地銀、全１０６行の半数が本業で赤字５年以上赤字も２３行 [533895477]

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地銀の稼ぐ力低下　「新たな収益」姿見えず

日銀による異次元の金融緩和により、金融機関は低金利環境で利ざや（貸出金利と預金金利の差）が縮小し稼ぐ力が低下。特に地方は人口や企業の減少もあり収益が得にくい環境が続いている。
金融庁が全地銀の２９年度の本業（貸出・手数料ビジネス）を分析したところ、１０６行（現在は１０５行）のうち過半の５４行が赤字になっていた。うち５２行は２年以上連続の赤字で、５年以上黒字転換できていない地銀も２３行あった。

ただ、需要がないわけではない。地方では環境変化に対応できず事業再生が必要な企業や、後継者問題で苦慮する経営者、融資が受けられずに困っているベンチャー企業は多い。
金融庁の担当者は「地銀がやれることはたくさんあるが、従来型のビジネスに固執し十分に手を差し伸べられていない」と語る。
そこで金融庁は今年７月、新たに「地域生産性向上支援チーム」を創設。約１０人の職員が１年の半分程度、全国を飛び回りながら実際に地域に入り、地元企業の悩みや金融機関に対する期待を聞いて回り、こうした情報を地銀と共有する取り組みを始めた。

地域の課題を具体的に突きつけ、地銀の業務改革を後押しする試みだが、ある地銀関係者は「事業再生などは、かかる手間に対して得られる利益が少なすぎる」と収益化には懐疑的で、金融庁との認識にはまだ隔たりが残る。
こうした中、政府は６日の未来投資会議で、地銀の経営統合を柔軟に認める方針を打ち出すなど、再編に向けた動きも目立ち始めている。
ただ「再編で効率化を図るだけでは課題の先送りだ」（政府関係者）との声も上がっており、再び目先の利益に走る金融機関が現れる可能性は否定できない。地域経済の支え手となるような真の地銀改革が求められている。

https://www.sankei.com/economy/news/181114/ecn1811140033-n1.html

地銀、全１０６行の半数が本業で赤字 ５年以上赤字も２３行 [533895477]

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