/07/12(金) 04:08:07.61 ID:WtFgEMvL.net
「危ないでごわす!」
ハッケヨイはガッシュの腕をつかみ、扉に踏み出そうとした瞬間――。
糞竜が尻をこちらに向けてた。肛門を裂けんばかりに開き、ボフォっと音を立てて空気を吸い込む。
肛門ブレスを吐く前兆だった。今から扉に駆け込もうとすれば、確実にそれを浴びせかけられる事になる。
後方に逃げるしか無かった。竦んだガッシュを抱え上げ、ハッケヨイは背後に飛んだ。
同時に糞竜の肛門から大量の液体が迸った。それが、一瞬までハッケヨイたちが立っていた空間を貫いて床にぶちまけられる。
石の床から白煙が吹き上がった。そして、強烈に鼻を衝く刺激臭が充満する。
その液体は沸騰した糞尿だった。こんな溶解液をまともに浴びたなら、人間程度の大きさの生物は一瞬に全身の皮膚を溶かされ、苦悶のうちに絶命する。
炎や冷気より遥かに惨たらしい、最悪のブレスと言えるだろう。

27 :創る名無しに見る名無し:2019/07/12(金) 12:17:11.68 ID:ubHij4Ms.net
幸いにも、その糞尿ブレスの煙が糞竜の視界を覆った。
ガッシュを抱えたまま、ハッケヨイは未踏の通路へ一目散に走り出していた。
追跡の地響きが伝わってくるが、それ程の速さではない。どうやら肛門に裂傷を負ったようだ。
懸念した行き止まりはなく、横道や分岐がすぐに現れた。胸を撫で下ろしながらも、ハッケヨイは全力で駆け続けた。
どれ程を走ったのだろうか。
小さな玄室に身を潜めた時には、糞竜の足音はすでに消えていた。
ハッケヨイはようやく緊張を解き、そしてまだ抱きかかえたままだったガッシュを下ろそうとした。
しかしガッシュは固くしがみ付いて、離れようとしない。
「ガッシュどん、もう奴はいないでごわすよ」
ハッケヨイは出来る限り優しく囁いた。ガッシュが顔を上げ、ハッケヨイの顔を見る。
「わははは、相変わらず不細工だな」
そう言うとガッシュは、ハッケヨイの腕の中で脱糞した。

28 :創る名無しに見る名無し:2019/07/12(金) 12:20:12.34 ID:cU8NYhIT.net
ハッケヨイはガッシュを壁に叩きつけた。

29 :創る名無しに見る名無し:2019/07/12(金) 12:29:52.77 ID:V1xwvH3O.net
「もう無理でごわす!ずっと前から…言えなかったでごわす。ガッシュどんは仲間…でも、もう駄目で…ごわすよ…」
ハッケヨイは精神に変調を来たしていた。
そしてハッケヨイは、壁に叩きつけたガッシュを抱え上げ、静かに力を入れると骨を粉砕した。
蒼く照らされた玄室に、ガッシュの断末魔が響いた。

30 :創る名無しに見る名無し:2019/07/13(土) 00:16:39.25 ID:CTtWfAiN.net
〜おしまい〜

31 :創る名無しに見る名無し:2019/07/17(水) 20:44:56.05 ID:efP+u8Aa.net
LEVEL. 319,9 勝つための条件

ー卒業式まで残り3日、フランス

シェリー「レイス!」ギュン
シェリー「レイス!!」ギャンッ
シェリー「レイス!!!」ギュオッ

カラス「グァーーーッ」ボトボトボトッ


シェリー「…ここまで来れば多少は通用しそうね…カラスの死角を狙うことも出来るようになってきたし」
ブラゴ「だが奴の強さは飛行能力だけではない」

シェリー「もちろんよ。マントに『答えを出す者』の力、そしてバオウ…」
シェリー「絶対無敵の司令塔が『答えを出す者』の力なら、マントは変幻自在の盾、バオウはどんな術をも貫く剣、ってとこかしら?」

ブラゴ(笑いながら言えるようなことではないがな…)

シェリー「大丈夫よブラゴ。私達はある条件を満たせば、必ず勝てる」
ブラゴ「何!?」

シェリー「私達が勝つための条件、それは夜を迎えることよ」

ブラゴ「どういうことだ?」

シェリー「あなたの呪文は黒い。服装もだけど…きっと術の中心近くは未完全なブラックホールみたいになってるんでしょうね。光も重力の影響を受けるから黒い術になるんでしょう」

シェリー「そして彼らの術は必ず光る。これが何を意味するか…」

ブラゴ「暗闇で戦うことになれば、奴はこちらに居場所や術の出所知らせることになるが、こちらのそれは相手に伝わらない」

シェリー「そう。まぁ夜になっても魔力や音で多少は居場所を知られるだろうけど、それでも私達の姿が見えなければ、答えが出る反応速度は大きく落ちるはずよ」

ブラゴ「なら、最初から夜の時間帯を指定して戦えばいいだろうが」

シェリー「それじゃあ暗闇を利用して戦いますって最初から言ってるようなものよ。戦う前からどうすれば暗闇で私達に勝てるか、の答えを用意されてしまうわ」
シェリー「だから夜を『迎える』必要があるのよ。とくに長期戦の末に夜になれば、お互いに消耗してるでしょうから、出せる『答え』は限られてくるはずよ」

ブラゴ「なるほどな…」

32 :創る名無しに見る名無し:2019/07/17(水) 20:46:16.39 ID:efP+u8Aa.net
ブラゴ「バオウはどうする?」

シェリー「バオウを出されても対策できる距離感で常に戦うしかないわね…」
シェリー「例えばブラゴとガッシュがほぼゼロ距離にいる場合。清麿がバオウを唱えてから、バオウが姿を現すまでの間に、ガッシュを清麿の方に向かせれば術を止めざるを得ないでしょう?」
シェリー「ガッシュは術が出ている間は気を失っているから、それくらいは簡単なはず」

シェリー「あるいは中距離にいたなら、バオウを唱えたと判断した瞬間に清麿やガッシュの居る方に距離を詰めるのよ」
シェリー「私達に当たれば巻き込まれる距離までね…そうすれば術を止めざるを得ないでしょう?」
シェリー「要は隙を見せなければいいのよ。バオウを出されても、ガッシュが気を失い清麿がガラ空きならレイス1発で止まるわ」

ブラゴ「だが奴の『答えを出す者』の力があれば、その距離感で戦っているときや隙がないときはバオウを使ってこないだろうがな…」

シェリー「違うわブラゴ。『使わせない』のよ。私達がコントロールするのよ。一切の隙を見せずにね。」

ブラゴ「フ…『答えを出す者』をコントロールする、か」
シェリー「そのくらいやってみせないと、彼らには勝てないわ」

33 :創る名無しに見る名無し:2019/07/17(水) 20:46:54.74 ID:efP+u8Aa.net
ー同時刻、日本


清麿「ガッシュ、先に言っておくがブラゴ達は俺たちの術や戦い方を全て知っている」
清麿「マントの使い道や『答えを出す者』の力、全て対策してくるだろう。その上で勝つための条件は何だと思う?」

ガッシュ「全て対策されていてはそれこそ負けてしまうのではないのか??」

清麿「バオウ・ザケルガは唯一、ブラゴ達に対策出来ないんだ」

ガッシュ「ナヌ!?」

清麿「あの術はぶつかった術や魔力を噛み砕き、吸収することができるのは分かるな?」

ガッシュ「ウヌ。結果悪い力や心が集まって、暴走してしまうから、父上の手を離れ、私の中に眠っておったのだ」

清麿「裏を返せばバオウは呪文同士の衝突では余程のことが無いと負けないんだ」

ガッシュ「でも最初のクリアとの戦いで、バオウはクリアの術を食べきれず負けておったぞ?」

清麿「そう、負けるとすればバオウで噛み砕けない程強力な魔力だった時だけだが…授業を重ねた今となってはそこまでの術や魔力は完全体のクリアですら出せないだろう」

ガッシュ「ならば術が暴走したクリアも、私達のバオウで倒せたのではないか?」

清麿(こいつ頭が悪いな…)
清麿「あれはクリアの抜け殻自体がそもそも異常に硬かったからで、魔力うんぬんでは無いんだ」
清麿「ヴィノーのバリアも、魔力の強さうんぬんでは無く、そもそも術自体を無効にするからダメなんだ」
清麿「そうではなく、魔力同士の衝突、術同士の攻防なら負けることはほぼないってことだ」

ガッシュ「なるほどのう…では私達の勝つための条件は…」

清麿「あぁ…いかにバオウを、避けられないタイミングで、防がれない距離で発動できるかってことだ」

34 :創る名無しに見る名無し:2019/07/17(水) 20:56:08.50 ID:1uaFr0dF.net
空き地でジャイアンリサイタル2日目が行われた


ちょいと一杯のつもりで
飲んだら朝だぜ〜

当然仕事は休むぜ
行けるわけねぇだろ〜

金なんか全然あるわけねぇ
生活出来ねぇ〜

バンドで食える訳ゃねぇだろ
俺たちゃパンクだぜぇ〜

(やっ てらんね〜)やってらんねぇよ×3
(やってらんね〜)もっと俺を見ろ〜♪


結婚するから辞めるぜ
(ふざけんじゃねぇよ〜 )

子供が出来たら辞めるぜ
(舐めてんじゃねぇよ〜 )

親が死ん だら辞めるぜ
(笑わせんじゃねぇよ〜 )

バンドで食えてるアイツら
(羨ましいじゃねぇか〜 )

(やってらんね〜)やってらんねぇよ×3
(やってらんね〜)もっと俺を見ろ〜♪


(やってやるぜ〜)やってやるぜぇ×3
(やってやるぜ〜)こう なりゃ死ぬまでやってやるぜぇ〜♪

Not doing

Not doing

やってらんねぇよ!

35 :創る名無しに見る名無し:2019/07/18(木) 00:34:05.66 ID:dw36nhgX.net


36 :創る名無しに見る名無し:2022/05/19(木) 11:48:14.42 ID:7VLUlcRY.net
https://i.imgur.com/NtAsLy1.jpg
https://i.imgur.com/QJkPDdK.jpg
https://i.imgur.com/DuhOU6v.jpg
https://i.imgur.com/eDUaqdX.jpg
https://i.imgur.com/X9IVw58.jpg
https://i.imgur.com/OLmelEj.jpg

37 :創る名無しに見る名無し:2024/04/03(水) 20:47:57.53 ID:licYfiMTF
四六時中飛ばしてる伊丹−羽田を1回飛ばすたびに7000kWh火力発電した際に発生するのと同等のCO2を排出
四六時中飛ばしてる新千歳━羽田を1回飛は゛すたびに14000kWh火力発電した際に発生するのと同等のCO2を排出
四六時中飛ばしてる成田−クソウルを1回飛ばすたびに28000ΚWh火力發電した際に発生するのと同等のCO2を排出
毎日燃料がなくなるたびに乗り換えてるクソポリヘリタンク2000Lで10000κWh火力発電した際に発生するのと同等のcO2を排出
要するにこれほどの発電能力をクソ航空機に無駄に廃棄させながら増税に原発放射能汚染利権に戦争利権にと拡大してるのか゛岸田文雄な
四六時中猥褻がらみで逮捕されなか゛ら望遠力メラて゛女風呂やらのぞき見して遊び倒して莫大な温室効果カ゛スまき散らして木造家屋密集地上空を
平然と飛ばして墜落して一帯燃やし尽くして皆殺しにする危険極まりない行為を繰り返してる威力業務妨害災害惹起税金泥棒警視庁ヘリや
地球破壊の権化小池デタラメ百合孑のエジプト旅行費や岸田異次元増税文雄の世界一周地球破壞費を違法にしないとダメ絶対
(ref.) ttРs://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000062
ttps://haneda-Project.jimdofree.сom/ , tTPs://flight-rouТe.com/
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