阪神電気鉄道は１４日、阪神線と阪神なんば線で使われていた車両３編成（計１８両）が“車検切れ”のまま、
最長４カ月にわたり、最大６万キロを超過して走行していたと発表した。
国土交通省の保安監査に備え、１３日に車両の管理台帳を確認した際に判明し、近畿運輸局に届け出た。
こうしたミスは阪神電鉄では初めて。車両の不具合はなかったという。
阪神電鉄によると、車両は鉄道事業法に基づき、４年以内か走行距離６０万キロ以内に、
動力部やブレーキなどを対象とした「重要部検査」を行わなければならないが、
これらの車両は約６１万〜６６万キロを走行。６０万キロを超過して走行した期間は最大４カ月に上った。
各車両は直前の検査から４年以内にあたる２５年４〜２６年３月の間に最新の検査を行ったが、
それより前に走行距離が超過していたことを見逃していた。
これまで阪神電鉄では４年以内に６０万キロを超過することはなかったが、
平成２１年３月の阪神なんば線開業で、車両あたりの走行距離が伸張。
担当社員が、台帳で管理している車両ごとの検査時期のみに注目し、走行距離に注意を払わなかったことが原因という。
今後は全車両の走行距離の一覧表を作成し、１カ月ごとに更新。複数の職員でチェックすることで再発を防ぐ。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140614/waf14061422100019-n1.htm