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伝説の食通「にぎり寿司のマグロはワサビを効かせて上にショウガを乗せて食べるとうまい」⇨まずい なぜなのか [511393199]

1 :的井 圭一 :2019/05/18(土) 18:21:03.50 ID:8uHljDeja.net ?PLT(15100)
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(前略)

握にぎりずしのように、まったくおろしを用いない場合は、ぜひともわさびは必要であることは論を俟またない。
故ゆえにまぐろのすしは、涙がぼろぼろこぼれるほど、さびの利きいたのをすし食いは賞美する。
ところが羊羹ようかんのような赤身は脂肪分が少ないからさびが利くが、
中脂肪以上、トロなんという脂肪のきついところになると、さびの辛味は脂肪で跳ね飛ばされて一向に辛くない。
屋台店などに立つすし食いは、「さびを利かしてくんな」と馬力ばりきをかけるが、すし屋の方では、まぐろの安いときは、さびの方が高くつく場合があるから、
こんな連中ばかりやってきてはやりきれないが、
「さびなしで……」なんという衛生的食道楽くいどうらくもあるから、埋め合わせはつくというものである。

しかし、まぐろはちょっと臭くさい癖のあるものであるから、この場合も、ぜひしょうがの酢漬けだけ添えて、いっしょに食べたいものである。
私の食い方なぞは、さびの利いた上に、しょうが二、三片ぐらいをすしの上に載せてやる。
すしは酒の肴さかなとしてずいぶん用いられているが、どうもまぐろは酒の肴として好適ではない。
これは飯めしのものである。
だから、握りずしで食うのが第一、熱飯あつめしの上に載せて食うのが第二である。
まぐろの茶漬けなぞも通人つうじんのよろこぶものである。
(まぐろの茶漬けというものは、炊たきたての御飯の上に、まぐろを二切れ三切れ、おろし少々載せて、醤油しょうゆをかけ、
その上から煎茶せんちゃの濃い熱いのを注そそいで食うのである)事実、東京において消耗されるまぐろの七分通りは、すしの原料とされているようである。


北大路魯山人 鮪を食う話
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