不倫問題の乙武洋匡氏、自民党からの公認断念も出馬模索か
週刊誌に不倫問題を報じられた乙武洋匡氏(39)の、自民党からの参院選出馬が見送られた。しかし、渦中の乙武氏自身は、無所属での出馬を模索しているとの見方もある。
30日午後4時前、番組宛てに届いた1枚のFAX。
送り主は、不倫問題に揺れる乙武洋匡さん。
そこには、出馬が取りざたされていた、この夏の参議院選挙について、「さまざまなお話をいただいておりましたが、これまでもお答えしてきた通り、出馬の意向はございません」と書かれていた。
29日夜、FNNが報じた、乙武さんの自民党からの出馬見送り。
一夜明けた30日、街で聞くと、出馬見送りは当然との声ばかりだった。
40代の女性は、「そういうことがあって、すぐに出馬というのは、難しいと思う。(出馬見送りは)妥当だと思う」と話した。
また、10代の女性は、「そういうことをする人が、『日本を変えよう』と言っても、信用性がなくなる」と話し、別の10代の女性も、「『こういう政策やります』と言われても、女の人との関係もだらしないのに、任せられない」などと話した。
乙武さんは、当初、自民党から東京選挙区での出馬を検討していて、来週、東京都内のホテルで開く40歳の誕生日パーティーに、およそ1,000人を招待。
そこで、正式に出馬表明をする段取りだったとされている。
しかし、先週発売の「週刊新潮」が、乙武さんの不倫を報道。
27日、フジテレビの「新報道2001」に出演した、自民党東京都連幹部の下村総裁特別補佐は、「ああいうことを週刊誌で、スキャンダルで書かれるのは、大ダメージですよね。公認は、まだ考えていない状況」と述べ、公認見送りを示唆。
さらに、自民党幹部は、「無理だね。女性がらみは、許すわけにはいかないもんね。不倫を認めることになるから」とコメントし、自民党ベテラン参院議員は「出ないことになってよかった。これで自民党から出したら、本当に影響が大きかった」とコメントしている。
自民党では、金子議員の夫・宮崎謙介氏が、妻の出産入院中に不倫をしていたことが、週刊誌の報道で発覚し、議員辞職に追い込まれたばかり。
早稲田大学在籍中に書いた「五体不満足」がベストセラーとなり、テレビキャスターや、コメンテーターとして活躍してきた乙武さん。
2015年12月、参院選出馬問題について聞かれた際には、「今回に限らず、大きな選挙があったときには、いろいろな政党から声かけていただいているんですけど」とい話していた。
乙武さんに、先に出馬を働きかけていたのは、日本を元気にする会の松田公太代表だった。
しかし、乙武さんが、その後、心を傾かせたのは、松田代表と同じ、東京選挙区から自民党候補として出馬する道だった。
17日、日本を元気にする会の松田代表は、「(乙武さんは)元は一緒にやると言っていた人だから、その方と同じ選挙区で戦うというのは、仁義なき世界かなと思ってしまう」と、恨み節とも取れる発言をしていた。
今回、自民党からの出馬が見送られたことに、30日、あらためて聞くと、松田代表は、「非常に残念だなと。(もう一度声をかけることは?)私どもの方から、声をかけること? それは全く考えてないです」と述べた。
乙武氏の不倫以上に、大きな反感を買ったとされるのは、妻・仁美さんから謝罪コメントが出されたことだった。
街の人は、「強制的に書かされている気がして、同じ女性として、ちょっと気分が悪いです」、「乙武さんが作ったシナリオだと思う」などと話した。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏によると、この妻の謝罪コメント発表には、自民党に近い関係者も関わっていたという。
政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏は、「自民党の選挙関係者が、最終的な文章に目を通したと聞いている。事態を早く収める。当然、参議院選挙に出すために早く終結させようと。謝りすぎたというのは変だけど、過剰に演出しすぎた」と語った。
自民党からの出馬は、断念した乙武氏。
しかし、関係者によると、なおも東京選挙区から、無所属で出馬することを模索しているという。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00320251.html