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なろう作家「ふむ、ここは疾風戦術を取ろうと思う。みんな甲冑を脱ぎ捨ててくれ」

240 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です (ワッチョイ a781-lM3r):2016/11/24(木) 13:25:56.84 ID:KhLygJeQ0.net
ノクタにもあるぞ

「我らも痛みには耐えましょうが、痛みが欲しいわけではありませんでした。快楽と痛みを選ぶなら、快楽を選ぶかと」
 ウラカもうなずく。
「選べるものならさもあらん」
「ゆえに我らが痛みをもたらすのなら、選ばれなくなると思いました」
 全員が妙な顔をした。また分からないのである。
「つまり、我らが痛みではなく快楽を与えればいかになるかと思いました」

 ウルスリは怪しい者を見る目つきでウルアスを睨んでいた。
 ウラカは怪訝そうな顔をして尋ねた。
「快楽を与える…? それは何事かえ。たしかに苦痛より快楽は好まれようが……」

 ウラカの血統は相手の苦痛をかえりみないのだ。これで今日を生きられようか。
 されど無理もない。
 ウラカの血統はいくさという暴力至上の世界に生きてきた。人々の心など完全に度外視し、究極の暴力のみを追求して勝利してきたいくさ狂いの血統なのだ。
 奪うのを当然とし、暴力のみで他者と対話する恐怖の戦民の末裔、人が戦魔兵の上に立つ今日の世界を、いまだに受け入れられない者たちである。相手の苦痛はおろか、自らの苦痛すらかえみりない、それを常識としてきた者たちである。
 そんな者たちを、ウルアスは変えようとしていた。

「我らが陵辱をするのは天の摂理、肉の仕組み、けして止められぬことでした。陵辱したい気持ち、このウルアスにもようよう分かったことでした。
 されど相手にとっては苦痛のこと。ここで陵辱が苦痛をもたらすのではなく、快楽をもたらすものであったとするならば、いかになりました?」

 ウルアスがこう問うと、一瞬、あたりの空気が止まった。
 数息ほどして、あたりから感嘆の声が聞こえはじめる。

「なんということだ……陵辱のたびに快楽を与えてやれば、誰も拒まないではないか……」
「おお、それに陵辱した後、感謝されることになるぞ! 凄いなこれは!」
「そうか! 苦痛よりも快楽、必要なのは快楽だったのだ!」
「そこに気づくとは……さすがウルアス、底知れぬ天才よ……!」
「こ、これはすごい、すごいことだぞ……!」
「我らは歴史が変わる瞬間を目にしているのやもしれぬ……!」

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