ソウルでなくしたスマホが平壌に!?
中国経由で密輸…ユーザー増え、カカオトークも大人気
北朝鮮当局、スパイ容疑で住民摘発・処罰も
韓国でなくしたスマートフォン（多機能携帯電話端末）の一部が中国を経由して北朝鮮に送られていることが分かった。
消息筋が1日「ソウルで先日スマートフォンをなくした人が、グーグルで位置追跡したところ、平壌にあることが分かった。
北朝鮮当局は韓国の電子機器を意図的に収集・分解し、模倣品を作っている」と語った。
また、この消息筋は「韓国で紛失し、北朝鮮に流入したのスマホは北朝鮮でひそかに使用されたり、研究目的に使われたりすることもある」と話している。
北朝鮮が独自に製造している「平壌タッチ」「アリラン」などのスマートフォンは、韓国製品や中国製品をまねて作られたものだと言われている。
この消息筋は「韓国でなくした携帯電話は、中国でUSIMカード（利用者の加入権情報が保存されているカード）だけを取り換え、北朝鮮に密輸されている。
最近は北朝鮮内の韓流ブームもあり、住民の間で韓国製品の需要が増えた。性能のよい韓国製スマートフォンは人気がある」と語った。
特に韓国から送られて来たスマートフォンは「カカオトーク」などの無料チャット・通話アプリがそのまま入っており、北朝鮮の住民たちに人気があるという。
カカオトークはインターネットがない北朝鮮全域でメッセージ送信が可能なので、貿易関係者や韓国、中国にいる人とひそかに連絡する住民が主に使用しているとのことだ。
北朝鮮当局はこのほど、カカオトークのユーザーが増えているのを受け、スパイ容疑で処罰しているケースもあることが分かった。
一方、米国の自由アジア放送（RFA）は1日、北朝鮮保衛部が国境地方在住の住民を対象にスマホを取り締まる際、カカオトークのアプリをインストールしているかどうかを調べていると報じた。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/08/02/2014080200481.html