母が涙声「長女に申し訳ない」…虐待遺棄で求刑
６歳の長女に暴行を加え、遺体を雑木林に埋めたとして、死体遺棄と暴行の罪に問われた母親の山口行恵被告（３１）。
横浜地裁（鬼沢友直裁判長）で２８日、最終意見陳述を行った山口被告は、消え入るような涙声で
「（長女には）本当に申し訳ないことをした」と述べた。検察側は懲役３年を求刑した。
起訴状などによると、山口被告の長女あいりちゃんは２０１２年７月２２日、元交際相手の男（２９）
（傷害致死罪などで懲役８年確定）のアパートで、男に頭を浴槽に打ち付けられるなどして死亡。
山口被告はあいりちゃんが死亡する前、顔を殴るなどの暴行を加え、男とともに遺体を横浜市内の
雑木林に埋めたとされる。
山口被告は死体遺棄罪について無罪を主張、暴行罪も一部否認しているが、検察側は論告で
「被告の供述は不自然さがぬぐえず、変遷もしていて信用できない」と指摘。
弁護側は「（被告は）被害者の死が受け入れられず、男が遺棄現場で何をしているのかも分からない精神状態だった」と反論。
暴行についても「しつけの一環で行われたもので軽微だった」と主張した。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140729-OYT1T50103.html