ケリー国務長官、代替フロンは地球環境にとっての最大の脅威・使用禁止を提案
米国のケリー国務長官は22日、訪問先のオーストリアのウィーンで、
冷蔵庫やクーラーなどに使用されている代替フロン（HFCs）は温室効果の観点から
地球環境にとって最大の脅威であり、規制の対象にすべきとする提案を行った。
代替フロンは、1987年に締結されたモントリオール議定書により使用が禁止されたフロンに代わる冷媒として普及したものとなるが、
フロンのようにオゾンを破壊する効果はない代りに、CO2を数千倍も上回る強力な温室効果を持つことから、
近年、問題視されている地球温暖化の原因物質と考える向きが強まっていた。
ウィーンで行われた講演のなかでケリー国務長官は
「代替フロンを、冷蔵庫、エアコンなどの冷媒としてする動きが使用は残念ながら増えてきている。
これらの代替フロンはCO2換算では年間あたり、300基の火力発電所が排出するCO2に相当する
ギガトン級の温室効果を生み出している」
と述べ、早急に使用禁止の国際的な枠組みを制定するべきとの考え方を示した。
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