証券マン（45）「仕事に追われて一体何をしてるんだ俺は…」米国でCGモデラーに。最新作ミレニアム・ファルコン手がける [981340838]

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SF映画「スター・ウォーズ」（SW）シリーズの最新作で、銀河を駆け巡る宇宙船ミレニアム・ファルコン号の造形を日本人が手掛けている。コンピューターグラフィックスモデラー（CG造形作家）の成田昌隆さん（55）。
証券会社の米国駐在員から40代で転身し、ハリウッドの世界へ。ウルトラマンやゴジラを見て育った世代で、映画とプラモデルが大好きだった少年時代の夢を実現させた。

　「コンピューターの上でプラモデルを組み立てると考えてください」。成田さんは自分の仕事をそう例える。アートディレクターが描いたコンセプト画を基に部品から作り込み、立体化する。
SWシリーズでは「フォースの覚醒」（2015年）から関わり、今や「数々の宇宙船の見栄えや風格を確立した」と監督やスタッフから一目置かれる存在だ。だが、この世界に入ったのは45歳と遅かった。

「いつか製作に携わりたい」子どもの頃からの夢
　1963年生まれ。愛知県出身。子どもの頃から映画好きで「いつか製作に携わりたい」と夢を抱いていた。
SW第1作もリアルタイムで見ている。だが、当時の少年にとって海外は遠い存在。ましてやハリウッドに飛び込む発想などなかった。

　大学卒業後に入った証券会社ではIT部門で働き、93年に米国へ。2年後の映画「トイ・ストーリー」が転機になる。
世界初の全編フルCGの長編アニメは、自分と同じコンピューター技術者の作品。「自分は何をやっているんだろう」。悔しさが込み上げてきた。

　「CGを覚えれば映画の世界に入っていける」。そう思い直すと、いてもたってもいられず猛勉強。短編アニメを作って50もの映画会社に送り、大手プロダクションの目にとまった。
だが、グリーンカードを取得できず、父親の他界も重なり「夢を持ってふわふわしている自分」に嫌気が差し、いったん諦めた。

バイクの広告の仕事から始め、キャリアを積み上げ
　少年時代の夢が再燃したのは、2008年。証券業界を襲ったリーマン・ショックを機に、証券会社を辞めた。
帰国を迷っていた時期に、ハリウッドを目指していた知人の日本人から大手映画会社ドリームワークスに就職したと連絡を受け、職場を案内された。
「俺もやりたい」とハリウッドの専門学校へ。映像会社に自作品を送りつけてもなしのつぶてで「人生で一番暗い時期だった」。

　翌年、週給300ドル、バイクの広告の仕事から始め、キャリアを積み上げた。「アイアンマン3」（13年）の製作中には所属会社がつぶれ、
わらをもすがる思いで門をたたいたのが、SWの生みの親ジョージ・ルーカスがつくった特殊効果の会社ILMだった。移籍直後に「フォースの覚醒」のモデラーに抜てきされる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180711-00010011-nishinpc-soci

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証券マン（45）「仕事に追われて一体何をしてるんだ俺は…」米国でCGモデラーに。 最新作ミレニアム・ファルコン手がける [981340838]

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