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【リレー小説】勇者ヘッポコとヌルスケ part10
- 1 :創る名無しに見る名無し:2020/03/28(土) 06:34:32.16 ID:OgAIK1Kj.net
- 登場人物
【ヘッポコ】
ゼウスに召喚されロトの勇者となった少年。重力魔法『ボッシュート』を使う。
頭に刺激を受けると爆発する。
『異能遺伝子』を持ち、敵の攻撃や魔法を身体が勝手に反応して再生する。
万引き癖がある。
【ヌルスケ】
不思議なメダルの収集家。メダル王に授かった力で不思議な力や不老不死などを手にしている 。
【ケン・リュックマン】
アメリカから来た顔がリュックの亜人。
擬人化する謎の武器『ルシール』(有刺鉄線を巻き付けたバット)を持っている。
ヘッポコの親友。
※前スレ
【リレー小説】勇者ヘッポコと冒険者ヌルスケ part9
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1581957477/
- 955 :創る名無しに見る名無し:2020/11/08(日) 23:18:44.92 ID:kVcZascI.net
- 「あー」
「……」
教会の個室で、床にペタリと腰をつけ、だらしなく涎を垂らしながら、彼女は天井を見つめていた。
「…アナ」
「うー…あー」
彼女は応えない、ただ天井を見つめてうめき声を上げる。
「……ぁあ」
ヘッポコは声を震わせる、頬を伝う涙を止めることができなかった。
この5年の旅だって辛いことの方が多かった。
勇者は思う。
たしかに辛いことがたくさんあった。
でも、みんなで協力して乗り越えることができたのだ。
今回だってきっとみんながいれば大丈夫だと、そう信じていた。
でも……でも
あんな……拷問を受けたことはなかった。
死ぬ方がマシと思えるようなことは……なかったんだ。
みんながいたから。
体が動けたから。
死んでも……教会で目覚めることができたから
彼女も、信仰を捨てるよう、迫られたのだろう。
でも、人一倍信仰の強かった彼女は、どんな拷問を受けてもそれを捨てることはしなかった。
心を犠牲にしても……っ
俺のおごりだ。
みんなを信じすぎた自分の甘さだ
俺の作戦ミスだ。
死なないことにあぐらをかいた、
勇者である俺の致命的なミスだ。
「ごめん、ごめんアナッ!」
ヘッポコは、虚ろな瞳で天井を見上げ、ただ声を漏らすランの背中に謝ることしかできなかった。
- 956 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 02:14:13.94 ID:k/5kP6bj.net
- https://i.imgur.com/RQqohB8.gif
- 957 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 02:28:08.16 ID:Lu9aZjl+.net
- IDコロコロ
- 958 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 02:31:15.91 ID:1RC/KBYx.net
- ヘッポコは全裸になると己の真性包茎粗チンをアナに見せつけた
- 959 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 05:56:00.27 ID:00M7RmjB.net
- 「アーアーwww!!」
アナは何かを思い出したようだ。
- 960 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 06:00:51.17 ID:NEDZAkIA.net
- 魔物の出現と同時日発生したウイルスは、研究の結果、微生物型の魔物であることがわかった。
このウイルス型の魔物は《オルテガ》と名付けられた。
オルテガは魔物の体内では無害であり、また魔物の呼吸から外にでたオルテガは外気に触れた瞬間死滅してしまうほど弱い。
そのため人体への主な感染経路としては魔物の牙や体液を通しての直接感染となる。
この微生物型の魔物の最も恐ろしい点は、人間の体内に侵入した際オルテガの構造が変化する点であった。
変異したオルテガは性質が変わり、宿主の人体を攻撃すると同時に、魔物の体内時とは比べ物にならない速度で増殖を始める。また、人間の呼吸から空気中にでた変異オルテガは、死滅することなく空間を漂い他人の体内に侵入できるようになる(なお、その状態で魔物に感染しても魔物に対しては無害である)。
人間の体内に侵入したオルテガは一週間徐々に体を破壊し、やがて全身に死ぬほどの痛みをもたらした後に宿主を絶命させる。
オルテガは、教会の研究により、人の体内に巣くうオルテガのみを破壊を可能とする魔法を生み出すことで、人類は絶滅の危機を回避することができた。
しかし病原の発生元は魔物であるため根本的な解決には至らず、治癒魔法が開発された現在でもいまだに年間で1000人を超す死者が発生する。
- 961 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 06:08:08.46 ID:yJB3aMy+.net
- ケンとララの転生を待ったヘッポコであったが一向に来る気配はなく、城から派遣された兵士がヘッポコを迎えに来たため、ヘッポコは後のことを神官に任せ一時アリアハン城へ向かうこととした。
──城の一室に設けられた会議室──
楕円型のテーブルを囲むように座った国の重鎮たちがヘッポコの話に耳を傾けている。
ヘッポコは、魔王城への旅路や魔王と実際に戦った経験を通して話をしていた。
「……五年の旅の中で感じたことは、魔王城へ近づくにつれ、魔物が強くなっているということでした。
その疑問も、魔王と戦闘をした今ならば理解できます、おそらく魔王城を中心に魔族を強化する空気のようなものが放出されているためでしょう、つまり私たちを蹂躙する力を持つ魔王も、城から離れてしまうと本来の力は出せないと考えられます。 そうでないのなら、魔王自らが世界を滅ぼすこともできたはずです。加えて、魔王城から最も遠いこの国の魔物が弱いことも説明できます」
「しかし、弱体化するといってもどの程度なのか、君たち勇者一向を屠る力など、弱体化したところで我々にとっては脅威以外のなにものでもない」
豊かな髭を蓄え、丸眼鏡をかけた学者風の出で立ちをした参謀大臣が問いを発する。
「そうですね……しかし、ここで魔王にはもう一つの問題が発生します」
「もう一つの問題?」
参謀大臣は眉を寄せた。
「ええ、魔族との戦闘中にも感じたことなのですが、魔王と直に戦ったことで確信しました。魔族は、神系の呪文を使うことができない」
「神系の呪文……回復呪文と空間移動呪文のことか」
「そうです、拷問を受けている最中、魔王の姿を確認しましたが、私たちとの戦闘で受けた傷はまだ残っていました。回復呪文が使えるならばわざわざ傷を治さない理由はありません。
つまり神系呪文である空間移動呪文を持たない魔王は、ここまで攻め込むには自分の体で行くしかない。おそらく魔王城からこの国まで、どんな移動手段を用いようと1年は要すると考えられます。しかしこちらには空間移動呪文がある、魔王が留守にしている間に魔王城を落とされるリスクを、魔王が犯すとは考えにくいかと」
「うむ……、では仮に、軍を率いて魔王が攻めてきたとして、その戦闘能力はどれほどになると考えられるか?」
「オルテガの感染能力から割り出せるのではないかと、オルテガの感染率は魔王城から近い町と、この国でどれほどの差がありましたか?」
「確認できる範囲ではおおよそ、1000分の1ほどであったと記憶している」
「その数字がそのまま魔王の力に影響するとするなら……国の全軍でなんとか対応できるレベルではないかと思われます」
「なるほど……ならばその想定も含めてこちらで対策に取り掛かるとしよう、おい」
参謀大臣は一人うなずくと、近くに立った側近を呼び指示を耳打ちする。
- 962 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 06:12:42.33 ID:vd7Np2rJ.net
- 「よろしくお願いします、では、私はこれで」
踵を返そうとするヘッポコに、他の参加者達が驚いたように目を瞠った。
「待て、勇者ヘッポコよ」
今までずっと黙って話に聞き入っていたアリアハン王が口を開く。
「は」
国王の静止にヘッポコの動きが止まる。
肥えた体をゆったりと動かし、アリアハン王は優し気な瞳でヘッポコを見つめる。
「これから、どうするつもりなのだ?」
「はい、まず教会へ行き、仲間の安否を確認します、もしまだ戻ってこないようならば、すぐにでも転移呪文で魔王城へ乗りこみ、仲間を助け、そして魔王を討つつもりです」
「…女神様の加護の効力は、すでに限界を迎えていると聞いているが」
「…はい、その通りです、一か月前、教会でお告げを聞き、もうこれ以上強くはなれないと告げられ、それは先ほどお告げを聞いた時も同じでした」
「さらに言えば、伝説の装備もすべて失ったのであろう?」
「はい、装備をすべて外された状態で転生したので、今、私のもとに伝説の装備はありません」
「…また捕まったらどうするつもりなのだ?」
返答を聞く度に絶望的な状況が顕わになるだけの様子に、アリアハン王は若干の困惑を覚える。
参謀大臣の言葉は遠回しにヘッポコを静止するための言葉であると、この聡明な半トロールの青年が気づかないはずがないのだ。 それでもなお、希望を失わない姿は、周囲にどこかやけくそにも似た危なげな予感を感じさせた。
「もちろん、策があります」
「その策とは?」
「……申し訳ありません、どこから魔王に情報が漏れるかわからない今。まだ申し上げることができません」
「う……うむ…」
現に転生の仕組みが魔王に割られていた事実もあって、アリアハン王はこれ以上の追及を諦める。
「もう行ってもよろしいですか?」
「…うむ……武運を祈っておる」
「はっ、見事魔王を倒して見せます」
ヘッポコは一礼すると会議室から出て行った。
- 963 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 08:18:10.70 ID:gQO8FYY8.net
- おはよう日本!
- 964 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 12:24:06.32 ID:1RC/KBYx.net
- 自演投稿で全て台無しになってるの分かってる?
- 965 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 12:32:10.25 ID:TQv/nMJE.net
- だから、スネ夫は困ったものだ
- 966 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 15:03:31.20 ID:SGVBroFL.net
- んおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
だーーーーー!!!
- 967 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 16:13:05.17 ID:Ezeubfff.net
- 荒らしが偉そうにしてるw
- 968 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 16:16:55.37 ID:00M7RmjB.net
- アナ「ほへ!?ヘッポコぉーん!」
ヘッポコ「大人しく待っとらんかい!」ベシッ
アナ「ぶべらっ!」
- 969 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 16:48:41.23 ID:wVonYLlH.net
- アリアハン城門を越え、教会へと足を向けるヘッポコ。
石畳の街道を歩むその足が、ルイーダの酒場の前で止まった。
ヘッポコの進行方向に立ちふさがる10名の男女。
その出で立ちから、みなギルドに所属する者達であることが分かる。
「ヘッポコ様、お待ちしておりました」
一人の眼鏡をかけた利発そうな若い女が、一歩前へ踏み出す。
「…君たちは?」
声をかけた女、彼女が発する魔力の質から魔法使いであろうと察しをつけながらもヘッポコは尋ねる。
「失礼致しました、私はガガと申します、若輩ながらこの連合の代表を務めさせていただいております」
「…連合?」
ヘッポコは眉を寄せる。
「はい、ヘッポコ連合です……ご存知ありませんか?」
ガガはどこか残念そうに顔を曇らせる。
「すまない、記憶にないな」
ヘッポコはガガの後ろに控える9人をざっと見渡す。
戦士、武道家、賢者、職業はいろいろだが皆どこか緊張した様子であることが伺えた。
「ヘッポコ様のお人柄や活躍に感銘を受け集った有志です、今回ヘッポコ様のご危機と聞き微力ながら力になりたくここに集まりました」
ガガはどこか興奮気味に言葉を発した。
「気持ちはありがたいが連れて行くつもりはない、道を開けてもらえるかな」
ヘッポコのにべもない返答に皆の表情がこわばる。
「……私たちでは、役不足だと? 失礼ですがヘッポコ様、今回集まった皆は連合の中でも精鋭です。必ずやヘッポコ様の……魔王討伐のお役に立てるかと」
ガガの頬が朱に染まっていた。
- 970 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 18:35:50.83 ID:Yf4iVnWf.net
- どんどん赤くなっていった。
ヘッポコ「大丈夫?」
- 971 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 22:25:37.97 ID:cIAeLjYk.net
- ヘッポコはヘッポコ連合にボコられた。
「なんだ!?コイツ弱えぞ!」
「ヘッポコ連合なんて解散だ!」
「俺たちが勇者だ!」
- 972 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 22:36:14.77 ID:8xygNeX9.net
- 俺は昼から仕事だから10時オープンの郊外店舗に行くが
恐らく都会にある旗艦店の方が圧倒的に在庫があると予想してる
- 973 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 22:49:47.86 ID:dbT1xVSS.net
- 「おい、誰を殴っている? そいつはヌルスケというただのメダル収集家だ」
「何なんだよこれぇ!」
ヌルスケはボヤきながら立ち去って行った。
「さあ、時間の無駄だが始めようか」
「……それは、どういう意味でしょう?」
「言葉通りの意味さ、君たちでは何もできないうちに勝負が終わる」
「……!」
目を瞠るガガを見つめ、コロコロ表情の変わる子だなとヘッポコは思った。
「どうした?もう始まってるぞ? かかってこい」
ヘッポコは手のひらを上に向け指でこちらへと促す。
「念のため人払いをお願いします、サンザさん、行きましょう」
後ろに控える数名に周囲への安全を促したガガは、サンザと呼ばれた武道家の男と共に、ヘッポコへと向け構えた。
「はぁぁぁっ!」
サンザが地面を蹴る。
鍛え上げられた体から繰り出される拳撃は、ヘッポコの体をすり抜けた。
「異能体!?」
驚愕を顔に張り付けたサンザの背後に立つヘッポコ。
咄嗟に背後に感じる気配へ攻撃を放とうとするサンザ、しかしすでに彼の意識と体の連動は首筋に打たれた手刀によって断ち切られていた。
「!???」
サンザはバランスを崩し石畳に顔を打ち付ける。体の自由を失ったその事実にまだ意識が追い付いていないようだった。
「メラメー…きゃ」
呪文を詠唱するガガの手をヘッポコの手がひねる。
目にも止まらぬスピードでガガの前に移動し一瞬で彼女の関節を極めたヘッポコ、痛みに膝をつくガガをそのままに、彼は周囲を見渡す。
「今の一連の動きが見えた者はいるか?」
ヘッポコの問に、応えられる者はいなかった。
「魔王と戦うというのはこういう事だ。 その事が分かってもらえたかな?」
- 974 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 22:58:10.07 ID:hKC5VWDh.net
- 「すばらしいです」
腕を極められた痛みに顔を歪めながらも、ガガはまっすぐにヘッポコを見つめる。
「?」
「これが……勇者様の加護の力なのですね……っ。 ヘッポコ様、もし今の力で足りないというならば私たちにもどうか加護をお差付けください」
「……」
ヘッポコはガガの手を離す。そして口を開いた。
「残念だがそれはできない」
「なぜです!?」
「俺の信頼が足りない」
「……ヘッポコ様の…信頼?」
「俺と君たちが十年来の親友と言うなら話は違うが?」
「……!」
ヘッポコの言葉を察して、ガガは黙る。
女神の加護の……否、勇者の加護を受けるために必要な制約はそれほど簡単ではないという事をガガは知る。
ヘッポコ様への信仰だけでは足りないのだ。 お互いが通じて初めて加護の力を得ることができる。
「……重ね重ね失礼いたしました」
ガガが道を開ける。 それに習うように背後の連合員達も道を開けた。
「ありがとう、君たちもその力をこの国を守るために使ってくれ、そうしてくれると俺も心強い」
「……はい」
どこか悔し気にガガは応えた。
自分の不甲斐なさか、考えの甘さか、勇者を一人で行かせてしまうことへか、ガガ自身それはよくわかっていなかった。
「ヘッポコ様」
ガガは遠ざかる背中に声をかける。
「どうか、お気をつけて」
ヘッポコは背中でその声を受け止めながらも、その瞳は魔王への憎悪の炎に燃え滾っていた。
- 975 :創る名無しに見る名無し:2020/11/09(月) 23:44:28.18 ID:w7yfUXno.net
- https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4121848.html
>塚本征也容疑者(25)は、7日午前6時ごろ、
>東京のJR大井町駅近くで20代の女性の下半身などを無理やり触った疑いがもたれています。
>
> 警視庁によりますと、酒に酔って歩いていた女性に
>「大丈夫ですか」などと声をかけベンチに座らせ、
>女性のマスクを外して口移しでお茶を飲ませ、押し倒したということです。
>女性が交際相手に電話で助けを求め、駆けつけた男性が取り押さえました。
- 976 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 03:28:39.44 ID:AEDE899K.net
- 偽勇者「アカン、本物っぽいの出てきた!勝てんから逃げるで!」
ガガ「ヨイヨイサー!」
- 977 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 04:15:12.89 ID:h5pfzXN9.net
- https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2011/09/news122.html
2020年11月09日 16時47分 公開
[ねとらぼ]
日清食品は「日清のどん兵衛 限定プレミアムうどん 史上最もっちもち麺」を11月16日に発売します。
待ち時間はどん兵衛史上最長の8分。カップ麺の常識を破壊する極太麺です。
https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/2011/09/donbe8minit_1901_w650.jpg
麺には希少な「もち小麦」を3割使用し、
“どん兵衛史上最もっちもち”な食感が楽しめるという新商品「日清のどん兵衛 限定プレミアムうどん 史上最もっちもち麺」。待ち時間は驚がくの8分です。
長時間待つどん兵衛といえば、通常5分のところを10分放置して麺をもちもちにする食べ方「10分どん兵衛」が2015年に話題を呼び、
日清食品が「知りませんでした」と謝罪する事態にまで発展しました(関連記事)。
今回登場する「史上最もっちもち麺」は、公式から誕生した「8分どん兵衛」といえるでしょう。
希望小売価格は205円。11月16日より全国で販売されます。
https://image.itmedia.co.jp/nl/articles/2011/09/donbe8minit_1902_w650.jpg
2015年には
「10分どん兵衛の事を知りませんでした」と日清がお詫び
- 978 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 04:48:44.88 ID:nkw7XWdj.net
- 「つまらない話です」
チラシの裏をを見せつけられた痛みに顔を歪めながらも、ガガはまっすぐに自演投稿野郎を見つめる。
「?」
「これが……自演様のIDコロコロの力なのですね……っ。 自演様、もし今の話がつまらないというならば私たちにどうか引導を渡させてください」
「……」
自演はガガの手を離す。そして口を開いた。
「残念だがそれはできない」
「なぜです!?」
「俺の信頼が足りない」
「……自演様の…信頼?」
「俺の話がつまらないのは自分でもよくわかっているそこらの下痢便以下だと」
「……!」
自演の言葉を察して、ガガは黙る。
クソ話の加護の……否、IDコロコロの加護を受けるために必要な制約はそれほど簡単ではないという事をガガは知る。
自演様のしつこいルール無視だけでは足りないのだ。 お互いが通じて初めてIDコロコロの力を得ることができる。
「……こいつはもうダメだな」
ガガがあきれ果てて道を開ける。 それに習うように背後の連合員達もあきれ果てて道を開けた。
「ありがとう、君たちもその力をこのつまらないクソ話の自演投稿のために使ってくれ、そうしてくれると俺も心強い」
「……ペッ」
どこか悔し気にガガは自演に唾吐きで応えた。
自分の不甲斐なさか、考えの甘さか、自演を一人で行かせてしまうことへか、ガガ自身それはよくわかっていなかった。
「クソ自演投稿様」
ガガは遠ざかる背中に声をかける。
「親の顔が見てみたいです」
自演野郎は背中でその声を受け止めながらも、その瞳は一流書き手への憎悪の炎に燃え滾っていた。
- 979 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 04:55:36.39 ID:e8ps0pOX.net
- カッコつけたものの結局魔王にはかなわずヘッポコは全裸にされてそのまま逆さ吊りにされてしまった
おわり
次回からは「平安エロ絵巻」をお送りします
- 980 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 09:29:25.72 ID:pZ6W/PqY.net
- い〜や〜だあ〜〜
- 981 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 12:54:52.92 ID:CcQfr5EM.net
- 続きマダー?
- 982 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 13:17:03.33 ID:CwG9qgfM.net
- 材質:PU材質工芸:ソフト面の閉じ方:ジッパーパターン
:純色スタイル:日韓形:横型の四角形のカラー:全く新しい流行元素
:ファスナーの色の分類:ゼブラ模様の内部構造:ジッパーの暗袋には挟み込みがあります。
折りたたみ式がありますか?いいえリュックサックの方式:斜めショルダーの肩の適用シーン:
カジュアルな裏地の材質:ポリエステルショルダーの肩掛けスタイル:単根適用対象:青年の鞄の硬度:
ソフトタイプ:斜めショルダーバッグサイズ:小流行モデル名:小形バッグ
- 983 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 13:52:37.80 ID:6jNzhOL6.net
- ガガとヘッポコ連合軍は逆さ吊りに口だけヘッポコの下で焚き火をし勇者(笑)を火炙りにした
- 984 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 16:52:38.14 ID:g40f5Chh.net
- すぐヘッポコは教会で復活した
- 985 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 17:12:22.79 ID:ItbnOSu6.net
- 教会に、ケンとララの姿はなかった。
神官にアナのことを託し、ヘッポコは教会を出る。
「また行くつもりか?」
教会の壁に身を預け、腕を組んだ司祭の男ユキノフがヘッポコの背中に語りかける。
ユキノフの言葉に、ヘッポコの歩みがピタリと止まった。
「…ユキノフ……妹のことは……すまなかった」
ヘッポコは背中越しに、水色の短髪の下に妹と同じ青い瞳を宿したユキノフに声を発した。
「よせ、あいつも望んでいった旅だ。 お前の所為じゃない」
「……でも」
「そんな事よりも、今すぐ行くつもりなのか?」
「…ああ、ケンとララ…それにヌルスケを助けないと」
ヘッポコが転生してから時間が経ち過ぎていた。 メダルを探しに行ったヌルスケの安否の確認もしなくてはならない。
「俺も手を貸すか?」
「……いや、確かにお前も加護を持ってるけど……お前の加護のレベルじゃ、正直足手まといにしかならない」
「正直に言ってくれるな」
ユキノフは自嘲気味に笑う。
「…すまん」
「…ほら」
ユキノフは一振りの剣をヘッポコに投げ渡す。
「!」
「この国の名工がヘッポコのために打った剣だ、古の勇者が使ったとかいう聖剣ナマクラーには及ばないだろうが、下手な剣よりはましだろ」
「…恩に着る」
世界でも指折りの職人が打った剣であることは、ヘッポコには手にしただけでわかった。
冒険の最中で集めた中から適当な剣を用意するつもりだったが、この剣ならばそのどれよりも優れている。
「頼んだぞ」
「ああ、必ず助けてみせる……女神様は無意味な試練を与えない。だろ? 今までだって何度もピンチは経験してる。 それを乗り越えるたびに俺達は強くなった。今回だって同じさ」
ヘッポコは微笑し、剣を背負うと、転移魔法ルーラを唱えた。
ヘッポコの体が浮き上がり、すさまじい加速とともに空を翔けていった。
「……女神様……どうか……勇者ヘッポコにご加護を……」
遠ざかるヘッポコ、その消えゆく夕暮れの空に、ユキノフは手を組み祈った。
- 986 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 17:21:44.71 ID:zOQA1//V.net
- ヌルスケ「メダルのためなら〜エンヤコラ〜っと。あっ、小さなメダルみっけ!」
- 987 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 17:51:57.19 ID:ZC13LxyE.net
- 「……こんなもんか」
岩石地帯でヘッポコは自分の手のひらを見つめる。
体に発生する違和感に、眉を寄せ、しかし対魔王の策における第一段階をクリアしたことを確認する。
「…待ってろよ、ケン、ララ、ヌルスケ」
ヘッポコが転移魔法ルーラで飛び立つ。その後には、全身を解体され、血をまき散らす巨大なドラゴンの残骸が残されていた。
魔王城前に着地したヘッポコは、剣を抜くと魔王城へ侵入した。
(牢獄の位置は把握している、本気を出せば一瞬だ)
一蹴りで音速まで加速したヘッポコは、行く手を遮る魔物を蹴散らし、地下牢へ侵入した。
自分がいた牢屋を横切り、その奥、ケンとララのいるであろう牢屋の前で止まる。
蒸し暑い牢獄の中、ハエが飛んでいる。
ハエは、二つの人影に群がっているようだった。
「ケン…ララ……?」
「ひどい臭いだろう勇者ヘッポコ、どうやらこの花の前だと、腐食が早いらしい」
「!」
突然の声に、ヘッポコは咄嗟に振り向いた。
そこには薄く笑みを浮かべた魔王がいた。
「魔王……」
ヘッポコは目を見開き、信じられないといった様子で震える口を動かす。
胸の奥を黒い粘液が覆っていくような、そんな閉塞感がヘッポコを蝕む。
「なぜだ」
ヘッポコは訊く。
「ん?」
「なぜ……二人は…死んでいるんだ?」
なぜ女神の加護を持つ二人が、転生されずに……
突然現れた魔王を前に、
腐り悪臭を放つ肉塊となった二つの腐乱死体を前に、
ヘッポコはそう言った。 そう訊かずにはいられなかった。
- 988 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 18:11:44.94 ID:yAtwSSLs.net
- なにを隠そうヘッポコ自身も既に死んでいたのであった
そう、全ては自演野郎の妄想であったのだ…
- 989 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 19:00:44.67 ID:D50sR1nW.net
- 魔王「あはははあはははあはは…はは」
ヘッポコ「何笑ってんだよ」ゲシッ
魔王「ひらり」
ヘッポコ「チイッ!」
- 990 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 19:14:40.73 ID:zLSV2mdT.net
- 「二人は信仰を捨てた、それだけのことだ」
ヘッポコの問に対し、魔王はどこか誇らしげに応えた。
「そんな馬鹿な…」
「でたらめではないさ、現に死んでいるだろう?」
「……ヌルスケは…どこだ」
「ヌルスケ? ああ、あの盗賊か、奴ならもうこの世界にはいない」
「もういない……どういう――」
「そんなことよりもだ」
「!」
「そんなことよりも勇者ヘッポコよ、この二つの死体に、どうやって信仰を捨てさせたか教えてやろうか?」
魔王はにやりと笑った。
その顔を見たヘッポコは、観念したように腐った死体へと視線を向けた。
確認は簡単だった。 その二つの腐肉の塊にはケンの血塗れのリュックとララの赤い髪がこびり付いていた。
魔王の自信が
二つの肉塊が
ヘッポコに二人の死を嫌がおうにも自覚させた。
そしてそう自覚するとともに湧き上がる事実がある。
想像を絶する拷問が、あったのだと。
信仰を捨てるほどの
使命を捨てるほどの
それは一体、どんな――
ヘッポコの視線は、笑みを浮かべる魔王へと戻った。
「やっと簡単な事実を飲み込んだか?」
魔王のその言葉を聞いた瞬間、それまで理詰めでなんとか抑えていたエインの理性が吹き飛んだ。
「――――魔王ォォおぉっッ!!」
咆哮と共にヘッポコは地面をける。 激情と共に剣を振り上げる。
魔王は手刀で受け太刀。
剣が折れた。
「――」
魔王の拳がヘッポコの腹部にめり込んだ。
「がッ」
ヘッポコの体がくの字に曲がり浮き上がる。
一瞬でヘッポコの背後に移動する魔王。
そして放たれる蹴りがヘッポコの背に着弾。
ヘッポコは海老ぞりに体をそらせ、ソニックブームをまき散らしながら吹き飛び、壁に激突した。
口から血を吐き出し、白目をむき、体をピクピクと動かしながらその場に倒れるヘッポコ。
「拷問から抜け出したばかりで、戦闘の勘も鈍ったお前が、一人で、伝説の武具もなしに、敵を前に激情し、理性を失うとはな……貴様、どうやって余と戦うつもりだったのだ?」
「……」
ケン……ララ……――
薄れゆく意識の中で、ヘッポコの目に変わり果てた二人の姿が映り、やがて闇に閉ざされた。
- 991 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 19:40:58.16 ID:XvZlnTsp.net
- 安倍晋三感ある文章だな
- 992 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:33:46.24 ID:kEoiWIc9.net
- 三日後
猿ぐつわ、鉄の手枷と足枷をはめられたヘッポコは、魔王の間、魔王の座る王座の横に倒れこんでいた。
手枷と足枷は鉄製だ、加護の力を使えれば難なく砕けるだろう、しかし加護の力の供給源たる魔力をカラにされた状態では、常人となんら変わらない力しか使えない。
目の前に……宿敵がいる、その状態でありながら何もできないもどかしさに、ヘッポコは顔をゆがめる
「勇者ヘッポコ、貴様の仲間の死に様が、貴様を殺す方法を教えてくれた」
ヘッポコの視線など意に介した様子もなく、魔王はどこか独り言ちだった。
(……何か策があるのか? この数日、拷問がなかった理由と関係があるのか?……一体…何を)
ケンとララが信仰を捨てた原因が、痛み以外にあるというなら……なんだ?
「あの戦士の男は、魔法使いの小娘の正面の牢獄にいた、これは偶然だったのだが、ある時、戦士はこう言ったのだ。 俺が信仰を捨てればララを助けてくれるか? とな」
「!!」
ヘッポコは目を瞠る。みんなの未来を守ると約束したケンのリュックが頭をよぎった。
「余は約束した、そして女神の気配を失った戦士を殺すことに成功したのだ、最後は実にあっけなかったな」
「……」
「魔法使いの女は、目の前で戦士が死ぬ様を見て、自殺したよ、信仰を捨ててな」
「……っ」
「あれは大変興味深い事例であった、魔族には決して考えつかない発想だ」
「……」
「しかし人間という生き物は、時に自分よりも他人を大切に思うことがある、これは大きなヒントだと思わないか? なぁ勇者よ」
その言葉に、ヘッポコの顔から血の気が引いた。
(……まさか…)
- 993 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:39:57.02 ID:6v8KnDDq.net
- トヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「ミライ」を試乗した小泉進次郎環境相=10日、環境省
小泉進次郎環境相は10日、同省の敷地内でトヨタ自動車が12月に発売する燃料電池車(FCV)「ミライ」の新モデルを試乗した。
水素を燃料とするFCVは走行時に水しか出さず、特殊なフィルターを通して大気汚染物質も取り除くことができるという。
小泉氏は「環境省として支援を強化する意義を再認識した」と語った。
小泉氏はミライが電気ポットなどの家電製品に給電する様子を見学した後、ミライの助手席に乗り、庁舎の周囲を試乗した。
記者団には「静かだし、走りながら空気がきれいになることを感じられるのは今までにない自動車の体験だ」と語った。
同省が所管する国立公園の駐車場の料金をFCVなどを対象に無料とするアイデアも披露した。
これに先立ち、小泉氏は経団連の杉森務副会長(ENEOSホールディングス会長)と都内で会談した。
両氏は脱炭素社会の実現に向け、FCVを始めとする「次世代エコカー」の導入支援や省エネ性に優れた住宅などを普及するため、連携を確認した。
- 994 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:40:04.44 ID:kEoiWIc9.net
- 魔王の間の扉が開く、魔物に連れられ、一人の少女が魔王とヘッポコの前に放り出された。
「うぇぇ、ヘッポコ様……」
「アリアハンに住む娘だ」
「なっ!!」
先ほど頭に思い浮かべた最悪を前に、ヘッポコはもがいた。
体の自由が奪われていることも忘れ、ただもがく。
「どうだ勇者ヘッポコ、信仰を捨てればこの娘は助けてやるが?」
「貴様ッ!」
ヘッポコは、力の限り魔王を睨む。
「……」
対し魔王は、無表情で指を鳴らした。
少女の片足が吹き飛んだ。
少女が絶叫を上げ、のた打ち回る。
「っ!」
ヘッポコは思わず目を閉じる、悔しさで、無力さでおかしくなりそうだった。
ただ、少女の悲鳴が聞こえる。
「イギャアアアアァァァアッ」
ヘッポコはただ無力な自分を呪い、目の前で苦しみ消えゆく命に謝り続けた。
- 995 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:41:05.44 ID:kh10QKU+.net
- 「料理って、難しいでしょう。結婚したら、でも、作れるよ。多分」
結婚したい訳、早いよ。料理が出来なければ、結婚しないってこと。まだ、
何もしてないのに、それとも料理作って食べさせてってこと。
「僕は料理しますよ。まあ、適当ですが、中々上手いですよ」
なんだ、自分が出来る訳か。ということは料理を食べさせてくれる。それって、
家に誘われ、遊びにこないか。そう言うことか。その手には乗らない。
「どんなものが作れるって聞くと、食べたいと思うでしょうね」
別に誘ったつもりは無いけど、食べたいのなら作ってもいいか。
「食べに来ます。もし、食べたい物があれば言ってください。何でも作りますよ」
もう、食べに行くかな、でも、食べるだけではすまないだろうな、行けば私の
肉体は食べられる。それは間違いない。
「食べに行ったら、食べられそう。食べないって約束できます」
何だよ、それって、もういいだろう。我慢の限界だ。
「勿論、変な事はしません。食べるのは料理ですよ。僕が貴女を食べると
思ったわけですか。そうでしょうね。そう思うでしょうね。でも、心配しないでください」
まだ、早いのに、何も知らないし、だからと言って、知るためには冒険も必要だし、
でも、食べられてしまったら、私の鮮度はまた落ちる。
「料理の仕方で、食材は結構変わりますよ。少し鮮度の落ちたものも大丈夫
ですよ。でも、僕は鮮度のいいものしか食べませんが」
- 996 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:41:57.07 ID:KwNapHg/.net
- ―
トリスタンが異変に気付いたのは、妙な爆発音が二回ほどしたところでだ。
茂みから外に出ると、そこには黒焦げになった街が残っていた。
すぐに助けに向かおうとするビビを制止し、トリスタンとロンは街の方に向かった。
「あれは…」
トリスタンははっと息を飲んだ。
そこにあったのは、あの時と同じ光景だったからだ。
地上を鎧を着た兵士たちが走りまわり、あちこちで次々悲鳴が上がる。
そして、以前との違いとして、空からも攻撃が行なわれている。
「あれは…!!」
それは”天使”だった。赤い髪の天使が天使隊を率い、街のあちこちで破壊活動を行なっている、
どうやら王国の軍隊のようだ。
「”純血種”がここにいることは分かっている!吐かなければもっと死人を出すことになるぞ!」
男の怒鳴り声が聞こえる。
「クリムゾン・ナイトだ!助けてくれー!」
そう言いながら逃げ回る農民を後ろから、槍を持った真紅の鎧の兵が突き刺して殺害する。
ロンが思わず後ずさる。トリスタンはそこに駆け出していた。
間違いなくあの時と同じタイプの鎧だ。母や妹を殺したのは、この「クリムゾン・ナイト」で間違いない。
(もしかすると…この中に母さんやパーシーを殺し、ジュリアスを狂わせた元凶がいるのかもしれない…)
トリスタンは歯をギリギリと鳴らし、怒りを露にした。
「まだ生き残りがいたか! さぁ、冒険者だか何だか知らんが、”純血種”の居場所を教えろ!さもないとついでに死んでもらう」
構えたナイトがトリスタンに襲いかかる。
「騎士様ってのは、そこまでエラいのか?え? うおおおおおお!!」
トリスタンが街の門に向かう間、三人のクリムゾン・ナイトの上半身がバルログによって吹き飛ばされた。
「貴様、これだけの数を相手にするつもりか?!」
クリムゾン・ナイトの隊長らしき男が大勢のナイトを従えながら武器を構えた。その後ろには天使隊もいる。
「俺はな…前にしか進めねえぜ…! ロン、後ろに下がってろ!」
こうして戦いの火蓋は切って落とされた。ビビは森の奥から、こちらを黙って見ていた。
【戦闘開始です。 途中参加の方なども歓迎します!】
- 997 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:42:09.49 ID:3nEFYvc7.net
- ヘッポコ拘束6日目
ヘッポコは、茫然と目の前で行われる行為を見つめる。
魔王によって四肢を爆裂させられ、内蔵を潰された激痛に悶える男を見つめている。
「勇者さまぁぁ、お助けくださいいい、め……女神さばっ」
男の頭部がはじけ飛んだ。
脳症が飛び散り、こぼれ出た目玉がヘッポコの目の前に転がった。
ヘッポコは、静かに涙を流す、しかし信仰は捨てない。
「……」
そんなヘッポコの姿を見て、魔王は目を細めた。
(ふむ……もう14人は苦しめたあと殺したはずだが……何か、間違えているのか?)
ただ殺すだけでは駄目なのか?
- 998 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:42:53.90 ID:YVMmT8U5.net
- 『やんごとなき駄目ドラゴン』#1
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。
続く
- 999 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:43:50.90 ID:47s2sh+x.net
- クソニートども?
- 1000 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:44:49.42 ID:IGoqpSTr.net
- 保守保守
- 1001 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:44:55.93 ID:4w9/g2Bb.net
- 激痛の対価
ヘッポコ拘束7日目
体が動かない。
三日前から始まった倦怠感はもはや体を動かそうとする気力すら奪い取っていた。
内蔵がキリで何度も突かれるような激痛を放ち。 脳は痛みの信号の後記憶が裂かれるような消失感にさいなまれる。
その隙間に、無残に殺された人々の顔が浮かぶ。
地獄としか言いようがなかった。 鼻や口から粘土の高い血が零れ落ち、それが液状化した内蔵であることに気が付く。
体は寒さに震え、神経を痛みと恐怖が満たす。
目が赤く染まる。
充血した毛細血管が裂け、血がこぼれだす。
息を吸ってもヒューヒューと肺が空洞化した音を立てた。
体が内側から急速に朽ちているのが実感できた。
早く終われとヘッポコは願う、この痛みと苦痛が早く去れと。
思い出が裂ける、内蔵が壊死する、呼吸ができず、血はこぼれだす、全身がぬめる。
一日続いた地獄の苦しみの中、やがてそんな苦痛すら感じなくなったころ
死んだ人々の顔が闇の中ぼんやりと浮かび、戦えと呼びかけられた気がした。
- 1002 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:45:38.23 ID:Egx6XBO7.net
- 「貴方は自らの心臓が何故、鼓動を止めないか、尋ねられたことはありますか?」
「拳銃で頭をブチ抜いても死なない。まるであれは化け物だ!」
半世紀以上前、第二次世界大戦末期。
M県椰鷺塙村の東三キロの山中で軍事演習中の警察予備隊の小隊が数分で壊滅した。
精鋭部隊の彼らは何故数分で壊滅したのか?誰が襲撃したのか?
三十年前、S県平岡町交差点。
地元の有名大学の優秀学生Eが交番を襲撃し警官五名を殺害し拳銃を強奪。
車に向けて無差別に発砲して二十九名を射殺後に自殺する惨事が起きる。
三年前、東京都メトロ有楽町駅。
電車に仕掛けられた、液体爆弾が炸裂し電車が脱線。
死傷者六十三名の国内最悪のテロが起きた。が、犯人に目星はつかず迷宮入りとなった。
「時を越えて犠牲を払う時に、惨劇は起きて血の雨が降るだろう。」
人々が、"パンドラの箱"を開けるときまた、悲劇は繰り返される。
何が起きても、何があってもそこにある物は絶望だけでしかない。
監督 クリストファー・ノーラン(だったらいいなぁ)
「ダウン・タウン」
- 1003 :創る名無しに見る名無し:2020/11/10(火) 22:45:56.40 ID:07EPEmsJ.net
- ん
- 1004 :2ch.net投稿限界:Over 1000 Thread
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