台湾のスマートフォンメーカーHTCは現地時間3月20日、最高経営責任者（CEO）として長期にわたり
同社を率いてきたPeter Chou氏に代わり、同社共同創設者で会長を務めるCher Wang氏が新CEOに
同日付で就任すると発表した。Chou氏は、同社にとどまり、新製品の開発を支援する新たな任務につく予定だ。
http://japan.cnet.com/storage/2015/03/23/ae6b2f42fb368ff93fb794478164a34a/485da8b6-2cd2-4d2e-b3de-d0de117e8ecc800.jpg
今回の動きは、HTCが事業の多角化を目指すより広範な取り組みの一環として、新型スマートフォン「One M9」のほか、
小型カメラ「HTC Re」、フィットネスバンド「HTC Grip」、仮想現実（VR）ヘッドセット「HTC Vive」といった、
さまざまでユニークなガジェットで復活をアピールする中で発表された。HTCは、かつてスマートフォンの分野で大ヒット
製品をリリースしてきたが、ここ3年間は売り上げの減少に苦しんできた。Chou氏は、HTCをコンシューマーブランド
として台頭させた立役者だが、ライバルのAppleやサムスンのマーケティング力に追いつくことはできずにいる。
CCS Insightの業界アナリストであるBen Wood氏は、2013年以降、「Peter Chou氏はCEOとしての手腕が疑問視されてきた」
と述べた。「Chou氏がHTCを支える原動力となってきたことは紛れもない事実だが、このところ、同社は進むべき道を
見失ってしまったようにみえる」
http://japan.cnet.com/storage/2015/03/23/644d41733bcc4bcebbadf9d3f09c308c/htc-ceo-m9.jpg
http://japan.cnet.com/news/business/35062143/