youはなぜ日系ホテルに？韓国人「韓国系やアメリカ系ホテルは高級。日系ホテルは安くて低所得者や日本人に人気さ。」 [483468671]

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韓国で日本系ホテルチェーンの進出が続いている。中級ホテルが不十分な韓国の事情や日本人観光客の需要増が背景にある。韓国のホテル業界も価格が手ごろなセカンドブランドの展開を始めた。
　（ソウル＝牧野愛博）

　２０１５年９月、明洞（ミョンドン）に開業したソラリア西鉄ホテル・ソウル明洞。利用者の７割以上が日本人で、今年８月は８２％に達した。他の利用客は２割が東南アジア、韓国人は５％程度だ。

　日本人に絞った戦略が当たった。全３１２室に洗い場付きの浴室と、洗浄機付き便座をそろえる。２９人の従業員は全員、日本語で対応できる。
営業をかける相手は日本人対象の旅行会社だけ。ソウルに多くいるはずの中国人観光客はほとんど姿を見ない。

　ホテルチェーンの呉竹荘（くれたけそう）も６月、ソウル・仁寺洞（インサドン）にホテルを開業。８月３１日には藤田観光が南大門（ナムデムン）近くにホテルグレイスリー・ソウルを開業した。

同社の北原昭常務は「日系ホテルが少ないと思っていたが、そうでもなくて驚きました」と苦笑いする。やはり洗い場付きの浴室など、ソラリアと同じ特徴を持ち、予約客の４割が日本人だ。

　韓国で日本人観光客は無視できない。日本人は来訪外国人の１５％前後を占めている。
　ソラリアの吉川敬総支配人によれば、昨年は北朝鮮の軍事挑発の影響で日本からの客足が伸び悩んだ。吉川総支配人は「本当は日本が３割、ほかの２カ国で３割ずつというのが理想」と語る半面、
日本人重視の戦略は変えないという。それは日本人が日系ホテルを好む事情があるからだ。
　韓国は何度も訪れる日本人が多く、治安の良さも手伝って個人客が増えている。ソラリアも個人の予約客が６～７割だ。「ホテルに戻って周りに日本人が多いと安心されるようです」
　（吉川総支配人）

　■手ごろな価格帯に需要
　日系ホテルが相次ぎ進出した理由の一つに、慢性的な客室不足があった。
　韓国ホテル業協会などによれば、１３年のソウルの客室数は約３万。
明洞地区では、客室稼働率は利益が出る７０％を大きく上回る９０％以上のホテルがあちこちにあった。韓国政府がホテルの容積率を緩和したこともあり、ソウルの客室数は１７年に５万３千室に増え、ようやく競争が激しくなってきた。

　価格帯の問題もある。
　韓振洙（ハンジンス）・慶熙大教授（ホテル経営学）によれば、ソウルは米国系チェーンが多く進出し、１泊４０万ウォン（１ウォン＝０・１円）前後の高級ホテルが目立っていた。
これに対し、グレイスリーの場合、ツインは１５万４千ウォンから。韓国の食堂に行きたい観光客の傾向を読んで、ホテル内のレストランは朝食営業だけ。東横イン・ソウル江南は部屋の面積を抑えた１０万ウォン以下のツインもある。

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