俺たちの母校名古屋大学の新学長は女の子。大卒→専業主婦→院生→研究者という異色の経歴 [711847287]

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工学系の学部が中心の大同大（名古屋市南区）の新学長に、工学部教授の神保睦子さん（６３）が就任する。
任期は４月１日から３年間。専業主婦を経て、研究生活に戻った経験から女性にも研究しやすい環境づくりに取り組む考えだ。
「状況に合わせ研究を続けてほしい」と理系女子（リケジョ）にエールを送る。

　小学生のころから電磁石をつくる実験や模型飛行機の工作が好きだった。
京都工芸繊維大に進学し、赤外線の研究をしていたが、卒業がオイルショックの時期と重なり就職が難しかった。
ほとんどのメーカーの採用条件欄に「男性に限る」と書かれていた時代だった。

　名古屋工業大の研究生になり、名古屋大の修士課程に進んだ。
研究を通じて知り合った男性と結婚し長男が誕生。夫も半導体の研究で忙しく、夫の両親が子育てに協力してくれた。
修士課程を終え、次男が生まれた時に研究を中断。
５年間、専業主婦をした後、３５歳で博士課程に進んだ。「研究から離れるのは５年が限界」と年齢とにらみ合いながらの決断だった。

　平成３年に大同工業大（現大同大）の助手に。

「優れた機能を発揮する材料を見つけるのがおもしろい」とハードディスクの磁気ヘッドや磁気センサーを高感度にする研究を続けている。

　学会に出席すると女性はほとんどおらず、２５年間の教員生活で卒業研究の指導をした女子学生は１人だけだった。
特に工学系の学部に進む女性は少ないと感じる。

　総務省によると、大学やメーカーの女性研究者の割合は昨年３月末で１５・３％。徐々に増えてはいるが諸外国に比べて依然、低い状況だ。
神保さんは「出産後、早く研究に戻りたい人もいれば、いったんやめる人もいる。選択できる環境を整えたい」と話す。
大学をさらに良くするため、まずは女子学生も食べたくなるような食堂のメニューに見直すつもりだ。
http://www.sankei.com/smp/west/news/170324/wst1703240021-s1.html