上越「上杉謙信公の刀を故郷に買い戻しましょう！」と予算3億を計上+寄付金7千万を集めるも結局「買えませんでした…」 [399583221]

上杉謙信の愛刀、譲渡額釣り上げられ？取得断念　故郷の新潟県上越市

新潟県上越市は２０日、同市ゆかりの戦国武将、上杉謙信（１５３０～７８年）の愛刀とされる国宝「太刀　無銘一文字（山鳥毛＝
さんちょうもう）」の取得を断念し、岡山県に住む所有者との交渉を取りやめる方針を明らかにした。

同市文化行政課の担当者は、譲渡額の折り合いがつかなかったとしている。太刀は平成３０年７月にリニューアルを予定している
市立総合博物館の目玉として展示する方針だったが、見直しを余儀なくされそうだ。

太刀は、刀剣の収集家だった所有者の祖父が入手したとされ、現在は岡山県立博物館（岡山市）に寄託されている。謙信は
現在の上越市の春日山に築いた山城を居城としていたが、市内には上杉家の遺品はほとんど残されていない。

所有者から「太刀を謙信公の故郷に戻したい」との意向が伝えられたことを受け、同市は取得の方針を決定。専門家の評価額の
約３億２千万円を上限に交渉を続け、今年度予算には維持管理費を含めて約３億３千万円を計上していた。

当初の計画では今年度の早期に仮契約を結び、市議会６月定例会で契約に関する議案を提出した上で本契約に臨む構えだった。

しかし、今年度に入ってから交渉は停滞し難航。契約に関する議案は６月定例会に続き、９月定例会でも提出を見送る事態となっていた。
市の担当者が所有者と直接会う機会が限られた上、この間に所有者が譲渡希望額を引き上げたとみられる。

太刀の購入に向け、市民から集まった寄付金の総額は８月末の時点で約７２８０万円に上っているが、市は「太刀の取得を断念する
ことになり、募金も中止する」とホームページ上で発表。募金は具体的な方法を今後検討した上で、返金する方針だ。

市教育委員会は２１日に記者会見を開き、詳しい経緯を説明する。

【用語解説】無銘一文字
鎌倉時代中期の福岡一文字派による備前刀の傑作。刃長は７９センチ。上杉景勝が所蔵品の中から名作と定めた「三十五腰」の
中で最高の名刀とされている。昭和２７年３月に国宝に指定された。山鳥毛の号は、刃紋が山鳥の羽毛に似ていることに由来する
との説や他説もある。

http://www.sankei.com/life/news/171120/lif1711200051-n1.html
http://www.sankei.com/images/news/171120/lif1711200051-p1.jpg
太刀の購入に向け、寄付を呼び掛ける新潟県上越市のちらし。結局、購入は断念した

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上越市

謙信公の太刀取得および募金中止のお知らせ
2017年11月20日更新

上越市では、国宝太刀山鳥毛の取得に向けて活動を続けて参りましたが、このたび太刀の取得を断念することとなりました。
合わせて、太刀取得のための募金についてもこれを中止することとしました。

これまでご寄附を賜りました皆さま、また応援いただいた皆さまに対して厚くお礼を申し上げます。
なおすでにご寄附いただいた寄付金については、ご返金する方針で方法等を検討しております。
詳細が決まり次第お知らせいたします。

http://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/bunkagyousei/sancyoumou.html