【進化した人類】ホロコースト生存者、「特殊な回復力」で同年代より長生き傾向研究 [979264442]

チバ・シゲル＆ザ・モブ

http://img.5ch.net/ico/mamono.gif
　ホロコースト（Holocaust、ユダヤ人大量虐殺）を生き延びた人は、ホロコーストを経験してない同年代の人よりも長生きとみられることが最新の研究で分かった。

　研究者らは、1911～45年に欧州で生まれ、ホロコーストを生き延びた3万8000人のカルテと、同じ期間にイスラエルで生まれた3万5000人のカルテを比較した。
この結果、前者の人々は心疾患やがん、糖尿病などの慢性疾患を患いがちであったものの、後者の人々に比べて大幅に長生きすることが分かった。

　1998～2017年の対象期間中にコントロールグループで死亡した人の割合は41％に上ったが、ホロコースト生存者では25％にとどまった。

　研究者らは、ホロコースト生存者は「特殊な回復力」を持っており、この回復力が生きたいという欲求を高め、健康に気を配る気持ちを強めた可能性があると説明している。
ホロコーストというジェノサイド（大量虐殺）を生き延びた人は、肉体的にも精神的にも強くなっている可能性があるという。

　研究を主導したイスラエルのマッカビ・ヘルスケアサービス（Maccabi Healthcare Services）の医師ギデオン・コーレン（Gideon Koren）氏は、
「5年にわたるジェノサイドの経験は、（強制収容所にいた）人々に精神的・肉体的な健康状態に深刻な影響を与えたであろうことは広く知られている」と述べ、
「強制収容所に入れられた多くの人は死亡したが、生き残った人は他の人よりも遺伝子的・肉体的・感情的に有利な性質があり、より高い回復力を持っている可能性がある」と指摘した。

「われわれの研究から分かるのは、最悪の場所から逃れるため全力を尽くし、それに成功した人々の驚異的な力だ」

　ホロコーストでは、1941～45年の間に欧州のユダヤ人の約3分の2に当たる500万～600万のユダヤ人が亡くなったと考えられている。
ユダヤ人を隔離するため設置されたゲットー（強制隔離居住区）や強制収容所などは4万2000か所以上に及んだ。
ナチスドイツは1942年、ユダヤ人の処刑計画「最終的解決」を遂行。ガス室で毎日何千ものユダヤ人が殺害され、1945年に連合国軍によって強制収容所が開放されるまで殺害は続いた。

　研究者らは、ホロコースト生存者は、より楽観的で、物事に対処し自分自身に気を配るすべに長け、社会的ネットワークも広いと指摘する。

　一方でこうした人々は、死亡率は低いものの、病気の発見率も高いことも分かった。ホロコースト生存者で高血圧を患っている人の割合は約83％、一方コントロールグループでは66％だった。
また、慢性的腎疾患を患っているホロコースト生存者は30％、コントロールグループは19％に上った。ホロコースト生存者における認知症の割合はコントロールグループの2倍近くに達し、心臓発作および骨折の割合も高かった。
これについて研究者らは、ホロコースト生存者は健康に気を配り、早期に医師の診断を受け、病気が発見されやすいからではないかと指摘している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190119-00010000-clc_teleg-eurp

【進化した人類】ホロコースト生存者、「特殊な回復力」で同年代より長生き傾向 研究 [979264442]

【進化した人類】ホロコースト生存者、「特殊な回復力」で同年代より長生き傾向研究 [979264442]