岸信介防衛大臣、イキリ防衛太郎が断念したイージス・アショアを今度は海に浮かべる方針。陸上配備の利点とは何だったのか [505621852]

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国民をバカにしているのか…「イージス・アショア問題」驚きの新展開
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b7f2d3e9d11054f62610a30b3d67f807b7b3598?page=1

季節外れのお化けが出てきた――。
今年6月の国家安全保障会議で導入を正式に断念した地対空迎撃システム「イージス・アショア」のことだ。

岸信夫防衛は24日、自民党国防部会・安全保障調査会合同会議で
イージス・アショアを移動式の洋上プラットフォームにする方針を明らかにした。
何のことはない、イージス・アショアはお化けどころか、元気でぴんぴんしているのだ。

安倍晋三前首相は退任する直前、ミサイルが発射される前に相手国の基地をたたく
「敵基地攻撃能力の保有」を求める談話を発表し、後任の菅義偉首相に検討を求めた。
だが、敵基地攻撃の議論は、イージス・アショアの断念と引き換えに浮上した案件だ。

イージス・アショアを導入し、敵基地攻撃能力も保有するとなれば、
「焼け太り」以外の何ものでもない。国民をコケにするのも、いい加減にしてほしい。

岸氏が自民党の会合で示したのは、
(1)弾道ミサイル迎撃に特化した専用艦を含む護衛艦の利用、
(2)民間船舶の活用、
(3)石油採掘装置のような「海上リグ」の利用、
の3案。自民党は了承し、防衛省は2021年度防衛費に必要経費を計上することになった。

だが、イージス護衛艦を新たに建造するとなれば、最新の「まや型」で1隻1680億円かかり、
300人の乗員が必要。海上自衛隊は予算不足と隊員不足から、
2年前から小型で安っぽい護衛艦の建造を始めており、組織の実情を無視することになる。

ミサイル防衛に特化した専用艦を建造する案や民間船舶を改造する案は、
どちらもイージス護衛艦よりも、乗員が少なく済む一方、
米国でさえ経験のないイージス艦以外の艦船にイージス・システムを搭載することになり、
技術的な問題が出てくる。

護衛艦であれ、民間船舶であれ、船を利用する案は、
防衛省がイージス・アショアを導入する利点として説明してきた
「乗員の疲労がないので365日の監視が可能」や
「潜水艦などから攻撃を受けるおそれがない」といった
陸上配備の利点をすべて否定することになり、矛盾する。

海上リグは、無防備のまま放置するわけにはいかず、護衛する部隊の配備が必要になる。
設置海域の選定をめぐり、自治体や漁業関係者との協議も欠かせない。

先述の3案とも、秋田市や山口県萩市に置く計画だったイージス・アショア2基の導入費4664億円に
限りなく近づくか、場合によっては上回る可能性さえある。