２０１４年３月に行方不明となった朝霞市の女子中学生（１５）が東京都中野区で保護された事件。
女子生徒は寺内樺風容疑者（２３）＝未成年者誘拐容疑で逮捕状＝が住んでいた千葉市稲毛区のマンションに、長期間監禁されていたとみられている。
女子生徒の父親（４６）が２８日、女子生徒から聞いた内容として、２年間にわたる生活の一部を語った。
室内でインターネットや食事を自分で作ることもあったという。捜査関係者は恐怖心から「監禁状態」だった可能性があるとみている。
父親によると、今年２月まで住んでいた千葉市のマンションは外部から施錠され、女子生徒は内側から鍵を開けることができなった。
同月に引っ越した中野区のアパートは一般的なオートロックで、内側から玄関の鍵を開けることが可能だったという。
女子生徒は２７日、寺内容疑者が外出した隙に、部屋の外に逃げ、ＪＲ東中野駅で警視庁の警察官に保護された。
この日に逃げた理由について、父親は「条件がそろったのではないか。私たちに会いたかったので、娘は戻ってこれたと感じている」と語った。
女子生徒は、両親がビラ配りをして女子生徒を捜していたことを、インターネットを通じて知っていた。
室内で食事を自分で作るなどしていたという。こうした状況について、捜査関係者は「恐怖で女子生徒が逃げられなかった可能性がある」とみている。
http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/03/30/01.html