弘道会のお膝元、愛知県で半グレ窃盗団が暗躍。関西を始め全国各地に遠征も [895142347]

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愛知の組織、主導か　暴力団から情報、全国で暗躍:一面:中日新聞(CHUNICHI Web)

福岡市の金塊窃盗事件で主導的役割を果たしたのは、愛知県内を拠点に窃盗などを重ねていたグループとみられている。

愛知県では以前から、職業のように盗みを繰り返す犯罪組織が暗躍し、捜査幹部は「犯罪に関する情報が集まりやすい」と指摘。

今回も、水面下で福岡での金の取引情報を入手し、計画的に狙った可能性がある。

関係者によると、逮捕された六人の中心とみられている野口容疑者は、組織的に自動車盗や出店荒らしを繰り返していた窃盗グループのメンバー。

一九九八年一月、逮捕されて名古屋市内の警察署で取り調べ中に逃走したことでも知られていた。

こうしたグループは地元の不良仲間などが集まってできたとみられる。暴力団と一般人の中間を意味する「半グレ」と呼ばれ、暴力団とも情報を共有するなどして、犯罪を繰り返しているケースがある。

裏社会の資金源にもなるため、全国の警察は「準暴力団」として摘発を強化している。

暴力団情勢に詳しい関係者は「半グレは組織に縛られたくないため、暴力団には加わらない。組織化していない分、実態がつかみづらい」と指摘。

一方、別の関係者は「暴力団が自分たちの手を汚さないために、半グレを使う場合もある」と話す。

こうした集団が活動を活発化させているため、愛知県内の住宅や店舗などの侵入盗の被害件数は都道府県別で、二〇一六年まで十年連続でワースト。

県警は取り締まりを強めているが、窃盗組織はメンバーを変えながら増やし、近県だけでなく、関西など遠方にも活動範囲を拡大。ニセ電話詐欺など別種の犯罪に手を広げる組織もある。

ある捜査関係者は「愛知で窃盗のノウハウを覚え、他の地域に出ていくケースも多く、愛知の窃盗組織は全国の組織とつながりが深い。

情報を聞き付ければ、組織力と機動力を生かして全国のどこに盗みに出向いてもおかしくない」と話す。

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2017052302000060.html