世界的製薬会社「サディズムはともかくマゾヒズムに対する治療は無効に終わる事が多い」 [377482965]

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MSD、医師のバイブルをスマホで　医療分野の連携も視野　　:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO39343470V21C18A2H56A00/

パラフィリア - 08. 精神障害 - MSDマニュアルプロフェッショナル版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/プロフェッショナル/08-精神障害/セクシュアリティおよび性障害/パラフィリア

性的マゾヒズムは，性的興奮を得るために，侮辱される，叩かれる，縛られる，その他の虐待を受ける活動に意図的に参加するものである。

サドマゾヒズム的空想および同意の上での成人同士のサドマゾヒズム的性行動は，非常によくみられる。
マゾヒズム的行為は儀式化して慢性化する傾向がある。
大半の参加者にとっては，侮辱および殴打は演技に過ぎず，参加者はそれがゲームであることを知っており，実際に屈辱や傷害を受けることは慎重に回避している。
しかしながら，一部のマゾヒストでは，時間の経過とともにその行為の激しさが増していき，重篤な外傷や死につながる可能性がある。

マゾヒズム的行為は，性的興奮を得る上で当事者が好む方法である場合もあれば，唯一の方法である場合もある。
自身のマゾヒズム的空想を自ら実行に移すこともあれば（例，自分で自分を縛る，自分の皮膚を刺す，電気ショックを加える，自ら熱傷を負う），性的サディストとなってくれるパートナーを見つけだすこともある。
パートナーとの行為としては，ボンデージ，目隠し，尻を叩く，むち打ち，相手に向かって排尿または排便することによる侮辱，異性の衣服を強制的に着せる，レイプの真似などがある。

この障害に対する治療は無効に終わることが多い。

性的サディズムとは，性的興奮およびオルガスムを刺激するために，セックスパートナーに身体的または心理的な苦痛（例，屈辱，恐怖）を与えるものである。

大半の性的サディストは執拗で持続的な空想を抱いており，その中において同意下または非同意下でパートナーに苦痛を与えることで性的興奮を得ている。
軽度のサディズムはよくみられる性的習慣であり，それがいつ病的になるかは程度の問題である。
性的サディズムは，被害者に対するセックスと力が複雑に混じり合った行為であるレイプとは異なる。
レイプ犯で性的サディズムと診断される割合は10％未満である。

サディズム的な性行動の大半は，同意が成立した成人同士の間で行われる。
マゾヒズムの場合と同様，サディズムも通常は対象範囲が限定されており，有害ではない。
人によっては，その行動が危害の生じる水準までエスカレートする。
パートナーが同意していない場合には，性的サディズムは犯罪行為となり，サディストが逮捕されるまで続く可能性が高い。
性的サディズムは，反社会性パーソナリティ障害（パーソナリティ障害 : 反社会性パーソナリティ障害）が併存する場合には特に危険となる。
この障害の組合せは，あらゆる形態の精神医学的治療に対して著しい抵抗性を示す。