米上院、非常事態宣言無効決議可決　即拒否権発動　共和党造反12人 [541636285]

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トランプ氏、ツイッターに「拒否権！」と投稿、米上院「非常事態宣言」無効決議案を可決

　【ワシントン高本耕太】米上院は14日、メキシコとの「国境の壁」建設のためトランプ大統領が宣言した国家非常事態を無効とする決議案を賛成多数で可決した。
賛成59、反対41。与党・共和党から造反に回った議員は当初の想定を上回る12人に達した。
下院でも既に可決した同決議案について、トランプ氏は拒否権を行使し成立を阻止する考えを表明。あくまで公約実現にこだわる構えだ。

　要求した壁建設予算の計上を議会に拒否されたトランプ氏は2月、議会承認プロセスを経ずに予算80億ドル（約8930億円）の捻出を可能にする非常事態を宣言。
民主党は「妥当性がない」として宣言を無効化する決議案を議会に提出していた。
上院での決議案可決後、トランプ氏はツイッターに「拒否権！」と投稿。近く就任後初となる拒否権発動に踏み切る見通しだ。

　野党・民主党が主導した決議案が、共和党議員の大量造反により可決された事実は大統領の求心力低下につながりかねず、従来の政権にとっては打撃のはずだが、トランプ氏は意に介さない様子だ。

　今週に入り、上院共和党トップのマコネル院内総務から可決の可能性が伝えられていたものの、トランプ氏は強気の姿勢を崩さぬまま。
党側が示した非常事態宣言に期限を設ける妥協案にも首を縦に振らなかった。
2020年に迫る大統領選もにらみ、抵抗に屈せず壁公約を推進する姿勢や「強い大統領」像を、米国第一主義に共鳴するコア支持層にアピールする考えだ。

　ただ、政権と議会共和党との関係への影響は必至だ。
選挙区に多くの移民を抱えるルビオ上院議員や「トランプ批判」の立場を掲げて昨年の中間選挙を戦ったロムニー上院議員など、
決議案賛成に回った共和党議員の背景や思惑はさまざまだが、2ケタに上った造反劇は共和党で徐々に進む「トランプ離れ」を印象付けた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190315-00000059-mai-n_ame

米上院、非常事態宣言無効決議可決 即拒否権発動 共和党造反12人 [541636285]

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