法王「地球は汚物の山」 気候変動で迅速な対応要求
ローマ法王フランシスコは１８日、環境問題に関するカトリック教会の指針を発表し、環境破壊によって「地球はまるで汚物の山のようになってきている」と
警鐘を鳴らし、国際社会に迅速な対応を求めた。気候変動の被害を最も受けるのは貧困層だとも指摘し、先進国の責任を強調した。
法王は、最近の国際会議では「政治的な意志が欠如し、効果的な合意に達することができなかった」と批判し、
各国首脳らに誠実な取り組みを要請した。世界的に影響力のある法王の提言は、
年末にパリで開催予定の気候変動枠組み条約第２１回締約国会議（ＣＯＰ２１）の議論に影響を与えそうだ。
法王は「地球温暖化は人類がつくり出した問題だ」と明確に指摘し「化石燃料の使用に依存した発展のモデルが問題を悪化させている」と警告。
「この傾向が続けば、人類は前代未聞の生態系の破壊に直面するかもしれない」と懸念し、生活を見直す必要性を訴えた。
http://www.sankei.com/world/news/150618/wor1506180060-n1.html