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「素人で下手クソな主人公が頑張って頑張って頑張って頑張ったら全国優勝!」 こういう漫画が減ったのは何でなの? [173888498]
- 405 :番組の途中ですがアフィサイトへの\(^o^)/です :2018/11/07(水) 19:33:51.08 ID:o6+2+LzF0.net
- 鳥嶋氏:
昔から変わってないですよ。
もっと正確に言うと、「友情」と「勝利」は正しいんです。
でも、「努力」は子どもは大嫌いなんです。実際、昔アンケートをしっかりと取った結果は「友情・勝利・健康」だったんだから(笑)。
――えええ(笑)。「健康」ですか。
鳥嶋氏:
まあ「健康」に関しては、さすがにその時代の雰囲気だろうから、今は違うとは思うけどね。
佐藤氏:
そういうアンケートをちゃんとやっているんだね。
鳥嶋氏:
だから、『ドラゴンボール』では「努力」はさせなかったんですよ。「修行しました」とは言うよ、でもあくまでも結果で見せていく。
だって、「滝に打たれて修行する」とか、そんなバカな話が現実には意味ないことくらい、そりゃ今の子供は知ってるよ。そういうリアリティは普通に生きていれば、この情報時代に絶対にキャッチするからね。
――確かに、そうですね。
鳥嶋氏:
そういう子供が敏感に感じ取れてしまうところで嘘をついたら、おしまいなんです。
だから、『ドラゴンボール』でも戦闘シーンは、徹底的にアクションを本格的につくったんだよね。逆に子供にそういう部分で「本当だ!」と思わせちゃえば、あとはもうどんな嘘でも受け入れてくれる。
佐藤氏:
でもさ、ジャンプでも『キャプテン』なんかはずいぶんと努力のプロセスがあったよ(笑)。
鳥嶋氏:
いや、あの作品のエンターテイメント性の本質は「努力」というよりも、「チームワーク」ですよ。世代が代わる中でチームワークをいかに練っていくかが重要で、基本的には「友情」の物語なんですよ。
――それにしても、昔からアンケートで「努力」の人気がなかったというのは面白いですね。それこそ、『テニスの王子様』以降の時代なんかであればすごく納得いきますけど。
鳥嶋氏:
子供は本当に正直なんだよ。例えば、大人は「子供はどうせ世の中の理不尽さなんて知らないだろう」と思ってしまいがちじゃない。大間違いだね。
だって、そんなのは学校のクラスを見渡せば分かることだよ。一番モテるのは、結局は頭が良いやつ、テストができるやつだよ。
先生からも同級生からも一目置かれるよね。で、次はスポーツができるやつでしょ。カッコいいよね、運動会のヒーローだ。そして顔が良ければ、女の子にもモテる。
じゃあさ、その全てがない子はどうしたらいいの? 「努力」なんかじゃどうにもならない現実があることくらい、子供は小さい頃からイヤというほど知ってるよ。
もちろん、漫画というメディアは、そういう子供たちを励ますものとして発展してきたんですよ。
でも、そのときに「滝に打たれて修行すれば強くなれます!」みたいなうさん臭い「努力」の物語なんかじゃ、そんな子供たちを励ますことはできない。子供をナメちゃいけないんです。
http://news.denfaminicogamer.jp/projectbook/torishima/5
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