8/30日、国会議事堂前で『安保反対十万人集会」が行われた。
-中略-
民主党の岡田代表、共産党の志位委員長、小沢一郎氏までもが駆けつけて安保反対をブチあげるが、降るしきる
小雨のせいか、群衆のテンションが今ひとつ上がらない。
そんな中、Tシャツに半パンというラフな格好で現れた若者が登壇すると、一気に会場が盛り上がる。
「主権者は俺たちであって、『最高責任者は私だ』と言ってのさばっているお前じゃない」
若者は、そう威勢よく発言すると、続けて、リズムに乗せて、「どうでもいいなら総理をヤメろ」シュプレヒコール
を連呼した。
その一挙手一投足が、デモ参加者やマスコミの注目を集める。
若者の名前は、奥田愛基「自由と民主主義に基づく政治を求める」学生グループ。
SEALDs (Students Emergency Action for Democrasy - s)のリーダー的存在である。
-中略-
彼らの動向には安保法案の成立を目指す官邸も神経を尖らす。
「支持率の下落にようやく歯止めがかかってきた官邸としては安保法案でこれ以上反対が広がるのはさけたいところ
でしょう。それだけに若くて絵映えする学生たちが反対運動の全面にでてくるのを苦々しく思っています。
なかでも奥田氏は先月の23日の集会で国会における安倍総理の”どうでもいい”というヤジを逆手にとって、
「どうでもいいなら首相をやめろ、バカかお前は」と言い放ったことで、官邸もご立腹な様子です」
（官邸部記者）
-中略-
一方で、共産党などの既存左派系の組織との関連を指摘する声もある。
「決して多くはありませんが、シールズのメンバーのなかには、民青同盟の人間もいるし、車両や機材は共産党系組織
から借りることもあります。彼ら自身は、党派色を排除し、それらの組織から距離をおくようにしているようですが、
既存左派組織がシールズを取り込もうと躍起になっているのは確かです」
（官邸部記者）