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ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【241】

1 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2023/05/21(日) 10:27:27.33 ID:obgPc/Cb.net
オリジナルの文章を随時募集中!

点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

評価依頼の文章はスレッドに直接、書き込んでもよい!
抜粋の文章は単体で意味のわかるものが望ましい!
長い文章の場合は読み易さの観点から三レスを上限とする(例外あり)!
それ以上の長文は別サイトのURLで受け付けている!

ここまでの最高得点79点!(`・ω・´)

前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する!【240】
https://mao.5ch.net/test/read.cgi/mitemite/1680654989/

2 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2023/05/21(日) 10:28:22.93 ID:obgPc/Cb.net
ワッチョイにはしなかった!

さて、出掛けるとしよう!(`・ω・´)

3 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 13:44:23.86 ID:8zQzdf36.net
dionだとバレるとまずいんか?

4 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 14:37:43.74 ID:8zQzdf36.net
なぜワッチョイつけない?

5 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 14:39:02.70 ID:0pJPFkDw.net
では、こちらの文章を評価いただきたい
プロローグとして、二人の関係性や特異性、バックグラウンドなどを読者に理解させることにフォーカスしたつもり

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「妹にお兄ちゃんって言わせたい!」プロローグ
周囲から『風凪兄妹』と呼ばれる、人間と獣人のいびつな義兄妹。
その出会いは、思い返せばあまりに唐突なものだった。

「こんにちは!私、凪っていうの、あのっ……!私のこと、ここにおいてくれませんかっ……?!」
突然俺の家に押し掛けてきた、碧眼で白い髪を持つ猫耳の少女。
こちらが玄関の扉を開くや否や、一息で一気にそうまくしたてた。
当時彼女は身寄りがなく、片っ端から居候できそうなところをあたっていた様子。
現在ひとり身で暮らしている俺も彼女のターゲットの一人だったようだ。

何の脈略もなく押し掛けてここに住まわせてくれと求める少女。
あまりに唐突で、場違いで、非常識な要求。
普段の俺なら、即座にチェーンをかけて扉をしめ切っていたことだろう。

しかし、当時俺は数か月前唯一の肉親であった母さんを失った状況。
今思えば、俺は心の奥底で人肌を求めていたのかもしれない。
気づいたら俺は、彼女を居候として迎え入れていた。
そんな彼女の声が、うっすらと聞こえてくる。
「・・・ねぇ、起きて。」
「は?」
薄眼で反射的に答える俺。その意識はもうろうとしていた。
「は?じゃないよ〜、今日お休みだからってあんまり長いこと寝てちゃだーめっ!」
直後、頭部に走る激しい振動と鈍痛。きっと凪は俺のことを衝撃でたたき起こそうとしたのだろう。
しかし、人間とヒトならざる者とでは力の差が違う。
急速に遠のく俺の意識。悲しきかな俺は彼女のモーニングコールで、再び眠りの園へ逆戻りすることになってしまったのだった。

「・・・」
再び意識が戻った時、彼女はまだ俺の布団の上にのしかかっていた。
「・・・寝すぎだよ。一日そうやってるつもり?」
どうやら先ほどの俺の失神は彼女には二度寝として認識されてしまっているようだった。『どうしてまた寝てしまったんだ』と言わんばかりに、目の前の少女はその猫耳と尻尾をピンと立て、不機嫌そうな顔でこちらを見つめていた。
彼女に文句を言おうにも、俺の頭はまだそれができるほどしっかりと覚醒していなかった。まだ頭の奥がぼんやりと鈍痛に包まれたまま少し体を起こし、あたりを見渡す。太陽は天高く俺たちを照らしていることから、今はおそらく正午ほどだろう。普段は午前8時には起床していることを考えると、凪がたたき起こしに来るのも無理はない。

「わりぃ、凪」
彼女に平謝りしながらふと視線を下方へ逸らすと、ベッドのそばには俺の相棒とも呼ぶべきものが立てかけられていた。それは、俺が昔から愛用しているギター。今でこそ凪にせがまれては弾いて聞かせたりしているが、彼女が来る前まではこのギターが肉親を失った俺の寂しさを紛らわす唯一の手段となっていたことは俺の中で大切な意味を持っている。
「このギター、リビングから持ってきたのか?」
「うんっ……またふーまのギター聞きたくて。」
彼女ははにかむように言うと、まっすぐな視線を俺に向ける。
彼女は俺のことを、名前である『風真(ふうま)』と呼ぶ。

凪が転がり込んできた当時、何も知らない周りの住人には義理の兄妹とごまかしていた。
それゆえか今では彼らから『風凪兄妹』と呼ばれるようになり、最近では彼女も自身も自らを『風真の妹』と名乗るようになっていた。でも、彼女は頑なに俺のことを『お兄ちゃん』と呼ぼうとはしない。

どうせ自他ともに兄妹だっていうなら、一度くらいそう呼んでくれてもよいのに。その様子は、まるで義兄妹であることを内心認めていないかのようだった。
しかしながら、その割には朝起こしに来たり弾き語りをせがんできたりと、俺のことを嫌っているようにも思えない。俺との関係性の落としどころがつかめないだけなのか、それとも別の何かしらか……気にしなければなんということもない小さなその矛盾は、心の奥底に疑問の種を宿していた。

「ほらほら、ふーまのギター早く聞きたいなぁ。早く!おーきーてーっ!」
凪は言葉を言い終わるや否や、強引に俺の布団を引っぺがす凪。まるでティッシュペーパーのごとく軽々しく宙を舞う布団。快適な逃げ場をなくした俺は、渋々布団から出ると今日も相棒のギターを手に取りリビングへ降りる。
こうして、俺たちの日常は何事もないように始まった。

6 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2023/05/21(日) 14:40:35.22 ID:obgPc/Cb.net
文芸サロンではワッチョイであった!
荒らす者がほとんどいなくなり、その必要性をあまり感じなくなった!
あとワイスレ杯の関係もある! 一人の多作を嫌う者もいるように思う!
または作者が隠していたいと思うこともあるだろう!

ワイの考え!(`・ω・´)ノシ 深い意味はない!

7 :ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE :2023/05/21(日) 14:53:43.67 ID:obgPc/Cb.net
>>5
まず最初に基本的なことを書いておく!
感嘆符の後ろに文章が続く場合、全角の空白を入れた方がよい!
三点リーダーは「・・・」のような中黒ではなくて「……」の偶数を心掛けて貰いたい!
「」の末尾の句点の有無は統一した方がよい!

>最近では彼女も自身も自らを『風真の妹』と名乗るようになっていた。
(彼女自身も、でもよい!)

獣人について周りは驚いていないようだった!
人間はいるが、普通の世界に思えない!
外の様子が気になるところ!

プロローグなのでこれから本編が始まれば色々と設定が明らかになるのだろう!
文章自体は書き慣れている! それでいて文章の基本を知らないような書き方が腑に落ちない!
何かを試す意図で書かれたものなのだろうか!

ワイの感想!(`・ω・´)

8 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 15:08:08.85 ID:0pJPFkDw.net
>>7
実はこちらは2018年に推敲なしの一発書きでLINEグループのノートに投降したプロローグ文章を手直ししたもの。
地の文の加筆修正を中心に全体的なフローがスムーズになるように見直したものになります
三点リーダーがところどころ中黒になっているのは、修正時に手を加えなかったが故のミスでした。
当時は三点リーダーのルールを知らなかったので全編通して中黒三点だったのです
『文章の基本を知らないような書き方』というのは実際にその通りで、試す意図などは全くないです。
本当に文章の書き方を知らないまま書いていたためこうなったのだと思います。文章自体は書きなれているとの評価は私には意外でした

そもそもこのプロローグ自体が一発書きであるため、世界観については今のところほとんど定まっていない状態。
主人公たちが住んでいるのは比較的田舎町の狭いコミュニティ。この世界で獣人は珍しいものであり怖がられることもあるが、凪が活発な性格でご近所の人助けも頻繁に行うなどして、その力が脅威でなく有益なものとして受け入れられたという経緯を考えています。
また、唐突に出てきた風凪兄弟という愛称は凪が冗談から気に入ってそのまま言いふらしたものだが、社会とのかかわりを可能な限り避けてきた風真はミーム的に広まったものだと思っている。

9 :ぷぅぎゃああああああ :2023/05/21(日) 15:20:25.42 ID:obgPc/Cb.net
なるほど! 得心がいった!
文章の基本を知らない状態で書いたものを、
今の実力で推敲! 新旧の実力が入り混じったものが出来上がったと!

今の実力であれば書きたかったものを形に出来るのでは!(`・ω・´)実力を飛躍的に伸ばす時がきたのかもしれない!

10 :ぷぅぎゃああああああ :2023/05/21(日) 15:23:36.53 ID:obgPc/Cb.net
待てよ、実力よりも地力を伸ばす方が適切か!(・`ω・´)ノシ

11 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 15:27:38.97 ID:8zQzdf36.net
三点リーダーに関して、文章の基本のことで言えば前スレでこういうのがあった

>>確か二人は。。嫌な事を思い出した。
>(句点の打ちミスに見えるので「……」の三点リーダーを使った方がよい!

ワイ氏は、打ちミスに見えるので「……」の三点リーダーを使えとレスしているが
実際のところ、最近はプロアマを問わず
「。。」という書き方をするのが増えてきている
なので時代の流れだとして、これに関しては、もう問わなくていいのではないだろうか?

12 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 15:29:30.44 ID:0pJPFkDw.net
といいつつ、"「」の末尾の句点の有無は統一した方がよい"は現時点でも知らなかった基本事項なので、まだまだ勉強不足だなあと思います。
2018年当時においても、この物語の要点は『凪に義兄妹の兄として認めてもらい"お兄ちゃん"と呼んでほしい風真と、便宜上妹のふりをしているが実際は憧憬からくる恋心のようなものを抱いておりどうにかして風真に気づかせようとしている』という感情の対立構図と定めていたので(当時はそれを定めていながらその要点がまったく反映されていないプロローグとなっていた)、この関係性のもどかしさが稚拙な作品ながらもずっと自分の中の記憶に残り、こうして今の自分の手直し作業へつながったのではないかなあと。
基本的に自分の経験や境遇から引き出して物語を作るタイプの人間であるのに、今回のようなもどかしい義兄妹の片思いを一発で出力できたのは奇跡だと思います

13 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 15:33:42.76 ID:0pJPFkDw.net
一応、2018年版も置いておきます
何も考えずに書きなぐっていたため時系列その他もろもろ描写がぐっちゃぐちゃでした。

「妹にお兄ちゃんって言わせたい!」プロローグ



「私、凪っていうの。よろしくね、お兄ちゃん!」
あの時白い髪を持つ猫耳の少女は俺にそう名乗った。
当時彼女は身寄りがなく、片っ端から居候できそうなところをあたっていたようで、俺にも居候を頼んできた。
唯一の肉親であった母さんが他界し寂しさを強く感じていた俺は、反射的に彼女の居候を受け入れる決断をした。
これが、周りに風凪兄妹と言われる実にシンプルな二人の出会いだった。
直後、彼女が口を開いた。
「・・・ねぇ、起きて。」
「は?」
当時の彼女が発しなかったような謎の言動に俺は困惑した。
日は頭上で俺たちをてらしている。つまり、今は昼のはずである。
「は?じゃないよ、今日お休みだからってあんまり長いこと寝てちゃだーめっ!」
その直後、突如視界が暗転し、俺は意識を手放した。

「・・・」
覚醒しかけ、寝ぼけ眼で目の前の人物を見る。布団の上から俺にのしかかっている目の前の少女はその猫耳と尻尾をピンと立て、不機嫌そうな顔でこちらを見つめていた。
「・・・寝すぎだよ。一日そうやってるつもり?」
「わりぃ、凪」
凪にそう返すと少し体を起こし、あたりを見渡した。ベッドのそばには本来ないはずのものが立てかけられていた。俺が昔から愛用しているギター。時々凪に聞かせていたりもする。親をなくした自分にとって、凪と出会う前からギターは唯一寂しさを紛らわす一つの手段だった。それは凪も理解していたようだった。
「このギター、お前が持ってきたのか?」
「うん、そばに置いたほうがいいかと思って。」
こんな何気ない気遣いは、彼女の一番の取り柄。俺はなんどもそれに助けられてきたんだっけ。
「ほらいつまでも寝てないで起きるよ、風」
そして凪は俺の布団を剥がした。起床を促された俺は渋々布団から出て階下に降りた。
こうして、俺たちの日常は何事もないように始まった。

14 :ぷぅぎゃああああああ :2023/05/21(日) 15:37:48.16 ID:obgPc/Cb.net
>>11
ラノベだけが小説ではない!
ラノベを好んで書いていた作者が心境の変化で、
文学寄りの作品を書きたい衝動に駆られたとする!
そこでも文章に「。。。」等と書くのだろうか!
悪癖となる前に直した方がいいとワイは思う!

会社にもよるが「……」の二つ一組を基本としているところがある!
普通名詞扱いに「。。。」がなるには相当な時間を要すると思われる!

>>12
好機と信じて書き進めればよい!(`・ω・´)

15 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 15:42:59.75 ID:8zQzdf36.net
>>5
>一息で一気にまくしたてた

「一息で」も「一気に」も意味は重複するので
一息でと入れずに、一気にまくしたてた。だけでよくないか?

>当時彼女は身寄りがなく、片っ端から居候できそうなところをあたっていた様子。
>現在ひとり身で暮らしている俺も彼女のターゲットの一人だったようだ。
>何の脈略もなく押し掛けてここに住まわせてくれと求める少女。

脈絡というのは、話の筋道のことで
彼女にとっては「身寄りがなく、片っ端から居候できそうなところをあたっていて
ひとり身で暮らしている俺がターゲットだった」と話の筋道をしていて
それが彼女の脈略であって
何の脈略もなくと書く必要はないのでは?

当時彼女は身寄りがなく、片っ端から居候できそうなところをあたっていた様子。
現在ひとり身で暮らしている俺も彼女のターゲットの一人だったようだ。
それで、押し掛けて来てここに住まわせてくれと……

くらいでいいのでは?

16 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 15:58:14.80 ID:8zQzdf36.net
>>5
>あたりを見渡す。太陽は天高く俺たちを照らしていることから、今はおそらく正午ほどだろう。

室内で寝ていて起き掛けなのだから、「太陽は天高く」かはわからないはず
そう書きたいなら、その前に窓を開け外を見てからにしたほうがいいだろう

最初は気持ちがなかった風と凪の関係が近づく”過程”を描いてほしかったのと

あと、全体的に、呼び方が”凪”になったり”彼女”だったりする基準がいいかげん

17 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 16:11:12.27 ID:0pJPFkDw.net
>>16
確かにご指摘の通りですね、ベッドの上から窓は見えないはず。
風真がベッドから出るというのはプロローグとしてそろえるべき情報はもう全部そろって物語は次の段階へ進みますよ、という流れの表現のつもりであります。
その点を考慮すると、この時点ではまだベッドにいるままなのは動かせそうにないです。
その代わり、凪にカーテンを勢いよく開け放ってもう昼だよと言わせることで風真に現在時刻を自覚させるのはどうでしょう。

名前と代名詞の出現に規則性がない点は、正直どのような状況において名前を使用すべきでどのような状況は代名詞が適切なのか理解していないところがあると思います。
まとまりごとに一度凪という名前で表記した後、次のまとまりまでは彼女で通すというような形で、英語によくあるような形で代名詞を使用していたつもりです。

気持ちがなかった風と凪の関係が近づく”過程”については、このプロローグの目的が『出会った最初』と『今』の対比をすることで当時と比べて今二人がどのくらいの関係性まで発展しているのかを示す意図がありました。
そのコントラストをパキッと明確にするため、途中の過程は省き出会いと現在の描写だけに集中しています。

18 :ぷぅぎゃああああああ :2023/05/21(日) 16:23:27.44 ID:obgPc/Cb.net
>>17
窓際にぴったりと引っ付く形でベッドがあれば見えないとは云えない!
作者の案を取り入れて、凪がカーテンを開け放つ!
寝ながらにして太陽の位置を確認してもいいだろう!

あとは作者の考え方と工夫次第!(`・ω・´)ノシ ワイはここまでとする!

19 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 16:31:41.05 ID:0pJPFkDw.net
【修正点】
・三点リーダーは『……』に統一
・「」で表記されるセリフの末尾に感嘆符と疑問符以外の句読点はつけないように統一
・凪の文章内での呼称については、冒頭で一度だけ凪という名前を出しそれ以降は彼女で統一
・『一息で一気に』という表現の重複を解消
・太陽は天高く俺たちを照らしていると風真が認識することについての矛盾を解消

次レスに続く

20 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 16:31:53.78 ID:0pJPFkDw.net
「妹にお兄ちゃんって言わせたい!」プロローグ


周囲から『風凪兄妹』と呼ばれる、人間と獣人のいびつな義兄妹。
その出会いは、思い返せばあまりに唐突なものだった。

「こんにちは!私、凪っていうの、あのっ……!私のこと、ここにおいてくれませんかっ……?!」
突然俺の家に押し掛けてきた、碧眼で白い髪を持つ猫耳の少女、凪。
こちらが玄関の扉を開くや否や、彼女は一息でそうまくしたてた。
話を聞くと彼女は身寄りがなく、片っ端から居候できそうなところをあたっていた様子。
現在ひとり身で暮らしている俺も彼女のターゲットの一人だったようだ。

突然に押し掛けてここに住まわせてくれと求める少女。
それは俺からするとあまりに唐突で、場違いで、非常識な要求。
普段の俺なら、即座にチェーンをかけて扉をしめ切っていたことだろう。

しかし、当時俺は数か月前唯一の肉親であった母さんを失った状況。
今思えば、俺は心の奥底で人肌を求めていたのかもしれない。
気づいたら俺は、彼女を居候として迎え入れていた。



そんな彼女の声が、うっすらと聞こえてくる。
「……ねぇ、起きて」
「は?」
薄眼で反射的に答える俺。その意識はもうろうとしていた。
「は?じゃないよ〜、今日お休みだからってあんまり長いこと寝てちゃだーめっ!」
直後、頭部に走る激しい振動と鈍痛。きっと凪は俺のことを衝撃でたたき起こそうとしたのだろう。
しかし、人間とヒトならざる者とでは力の差が違う。
急速に遠のく俺の意識。悲しきかな俺は彼女のモーニングコールで、再び眠りの園へ逆戻りすることになってしまったのだった。

「……」
再び意識が戻った時、彼女はまだ俺の布団の上にのしかかっていた。
「……寝すぎだよ。一日そうやってるつもり?」
どうやら先ほどの俺の失神は彼女には二度寝として認識されてしまっているようだった。『どうしてまた寝てしまったんだ』と言わんばかりに、彼女はその猫耳と尻尾をピンと立て、不機嫌そうな顔でこちらを見つめていた。彼女に文句を言おうにも俺の頭はまだ鈍痛に包まれたまま。一瞬浮かんだその衝動は寝起きでぼんやりとした意識の奥に溶けていった。俺の横たわる布団のクッションをばねに窓のそばまで跳躍した彼女は、その勢いのまま一気にカーテンを開け放つ。
「ほら、太陽がもう真上まで来てるよ。もうお昼!」
窓の外をのぞき込みながらそう言う彼女を見て時計に目線を移すと、時刻はおおよそ正午ごろ。いつもの俺なら午後8時には起きているので、彼女がこうしてたたき起こしに来るのも無理はないことだった。

「わりぃ、凪」
彼女に平謝りしながらふと視線を下方へ逸らすと、ベッドのそばには俺の相棒とも呼ぶべきものが立てかけられていた。それは、俺が昔から愛用しているギター。今でこそ彼女にせがまれては弾いて聞かせたりしているが、彼女が来る前まではこのギターが肉親を失った俺の寂しさを紛らわす唯一の手段となっていたことは俺の中で大切な意味を持っている。
「このギター、リビングから持ってきたのか?」
「うんっ…… またふーまのギター聞きたくて」
彼女ははにかむように言うと、まっすぐな視線を俺に向ける。
彼女は俺のことを、名前である『風真(ふうま)』と呼ぶ。

彼女がうちに転がり込んできた当時、何も知らない周りの住人には義理の兄妹とごまかしていた。
それゆえか今では彼らから『風凪兄妹』と呼ばれるようになり、最近では彼女も自身も『風真の妹』と名乗るようになっていた。でも、彼女は頑なに俺のことを『お兄ちゃん』と呼ぼうとはしない。

どうせ自他ともに兄妹だっていうなら、一度くらいそう呼んでくれてもよいのに。その様子は、まるで義兄妹であることを内心認めていないかのようだった。
しかしながら、その割には朝起こしに来たり弾き語りをせがんできたりと、俺のことを嫌っているようにも思えない。俺との関係性の落としどころがつかめないだけなのか、それとも別の何かしらか……気にしなければなんということもない小さなその矛盾は、心の奥底に疑問の種を宿していた。

「ほらほら、ふーまのギター早く聞きたいなぁ。早く!おーきーてーっ!」
言葉を言い終わるや否や、強引に俺の布団を引っぺがす彼女。まるでティッシュペーパーのごとく軽々しく宙を舞う布団。快適な逃げ場をなくした俺は、渋々布団から出ると相棒のギターを手に取りリビングへ降りる。
こうして、俺たちの日常は今日も何事もないように始まった。

21 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 18:41:14.84 ID:UEpk9lWw.net
>>20
体言止めの多用が目にうるさい感じだけど、個性と受け止められる範囲かな。
それよりも、最初に居候と言っているのに主人公が兄妹設定にこだわる、その理由付けが弱いのは問題だと思う。

22 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 18:48:05.75 ID:UEpk9lWw.net
前スレ>997
ダブル一人称は、高千穂遥さんのダーティーペアでやってた。
でも章ごとに切り替える方法で、一行の中でダブらせるのではないな。
ねえ、なんで君は作品名をはっきり言わないのかな。そんなんじゃ、本当にその作品があるのかと疑われても仕方ないよ?

23 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 19:07:12.37 ID:8zQzdf36.net
>>22
ヒント。これでググってみ

>次に主人公、有栖川有栖の視点の入れ替わり。
>基本この人の一人称で小説は書かれているが、数行で視点が誰かと入れ替わっている所がある。
>しかも行数も変えずに。他にもいきなり誰かの回想シーンと思わしき文章に話が飛んでいったり、
>いきなり「彼」という言葉を使い始め、「それは誰なんだよ!!」と突込みがいれたくなる。
>火村の呼び名がいきなり助教授に変わっていたり。
>あと、途中でこの作品を有栖川有栖(作中の)小説、日記のような感じで書いていると思わせる文もあった。
>なんじゃそりゃ?実際ネタが良い分、この文章力が一番の問題だ。

24 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 19:15:08.36 ID:8zQzdf36.net
>>20
>「ほらほら、ふーまのギター早く聞きたいなぁ。

些細なことだけど、「聞きたいなぁ」より「聴きたいなぁ」がいいな

25 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 19:20:55.39 ID:8zQzdf36.net
>またふーまのギター聞きたくて

も同様

26 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 19:29:08.22 ID:UEpk9lWw.net
>>23
誰がヒントをくれと言ったのか。
思わせぶりでマウントを取れると勘違いしているのか、人とまともに会話もできないコミュ障なのか。対面でならともかく、文字上でこの性格は文章家として致命的じゃないのか。


どんな奇抜な手法でも、それが効果的に機能しているのならアリだ。
逆にだれかがやっているからといって、使い方が悪ければヘタクソとしか言いようがない。
例えば、塩ラーメンというものがあるからと、出汁もとらずお湯に塩を溶いただけのものを食わされたら、誰でも「こんなしょっぱいものが食えるか」と言うだろう。
そこで「塩ラーメンなんだからこれでいいんだ!」と主張しても、それは問題の本質を理解していないだけ。

27 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 19:34:34.89 ID:8zQzdf36.net
>>26
ヒントとしてるがもう答えが出てるだろ
それでもわからんか?
面倒な奴だなお前は

28 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 19:38:54.85 ID:UEpk9lWw.net
>>27
作者と作品名をなぜはっきり言えないのかと聞いているのだけど。
なんで物事をストレートに言えないのだろう。ネットコミュ障というやつか。

29 :創る名無しに見る名無し:2023/05/21(日) 19:39:29.42 ID:8zQzdf36.net
>>26
無視してもいいところを答えてやってるのに
すぐにキレるわ、ウィットもなしで、ユーモアのセンスも皆無だわ
対人関係全く築けなさそうな、こういうやつが最も苦手だ

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