新潟市会津八一記念館（神林恒道館長）が１日、同市中央区の新潟日報メディアシップ５階に移転オープンした。
これを記念した特別展「会津八一の奈良〜歌集『鹿鳴集』の世界〜」も同日、始まった。メディアシップ１階
「みなと広場」で行われた開場式では、関係者が「八一の精神をこの地から発信していきたい」と新たな船出を祝った。
記念館は１９７５年、新潟市出身の歌人で書家の会津八一の業績を伝えようと、新潟市中央区西船見町に
建設された。老朽化のためことし５月に閉館し、八一の誕生日に当たる８月１日のリニューアルに向けて準備を進めていた。
開場式には関係者や市民ら約１００人が出席。神林館長が「特別展は八一が奈良へ寄せた深い思いを多くの
人に知ってほしいと企画した。（同じ階にある）にいがた文化の記憶館にも立ち寄って、新潟が有為な人材を
送り出したことも認識してほしい」とあいさつ。その後、テープカットが行われた。
特別展では、東大寺所蔵で初公開となる八一の書２点を含む56点を展示。新潟市秋葉区の女性（38）は
「貴重な作品を多く見られて楽しめた。今後も多彩な催しに期待したい」と話していた。
特別展は９月28日まで。月曜休館（祝日の場合はその翌日。９月22日は開館）。入館料は一般千円、
大学生６００円、高校生４００円、小中学生２００円（小中学生は土日祝日無料）。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20140801126853.html