ｍ－ｆｌｏの至高は「Ｈａｎｄｓ」だよな！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ [964511168]

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ＬｉＳＡ、もがきながら前へ　初の武道館で挫折・再起、そして「紅蓮華」　３年ぶり新アルバム

ＬｉＳＡの「紅蓮華（ぐれんげ）」が記録的なヒットを続けている。アニメ「鬼滅の刃」の主題歌となったこの曲は大きな反響を呼び、７月には日本の女性アーティストとして初めて、デジタルシングル１００万ダウンロードの天井を破った。ヒット曲が多く、昨年末には紅白歌合戦にも出場するなど、ポップシーンに地位を確立した彼女だが、実は数年前、「引退」を考えたこともあったという。

　ロックとの出会いは、中学２年のときに知ったアヴリル・ラヴィーン。大きく口を開けて舌を出している姿に衝撃を受けた。「『女の子らしく』『清く正しく美しく』。そんな壁に掛けてあるような教訓を壊してくれた」と振り返る。

　地元・岐阜でバンド漬けの日々を過ごしていたが、周りは徐々に就職し、「現実」が迫ってきた。２０歳のとき「ラストチャンス」と決め、猛反対する母を尻目に、リュック一つで家出して上京した。持参したお金はすぐに底をつき、バイトをしてギリギリの生活をしながら、音楽を続けた。「おかずは味の濃いなめたけだけ。ずっとそんな暮らしでした」

　アニメ「Ａｎｇｅｌ　Ｂｅａｔｓ！」に登場するバンドのボーカルのオーディションに合格したことをきっかけに、その歌唱力が評価され、ライブ会場も徐々に大きくなってきた。

　２０１４年１月３日、夢見てきた日本武道館のステージに初めて立った。だが、体調不良に緊張も重なったか、３曲目から曲の低音部分以外、声がほとんど出なくなった。「お客さんがすーっと引いていく音を感じた」と振り返る。

　ライブ後、１週間ほど家でふさぎこみ、泣き続けた。「もう人前には出られない」と引退を考えたが、「お正月に来てくれた人たちに、せめてきちんとお返しをしないといけない」と思い直した。その年の５月、苦しんだ思いを詞にしたため、歌に変えた「Ｒｉｓｉｎｇ　Ｈｏｐｅ」がヒットし、再起した。

　今月１４日に「紅蓮華」を含む３年ぶりのオリジナルアルバム「ＬＥＯ―ＮｉＮＥ」とシングル「炎（ほむら）」を発売し、ともにオリコン週間１位を獲得した。

　アルバムでは、ロック的なひずみと激しさのある歌唱と、伸びのあるクリアトーンを、曲やメロディーによって使い分け、うまく陰影を生んでいる。多くの曲で作詞を手がけているが、詞の中の主人公は苦しみや葛藤を抱えることが多く、それを背負いながら前を向こうとする曲もあれば、そっと痛みを胸の中にしまう曲もある。

　歌詞に登場する主人公は、ある意味彼女自身でもある。つらい経験を経て、自らの存在意義について考えることも増えた。「つらい思いをしている人を、一時（いっとき）でも幸せにするようなライブを。それをずっと考えています。私自身も挫折や失敗が多くて、もがいてもがいて進んでいるから」