野菜の農機、来て見て触って 井関が常設展示
井関農機は野菜を育てるための農業機械の販売に力を入れる。次世代農業を発信する主要拠点のつくばみらい事業所（つくばみらい市）で31日、顧客向けに野菜生産の農機の展示・体験スペースを開設。
これまで同様の機械は定期開催する展示会会場で並べていた。野菜農業の人気を受けて主力製品のコンバインなどと同様に年間を通してアピールできるようにする。
事業所敷地内には６ヘクタールの畑も用意。「展示機種を実際に圃場で動かしたい」「研修に利用したい」といった需要に幅広く対応する。
つくばみらい事業所では2015年にＩＣＴ（情報通信技術）をそなえた田植え機など次世代技術活用の研究を担う「夢ある農業総合研究所」を開設。
国内外での販売力向上に向けて「ＩＳＥＫＩグローバルトレーニングセンター」を今年１月に新設するなどここ数年で機能拡充を進めてきた。今回の野菜向け機械のスペースで同事業所が完成した。
井関農機は業界２位のヤンマーホールディングスと、野菜機械を中心としたＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）供給の関係拡大も決めた。農業の市場縮小が進むなかで互いの強みを生かして生き残る道を探る。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ31H7K_R30C17A3000000/