山梨県山梨市の職員採用をめぐる贈収賄事件で、贈賄容疑で逮捕された中学校長萩原英男容疑者（５７）の息子は
補欠合格枠で採用されていたことが２２日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁と山梨県警の合同捜査本部は、前市長望月清賢容疑者（７０）＝収賄容疑で再逮捕＝が
補欠制度を悪用した疑いもあるとみて調べている。
捜査関係者らによると、萩原容疑者の息子は２０１６年度の採用試験で１次を通過したが、
同年１１月上旬に実施された２次では合格ラインに達していなかった。
同市では２次試験後、「補欠合格」が急きょ設定され、同容疑者の息子ら４人がこの枠に入り、最終的に採用が決まった。
補欠合格枠は望月容疑者が中心となり、市幹部数人で導入を決めた。
市は「前年度の試験後に退職者が多かったため」と説明している。
萩原容疑者が望月容疑者に現金８０万円を渡したとされる今年２月上旬は、
補欠合格したが採用されるかは確実でなかった時期に当たる。
同庁は、合格の謝礼と採用を依頼する趣旨だったとみており、補欠合格枠設定の経緯についても慎重に調べている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017082200873