福島第１原発１号機溶け落ちた核燃料（デブリ）の底をはっきりと撮影できなかったと発表 [818498592]

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デブリの状態、確認できず　福島第１原発１号機

東京電力は19日、福島第１原子力発電所１号機の溶け落ちた核燃料（デブリ）を把握するため18日から始めた調査で、
格納容器にたまっている汚染水の中で毎時1.5シーベルトの放射線量を観測したと発表した。ただ格納容器の底をはっきりと撮影できず、
デブリの状態は確認できなかった。調査は21日まで続ける予定。
東電は18日に格納容器内に調査ロボットを投入。ロボットは圧力容器を支える土台の外側まで自走し、
カメラと線量計を付けたケーブルを格納容器の底にたまった汚染水の中に降ろした。
底から約１メートルの高さでの放射線量は毎時1.5シーベルトだった。底にあった排水用の配管バルブの表面に付着物があることが確認されたが、
デブリかどうかは不明という。
19日に記者会見した岡村祐一原子力・立地本部長代理は「現段階ではデブリの広がりについて評価できていない」と述べるにとどめた。
北海道大学の奈良林直特任教授は「水があると放射線量は減衰するので、近くにデブリがあるかどうかの判断は難しい」とみている。
ロボットは19日、よりデブリが大量にあると予測される部分に向けて移動を開始した。21日まで計４日間にわたって調査を続け、格納容器底部のデブリの広がりを確認する計画だ。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO14268500Z10C17A3CR8000/