理化学研究所の木塚康彦基礎科学特別研究員、北爪しのぶ副チームリーダー、谷口直之
チームリーダーらは、アルツハイマー病を進行させる生体物質を見つけた。
脳内に豊富に存在する「バイセクト糖鎖」と呼ばれる物質が、同病の原因物質とされるペプチ
ド「アミロイドβ（Ａβ）」の脳への蓄積を促すことが分かった。
Ａβを脳にたまりやすくした「アルツハイマー病モデルマウス」を準備。
さらに遺伝子組み換えを行い、同糖鎖を作る酵素をなくしたアルツハイマー病モデルマウス
を作製した。
同糖鎖をなくしたマウスの脳をスライスし、切片を顕微鏡で観察した。
日刊工業新聞[2015年01月16日]
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1020150116eaac.html
バイセクト糖鎖はGnT-IIIと呼ばれる酵素によってタンパク質の上に作られる
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/press/2015/20150115_1/fig1.gif
マウス脳におけるアミロイドβの染色像
（左）アルツハイマー病モデルマウス
（右）バイセクト糖鎖を欠損させたアルツハイマー病モデルマウス
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/press/2015/20150115_1/fig2.jpg
Aβの産生過程
http://www.riken.jp/~/media/riken/pr/press/2015/20150115_1/fig3.gif
BACE1の細胞内分布の変化
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モデルマウスの脳の顕微鏡画像。矢印の先にＡβの疑集が見られる
http://www.nikkan.co.jp/news/images/nkx20150116eaac.png
理化学研究所プレスリリース
http://www.riken.jp/pr/press/2015/20150115_3/