[ユニコーン]今後のカギを握るのは金融教育。 [381131694]

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先週、東京証券取引所主催で「令和時代の金融リテラシーを考える」というテーマのセミナーに参加してきました。

登壇者は、日本銀行副総裁の雨宮正佳氏とコモンズ投信会長の渋沢健氏です。

お二人とも、「金融リテラシー」とは金融に関する知識を習得するだけで済むのではなく、その知識を基に実際の場で判断力を養うことではじめて活かされると強調されていました。

(日本の現状)
・これまでは、人前で「お金」について語るのを遠ざけていた日本独特の土壌があった。

・家庭で保護者から「お金の管理」を教わる機会や、学校・大学・勤務先で「金融教育」を受ける機会が少なかったという事実がある。

・金融に関する基本的な設問調査の結果を見ても、日本は正答率が60%に満たず、OECD調査との比較でもフィンランドやフランスなどの80%程度に対し大きく見劣りしている。

・日本の正答率は、社会経験の長い高年齢層の方が、若年齢層に比べ高くなっている。

(日本の課題)
・今後の人生設計において、金融教育が特に大きなカギを握っている。

・金融知識を得たからすぐにお金が儲かるのではなく、様々な場面で判断する経験を積んで体得していくものであり、知識と経験がものをいう。

・知識と経験が豊富な高齢者は、多額の金融資産が蓄積されているにも関わらず、老化による判断力の低下や詐欺被害などの不安もあり、金融老齢学(ジェロントロジー)の観点からの早急な対応が臨まれる。

セミナーのサブタイトルは、人生を豊かにする「お金」の知恵。そのためには、各世代に応じた金融リテラシーが必要不可欠としています。

手始めに、金融広報中央委員会が発刊している世代別の「お金の知恵シリ－ズ」(小冊子)を一度ご覧になっては如何でしょうか。
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/category/okanenochie/