留年してもくじけない＝女子高生プロ、８月デビュー−ボクシング
ちょっと訳ありの現役女子高校生が、プロボクサーとしてデビューする。
３月にプロテストに合格した小村楓香（グリーンツダ）。今月５日に１９歳になったが、今は大阪府立門真西高の２年生だ。
学業成績が芳しくなく、２度にわたり留年してしまった。高校２年のまま今年度で３年目。
それでもくじけず、逆境にめげない。同じような女子高生に勇気と希望を与えたい思いもある。
「私に憧れてくれたらうれしい」と目を輝かせている。
デビュー戦は８月７日にエディオンアリーナ大阪・第２競技場で、４８キロ契約の４回戦に臨む。
当日は制服を着て生徒手帳持参の女子高生なら入場無料。応援専用シートが５０席用意されるという。
身長１５１センチでアイドル系の顔立ち。プロボクサーには見えないが、「もともとファイターなんです」。
小学２年で琉球少林流空手道を始め、４年生から負け知らず。中学２年でボクシングに転向し、プロを夢見る。
一方で、空手少女の頃から「遊んだ経験がなかった」といい、反動からか、高校２年になると夜遊びを覚えるなどして学校生活がおろそかに。ボクシングからも距離を置いた。
進級できず、退学も考えたが、「欲望に駆られていた自分がむなしかった」と改心。再びボクシングによりどころを求め、昨年６月にグリーンツダジムの門をたたく。
「彼女を一目見て、プロになれると直感した」と本石昌也会長。小村はひたむきに練習し、プロテスト一発合格を果たした。
ただし、学校のテストは思うようにいかず、またも進級を逃す。「うーん、数学とか苦手で…。でも（転んでも）ただでは起きないぞ、という気持ち」。
本石会長の寸評が、小村を端的に表している。「メンタルもボクシングもずぶといですよ」
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http://www.jiji.com/jc/article?k=2016060600019&g=spo