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馬鹿な女のフリして男に媚びる「男尊女子」というワードが誕生 [373996372]

55 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です :2017/08/28(月) 17:23:27.41 ID:UjR/YGOI0.net
>>54続き

 かなり達観している。
恋愛は「本当の姿」を見せ合うものでは?というのは、割と自然でいられる特権を手にした男の幻想なのか。「この社会で男性に合わせざるを得ないのが女性であり、バカなフリもやむを得ない手段」なのだと酒井さんは言う。

 わかりやすいのがファッションだ。
「自分の個性にウソをつかないで生きていくか、男性好みの服を着るか。女性が二つに分かれたのが1974年ごろで、大きな生き方の分岐点でした」。
酒井さんが「ananの嘘(うそ)」という本で触れている「ニュートラ(新たな伝統の略語)」というジャンルが出た頃を指す。主婦予備軍は男性好みの上品で無難な衣装を着るようになった。

 服装の違いは、酒井さんがヒット作「負け犬の遠吠(とおぼ)え」で描いた、いい暮らしぶりの主婦という「勝ち犬」と、独身子なしという「負け犬」の分かれ道に通じる。
前者は就職でも旅でも「まっとうで安全だがあまり面白みのない道」を、後者は「あぶなっかしいけれどスリリング、そしてアメイジングな道」を選ぶ、という説だ。
「就職のときに商社とか客室乗務員を目指した人たちは明らかに『勝つ側』のファッション」で、その象徴が肌色のストッキング、古い言い方で「パンスト」だと酒井さんは言う。

 「今、若い子が『モテたストッキング』に戻ってきています。ナマ脚だとおしゃれに見えすぎるからだめ。
ストッキングだと適度なもっさり感が出て男性を安心させることができますし、脱がせたいという潜在的欲求を喚起することもできます」

 酒井さんに「男尊女子」を書かせたのは同世代の「主人族」への違和感だった。「夫のことを主人、主人と連呼する人が周りに結構いて、それを聞きながらいやあな気持ちになってたんです」。
<陰で「お前は奴隷かっつーの」などと言う人も>いるが、あるとき気づいた。主人と呼ぶのは一種の自慢なんだと。
「やっと結婚できてうれしくて仕方ない人は、隷属したい気持ちが『主人』という言葉に込められているし、『うちの人はお金持ち』という意味で使っている人もいます」

 対して、ダンナや夫、ウチの−−という言い方は<「家族持ちである」ということに既に飽き飽きとしていたりする>女性と言うが、ここがストンと胸に落ちない。
主人よりダンナの方がより親密で、幸せそうな響きがあるが、これも男の視点なのだろう。
「私の世代の場合、夫が無職だと主人って言わない気がするんです」。酒井さんは10年前から同居する2歳上の会社員を「同居人」と呼ぶ。「明日をも知れぬ関係の方がいいから」と、あえて結婚しない。

 男尊女卑はご法度と思いながらも、酒井さんは自分の中の「男尊女子」を日々認めざるを得ない。
例えば「自分を守ってくれる『七人の侍』のような頼りがいのある人」を好む。「そばにいる人が女性差別的な発言をしても、糾弾せず、ニヤニヤしている方です。
世直ししたり、この男をもっと矯正してやろうというのも面倒くさい。
疲れて帰ってみると、(同居人が)部屋を片付けていないとか、いろいろ不満はありますが、それよりも、この人の機嫌が悪くなって、何週間も続くと嫌だなあと、目の前のことだけで生きています」。結構古風なのだ。

 ナイジェリア人作家、アディーチェさんは講演録「男も女もみんなフェミニストでなきゃ」(くぼたのぞみさん訳)で今のフェミニストをこう定義する。
「男性であれ、女性であれ、『そう、ジェンダーについては今日だって問題あるよね、だから改善しなきゃね、もっと良くしなきゃ』という人」。
酒井さんは「多分、私もそっち側(賛成)ですね」と言う。

 自分の矛盾を戒めながらも、「男尊女卑」の現実を知らしめ、静かにその消滅を祈る人。

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