【悲報】トルコがヤバい [455169849]

トルコは元々「フラジャイル5」(脆弱な五つの新興国)の一つに位置づけられ、慢性的な経常赤字と財政赤字の「双子の赤字」とインフレといったファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)のもろさを抱えている。
さらに、トルコではインフレにもかかわらず、エルドアン大統領が「高インフレは高金利が原因」という"トンデモ理論"を理由に中央銀行に対して低金利を求めたため、リラ相場は度々調整圧力に直面してきた。

米大統領選を巡っては、民主党のバイデン前副大統領がインタビューでエルドアン大統領を「独裁者」と称したほか、野党指導者を支援する姿勢を示している。
仮にバイデン氏が大統領となればトルコに制裁を科す可能性もある。
また、昨年末に米議会がオスマン帝国時代のアルメニア人虐殺を「ジェノサイド」と認定したことも新たな火種だ。

トルコ向け債権の大半は欧州系金融機関が有しており、仮にトルコが対外債務の債務不履行に追い込まれれば、
欧州系金融機関が債権を有する南米や中東、ロシア、そしてアジアなど新興国に悪影響が伝播する可能性も予想される。
（エコノミスト　2020年11月3日号）より