アメリカすら未開発の、ロシアの新兵器「核魚雷」の脅威 [806578217]

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能勢解説委員
「ロシアが最近、新たに核弾頭を搭載できる“原子力魚雷”『ポセイドン』の水中発射映像を初公開したんですね。
このポセイドンの動力は原子力ですから、移動距離が極めて長くて数千km、ロシアのすぐそばの海から発射しても、アメリカ本土まで届くだろうと。
射程が最も長い弾道ミサイルは、『大陸間弾道ミサイル(ICBM)』と分類されるんですけども、ポセイドンは、『大陸間原子力魚雷』とも呼ばれているんですね」

生野キャスター
「恐ろしい兵器ですけど、日本にはどういった影響があるんでしょうか?」

能勢解説委員
「このポセイドン、事前に狙った標的や位置をインプットして発射すると、海底地形に合わせたり、障害物を避けながら進むことができる。
海中では、GPS(衛星利用測位システム)のような衛星航法装置が効かないんですけど、センサーで海底地形をたどったり、
海面近くまで上がって現在位置を確認して、敵の軍艦や沿岸の都市を攻撃できるというふうに言われているわけなんですね。
さらに、このポセイドンが問題なのは、これまでアメリカとロシアの間で軍事交渉カードとなってきた『戦略兵器』という枠に入らないことなんですね」

生野キャスター
「戦略兵器とは、どういったものなんでしょうか?」

能勢解説委員
「アメリカとロシアの間の条約では、大陸間弾道ミサイルですとか戦略爆撃機といった、『空を飛ぶこと』が戦略兵器の前提となってきたわけなんですね。
つまり、ずっと海の中を進むポセイドンは、従来の条約に基づく戦略兵器に当てはまらないことになるわけですね」

生野キャスター
「アメリカに、対抗できる手段はあるんですか?」

能勢解説委員
「これまで、アメリカとロシアの間で戦略兵器の制限交渉をする際は、お互いに、同じような種類の兵器をカードに駆け引きをしてきました。
でも、ポセイドンのような原子力核魚雷に対抗できるどころか、似たような兵器すら、アメリカどころか、そのほかの国にもないわけなんですね。
つまり、対抗も、テーブルに乗せて交渉することも難しいということになるわけですね」

リンク先に動画あり2019年3月3日
https://www.fnn.jp/posts/00413298CX