条約で日本人が自由に移民可能なノルウェーの島　「スバーバル諸島」 [615284227]

スバールバル諸島に家族で行ってきた。スバールバル諸島は1920年に締結されたスバールバル条約によって定められたノルウェー領土である。
この条約は国際的にスバールバル諸島をノルウェーの領有と認める代わりに、条約締結国は、スバールバル諸島に自由に観光、就労ができるうえ、
さらにその気になれば移民することもできる。

　スバールバルは北極圏に位置しており、最北端には人が定住している。土地の60％は氷河に囲まれ、沿岸はフィヨルド、冬は零下30度、白夜の短い夏には
極地に順応した野生動物が闊歩（かっぽ）し、厳しいながらもダイナミックな生態系が見られる。こうしたことから近年、国際的な科学調査や観光で訪れる人が増えている。

　自然に囲まれた極地という環境のため、いくつか独特の法律がある。その一つが「死ぬ」ことが禁止されていることだ。ここの土地は永久凍土であるため
亡くなっても自然分解の速度が極端に遅い。1917年に亡くなった方の遺体を最近調査した。当時はやったインフルエンザウイルスがまだ効力を保ったまま
発見されたという。そのため致命的な有病者、高齢者、妊娠後期の人は受け入れられない。

　もう一つのルールはシロクマに対してのルールだ。スバールバルではあらゆる動植物が保護の対象だ。シロクマも保護の対象だが、時に人を襲うシロクマに出合ったときの対処法が厳格に定められている。

人里離れた場所にいく場合、必ずライフルの所持が義務づけられている。シロクマを見つけその距離が十分あるなら様子を見て、もし近づくようだったら
大声や身ぶりで威嚇する。それでも近づく場合、空砲を空に向かって撃つ、さらに近づく場合、シロクマと自分の間の地面に撃つ。30メートル以内に入ったら
必ず仕留めるよう急所めがけて20発以上撃つ。

　昨年チェコ人がキャンプ中にシロクマに襲われてケガをした。彼はシロクマの接近を防ぐ手段をしていなかった。
シロクマはテントに入り込み、彼は銃で抵抗した。しかし、シロクマを仕留められず、その後、討伐隊が組まれ、シロクマは殺された。地元の非難は
こうした事故を未然に防ぐ手段を講じなかったチェコ人に集中したという。自然保全と人の保全、最北の地では究極のやり取りが法律として存在していた。
http://www.nikkei.com/paper/article/?b=20150725&ng=DGKKZO89749850V20C15A7US0000

条約で日本人が自由に移民可能なノルウェーの島 「スバーバル諸島」 [615284227]

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